24h決算ビートスキャン(2026-07-29): LRCXの次Q売上ガイダンスが+14%、FTNT・SBUXもビート&レイズ

開発financial-data

24h Earnings Beat Scan(2026-07-29 〜 2026-07-30)

2026-07-29 の引け後に決算を出した米国上場企業から、次の2つの枠で抽出した。コンセンサスはすべて Koyfin の値と突き合わせている。

  • ビート&レイズ: 会社ガイダンス(次四半期または通年)がコンセンサスを 5% 以上上回った銘柄。この枠がスキャンの主目的
  • 実績ビートのみ: ガイダンスの数値開示がないため上の判定にかけられないが、実績 EPS のサプライズが 二桁に達した銘柄

2つ目の枠を二桁で切っているのは、ガイダンスで測れない銘柄を実績だけで並べると際限がなくなるためである。実績サプライズが一桁台(+5〜9%)でガイダンスの引き上げもない銘柄は、後述のとおり除外している。

NVDA / MU / SNDK は別ルート(SEC EDGAR + Koyfin の日次取り込み)で追っているため、このスキャンからは外している。

サマリ

ビート&レイズ(ガイダンスがコンセンサス超え): 3銘柄

銘柄次Qガイダンス通年ガイダンス引け後の株価反応
LRCX売上 +14.2% / EPS +17.4%開示なし+5〜8%
FTNT売上 +5.2% / EPS +11.2%売上 +3.7% / EPS +8.9%上昇
SBUX開示なしEPS +8.8%+7〜11%

実績ビートのみ(ガイダンスの数値開示なし): 2銘柄

銘柄実績EPS実績売上引け後の株価反応
MSFT+11.8%+2.8%+3〜3.5%
HOOD+43.7%(GAAP)+2.2%ほぼ横ばい〜小幅高

今回のスキャンで最も明確だったのは LRCX で、実績は売上がコンセンサス並みだったにもかかわらず、次四半期の売上ガイダンスを一段跳ばしたかたちで置いた。半導体製造装置の需要が四半期をまたいで加速していることを、会社自身の見通しが示している。


LRCX(Lam Research) — ビート&レイズ

LRCX は米国の半導体製造装置メーカーで、エッチング(回路の削り込み)と成膜(薄膜の積み上げ)の工程装置を主力にしている。メモリメーカーの設備投資サイクルに業績が強く連動し、DRAM・NAND の増産局面では受注が跳ねる。今回の決算では 4Q FY2026(6月期)の実績と、1Q FY2027 の見通しが出た。

Lam Research の4Q FY2026実績と1Q FY2027ガイダンスをコンセンサスと比較した図。売上ガイダンスは81.0億ドルでコンセンサス70.9億ドルを14.2%上回り、EPSガイダンス2.15ドルはコンセンサス1.83ドルを17.4%上回った。
図1: 実績はほぼコンセンサス並み、跳ねたのは次四半期のガイダンス
  • 発表: 2026-07-29(引け後)/ 対象四半期: 4Q FY2026
  • 実績: 売上 $6.72B(コンセンサス $6.67B・+0.7%)/ EPS $1.82($1.68・+8.1%)。売上は記録更新
  • 次Qガイダンス: 売上 $8.10B ± $0.30B(コンセンサス $7.09B・+14.2%)/ EPS $2.15 ± $0.10($1.83・+17.4%
  • Non-GAAP 粗利率ガイダンス 51.7〜52.0%、営業利益率 38.4%(前期比 +240〜340bp)
  • 通年ガイダンスの開示はなし
  • ✓ 次Qガイダンスがコンセンサスを二桁上回る

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FTNT(Fortinet) — ビート&レイズ

FTNT はネットワークセキュリティの専業ベンダーで、ファイアウォール製品(FortiGate)を軸に、SASE・SecOps といったサブスクリプション型のサービスへ収益を広げている。ハードウェアとソフトウェアを自社設計の専用チップで束ねる構成が特徴で、請求額(billings)の伸びが将来の売上の先行指標になる。

Fortinet のQ2 2026実績と次QおよびFY2026ガイダンスをコンセンサスと比較した図。実績EPSは0.90ドルでコンセンサス0.75ドルを20.5%上回り、通年EPSガイダンスの中央値3.44ドルはコンセンサス3.16ドルを8.9%上回った。
図2: 実績・次Q・通年の3段すべてでコンセンサスを上回った
  • 発表: 2026-07-29(引け後)/ 対象四半期: Q2 2026
  • 実績: 売上 $2.05B(コンセンサス $1.89B・+8.5%、前年比 +26%)/ EPS $0.90($0.75・+20.5%)
  • 次Qガイダンス: 売上 $2.01〜2.10B(コンセンサス $1.95B・+5.2%)/ EPS $0.83〜0.87($0.76・+11.2%
  • 通年ガイダンス: 売上 $8.02〜8.18B(コンセンサス $7.81B・+3.7%)/ EPS $3.41〜3.47($3.16・+8.9%
  • 請求額は前年比 +33% の $2.37B、フリーキャッシュフロー $966M
  • 粗利率ガイダンスの明示はなし
  • ✓ 通年ガイダンスを引き上げ、EPS はコンセンサスを 8.9% 上回る水準に

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SBUX(Starbucks) — ビート&レイズ

SBUX は世界最大のコーヒーチェーンで、直営店とライセンス店を合わせた店舗網から売上のほとんどを得ている。既存店売上(客数 × 客単価)と店舗利益率が業績のドライバーで、直近は北米の客数回復と中国事業の立て直しが焦点になっていた。今回は Q3 FY2026 の実績と、通年 EPS ガイダンスの引き上げが出た。

Starbucks のQ3 FY2026実績と通年EPSガイダンスをコンセンサスと比較した図。実績EPSは0.85ドルでコンセンサス0.65ドルを30.8%上回り、FY2026 EPSガイダンスの中央値2.60ドルはコンセンサス2.39ドルを8.8%上回った。
図3: EPS が3割ビート、通年ガイダンスも前回レンジから引き上げ
  • 発表: 2026-07-29(引け後)/ 対象四半期: Q3 FY2026
  • 実績: 売上 $9.32B(コンセンサス $9.12B・+2.2%)/ EPS $0.85($0.65・+30.8%)
  • 通年ガイダンス: FY2026 EPS $2.55〜2.65(コンセンサス $2.39・+8.8%)。前回ガイダンス $2.25〜2.45 から引き上げ
  • 全世界の既存店売上 +7.9%、利益率は改善
  • 次四半期の数値ガイダンスは開示なし
  • ✓ 通年 EPS ガイダンスの引き上げ幅がコンセンサスを 8.8% 上回る

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MSFT(Microsoft) — 実績ビートのみ

MSFT は Azure を中心としたクラウド、Office / Microsoft 365 の生産性ソフト、Windows、ゲーム(Xbox)を抱える。近年の株価は Azure の成長率と AI 向け設備投資の見通しでほぼ決まっており、投資家は「Azure が何%伸びたか」と「設備投資をどこまで積むか」の2点を見ている。今回は 4Q FY2026(6月期)の実績が出た。

Microsoft の4Q FY2026実績をコンセンサスと比較した図。売上900億ドル台はコンセンサスを2.8%上回り、EPS 4.74ドルはコンセンサス4.24ドルを11.8%上回った。
図4: 実績は売上・EPSともビート。ただし数値ガイダンスの開示はない
  • 発表: 2026-07-29(引け後)/ 対象四半期: 4Q FY2026
  • 実績: 売上 $90.1B(コンセンサス $87.6B・+2.8%、前年比 +18%)/ EPS $4.74($4.24・+11.8%)
  • Azure は前年比 +43% で市場の想定 +40% 前後を上回り、年間売上が初めて $100B を超えた
  • Microsoft Cloud は $59.3B(+27%)、商用の受注残(RPO)は +84% の $678B、Copilot の有料席は3,000万
  • 設備投資の見通しは据え置き
  • ✗ 次四半期・通年の数値ガイダンスは開示なし → ビート&レイズの判定対象外

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HOOD(Robinhood Markets) — 実績ビートのみ

HOOD は米国のオンライン証券で、株式・オプション・暗号資産の取引を手数料無料で提供し、収益は取引フローの回送(PFOF)、金利収入、サブスクリプション(Gold)から得ている。直近は予測市場(イベント契約)が新しい収益源として立ち上がっており、収益の内訳が急速に変わっている局面にある。

Robinhood Markets のQ2 2026実績をコンセンサスと比較した図。売上13.1億ドルはコンセンサスを2.2%上回り、GAAP EPS 0.62ドルはコンセンサス0.43ドルを43.7%上回った。
図5: EPS は4割超のビート。ただし数値ガイダンスは費用面のみ
  • 発表: 2026-07-29(引け後)/ 対象四半期: Q2 2026
  • 実績: 売上 $1.31B(コンセンサス $1.28B・+2.2%、前年比 +32%)/ GAAP EPS $0.62($0.43・+43.7%)
  • Non-GAAP コンセンサス $0.55 と比べた場合の乖離は +13.5%。X 上で引用されていた「予想 $0.41〜0.43」は GAAP ベースの数字と一致する
  • 予測市場(イベント契約)売上は約 $156M で前年比10倍超、純入金は過去最高の約 $22B。売上 $100M 超の事業が13本
  • ✗ 売上・EPS の数値ガイダンスは開示なし(通年の費用見通しのみ引き下げ)→ ビート&レイズの判定対象外

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除外した銘柄とその理由

抽出候補には挙がったが、どちらの枠にも入らなかったもの(ガイダンスのコンセンサス超えが 5% 未満、かつ実績 EPS サプライズが二桁未満)。

銘柄発表日除外理由
NGVT2026-07-29会社は通年ガイダンスを引き上げたが、コンセンサス比では EPS +4.4%($5.00〜5.45 の中央値 $5.23 vs $5.01)・売上 −0.8%(中央値 $1.10B vs $1.11B)で 5% に届かない
SOFI2026-07-29実績 EPS サプライズ +9% で二桁に届かず、通年 EPS ガイダンスも据え置きで引き上げがない。株価は引け後 8〜10% 下落
GEHC / HUM2026-07-29実績 EPS サプライズは +9% 前後で二桁未満。ガイダンスも据え置き・まちまちで明確な引き上げに当たらない
CMG2026-07-29実績 EPS サプライズ +3%。通年の既存店見通し引き上げと $1.3B の自社株買いは発表したが、EPS・売上のガイダンス比較では 5% に届かない
QCOM / META ほか2026-07-29EPS が未達、またはガイダンスが弱い

2026-07-30 発表分(AAPL・AMZN ほか)は、このスキャンを回した時点で結果が出ていないか詳細が揃っていなかったため対象外。翌朝のスキャンで拾う。


注意

数値は X 上のポストを Grok が集約したもので、引用元によって細かい差がある(コンセンサスの値は特に割れやすい)。ここに書いた値は「ポストで言及されていた範囲」として扱い、確定値は各社 IR の決算リリース本文で必ず確認すること。引け後の株価反応も速報値で、翌営業日の寄り付きで変わる。