企業再生Excel講座のパイロット回を作り直す:固定カメラ、3段の割付表、権利列の分割
企業再生Excel講座のパイロット回を作り直す
前のセッションの最後に、進捗を計画書へ書かせ、次のセッションへの引き継ぎプロンプトを Downloads に書き出させていた。 朝はそのファイルを読ませるところから始めた。 状態は、パイロットの 3-4(共同根抵当を392条で按分する回)ができたところで止まっていた。 3-4 を作るまでの経緯は登記簿講座(再生編)の設例、Excel演習、台本づくりに書いた。
ついでに、origin より先に進んでいた28コミットを push してもらった。 この中には、別のセッションでコミットした DD の修正も入っている。
3-4 の動画を見ながら、直したいことを2つ口にした。 1つは画面の動きである。 もう1つは、疑問の形で投げた。 この割付の表は、そもそも、もうちょっと正規化できないのか。
6〜10行目を説明する間はカメラを止める
3-4 では、割付シートの6〜10行目の話がしばらく続く。 画面には、左端のスペーサーである A 列までが入る倍率で、表全体がすでに収まっていた。 それなのに、文が進むたびにカメラが少し寄ったり引いたりする。 ここは一覧できたほうがわかりやすいので、固定のカメラでよいと伝えた。
Claude Code には、割付シートでカメラを固定する設定を入れさせた。 確認は2段で行わせた。 まず全文でカメラが動かないかを計算で確かめ、そのあとストーリー版のページを1文ずつ進めて画面で確かめさせた。
割付の表は「理解している人でないと作れない」
正規化の疑問には、「ご指摘のとおり」と返ってきた。 割付の表には、「理解している人でないと作れない」式になっている部分がある。 上から下へコピーで作れる形に直せるのは、半分ほどだという。
自分の理解を貼り付けて確かめると、問題は2つに分かれていた。
- 共同担保の N8 と N9 のところで、表がつながっていないように見える
- H〜J 列(評価額、極度額、残高)が、入力シートのセルを1つずつ指している
2つめは共同担保とは関係がない。 キーで引けば直り、これを案 B とした。 表を段で分ければよいのではという自分のイメージは、案 C に当たる。 この設例では、共同担保の後にもう1段要るという補足がついた。
試作 B と C を実物の Excel で比べる
どちらにするかは、作って比べてから決めることにした。
Claude Code に生成器へ --variant オプションを足させ、B と C を2冊ずつ作らせた。
既定の出力は変わっておらず、expected.json の差はファイルのパスだけだった。
今の演習ブック(A)は1セルも変えていない。
実物の Excel での最初の検証は通ったが、Codex のレビューで、B と C の両方の共同担保の2行目に循環参照があると指摘された。 指摘は当たっていたので、直させた。 直したあと、実物の Excel で検証した結果は次のとおり。
- エラーは 0
- check は75件がすべて 0
- Python で計算した正解の231セルと一致
勧められた C で、動画を作ってみてもらった。 演習ブックの既定を C に切り替え、画面の素を書き出し直し、3-4 の台本を段2の番地で書き直させた。 テストは11件すべて通った。 仮ナレーションを合成している間に、C に決めたことを計画書へ判断13として記録させた。 ストーリー版で27文を通して見ても、カメラはどの文でも固定されたままだった。
半角スペースで区切った「権利」列
作り直した動画を見て、今さらながら違和感に気づいた。 「権利」の列は、中身を半角スペースで区切って1つのセルに詰めてある。 ここはくっつけてよいという理由があって、こうなっているのか。 そう聞くと、気のせいではなく分けたほうがよい、という返事だった。
「権利」の1列を、「区・順位」「種類」「権利者」の3列に分けることにした。 列が増えると、割付、売却、返済計画の3シートの列がずれる。 生成器の割付の関数は、列の番地を名前で持つ形に書き直させた。 売却シートの債権の表は、E〜G 列を F〜H 列へずらした。
見た目の確認では、3か所の直しが出た。
- 割付の C 列で、「甲区(差押え)」が隣の列とくっついて見えた
- 返済計画の租税の行で、2行に折り返した権利者だけが上に寄っていた
- 制作画面で、「区・順位」「種類」「権利者」の列の文字が欠けていた
1と2は Excel の画像で見つかり、3は制作画面の列幅を広げて直した。 3-4 の動画も、新しい列で作り直した。
残り21回を並行で作る
3-4 が固まったので、ほかの回も順に作ってもらうことにした。 進捗を計画書に記録させ、引き継ぎ書を Downloads にテキストで保存させた(ファイル名の末尾は「残り21回」)。 進め方は、サブエージェントを複数立ててよい、メインのエージェントがトンマナと指示書どおりかをレビューする、最後の Codex レビューは各サブエージェントにさせる、と伝えた。
次のセッションで、21回の雛形を登録してから、5体のサブエージェント(A〜E)を並行で派遣した。 途中で、セッションの上限に2度当たった。 1度目は5体とも止まったが、作業は保存されていたので、それぞれに続きを頼んで再開させた。 2度目は上限が近づいたところで、それまでの成果をコミットして残すほうを優先してもらった。
台本のレビューでは、3-1 の日付が西暦読みになっていて、ほかの回の和暦とそろっていなかったので、担当のサブエージェントに直させた。 最後に22回の全体を Codex でレビューさせ、指摘を直し、8回分の音声を作り直してコミットした(12323fc29)。 21回中21回の台本、音声、ストーリー版がそろい、ここからは自分がレビューする番になった。 計画書の冒頭の状態の行も、コンテンツは完成して自分のレビュー待ち、という内容に書き換えさせた(c0d5af0ae)。
講座カードに「約1時間」を出す
/lessons の講座カードを見ると、ほかの講座には「約何時間」の目安が出ているのに、企業再生の講座にはなかった。 音声か文字数で換算してよいので書いておいて、と頼んだ。
目安は、ほかの講座と同じく、本文の字数を話速(1分254字)で割って出す仕組みである。 企業再生は字幕の字数から74分と見積もられ、カードには「約1時間」と出た。 実際の仮ナレーションは、22本で65分だった。 続けて、税効果と登記簿講座のストーリー版にも目安を足させた。
ここでは小さなつまずきが3つあった。
- 見積もりスクリプトを実行すると、ほかの講座の3行の値も変わった。生成ファイルの書き戻しは許可されなかったので、その3行だけを Edit で元の値に戻させた
- 税効果と登記簿講座に足したとき、置き換えで81行目の末尾にカンマが残り、構文が壊れた
- コミットしようとすると、別の git の処理がロックを持っていた。並行セッションの可能性があるので、ロックは消さずに少し待って再試行させた
3講座とも /lessons のカードで表示を確かめ、コミットした(921bbd33c)。
Mac の claude セッションへ音声生成を頼む
財務諸表ストーリーの音声は、Mac の Claude Code に作ってもらうことにした。
Windows 側の Claude Code に、Mac の tmux セッション claude へ依頼を送るよう頼んだ。
この依頼は、一度では届かなかった。
- Mac の IP が .104 に変わっていたので、宛先を指定して送り直した
- LAN からの接続を Mac のファイアウォールが落としていた(受信サーバー自体は動いていた)ので、SSH 経由で Mac 内の受信サーバーへ直接渡した
- それでも
claudeには受け付けを断られた
Windows 側の説明では、claude は33分前から別の作業で応答中だという。
claude2 なら入力待ちで空いているので、今すぐ届くとも言われた。
33分も経っていないし、普通に動いているはずだと返した。
画面を直接見させると、claude は財務諸表の画面で作業の真っ最中だった。
株主資本等変動計算書の下端と字幕帯の間の余白を、140 から 110 へ詰める修正をしていた。
送り先は claude のままにした。
音声の文脈を持っているのは claude で、claude2 の画面には音声の話が一度も出てきていなかったからである。
割り込みはせず、今の応答が終わった時点で自動で入力欄に届くよう待機させた。
Windows を落とす前に、引き継ぎを Downloads のテキストファイルに書き出させた。
依頼は16:40ごろに claude に届いた。
Mac からは「引き受けました」と返信があり、財務諸表ストーリーの取引 No01〜No25 の全25回、約1,160文の合成が始まった。
使える自分の録音がないため、すべて Irodori で合成する。
学び
- 「正規化できないか」という1つの疑問は、ほどくと別々の2つの問題だった。入力シートのセルを1つずつ指していた H〜J 列はキーで引けば直り、共同担保でつながって見えない部分は、表を段で分けて扱った。
claudeに依頼が届かなかったのは、セッションが壊れていたからではなく、応答を作っている最中だったからだ。割り込まずに空くのを待たせたら、16:40ごろに届いた。