2026-08-21〜31 の決算ビート: DG が通年ガイダンスで +6.9%、HPQ・RBRK・INTU は実績で大幅ビート
サマリ
対象窓は 2026-08-21 〜 2026-08-31 の10日間。ふだんは24時間窓で回しているスキャンだが、この期間はまとめて拾っている。窓内の米国取引日は 8/21(金)、8/24〜8/28、8/31(月)である。
発表日が窓内であることを確認できた銘柄のうち、抽出基準(ガイダンスまたは実績が対コンセンサス +5% 以上)を満たしたのは8件だった。
ビート&レイズ(ガイダンスがコンセンサスを +5% 以上超え): 1件
- DG(ダラー・ゼネラル): 通年 EPS ガイダンスを $7.20〜7.45 から $7.80〜8.00 へ引き上げ、コンセンサス $7.39 に対して +6.9%。実績 EPS も +23〜24%
実績が +5% 以上ビート(ガイダンスは +5% 未満、または対応コンセンサス不明): 7件
- INTU(インテュイット): 実績 EPS +12.6%。ただし FY2027 通年ガイダンスは減速
- CRWD(クラウドストライク): 実績 EPS +6.9%。売上ガイダンスは次Q +0.7%・通年 +1.2% と小幅
- OKTA(オクタ): 実績 EPS +8.2%。通年売上ガイダンスは引き上げたが対応コンセンサスが取れず
- HPQ(HP): 実績 EPS +20%・売上 +9%。通年利益見通しも引き上げたが株価は下落
- AFRM(アファーム): 表面 EPS のサプライズは桁違いだが大半が一過性要因。実力ベースでは +3〜5%
- ULTA(アルタ・ビューティ): 実績 EPS +5.6〜6%。自社株買い枠を増額したが株価反応は鈍い
- RBRK(ルーブリック): 調整後 EPS が $0.20 とコンセンサス $0.04 の5倍。ただし株価は −13%
窓の後半(8/26〜8/27)に発表が集中しており、8件中7件がこの2日に入っている。そしてこの窓の特徴は、ビートしたのに株価が下がった銘柄が目立つことにある。HPQ が −9〜−11%、RBRK が −13%、INTU が下落、ULTA が横ばい。数字の上振れがそのまま買われるとは限らない局面だった。
DG — ダラー・ゼネラル
DG(Dollar General)は米国のディスカウント小売大手である。地方や郊外に小型店を多数展開し、食品・日用品を中心とした低価格帯の品揃えで回転させる業態で、既存店売上と粗利率、そして通年の EPS 見通しが決算のドライバーになる。決算発表は 2026-08-27 の寄り前。
- 発表日: 2026-08-27(寄り前)
- 実績: EPS $2.48(コンセンサス $2.00〜2.01、+23〜24%)、売上 $11.29〜11.3B(コンセンサス 約$11.18〜11.2B、+1%)
- 通年ガイダンスのレンジ: EPS $7.80〜8.00(中央値 $7.90)。従来の $7.20〜7.45 から引き上げ、コンセンサス $7.39 に対して +6.9%
- 通年の既存店売上ガイダンスは +2.5〜2.9%
- 次四半期のガイダンスは開示情報なし(n/a)
- 株価反応: 寄り前で約 +13%
- ✓ 通年 EPS ガイダンスがコンセンサスを +6.9% 上回る。実績 EPS も +23〜24% で、この窓で唯一のビート&レイズ
- ✗ 売上のビート幅は +1% にとどまる。利益側の改善が主因で、トップラインが伸びたわけではない
出典: x-search(Grok)による X 投稿の要約
INTU — インテュイット
INTU(Intuit)は米国の業務・家計向けソフトウェア大手である。中小企業向け会計 SaaS の QuickBooks と個人向け確定申告の TurboTax を主力とし、確定申告シーズンの消費者部門と QuickBooks のサブスク成長が決算のドライバーになる。決算発表は 2026-08-25。
- 発表日: 2026-08-25
- 実績: EPS $4.03(コンセンサス $3.58、+12.6%)
- 売上もコンセンサスを上回ったが、実績値とコンセンサスの具体値が素材から取れないためチャートのバーにはしていない
- FY2027 通年ガイダンスは減速。数値レンジと対応コンセンサスが取れず比較なし(n/a)
- 株価反応: 下落(具体的な下落率の言及がなく n/a)
- ✓ 実績 EPS が +12.6%
- ✗ FY2027 のガイダンスが減速を示したため、実績のビートは買い材料にならなかった
出典: x-search(Grok)による X 投稿の要約
CRWD — クラウドストライク
CRWD(CrowdStrike)は米国のクラウド型サイバーセキュリティ大手である。エンドポイント防御を SaaS で提供する Falcon プラットフォームが主力で、既存顧客へのモジュール追加によって積み上がる ARR(年間経常収益)が決算のドライバーになる。決算発表は 2026-08-26 の引け後。
- 発表日: 2026-08-26(引け後)
- 実績: EPS $0.31(コンセンサス $0.29、+6.9%)、売上 $1.47B(コンセンサス $1.44B、+2.1%)
- 次四半期の売上ガイダンスのレンジ: $1.523〜1.529B(中央値 $1.526B)。コンセンサス $1.515B に対して +0.7%
- 通年の売上ガイダンスのレンジ: $5.99〜6.01B(中央値 $6.00B)。コンセンサス $5.93B に対して +1.2%
- 純新規 ARR の成長率ガイダンスを中央値 34% へ引き上げ
- EPS の次四半期・通年ガイダンスは対応するコンセンサスが取れず比較なし(n/a)
- 株価反応: 時間外で +10%、その後およそ +20% まで買われた
- ✓ 実績 EPS が +6.9% で抽出基準を満たす
- ✗ 売上ガイダンスは次Q +0.7%・通年 +1.2% と +5% には遠い。ビート&レイズには分類していない
- 数字の上振れ幅だけを見ると小さいのに株価が +20% まで走った点は、純新規 ARR のガイダンス引き上げのほうが評価されたと読める
出典: x-search(Grok)による X 投稿の要約
OKTA — オクタ
OKTA(Okta)は米国のアイデンティティ管理 SaaS である。従業員向けのシングルサインオン・多要素認証と、開発者が自社サービスに組み込む顧客向け認証基盤(Auth0)の2本立てで、サブスクリプション売上と cRPO(12ヶ月以内に売上化される契約残高)が決算のドライバーになる。決算発表は 2026-08-26 の引け後。
- 発表日: 2026-08-26(引け後)
- 実績: EPS $1.05(コンセンサス $0.97、+8.2%)、売上 $805M(コンセンサス 約$793M、+1.5%)
- 通年売上ガイダンスを $3.216〜3.226B へ引き上げ。対応するコンセンサスが取れず、上振れ幅は比較なし(n/a)
- cRPO・RPO もコンセンサスを上回った
- 次四半期のガイダンスは開示情報なし(n/a)
- 株価反応: +20〜28%
- ✓ 実績 EPS が +8.2%。cRPO / RPO のビートを伴う
- ✗ 通年売上ガイダンスは引き上げたものの、対応コンセンサスが取れないためビート&レイズの判定はできない
出典: x-search(Grok)による X 投稿の要約
HPQ — HP
HPQ(HP Inc.)は米国の PC・プリンタ大手である。ノート/デスクトップを扱う Personal Systems と、プリンタ本体・消耗品の Printing の2セグメントで構成され、PC の販売構成と Printing の粗利、それに部材(とくにメモリ)の供給状況が決算のドライバーになる。決算発表は 2026-08-26。
- 発表日: 2026-08-26。SEC EDGAR の 8-K(Item 2.02、accession 0000047217-26-000048)で提出日を確認した。対象四半期は Q3 FY2026(2026-07-31 期末)
- 実績: Non-GAAP 希薄化後 EPS $0.83(コンセンサス $0.69、+20%)、売上 $15.7B(コンセンサス 約$14.4B、+9%)
- 8-K 本文でも Non-GAAP EPS $0.83・売上 $15.7B(前年同期比 +12.5%)を確認した。GAAP EPS は $0.71
- Q3 の GAAP / Non-GAAP EPS には、関税還付による $0.11/株のプラス影響が含まれる(8-K の記載)
- 通年ガイダンス: FY2026 の Non-GAAP 希薄化後 EPS を $3.19〜3.29 へ引き上げ(8-K の記載。$0.19/株の関税還付の想定を含む)。対応するコンセンサスが取れず、上振れ幅は比較なし(n/a)
- 株価反応: −9〜−11%
- ✓ 実績が売上 +9%・EPS +20%。通年の利益見通しも引き上げ
- ✗ それでも株価は二桁近く下落した。マージンと PC 需要への懸念が材料視されている
- 実績 EPS の上振れのうち $0.11 は関税還付である点は、素材の X 投稿には出ていないが 8-K に明記されている。表面の +20% をそのまま実力と読まないほうがよい
出典: 実績とガイダンスの値は x-search(Grok)による X 投稿の要約、発表日と 8-K の数値は → SEC EDGAR の 8-K Exhibit 99.1(HP Inc.、2026-08-26 提出)
AFRM — アファーム
AFRM(Affirm)は米国の BNPL(後払い決済)大手である。EC サイトの決済画面に分割払いを組み込む形で提供しており、加盟店から受け取る手数料と利用者から受け取る金利が収益源で、GMV(取扱高)と貸倒率が決算のドライバーになる。決算発表は 2026-08-27 の引け後。
- 発表日: 2026-08-27(引け後)
- 実績: 売上 $1.166〜1.17B(コンセンサス $1.11〜1.13B、+3〜5%)
- 実績 EPS は $4.62、コンセンサスは約$0.35。ただしこの差の大半は約$1.45B の税評価性引当金の戻入という一過性要因なので、チャートのバーにはしていない
- 次四半期の売上ガイダンスのレンジ: $1.19〜1.22B(中央値 $1.205B)。コンセンサス 約$1.16B に対して +3.9%
- FY2027 の GMV ガイダンスは $64B 超。対応するコンセンサスが取れず比較なし(n/a)
- 株価反応: 時間外で急伸し、追随して約 +12%
- ✓ 表面の EPS サプライズは桁違いに大きい
- ✗ その大半が税務上の一過性要因である。売上の実績 +3〜5% と次Q売上ガイダンス +3.9% という実力ベースの数字は、いずれも +5% の基準に届いていない
- この銘柄を残したのは、除外すると「桁違いのサプライズが出た事実」ごと消えてしまうためである。数字を並べたうえで一過性であることを明示するほうが誤読を防げると判断した
出典: x-search(Grok)による X 投稿の要約
ULTA — アルタ・ビューティ
ULTA(Ulta Beauty)は米国の化粧品専門チェーンである。プレステージからマスまでのブランドを1つの店舗で扱い、店内にヘアサロンを併設する業態で、既存店売上とロイヤルティ会員の伸び、粗利率が決算のドライバーになる。決算発表は 2026-08-27 の引け後。
- 発表日: 2026-08-27(引け後)
- 実績: EPS $6.55(コンセンサス $6.18〜6.20、+5.6〜6%)、売上 $3.04B(コンセンサス $2.96B、+2.7%)
- 通年ガイダンス: EPS $28.70〜29.00。対応するコンセンサスが取れず、上振れ幅は比較なし(n/a)
- 自社株買い枠を $1.50B から $1.80B へ増額
- 次四半期のガイダンスは開示情報なし(n/a)
- 株価反応: 時間外は軟調から横ばい
- ✓ 実績 EPS が +5.6〜6% で抽出基準を満たす。自社株買いの増額も伴う
- ✗ ビート&レイズの形をとりながら株価は反応しなかった。上振れ幅が基準ぎりぎりで、すでに織り込み済みだった可能性がある
出典: x-search(Grok)による X 投稿の要約
RBRK — ルーブリック
RBRK(Rubrik)は米国のデータセキュリティ企業である。バックアップとリカバリを起点に、ランサムウェア被害からのデータ復旧基盤をサブスクリプションで提供しており、サブスク ARR の成長と黒字化の進捗が決算のドライバーになる。決算発表は 2026-08-27。
- 発表日: 2026-08-27
- 実績: 調整後 EPS 約$0.20(コンセンサス $0.04、+400%)
- 売上は約$427M で前年同期比 +38%。対応するコンセンサスが取れず、サプライズ率は比較なし(n/a)
- FY2027 のガイダンスは全指標を上方修正。ただし具体的なレンジと対応コンセンサスが取れず比較なし(n/a)
- 株価反応: −13%
- ✓ 調整後 EPS が +400%。FY2027 のガイダンスも全指標で上方修正
- ✗ それでも株価は −13%。全指標の上方修正が織り込まれたうえでの発表で、期待値のリセットが起きた形である
出典: x-search(Grok)による X 投稿の要約
除外した銘柄
抽出基準(対コンセンサス +5% 以上)に届かなかった、数値の確度が取れなかった、または別ルートで取り込み済みのもの。
| 銘柄 | 発表日 | 理由 |
|---|---|---|
| S(センチネルワン) | 2026-08-27 | 素材には「EPS ビート」「売上 $292M・前年比 +21%」とあるだけで、対コンセンサスのサプライズ率を算出できる数値が無い。+5% 基準の充足を確認できないため除外 |
| WDAY(ワークデイ) | 2026-08-27 | EPS $2.75 対コンセンサス $2.61〜2.66 で約 +5%。ただし売上は小幅ミスとの言及もあり、判定が割れるため除外 |
| ZM(ズーム) | 2026-08-25 | EPS $1.55 対コンセンサス $1.48 で +4.7%。基準の +5% に届かない |
| CRM(セールスフォース) | 2026-08-26 | 表面 EPS のサプライズは大きいが実質は約3%。売上のビートも小幅 |
| MRVL(マーベル) | 2026-08-27 | EPS・売上のビート幅が 0〜2% 程度で粗利ガイダンスは軟化。加えて check-earnings の対象銘柄のため本スキャンの守備範囲外 |
| NVDA / MU / SNDK | — | check-earnings で別ルートから取り込み済みのため対象外 |
HPQ は素材の時点で発表日が 8/26 か 8/27 か確定していなかったが、SEC EDGAR で Item 2.02 を含む 8-K の提出日が 2026-08-26 であることを確認したため、除外せず採用した。
注意
- 銘柄の抽出と実績・ガイダンスの数値は、x-search(Grok)による X 投稿の要約に基づく。引用元のポスト間でもコンセンサス値が割れることがあるため、幅(例: 約$11.18〜11.2B)のまま記載している箇所がある
- 素材となったスキャンでは個別ポストの URL を記録していないため、各銘柄の Source は「x-search による要約」とだけ記している。HPQ のみ SEC EDGAR の一次資料で裏を取った
- 対象四半期(会計年度と四半期番号)は、一次資料で確認できた HPQ を除いて素材に記載がないため本記事では省いている
- 対コンセンサスの surprise% は、会社ガイダンスのレンジ中央値をコンセンサスに突き合わせて算出した。レンジそのものは各銘柄の箇条書きに残してある
- 検索窓は 2026-08-21 〜 2026-08-31。発表日が窓外の銘柄は、現在も話題になっていても除外している
- この記事は事実と材料の整理であり、売買の推奨ではない
- x-search は Grok の要約のため、確定値は各社 IR の決算リリース本文で確認すること