9月3日引け後の決算ビート — Samsara が通年EPS見通しを8%上振れ、Zscaler は次Qと通年の両方でコンセンサス超え
9月3日引け後の決算ビート
2026年9月3日の米国市場引け後に決算を発表した銘柄から、コンセンサスを5%以上上回ったものを x-search(Grok)で洗い出した。NVDA / MU / SNDK は別ルートで取り込んでいるため対象外にしている。ガイダンスの比較相手は Koyfin のアナリストコンセンサスで、発表直前の値を使った。
今夜のビート&レイズ
ガイダンスがコンセンサスを5%以上上回った銘柄: 2
- IOT(Samsara): Q2 の調整後EPSが予想を27.4%上回り、通年の調整後EPS見通しはコンセンサスを8.1%上振れ。時間外は +11〜12%
- ZS(Zscaler): Q4 の調整後EPSが予想を9.2%上回り、次四半期のEPSガイダンスが7.2%、通年が6.1%それぞれコンセンサスを上振れ。時間外は初動で買われたあと失速
実績はビートしたがガイダンスは横並びの銘柄: 1
- DOCU(DocuSign): Q2 の調整後EPSが予想を6.9%上回った一方、次四半期の売上ガイダンス中央値はコンセンサスをわずかに下回る。時間外は +7〜8%
売上の上振れ幅で見ると、5%を超えたのは Samsara だけだった。Zscaler と DocuSign はどちらも売上が数%以内の小幅ビートで、株価を動かしたのは利益側の数字とガイダンスになる。
IOT(Samsara)
Samsara はトラックや建設機械にカメラとセンサー端末を取り付け、走行データや稼働状況をクラウドで管理するプラットフォームを、運送・建設・公共事業の現場向けに売る米国企業。決算のドライバーは ARR(年間経常収益)と、年間100万ドル超を払う大口顧客の積み上がりにある。
- 発表: 2026年9月3日 引け後。対象は Q2 FY2027
- 売上は前年同期比 +29.9%。ARR は 21億2500万ドルで +30%、新規ARR は 1億3410万ドルで +28%
- 年間100万ドル超の顧客が生む ARR は5億ドルを超え、3四半期連続で前年比 +50% 超の伸び
- 非GAAP営業利益率は Q2 が21%(前年同期比 +6pt)。Q3・通年のガイダンスも21%
- Q3 のガイダンスは売上 5億1400万〜5億1600万ドル、調整後EPS $0.18〜$0.19。EPS はコンセンサス比 +3.4% で、売上と合わせて小幅な上振れにとどまる
- 通年(FY2027)のガイダンスは売上 20億4000万〜20億5000万ドル、調整後EPS $0.76〜$0.78。EPS はコンセンサスを8.1%上回る
- GAAP ベースでも黒字を維持する見通し。フリーキャッシュフローは 6470万ドル
- 時間外の株価反応は +11〜12%(+20% とする投稿もあり、値は割れている)
Source: → 決算数値とガイダンスの内訳(@WOLF_Financial) / → 8-K サマリと大口顧客の動き(@stock_duty)
ZS(Zscaler)
Zscaler はクラウド型のセキュリティ企業。社内ネットワークの境界にファイアウォールを置く従来の方式ではなく、利用者と業務アプリの通信をすべて自社のクラウドに通して検査する「ゼロトラスト」方式を提供する。決算のドライバーは ARR と、その期に積み上げた新規 ARR になる。
- 発表: 2026年9月3日 引け後。対象は Q4 FY2026
- 売上は前年同期比 +24.9%。ARR は 37億7000万ドルで +25%、新規ARR は 2億4600万ドルで +24%
- 非GAAP営業利益は 2億1840万ドルで、営業利益率24%は過去最高
- Q1 FY2027 のガイダンスは売上 9億3500万〜9億3900万ドル、調整後EPS $1.15〜$1.16。EPS はコンセンサス比 +7.2%
- 通年(FY2027)のガイダンスは売上 39億1000万〜39億4000万ドル、調整後EPS $4.86〜$4.90、ARR 44億0000万〜44億3000万ドル。売上はコンセンサス並みで、上振れているのは EPS のほう
- 粗利率は約80%、FCF利益率は23.0〜23.5%を見込む。ただし Q4 のフリーキャッシュフローは 6080万ドルで前年同期比 -65%
- 時間外は初動で買われたあと失速し、値を戻す動きになった。EPS の上振れに対して売上ガイダンスが横並びだったことが効いたとみられる
Source: → 決算数値とガイダンスの内訳(@WOLF_Financial) / → 時間外の初動(@StockMKTNewz)
DOCU(DocuSign)
DocuSign は電子署名の最大手。契約書の署名と保管をオンラインで完結させるサービスから始まり、いまは契約データそのものを一元管理する IAM(Intelligent Agreement Management)への移行を進めている。決算では、この IAM が総 ARR に占める比率が伸びているかどうかが見られる。
- 発表: 2026年9月3日 引け後。対象は Q2 FY2027
- 売上は前年同期比 +9.4%。フリーキャッシュフローは 2億9580万ドル
- IAM は総 ARR の15.1%。通期末には18〜19%まで伸ばす見通し
- Q3 のガイダンスは売上 8億8600万〜8億9000万ドル、非GAAP営業利益率 31.3〜31.7%。売上の中央値はコンセンサスをわずかに下回る
- 通年(FY2027)のガイダンスは売上 35億0000万〜35億1000万ドル、非GAAP営業利益率 31.0〜31.5%(引き上げ)、ARR成長率 +8.50〜+9.00%
- 会社は次四半期・通年とも調整後EPSのレンジを示していない。EPS 側のガイダンスビート率は算出できない
- 時間外の株価反応は +7〜8%
Source: → 決算数値とガイダンスの内訳(@WOLF_Financial) / → 8-K サマリと IAM の比率(@stock_duty)
除外したもの
- SNOW(Snowflake)/ FIVE(Five Below)/ CIEN(Ciena)/ AGX(Argan)/ AVGO(Broadcom)/ HPE: いずれも発表は 2026年9月2日の引け後で、今回の窓(9月3日〜9月4日)の外。9月2日分は前日の記事で扱っている。AVGO は別途 beat-monitoring に Q3 FY26 の実績を取り込んだ
- NTAP: 発表日を窓内と確証できなかったため除外した
- PATH(UiPath): 調整後EPSがコンセンサス並み($0.15 対 $0.15)で、サプライズ率5%の基準を満たさない
- LULU / ASAN / GWRE: ミス、または大幅な下落反応
注意
数値は X 上の投稿での言及範囲であり、Grok による要約を経ている。ガイダンスの比較相手は Koyfin のアナリストコンセンサス(発表直前の値)を使い、実績の対コンセンサス比も同じ系列で計算した。投稿によっては丸め方が違う($508M と $508.4M など)。確定値は各社 IR の決算リリース本文で確認すること。