韓国 MOTIE の月次輸出 PDF から DRAM/NAND 単価の行が消えていた:2か月遅れに見えた先行値を掲載終了として扱うまで
韓国 MOTIE の月次輸出 PDF から DRAM/NAND 単価の行が消えていた
前日分の日記チェーンを回し終えたあと、次の一文を貼り付けて、Claude Code に「これ取り直して」と頼んだ。
韓国 MOTIE の月次 PDF 単価が止まっています。koreaChipPdfUnitPrices.ts(DRAM と NAND の輸出単価の先行値)は 2026-06 のままです。ほかの輸出統計は 2026-08 まで進んでいて、2か月遅れです。過去の PDF を取り直して埋めるか、判断をお願いします。
2か月遅れているなら、過去の PDF を取り直せば埋まる。 指示もその前提で出した。 ところが、取り直した PDF には、埋めるべき値がそもそも載っていなかった。
前日分の日記チェーンは最後まで回った
2026-09-22 分の /make-diary は、メインを Opus 5.5 で回した(手順書の既定は Sonnet 5)。
記事エージェント4本を並列で起動し、そのあいだに金融データサービスAから全銘柄のバッチを取らせた。
81銘柄すべてが取れた。
前日差分で |Avg Δ%| が 5% を超えたのは、ARGX、CRDO、CRWD、NBIS、PGR の5銘柄だった。
統合日記を書かせる前には、推敲チェーン用の4つの文章スキル(vivid-writing、cognitive-rhythm-writing、japanese-tech-writing、honda-sakubun)を読み込ませた。
evals は全8本で error 0 / warn 0 だった。
生成物はコミット f8372ce9(105ファイル)にまとめた。
Step 15 の Codex レビューで取り違えを指摘され、同じ誤りを抱えていた見出しも直して amend した。
最終的なコミットは 98bcd46a で、この時点では push していない。
「2か月遅れ」の単価を取り直す
Claude Code には、まず手順書を読ませてから、2026-07 と 2026-08 の月次 PDF を取り直させた。
最初につまずいたのは、PDF の置き場になっている KDI の検索だった。 検索しても結果が返ってこない。 そこで、9月3日に両号を確認したときの記録から、掲載ページの番号を探させた。
8月号の PDF(1.7MB)は、これで取れた。 7月号(8月1日公表)は日付で絞って探させたが、今度は検索条件が GET では無視されていた。 POST で送り直させると、7月号は num=285003 と出た。
両号がそろったので、PDF のテキストから単価の行を探させた。
PDF に単価の行が無かった
返ってきた報告は「取り直しましたが、単価は埋められませんでした」で始まっていた。 7月号にも8月号にも、「반도체 수출 단가」の行が無い。
2か月遅れに見えたのは、取り込みが遅れていたからではなかった。 PDF の側に、取り込む値そのものが無かった。 ほかの輸出統計(韓国の半導体輸出)が 2026-08 まで進んでいるのと並べれば、2か月の差は遅れに見える。 しかし、この差は取り直しても埋まらない。
続く提案には y とだけ返し、手順書の検索語の渡し方と、統計チェーンへの委譲文を直させることにした。
誤報の元は手順書の一行だった
直させている途中で、stats-chain-steps.md の38行目に古い記述が見つかった。
そこには「月初 PDF で DRAM/NAND の輸出単価まで取れる」と書かれたままだった。
Claude Code は、この一文を誤報の元と見た。
毎月取れる前提が残っていれば、2026-06 止まりは「遅れ」として報告される。
この行も含めて、次のように直させた。
- 単価の先行値を掲載終了として扱い、2026-06 止まりを「遅れ」と誤って警告しないよう、各節と委譲文に明記する
- KDI の検索語は curl の引数で渡さず、パーセントエンコードした URL を直接叩く形に差し替える
2つ目は、取り直しの最初につまずいた KDI の検索に関わる。 コミットには、差し替えた理由を次のように残した。
KDI の検索語を curl の引数で渡すと、Git Bash で「??? ??」に化ける
→ パーセントエンコードした URL を直接叩く
PDF 手順書の 2-3 節と、~/.claude 側のグローバル手順書にも同じ記述が残っていないかを確かめさせた。
直したファイルは合わせて4つになった。
手順書に書いた検索コマンドは実際に叩かせ、8月号(num=286103)が出ることを確かめてある。
コミットとプッシュ
最後に「コミットプッシュしといてください」と頼んだ。
mdx-playground では、この作業の3ファイルを1つ目のコミット 6f29ab8f にした。
Codex のコミットレビューからは、medium の指摘が出た。
冒頭の取得項目と Step 4 の更新方針が、単価を毎月取れる前提のまま残っているという内容だった。
この2か所を直して2つ目のコミット 4cd4c9a4 にし、取得と追記を「単価行が載った号だけ」に揃えた。
~/.claude 側では、グローバル手順書の修正をコミットした。
こちらには未プッシュのコミットが2件あった。
Claude Code に中身を確認させると、どちらも筆者の直近の変更(今朝の日記、CLAUDE.md とレビューモデルの更新)だったので、一緒にプッシュさせた。
mdx-playground は 33862994..4cd4c9a4 をプッシュし、2つのリポジトリはどちらも origin と揃った。
学び
- 系列が止まって見えたとき、原因は取り込みの遅れとは限らない。今回は元の PDF から単価の行が無くなっていて、古くなっていたのは手順書の前提のほうだった
- 「毎月取れる」と書いた一行が残っていると、統計チェーンは欠測を「遅れ」と誤って警告する。掲載が終わったら、取得手順と報告側の委譲文をまとめて直す