24h決算ビートスキャン(2026-07-31): NWLは通年EPSガイダンス約+29%、ただし利益の半分は未回収の関税還付

開発financial-data

24h Earnings Beat Scan(2026-07-31)

2026-07-31(金)発表分。掲載した4銘柄はいずれも X の一次ポストで発表日が 2026-07-31 であることを確認済み。2026-08-01(土)は米国市場が休場のため新規発表はない。

コンセンサスの出所について先に断っておく。 今回は Koyfin の認証が切れており、いつもの「Koyfin コンセンサス(fq1 = 次四半期 / fy0 = 当会計年度)との突合」が当日できなかった。したがって本記事に載せたコンセンサス値と surprise% は、すべて X 投稿で言及された数値をそのまま使っている。ポスト間で数値が割れている箇所(CVX の EPS など)はレンジ表記のまま残した。

サマリ

ビート&レイズ(実績・ガイダンスともコンセンサス超え): 2

  • NWL: EPS 実績 +13.5%、通年 EPS ガイダンス 約 +29%。株価は寄り付き後に最大 +39%。ただし EPS $0.42 の約半分は未回収の関税還付
  • NVT: EPS 実績 +25.0%、Q3 ガイダンス +15.7%、通年 +9.8%。株価 約 +7%

実績ビート(ガイダンスは定量化できず): 1

  • CVX: 売上 約 +7%、調整後 EPS 約 +8〜9%。株価は 約 +1% とダブルビートの割に小幅

参考採録(EPS サプライズは5%未満・ガイダンス上方修正で採録): 1

  • ETN: 売上 約 +4〜5%、EPS +1.6〜+2.6%。通年 EPS ガイダンスを $13.40〜$13.60 へ上方修正。株価 +3.6〜+7%

NWL Newell Brands — 見出しは大幅ビート、中身は関税還付

NWL(Newell Brands)は米国の消費財メーカー。調理器具・収納・ベビー用品・筆記具といった生活用品のブランドを多数抱え、量販店チャネル向けの販売が主力。今回の決算では4年超ぶりに増収へ転じた。

NWLの売上とEPSについて実績と通年ガイダンスをコンセンサスと比較した棒グラフ。EPS実績プラス13.5パーセント、通年EPSガイダンスは約プラス29パーセント
図1: NWLはEPS実績 +13.5%・通年EPSガイダンス 約+29%。ただしEPS $0.42 のうち約 $0.21 は関税還付による押し上げ
  • 発表: 2026-07-31(Q2 FY2026)/ 株価は寄り付き後に最大 +39%、その後 +12% 前後
  • 実績: 売上 $2.0B(YoY +3.0%・4年超ぶりの増収、コア +2.3%)/ 粗利率 40.7%(前年 35.4%)
  • 通年ガイダンス: 正規化 EPS $0.73〜$0.77(従来 $0.56〜$0.60)。コンセンサス 約 $0.58 に対し中央値ベースで約 +29%
  • EPS $0.42 のうち約 $0.21 が IEEPA 関税還付($0.17 は 2025 年計上分、$0.04 は 2026 Q1 計上分)。これを除いた実力ベースは約 $0.21 になる
  • ⚠ 税前 $126M の還付は売上 $2.0B に対して約 6.3pp 相当で、粗利率の改善幅 5.3pp を上回る。マージン改善は還付で説明がつく範囲に収まる
  • ⚠ しかもこの還付は四半期末時点で未回収で、営業キャッシュフローには寄与していない。通年キャッシュフロー見通しの引き上げ(約 $400M)は「年内に還付の大半を回収する」前提に立っている
  • 財務: 負債 $5.0B に対し現金 $209M

Source: → 元ポスト(@stock_duty) / → 元ポスト(@Enkhmanal) / → 元ポスト(@marketsday)


NVT nVent Electric — 実績・次Q・通年の3点すべてでビート

NVT(nVent Electric)は電気接続と電気保護のソリューションを手がけるメーカー。筐体・電源分配・液冷インフラといったデータセンター向け製品が足元の決算ドライバーになっている。

NVTの調整後EPSについて実績と次四半期・通年ガイダンスをコンセンサスと比較した棒グラフ。実績プラス25.0パーセント、次四半期ガイダンスプラス15.7パーセント、通年プラス9.8パーセント
図2: NVTは調整後EPSの実績 +25.0%・Q3ガイダンス +15.7%・通年ガイダンス +9.8% と3点すべてでコンセンサスを上回った
  • 発表: 2026-07-31(Q2 2026)/ 株価 約 +7%
  • 実績: 売上 $1.47B(YoY +53%)。売上のコンセンサスはポストに明示がなく("blew past" とだけ書かれている)、上振れ幅は n/a としてチャートのバーから外した
  • ガイダンスレンジ: Q3 調整後 EPS $1.35〜$1.38(コンセンサス $1.18)、通年 調整後 EPS $5.00〜$5.10(市場予想 約 $4.60)。図はいずれも中央値でバーを描いている
  • ✓ 2026 年のデータセンター向け売上は $2B 超を目標と説明
  • ✓ 液冷専用の 160,000 平方フィートの新拠点を建設

Source: → 元ポスト(@Banancial) / → 元ポスト(@profitelligence)


CVX Chevron — ダブルビートだが株価反応は +1%

CVX(Chevron)は米国の総合エネルギー大手。石油・ガスの上流開発と精製・販売を手がけ、2025 年に買収を完了した Hess の統合効果が足元の生産量を押し上げている。

CVXの売上と調整後EPSについて実績をコンセンサスと比較した棒グラフ。売上は約プラス7パーセント、EPSは約プラス8から9パーセント
図3: CVXは売上 約+7%・調整後EPS 約+8〜9%のダブルビート。ガイダンスは定量値がポストに無く n/a
  • 発表: 2026-07-31(Q2 2026)/ 株価 約 +1%(ダブルビートの割に小幅)
  • 実績: 売上 約 $67.2B(予想 約 $62.7B)/ 調整後 EPS $6.06(別ポストでは $6.11)に対しコンセンサスは 約 $5.55〜$5.57
  • 収益性: 純利益 約 $12.1B、ROCE 21%
  • 生産: 米国生産が過去最高、世界生産は +20%(Hess の寄与)。Hess のシナジー $1.5B は前倒しで実現
  • 財務: 負債を $8.4B 削減
  • 契約: Microsoft と、西テキサスのデータセンター向けに 20 年の電力供給契約を締結
  • ✗ ガイダンスについては「コンセンサス超えの上方修正」として定量化された記述がポスト内に無いため、surprise% は n/a とした

Source: → 元ポスト(@investwithbloom) / → 元ポスト(@earnings_guy)


ETN Eaton — EPSサプライズは基準未満、採録理由はガイダンスの上方修正

ETN(Eaton)は電力管理機器のメーカー。データセンターや電力インフラ向けの電気機器が主力で、産業用の油圧機器・航空機器も持つ。

ETNの売上と調整後EPSについて実績をコンセンサスと比較した棒グラフ。売上は約プラス4から5パーセント、EPSの上振れは5パーセント未満
図4: ETNは売上が 約+4〜5% で上振れたものの、EPSのサプライズは +1.6〜+2.6% と5%の採録基準に届かない
  • 発表: 2026-07-31(Q2 2026)/ 株価 +3.6〜+7%
  • 採録理由: EPS のサプライズは 5% 未満で本来の抽出基準を満たさないが、売上の上振れと通年ガイダンスの上方修正があるため参考として載せた(図4 のグレー表記がその 5% 未満の項目)
  • 実績: 売上 $8.53B(YoY +21.4%、オーガニック +14%)に対し予想は $8.13〜$8.20B / 調整後 EPS $3.15 に対しコンセンサス $3.07〜$3.10
  • 通年ガイダンス: 調整後 EPS $13.40〜$13.60(中央値で前年比 約 +12%)、オーガニック成長 11〜13%。コンセンサス比の定量値がポストに無いため、上方修正の事実のみ記載し surprise% は n/a
  • ✓ セグメント利益率 23.1% は自社ガイダンスの上限超え。Electrical Americas は前四半期比 +190bp
  • ✓ Electrical の受注残は +43%
  • モビリティ事業の分離を発表

Source: → 元ポスト(@opencapital_sh) / → 元ポスト(@earnings_guy)


除外メモ

  • NVDA / MU / SNDK: 別ルート(日次の決算スナップショット取り込み)で追跡済みのため除外
  • AMZN / AAPL / RIVN: 発表は 7/30 で窓外。7/31 も話題が続いていたが発表日ゲートで除外
  • XOM: EPS 未達
  • ABBV: まちまち(買収に伴うガイダンス引き下げ)
  • CL: EPS +4% 程度で 5% の基準に届かず
  • PTC / APH / VIRT: 上振れ幅が小さい、または発表日が確証できず除外
  • 2026-08-01(土): 米国市場休場のため新規発表なし

注: 数値は X 投稿での言及範囲を集約したもの。今回は Koyfin の認証切れによりコンセンサスとの突合ができず、記載したコンセンサス値と surprise% はすべて X 投稿由来である。確定値は各社 IR の決算リリース本文で確認すること。