登記簿講座(再生編)の設例、Excel演習、台本づくり:担保割付とプロラタを教材にする

開発eurekapu-nuxt4

登記簿講座(再生編)の設例、Excel演習、台本づくり

段1の設例は午前のうちに仕上がったのに、コミットできたのは昼を回ってからだった。 .git/index.lock が残っていて、消してよいのかを決められないまま、セッション自体も止まっていたからだ。

この日は、登記簿を読む講座に「再生編」を足す作業を進めた。 扱うのは、企業再生で銀行ごとに担保を割り付け、残りをプロラタ(債権額に比例した按分)で分ける計算である。 段1で設例を固め、段2で Excel 演習ブックを作り、段3で講座の台本を書く。 夕方には段5の Excel ストーリー版にも手を付けた。

08:35 のセッション:設例を固める(段1)

朝、Downloads に置いてあった引き継ぎ文書を Claude Code に渡して再開した。 まず講座にある既存の記録例(乙区、甲区の差押え、共同担保目録)の形式を確かめさせ、参考資料のプロラタと保全状況表のページで計算の流れを追わせた。

設例の数字は、参考資料の数字と重ならないように全部ずらしてもらった。 物件は本社、工場、遊休地の3つにした。 そのうえで検算モデルを書かせ、説明文の数字も計算結果から埋める形に直した。 検算スクリプトのテストは22件通った。 登記事項証明書の記録例(乙区、共同担保目録、甲区の差押え)も、設例の数字から JSON を生成するスクリプトにした。 ビルド検査では禁止語が0件、既存75節の出力に差分なしだった。

計画書には設例の節と確認事項3点を書き足し、判断フォームを立てた。 Codex の再レビューは「致命的な問題なし」で、そのあと判断6〜7と仮差押えの行を足した分だけもう一度確認させた。

0バイトのロックを消すか待つか

コミットしようとしたところで、.git/index.lock に阻まれた。 ロックは 08:48 から22分以上残っていて、中身は0バイト、長く動いている git のプロセスも見当たらない。 並行セッションが書き込み中なのか、落ちたあとの残骸なのかは判断できない。 Claude Code からは、別セッションの作業を壊すおそれがあるので消さずに止めている、という報告が来た。

その直後に「Claude subscription access が無効」というエラーでセッションが止まり、ログインし直してから「続けてください」と伝えた。 この時点でロックは約4時間残ったままで、その間どのセッションもコミットしていなかった。 そこで中断で残った残骸と判断して外してもらった。 ところが今度は 12:43 に始まった別の git が正規にロックを取った。 こちらは並行セッションのコミット中とみて、終わるのを待った。

コミット前のレビューにも5回止められた。 たとえば、A銀行の 122,000 は不動産の割付 110,000 と預金 12,000 の合計なのに、列名がそう読めなかった。 入力の検査が抜けている指摘2件は、Claude Code の判定では medium(設例の数字では起きない)だったが、数行で直せるので直させた。 本社の根抵当権も解除するという設例の前提とモデルが食い違っている指摘も、そのとおり直した。 5回分を直したあとも、設例の数字は1つも変わらなかった。

段2:Excel 演習ブックを生成して Excel で確かめる

「段2に進んでください」と伝え、Excel ブックの生成器を設計させた。 設計の最初に、端数処理で同順位が起きないかを確かめさせている。 生成のあとは、Excel を COM で動かす検証スクリプトを書かせた。

見た目は、解答用を PDF に書き出して読ませた。 割付シートの合計欄が #### になり、いくつかのラベルが切れていたので列幅を直した。 もう1つ、問題用でも check 欄が最初から全部0に見えてしまう問題があった。 これは「式を入れる欄の空欄の数」を1項目足して区別した(解答用は0、問題用は0より大きい)。

問題用と解答用の2冊は、Dropbox の制作フォルダに届けてもらった。

段3:パイロット1節の台本と、目次に出さない講

段3は、まず1節だけ作って型を確かめた。 今の講座の台本、本文、ビルド、確認画面の組み立てを調べさせ、目次に出さない講の仕組みを足した。 新しい講には移植元がないので、原文(節の並びと論点)と図を設例の数字から書き出すスクリプトにした。

パイロットは s4「物件ごとに割り付ける」の24ステップである。 既存75節の出力(9講の HTML)は1バイトも変わらず、目次には hidden 付きの部が1つ足されただけだった。 台詞に出てくる金額がすべて設例モデルと一致するかを見るテストも足した。 Codex は、代位で守られるのは「本社を先に売った」場合で台詞が逆だ、と指摘した。 台本と原文の両方を直させた。

確認用の画面を開くと「台本準備中」の表示が気になった。 これは s4 以外の7節に出る表示だった。 「自動で進む」がオンなので、s4 の最後まで進むと s5 に移り、そこで出るという説明を受けた。 「ああ、部品の割り当てだけか」と納得して、s4 を見たうえで「こんな感じでいいと思うので、他のところも全部やってください」と指示した。

残りの7節に向けて原文を書き出すと全8節で70ブロックになり、図は13枚になった。 図の一覧を見せてもらうと、2枚が崩れていた(全体の地図で下段の説明文がはみ出して切れ、保全状況表で数字が重なる)。 これを直してから台本を書かせ、全8節108ステップがそろった。 Chrome で各節を開き、ステップごとのハイライトが解決するか、コンソールにエラーが出ないかも確かめさせた。

最初の Codex レビューは、入力待ちのまま止まって時間切れになり、結果が出なかった。 入力を閉じてやり直すと「致命的な問題なし」が返り、コミットできた(e6cb1291e)。

Windows で音声を合成する

ちょうど Mac でアプリを作っていて、Windows のメモリに余裕がありそうだったので、音声は Windows で生成してみることにした。 合成の余力ゲートは GPU の空きが 6GB、RAM の空きが 12GB で OK だった。 合成の前に、英字の読み(a〜e、Excel、check)が残る11か所を読みの指定で直させた。 参照音声は既存75節と同じ組であることも確かめさせた。

対象は8節108クリップ、5,908字である。 途中で「講座を書き出し直す」という報告が気になり、MP4 にする必要はなく自分で再生して確かめられればよいと伝えた。 Claude Code の言う書き出し直しは、音声を鳴らすために講座ページの HTML を作り直す処理のことで、MP4 は作らなかった。 合成は19分14秒で終わった。

音声ができたあと、「返済を配る」という言い回しが全体に出てくるのが引っかかった。 日本語として成立していないので、「返済予定表を組む」のように予定が入る言い方にしたいと伝えた。 参考資料の言い回しも確かめさせたうえで、講座、図、Excel 生成器、計画書のすべてで言い換えてもらった。 変わったクリップは14本だったが、一部だけ合成し直すと節の目録が上書きされるため、全108クリップを合成し直した(15分ほど)。

最後に Excel の2冊も届け直してもらった。 そこで、左側のコンテンツ欄に Excel を模した画面を出して説明する版はないのかを聞き、作ってほしいと伝えた。 まだ作っておらず、計画書の段5「Excel のストーリー版」がそれに当たる。 次のセッションでやることにして、計画書の進捗を更新させ、引き継ぎ文書を Downloads に置かせた。

11:58 のセッション:自動送りが止まった件

別のセッションでは、既存の全9講に仮ナレーションを入れていた(2,015本を変換し、全75節が dev で音声付きで再生できる状態)。 画面を見ていると、自動送りをオンにしているのに進まない所があった。 音声がそもそもあるのかも分からなかったので、スクリーンショットを付けて聞いた。

場所は「はじめに」の節2で、音声ファイルは手元にあった。 配信は数ミリ秒で返っていた。 原因は、7ステップ目で音声ファイルの読み込みが途中で止まり、自動送りがそこで待ち続けていたことだった。

直したあとの確かめ方は、再生中の音声をわざと止めることだった。 止まって5秒後に、見張りが音声を読み直して同じ位置から再開し、次のステップへ進んだ。 読み直しても動かない場合にも先へ進むかを確かめさせ、push してもらった(c1b4380be)。

その後、Windows PC を再起動したかったので、進捗を計画書に残し、引き継ぎのプロンプトを Downloads のテキストファイルに書き出してもらった。

16:13 のセッション:Excel ストーリー版(段5)と関数の判断

08:35 のセッションで置いた引き継ぎ文書から再開した。 お手本は税効果講座の Excel ストーリー版で、その型を読ませてから計画書に段5の節(§5-4)と判断8〜12を書かせた。 Codex の指摘は2件あった(未公開のマップが公開 JSON に出る経路と、3-2 が 3-3 の結果に依存して途中の金額が誤る点)。 再レビューでも1件(途中の check を完成版と比べる条件の矛盾)が出て、直して3回目の確認に回した。

決裁フォームを開いたところで、演習ブックの関数は本当に必要なのかを聞いた。 Claude Code は、関数を使わない方法に替えても数字が変わらないかを先に確かめていた。 答えは「必ずしも要らない」だった。 5つの関数は、取る順を自動で出す、「端数を1千円もずらさずに配る」、check で空欄を数える、の3つの用途にしか使われていなかった。

簡単な方で進めてもらうことにした。 関数を理解できない人には辛すぎるし、ここはロジックが分かっていれば難しい関数を使う必要はない。 Claude Code はこれを「COUNTIF と SUMIFS くらいは使ってよい、難しい関数は使わない」と受け取り、次の形に組み替えた。

  • 取る順は、登記簿を読んで手で打つ入力にする
  • 端数は四捨五入(ROUND)し、最大の債権者の行で調整する(それまでは最大剰余法だった)
  • 配分の計算シートは廃止する

端数の決め方が変わると、講座の数字も変わる。 s6 と s7 の台詞4か所を直させ、音声は新しく6文だけ合成し直した。 s6 の図は新しい数字で出た(A銀行は 5,385 から 5,384 に、C信用金庫は 861 から 862 に動き、5者の合計は 10,000 のまま)。 s7 では、調整する行(債権残高プロラタは A銀行の 6,461、非保全残高プロラタは B銀行の 4,908)が光ることを Chrome で確かめさせた。 問題用のブックでは取る順が空欄になり、解答用には青の入力で「1・2・3・1・4」が入った。

そこから器づくりに進んだ。 問題用で空いている全502セルを、どの回で埋めるかに割り当てた。 割り当て先は17回になった。 パイロットは 3-4「共同根抵当を392条で按分する」で、26文、ナレーションは154秒になった。

Excel を模した画面では、物件と権利の列の文字や2行の見出しが欠けた。 列幅と行の高さを足し、拡大したときに列見出しが流れないよう4〜5行目を固定した。 ストーリーページを開くと、左側の章の列がないまま表示された。 dev サーバーが新しいページファイルを拾っておらず、汎用のページが返っていたためである。 ファイルを保存し直しても拾わなかったので、一時ファイルを足して消すことでページの監視を動かし、ようやく正しい画面で出た。

テストは737件通った。 台本で読み上げる金額がすべてブックにあるかを見るテストを足すと、単位の「千円」まで拾ったので除外した。 コミット前のレビューは、生成した JSON で差分が10,000行を超えたため、ゲートに飛ばされていた。 そこで JSON を除いた差分を、Codex にバックグラウンドで見直させた。 字幕の「1千円」は「千円単位」「1,000円」に直し、3文を合成し直した。 excel-scene.vue には別セッションの未コミットの変更があったので、自分の差分だけをステージしてコミットした。

セッションの終わりに、パイロットの 3-4 は確認待ちとして手元に届いた。 演習ブックは、簡単な関数だけで作り直した版になっている。

学び

  • 0バイトの index.lock は、見た目だけでは残骸か書き込み中かを見分けられない。消さずに止め、約4時間どのセッションもコミットしていないことを確かめてから外した。その直後の 12:43 のロックは本物だった。
  • 「返済を配る」という1つの言い回しが、講座、図、Excel 生成器、計画書のすべてに入り込んでいた。4つの成果物の言い回しをまとめて揃え直し、音声は全108クリップを作り直すことになった。
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