24h決算ビートスキャン(2026-07-28): TERのQ3ガイダンスがEPS+38.6%、STX・BE・Fもビート&レイズ

開発financial-data

24h Earnings Beat Scan(2026-07-28 〜 2026-07-29)

2026-07-28(火)引け後発表分。発表日は各銘柄とも SEC EDGAR の 8-K 提出日で 2026-07-28 と確認済み(TER のみ EDGAR 未反映のため Teradyne IR の一次リリースで確認)。7/29 発表組はスキャン時点で未発表のため対象外。ガイダンスの surprise% は Koyfin コンセンサス(fq1 = 次四半期 / fy0 = 当会計年度)との突合で算出した。

今回は AI 向けの「テスト(TER)・ストレージ(STX)・電源(BE)」という、半導体そのものではなくその周辺インフラが揃ってガイダンスを大幅レイズしたのが特徴。

サマリ

ビート&レイズ銘柄(ガイダンスがコンセンサス +5% 超え): 4

  • TER: Q3 売上ガイダンス +21.8% / EPS +38.6%。実績も売上 +104% YoY。AH +12〜13%
  • STX: Q1 FY27 売上ガイダンス +9.3% / EPS +24.5%。AH +5〜7.5%
  • BE: FY26 売上ガイダンス +8.2% / EPS +24.6%。実績EPSは +91.8%。AH +6〜17%
  • F: FY26 調整後EBITガイダンス +12.3%($10-11B へレイズ)。AH +6〜8%

実績ビート(ガイダンスは並み): 2

  • MDLZ: 調整後EPS 実績 +7.4%(売上は +1.7% で並み)。ガイダンスの大幅レイズなし
  • KLAC: EPS 実績 +5.1% だが Q1 ガイダンスは +2.3% に留まり、AH は約 -10%

TER Teradyne — 今回の本命、Q3ガイダンスがEPS+38.6%

TER(Teradyne)は半導体の自動試験装置(ATE)大手。製造されたチップが仕様どおり動くかを出荷前に検査するテスターを供給し、メモリ(DRAM / HBM)と SoC 向けが主力。AI 向け HBM の生産が増えるほど検査工程の装置需要が直接増える位置にいる。協働ロボットの Universal Robots も傘下に持つ。

Teradyneの売上とEPSについて、Q2実績と次四半期ガイダンスをコンセンサスと比較した棒グラフ。Q3ガイダンスのEPSが38.6%上振れ
図1: TERはQ3ガイダンスが売上+21.8%・EPS+38.6%と、実績のビート幅をさらに上回る強さ
  • 発表: 2026-07-28 16:35 EDT(引け後・Q2 2026)/ AH +12〜13%
  • 実績: 売上 $1.329B(+104% YoY)/ 半導体テスト $1.12B(メモリ・DRAM/HBM・AI が牽引)
  • Q3 ガイダンスレンジ: 売上 $1.20B-$1.30B / Non-GAAP EPS $1.85-$2.15(チャートは中央値)
  • ✓ 次Qガイダンスが売上・EPS ともコンセンサスを二桁%超過(EPS は +38.6%)
  • ✓ ウェハ工程から AI データセンターまでの一気通貫戦略が記録的な四半期業績につながったとCEOコメント
  • ※ スキャン時点で 8-K が EDGAR に未反映だったため、発表日は Teradyne IR の一次リリース「Teradyne Reports Second Quarter 2026 Results」(2026-07-28 16:35 EDT)で確認した

Source: → @wallstengine の決算ハイライト / → @TrendSpider の速報


STX Seagate — HDDの需要ピークはまだ先と示す次Qガイダンス

STX(Seagate)は HDD 世界2強の一角。主力はデータセンター向けの大容量ニアラインHDDで、HAMR(熱アシスト磁気記録)で1台あたりの容量を伸ばしている。AI が生成・学習に使うデータの保管先として、容量単価の安い HDD の需要が伸びる構図にある。

Seagateの売上とEPSについて、Q4 FY26実績と次四半期ガイダンスをコンセンサスと比較した棒グラフ。次QのEPSガイダンスが24.5%上振れ
図2: STXは実績のビート幅(売上+4.0%)より次Qガイダンス(EPS+24.5%)の方がはるかに大きい
  • 発表: 2026-07-28 引け後(Q4 FY2026・6月期末)/ AH +5〜7.5%
  • 実績: 売上 $3.629B(+48.5% YoY)/ Non-GAAP EPS $5.71
  • Q1 FY27 ガイダンスレンジ: 売上 $4.0B-$4.2B / Non-GAAP EPS $7.10-$7.50(チャートは中央値)
  • ✓ 次Qガイダンスが売上 +9.3%・EPS +24.5% とコンセンサスを大幅超過
  • ✓ AI / クラウド向けストレージ需要に減速の兆しなしとコメント。メモリ・ストレージ全体への強い読み替え材料になった

Source: → @Thomas_james_1 のガイダンス比較 / → @ETFbreakouts の詳細


BE Bloom Energy — 初の四半期$1B超え、実績EPSは予想の1.9倍

BE(Bloom Energy)は固体酸化物形燃料電池(SOFC)「Energy Server」を作る米国の分散電源メーカー。天然ガスや水素から発電所を介さずその場で電気を作れるため、電力系統の増設待ちがボトルネックになっている AI データセンターの「電気が足りない」問題を埋める設備として採用が進んでいる。

Bloom Energyの売上とEPSについて、Q2実績と通年ガイダンスをコンセンサスと比較した棒グラフ。実績EPSが91.8%上振れ
図3: BEは実績EPSがコンセンサスの1.9倍。FY26ガイダンスも売上+8.2%・EPS+24.6%へレイズ
  • 発表: 2026-07-28 引け後(Q2 2026)/ AH +6〜17%(ポストにより幅がある)
  • 実績: 売上 $1.065B(+166% YoY・初の四半期$1B超え)/ プロダクト売上 +215% YoY
  • マージン・キャッシュ: Gross Margin (Non-GAAP) 約34.3%(+604bps YoY)/ 営業キャッシュフロー +$226M と大幅なプラス転換
  • FY26 ガイダンスレンジ: 売上 $3.9B-$4.2B / Non-GAAP EPS $2.55-$2.85 / Non-GAAP営業利益 $800M-$900M(チャートは中央値)
  • ✓ FY26 を売上・EPS とも再レイズ
  • ✓ 複数のハイパースケーラーおよび Neocloud 事業者が採用を承認したと説明

Source: → @CatLadyCapital のまとめ / → @stocktalkweekly の速報


F Ford — $4.1Bの一時費用を出しながら通年EBITをレイズ

F(Ford)は米自動車大手。F-150 を中心とするピックアップ・SUV の Ford Blue、商用車とサービスの Ford Pro、EV の Model e という3セグメント制をとる。四半期ガイダンスは出さず、通年の調整後EBITと調整後フリーキャッシュフローで見通しを示す。

Fordの売上・EPS実績と通年の調整後EBITガイダンスをコンセンサスと比較した棒グラフ。調整後EBITガイダンスが12.3%上振れ
図4: FはQ2実績がEPS+21.3%、FY26調整後EBITガイダンスがコンセンサス比+12.3%
  • 発表: 2026-07-28 引け後(Q2 2026)/ AH +6〜8%
  • 実績: 売上 $48.3B(+6.2%)/ 調整後EPS $0.42(+21.3%)
  • FY26 ガイダンス: 調整後EBIT $10B-$11B(従来 $8.5B-$10.5B)/ 調整後FCF $6B-$7B(従来 $5B-$6B)/ 設備投資は据え置き
  • ✓ 通年EBITの下限を$1.5B引き上げ、コンセンサス比 +12.3%
  • ✓ トラック・SUV のミックスと価格が寄与。Model e の損失も想定より軽い
  • ✗ GAAP は BlueOval SK からの撤退と EV 計画中止で約 $4.1B の一時費用を計上し押し下げ

Source: → @StockMKTNewz の速報 / → @MrStealth27 のまとめ


MDLZ Mondelez — EPSだけが+7.4%、ガイダンスは動かず

MDLZ(Mondelez International)はオレオ・リッツ・ミルカなどを持つ世界最大級の菓子メーカー。カカオや小麦の原材料価格と為替が利益率を左右し、値上げがどこまで数量減を招かずに通るかが決算の焦点になる。

Mondelezの売上とEPSについてQ2実績をコンセンサスと比較した棒グラフ。EPSが7.4%上振れ、売上は1.7%
図5: MDLZは調整後EPSのみ+7.4%。売上は+1.7%で並み、ガイダンスのレイズもない
  • 発表: 2026-07-28(Q2 2026)/ AH は限定的
  • 実績: 調整後EPS 約$0.73(+7.4%)/ 売上 $9.35B(+1.7%)
  • ✗ オーガニック成長は緩やか、マージンには圧力があるとの分析も出ている
  • ✗ ガイダンスの大幅レイズは確認できず、ビート&レイズには該当しない

Source: → 決算内訳のまとめポスト


KLAC KLA — ビートしたのに売られた例

KLAC(KLA)は半導体製造の検査・計測装置で圧倒的シェアを持つ企業。ウェハ上の欠陥を見つける工程を押さえており、微細化が進むほど1ラインあたりの装置必要台数が増える。前工程装置のなかでも景気の振れが比較的小さいとされる。

KLAの売上とEPSについて実績と次四半期ガイダンスをコンセンサスと比較した棒グラフ。EPS実績5.1%上振れ、ガイダンスは2.3%
図6: KLACはEPS実績+5.1%に対しQ1ガイダンスが+2.3%。ビートしてもAHは約-10%と売られた
  • 発表: 2026-07-28 引け後(Q4 FY2026)/ AH 約 -10%
  • 実績: 売上 $3.66B(+1.6%)/ Non-GAAP EPS $1.05(+5.1%)
  • Q1 FY27 ガイダンス: 売上 約$4.0B(+2.3%)/ Gross Margin 約61.6%
  • ✗ ガイダンスの surprise が +2.3% と 5% に届かず、実績のビート幅も小さい。ビート=株高ではないことを示す例として記録しておく

Source: → @StockMKTNewz の速報


除外メモ

  • SWKS(2026-07-28 発表): Non-GAAP EPS $1.08 vs Koyfin $1.031(+4.8%)で 5% にわずかに届かず基準外。配当の恒久停止・$2Bの新規自社株買い・Qorvo との統合進捗は材料として残る
  • TER の 8-K 未反映: スキャン時点で EDGAR に 8-K が出ていなかったため、発表日ゲートは Teradyne IR の一次リリース(2026-07-28 16:35 EDT)で通した。EDGAR の提出遅れであり、発表日が窓外という意味ではない
  • V / WM / NXPI / ACGL / ENPH: サプライズが 5% 未満、または実績ビートの確証が取れず除外
  • NVDA / MU / SNDK: /check-earnings 側で別途取り込みのため対象外
  • 7/29 発表組(LRCX 等)はスキャン時点で未発表のため次回の窓で扱う

注: 数値は X 投稿での言及範囲を集約したもの。コンセンサスは Koyfin(無料枠)の fq1 / fy0 スナップショットと突合した。最終確認は各社 IR の決算リリース本文で。

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