9月2日引け後の決算ビート — Snowflake が通年ガイダンスを引き上げて時間外+20%、HPE は増額しても売られた

開発financial-data

9月2日引け後の決算ビート

2026年9月2日の米国市場引け後に決算を発表した銘柄から、コンセンサスを5%以上上回ったものを x-search(Grok)で洗い出した。NVDA / MU / SNDK は別ルートで取り込んでいるため対象外にしている。

今夜のビート&レイズ

ガイダンスを引き上げたうえで実績もビートした銘柄: 3

  • SNOW(Snowflake): 調整後EPSが予想を37.8%上回り、通年のプロダクト売上ガイダンスを $5.84B から $6.07B へ引き上げ。時間外は +20%
  • FIVE(Five Below): 調整後EPSが予想を25.4%上回り、通年の売上・EPS・既存店の3つを同時に引き上げ。時間外は +5〜8%
  • HPE(Hewlett Packard Enterprise): 調整後EPSが予想を15〜21%上回り通年見通しも引き上げたが、時間外は下落した

ガイダンスの引き上げは確認できないが実績が大幅ビートした銘柄: 1

  • AGX(Argan): 売上が予想を27.7%、EPSが41.4%上回る。売上・純利益とも過去最高。時間外は +7〜10%

SNOW(Snowflake)

Snowflake はクラウド上でデータウェアハウスを提供する企業で、収益の大半は顧客が実行したクエリの計算量に応じて課金するプロダクト売上から生まれる。この四半期はそのプロダクト売上が前年同期比 +37% と3四半期連続で加速した。

Snowflake の 2026年9月2日発表分。売上高は実績 15.5億ドルでコンセンサス 14.8億ドルを4.7パーセント上回り、調整後EPSは実績 0.62ドルでコンセンサス 0.45ドルを37.8パーセント上回った。
図1: SNOW は売上の上振れが4.7%にとどまる一方、調整後EPSが37.8%上振れた
  • 発表: 2026年9月2日 引け後。対象は Q2 FY2027
  • 通年ガイダンスはプロダクト売上を $5.84B から $6.07B へ引き上げ(従来ガイダンス比 +3.9%)
  • 非GAAP営業利益率の見通しも 13.5% から 14.5% へ。プロダクト粗利率は 74%、調整後フリーキャッシュフロー率は 23% を見込む
  • Q3 のプロダクト売上ガイダンスは $1.588B〜$1.593B、非GAAP営業利益率は 15.5%
  • ネット・レベニュー・リテンション(NRR)は 126%、年間100万ドル超の顧客数は前年比 +27%
  • CEO は FY2028 の第4四半期に GAAP ベースでの黒字化を見込むと述べている
  • 時間外の株価反応は +20%〜+22%
  • 通年ガイダンスに対するアナリストコンセンサスは投稿から確認できなかったため、比較は従来ガイダンス比で示している

Source: → 決算数値とガイダンス引き上げの速報(@StockMKTNewz) / → 決算発表の一報(@earnings_guy)

FIVE(Five Below)

Five Below は10代を主な客層とする米国のディスカウント小売で、大半の商品を5ドル以下で売る。決算のドライバーは新規出店と既存店売上で、この四半期は既存店が +14.1% と伸びた。

Five Below の 2026年9月2日発表分。Q2 の調整後EPSは実績 1.68ドルでコンセンサス 1.34ドルを25.4パーセント上回り、通年の調整後EPSガイダンス中央値 10.07ドルはコンセンサス 9.25ドルを8.9パーセント上回った。
図2: FIVE は実績だけでなく、通年ガイダンスの中央値もコンセンサスを上回った
  • 発表: 2026年9月2日 引け後。対象は Q2
  • 通年ガイダンスは売上を $5.40B〜$5.48B から $5.63B〜$5.71B へ、調整後EPSを $8.65〜$9.05 から $9.83〜$10.31 へ引き上げ
  • 既存店売上の通年見通しも +6〜8% から +10〜12% へ引き上げた
  • Q3 ガイダンスは売上 $1.21B〜$1.23B、EPS $1.01〜$1.13、既存店 +8〜10%
  • 6億ドルの自社株買いを新たに設定
  • GAAP ベースのEPSは関税の還付があるため調整後より高く出ている
  • 時間外の株価反応は +5.7%〜+7.8%
  • Q2 のEPSコンセンサスは投稿により $1.34〜$1.39 と割れている。サプライズ率は低いほうを基準に算出した

Source: → 決算ハイライトとガイダンス引き上げ(@wallstengine)

AGX(Argan)

Argan は発電所の設計・調達・建設を請け負う米国のエンジニアリング企業で、子会社の Gemma Power Systems を通じたガス火力・再生可能エネルギー案件が収益の柱になる。データセンター向けの電力需要が案件の追い風になっている。

Argan の 2026年9月2日発表分。売上高は実績 3億8398万ドルでコンセンサス 3億61万ドルを27.7パーセント上回り、希薄化後EPSは実績 3.76ドルでコンセンサス 2.66ドルを41.4パーセント上回った。
図3: AGX は売上・EPSとも30〜40%規模で上振れし、いずれも過去最高を更新した
  • 発表: 2026年9月2日 引け後。対象は Q2 FY2027
  • 売上は前年同期比 +61.5% で過去最高。電力セグメントが +53% の $301M と牽引した
  • 純利益 $53M、調整後EBITDA $70M(前年同期比 +82%)、粗利率 19.3%
  • 現金 $1.03B で無借金
  • 受注残は案件構成とタイミングの影響で減少している
  • 数値ガイダンスの明示的な引き上げは投稿から確認できなかったため、チャートは実績のみの比較にしている
  • 時間外の株価反応は +7.9%〜+10%

Source: → 決算発表の一報(@earnings_guy)

HPE(Hewlett Packard Enterprise)

HPE は企業向けのサーバー・ストレージ・ネットワーク機器を扱う。2025年に完了した Juniper Networks の買収でネットワーキング事業が大きく膨らみ、この四半期の伸びもそこが中心になっている。

Hewlett Packard Enterprise の 2026年9月2日発表分。売上高は実績 122億ドルでコンセンサス 118.9億ドルを2.6パーセント上回り、調整後EPSは実績 1.06から1.11ドルでコンセンサス 0.92ドルを15から21パーセント上回った。
図4: HPE は実績・ガイダンスとも上振れたが、時間外の株価は下落した
  • 発表: 2026年9月2日 引け後。対象は Q3
  • 売上は前年同期比 +33.7%。Juniper の統合が効き、ネットワーキングが牽引した
  • 通年ガイダンスは売上成長 +34〜37%、ネットワーキング +73〜74%、非GAAP営業利益 +100〜105%、非GAAP EPS $3.75〜$3.85、フリーキャッシュフロー $3.75B 以上へ引き上げ
  • Q4 ガイダンスは売上 $13.9B〜$14.8B、EPS $1.20〜$1.30。粗利率は約 40%
  • 実績EPSは投稿により $1.06〜$1.11 と数値が割れている。チャートのバーは中央値で描き、サプライズ率は幅で示した
  • ガイダンスに対するアナリストコンセンサスは投稿から確認できなかったため、チャートは実績のみの比較にしている
  • 時間外の株価反応は -1.6%〜-7%。増額しても売られており、利益確定と解釈する投稿が多かった

基準に届かず除外した銘柄

  • AVGO(Broadcom): 9月2日引け後に発表。AI半導体売上は前年同期比 +221%、第4四半期のAI売上ガイダンスは $21.7B と示したが、EPS・売上のサプライズはいずれも5%未満で、第4四半期の売上ガイダンス全体はコンセンサスを下回った。時間外は下落
  • NTSK(Netskope): 9月2日引け後に発表。売上 $220.5M(前年同期比 +29%)はコンセンサス $214.2M を2.9%上回り、ARR も +27% の $899M と伸びたが、売上サプライズが5%に届かない。EPSは -$0.03 と赤字圏で、コンセンサス -$0.07 からの赤字幅縮小にとどまる。時間外は +12.7%
  • DELL / GTLB: いずれも9月1日引け後の発表で、この窓の対象外。前日分の 9月1日引け後の決算ビート に記載済み

注意

数値は X 投稿での言及範囲を集約したもので、投稿によって割れているものは本文でその旨を明記した。確定値は各社 IR の決算リリース本文で確認すること。

対象の窓は 2026年9月2日から 2026年9月3日、検索期間も同じ。決算の発表日が窓内にあることを個別に確認したうえで採用している。

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