24h決算ビートスキャン(2026-07-30): ガイダンスでコンセンサスを超えたのはMPWRだけ、他6銘柄は実績ビート

開発financial-data

24h Earnings Beat Scan(2026-07-30 〜 2026-07-31)

2026-07-30 の引け後に決算を出した米国上場企業から、次の2つの枠で抽出した。

  • ビート&レイズ: 会社ガイダンス(次四半期または通年)がコンセンサスを 5% 以上上回った銘柄。この枠がスキャンの主目的
  • 実績ビートのみ: ガイダンスが基準に届かない、または据え置きだが、実績 EPS・売上のサプライズが 5% 以上に達した銘柄

NVDA / MU / SNDK は別ルート(SEC EDGAR + Koyfin の日次取り込み)で追っているため、このスキャンからは外している。2026-07-31 の寄り前に発表した銘柄は、この時点でまだ結果が出揃っていないため対象外とした。

サマリ

ビート&レイズ(ガイダンスがコンセンサスを 5% 以上超え): 1銘柄

銘柄次Qまたは通年ガイダンス実績サプライズ引け後の株価反応
MPWR次Q売上 +16.6%売上 +8.6% / EPS +12.8%+10%

実績ビートのみ(ガイダンスは基準未満・据え置き・下振れ・比較不能): 6銘柄

銘柄実績サプライズガイダンス引け後の株価反応
NBIXEPS +43.9%通年を前回ガイド比で引き上げ(コンセンサス比は不明)上昇
RIVN売上 +9.6%通年納車の引き上げは 7/2 の別発表。決算では据え置き+1.5%
RDDT売上 +10.2% / EPS +29.5%次Q売上 +4.2%(5%未満)-6〜-13%
AMZNEPS +215.9%(一時要因)/ 売上 +2.2%次Q売上 -2.2%(下振れ)+7〜9%
AAPLEPS +6.9% / 売上 +0.6%市場は弱いと受け取った-5〜-8%
FSLREPS +36.8% / 売上 -2.3%通年は据え置き+1〜3%

NBIX と RIVN を実績ビート枠に置いたのは、この枠組みが「同じ決算で出たガイダンスが、その時点のコンセンサスをどれだけ超えたか」を測るものだからである。NBIX の通年引き上げは前回自社ガイダンスとの比較で、コンセンサスとの差は投稿から確定できなかった。RIVN の納車ガイダンス引き上げは 2026-07-02 の四半期納車実績の発表時に済んでおり、7月30日の決算そのものでのレイズではない。

数字の強さと株価の反応が逆を向いた銘柄が目立つ日だった。RDDT は売上・EPS とも二桁ビートで時間外が二桁の下落、AAPL も EPS を超えて下落している。逆に AMZN はガイダンスがコンセンサスを下回りながら時間外で上昇した。


ビート&レイズ

MPWR(Monolithic Power Systems)

電源管理IC の専業メーカー。DC/DC コンバータや電源モジュールをデータセンター・車載・産業機器向けに供給する。今回の決算ドライバーはデータセンター向けで、AI サーバーの電源系統が伸びた。

MPWRの2026年第2四半期決算。売上実績980.6百万ドルはコンセンサス903百万ドルを8.6%上回り、次Q売上ガイダンス中央値1150百万ドルはコンセンサス986百万ドルを16.6%上回った。EPS実績6.50ドルはコンセンサス5.76ドルを12.8%上回った。
図1: 実績も強いが、効いたのは次Q売上ガイダンスの +16.6%
  • 売上は前年同期比 +48%
  • Q3 売上ガイダンスのレンジは $1.14B〜$1.16B(中央値 $1.15B)。コンセンサス $986M に対して +16.6%
  • 調整後粗利率ガイダンスは 55.4〜56% で、コンセンサス約 55.7% とほぼ同水準。伸びているのは利益率ではなく数量
  • $500M の自社株買い枠を追加承認
  • 時間外は約 +10%(通常取引の +5.4% に上乗せ)

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実績ビートのみ

NBIX(Neurocrine Biosciences)

神経・内分泌領域に絞ったバイオ医薬品会社。主力は運動障害の治療薬で、売上の大半をこの1剤が占める。今回は主力薬の伸長に加えて新製品群が立ち上がり、通年見通しの引き上げにつながった。

NBIXの2026年第2四半期決算。非GAAP EPS実績2.85ドルはコンセンサス1.98ドルを43.9%上回った。売上は959百万ドルで前年同期比39%増。
図2: EPS が +43.9%。売上の事前コンセンサスは確定できなかった
  • 売上は $959M(前年同期比 +39%)。事前コンセンサスの具体値が投稿から確定できなかったため、バー比較は EPS のみに絞った
  • 通年ガイダンス(主力製品の純売上)を $2.7-2.8B から $2.825-2.875B へ引き上げ。これは前回ガイダンス比であり、コンセンサス比ではない。この枠組みが測るのはコンセンサスとの差なので、ビート&レイズには数えていない
  • 新製品群の立ち上がりが上方修正の主因

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RIVN(Rivian Automotive)

電気自動車メーカー。SUV・ピックアップの自社ブランド車に加えて、大手EC向けの配送バンを供給する。今回は新型モデルの立ち上げ費用を吸収しながら粗利益が過去最高となった。

RIVNの2026年第2四半期決算。売上実績1.66十億ドルはコンセンサス1.515十億ドルを9.6%上回った。EPSはマイナス0.63ドルで、コンセンサスのマイナス0.775ドルより赤字幅が小さい。
図3: 売上が +9.6%。赤字幅も想定より小さい(納車ガイドの引き上げはこの決算ではない)
  • EPS は -$0.63、コンセンサスは -$0.76〜-$0.79。赤字幅が想定より小さい形なのでバー比較には載せていない
  • 売上は前年同期比 +27%。四半期の粗利益 $179M は過去最高で、新型モデルの立ち上げ費用 約$100M を吸収したうえでの数字
  • 通年の納車ガイダンス(62,000〜67,000 台 → 65,000〜70,000 台)の引き上げは、7月30日の決算ではなく 2026-07-02 の四半期納車実績の発表時に済んでいる。この日の決算では据え置かれた。24時間スキャンの「レイズ」として数えるのは期間の取り違えになるため、実績ビート枠に置いた
  • 調整後 EBITDA ガイダンスは -$2.0B〜-$1.8B(コンセンサス 約-$1.99B)、設備投資は $1.7-1.8B
  • 下期の納車は上期の2倍超を見込む
  • 時間外は +1.5%

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RDDT(Reddit)

掲示板型のソーシャルサービス。収益の大半は広告で、利用者数と広告単価が業績を動かす。近年は検索エンジン経由の流入と、生成AI 各社へのデータ提供が話題になることが多い。

RDDTの2026年第2四半期決算。売上実績805百万ドルはコンセンサス730.5百万ドルを10.2%上回り、EPS実績1.25ドルはコンセンサス0.965ドルを29.5%上回った。次Q売上ガイダンス865百万ドルはコンセンサス830百万ドルを4.2%上回るにとどまった。
図4: 実績は二桁ビート、次Qガイドは +4.2% で基準に届かない
  • 売上は前年同期比 +61%、広告売上は +64%。日次利用者 1億3,030万人(+18%)、週次利用者は5億人超
  • 調整後 EBITDA $343M(マージン 43%)もコンセンサス超え。Q3 の EBITDA ガイダンスは約 $390M(コンセンサス $369M)
  • 60% 超の成長が8四半期連続
  • それでも時間外は -6〜-13%。検索経由の流入が不安定だと CEO が述べた点が嫌気された

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AMZN(Amazon)

EC とクラウドの複合企業。利益の主軸はクラウド部門で、今回もそこが伸びた。ただし今回の EPS は投資先の評価益という一時要因が大半を占める。

AMZNの2026年第2四半期決算。売上実績200.6十億ドルはコンセンサス196.25十億ドルを2.2%上回った。次Q売上ガイダンス中央値199.5十億ドルはコンセンサス204十億ドルを2.2%下回った。EPS実績5.75ドルはコンセンサス1.82ドルを215.9%上回ったが、大部分は投資評価益による一時要因。
図5: EPS の +215.9% は一時要因。次Qガイドはコンセンサス割れ
  • EPS の大部分は投資先の評価益(税引前 約$53B)による一時要因。本業の営業利益も改善しているが、この倍率をそのまま実力と読まない
  • 四半期売上が初めて $200B を超えた(前年同期比 約+20%)
  • クラウド部門の売上は $42.2B(前年同期比 +36.7〜37%)でここ数年で最速。AI 関連の年換算売上は $25B 超
  • Q3 の売上ガイダンス $197-202B はコンセンサス $204B を下回る。セール時期のずれと為替が要因と説明
  • 通年の設備投資見通しは約 $220B へ引き上げ
  • 時間外は +7〜9%。ガイダンスが下振れても、クラウドの加速と設備投資の積み増しが評価された形

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AAPL(Apple)

端末とサービスの複合企業。四半期の売上構成は端末が大半で、利益率はサービスが押し上げる。今回は端末が伸びた一方、サービスと中国が未達だった。

AAPLの2026会計年度第3四半期決算。売上実績109.4十億ドルはコンセンサス108.775十億ドルを0.6%上回り、EPS実績2.02ドルはコンセンサス1.89ドルを6.9%上回った。
図6: EPS は +6.9%。ただし一時要因を除くと小幅ビート
  • EPS には関税還付による一時要因 約$0.11 が含まれる。除くと約$1.91 で、コンセンサス $1.89 に対して小幅ビートにとどまる
  • 売上は前年同期比 +16%。端末は強い一方、サービスと中国は未達
  • 粗利率 50.1%(コンセンサス 約47.9%)。ここにも一時要因が含まれる
  • 次四半期の売上ガイダンスは $111.7-113.8B。市場は弱いと受け取った
  • 時間外は -5〜-8%

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FSLR(First Solar)

薄膜太陽電池パネルのメーカー。結晶シリコンではない方式を採り、米国内に製造拠点を持つ。今回は出荷が伸びない中で利益率が大きく改善した。

FSLRの2026年第2四半期決算。EPS実績3.92ドルはコンセンサス2.865ドルを36.8%上回った。売上実績1.06十億ドルはコンセンサス1.085十億ドルを2.3%下回った。
図7: EPS は +36.8%。売上は小幅未達で、通年ガイドは据え置き
  • 売上は前年同期比 -4% で小幅未達。一方で調整後 EBITDA $644M は大きく超過し、利益率で稼いだ四半期になった
  • 通年ガイダンス(売上 $4.9-5.2B、調整後 EBITDA $2.6-2.8B、出荷 17-18.2GW)は据え置き。引き上げではない
  • 時間外は +1〜3%

Source:


除外した銘柄

同じ窓で 5% 以上の EPS ビートが確認できたが、ガイダンスの情報が薄い、または数値の裏取りが1ソースに留まったため詳細を載せなかったもの。

銘柄EPS サプライズ売上サプライズ除外理由
REGN+40%+12%ガイダンスの数値開示が投稿から確認できず
MHK+42%+6.8%次Qガイダンスの具体値が1ソースのみ
RBLX+22%(赤字縮小)予約売上は小幅未達ガイダンス基準を満たさない
DXCM約+20%n/a数値の裏取りが不十分

NVDA / MU / SNDK は日次取り込みルートでカバーしているため、この記事には含めていない。AXTI と HOOD はこの窓の1日前(2026-07-29〜30)に発表しており、beat-monitoring 側で個別に更新した。


注意

ここに載せた数値は X 上の投稿を Grok が集約したもので、同じ項目でも投稿によって数字が割れることがある。特にコンセンサスは提供元(FactSet / Bloomberg / LSEG 等)で差が出やすい。確定値は各社の決算リリース本文と SEC 8-K で確認すること。

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