Excel動画講座の答え合わせ演習とまとめ回を作り直す:全部0を確かめる設計と、Excel画面を抜き出して見せる方針
Excel動画講座の答え合わせ演習とまとめ回を作り直す:全部0を確かめる設計と、Excel画面を抜き出して見せる方針
答え合わせ演習の動画を見返していて、1分17秒のところで引っかかった。 解答の連結ワークシートから、演習で使う連結ワークシートを減算貼り付けしている。 それなのに、画面には差が出ている。 演習を正しく解けていれば、基本はずれないはずではないか。
この日は朝6時半から昼前まで、3つのセッションでExcel講座の制作を進めた。
コピーしたはずの列に値が入っていない
最初に手を入れたのは、答え合わせより前の解答①だった。 台本は「D列を右の5列へコピーして、置換でシート名だけを変える」と語る。 ところが画面では、E列以降の5列にD列の値が入っていない。 空の列のまま置換のダイアログが出るので、何を置き換えているのかが見えない。 値を入れて見せないと分かりにくい、と伝えた。
Claude Code には、D列の式をE〜I列に一時的に入れて見せる形へ直させた。 解答②も同じ並び(コピー先が空のまま置換のダイアログが出る)だったので、置換を使う全シーンを洗い出させ、画面の順序をテストで押さえることにした。 ワイルドカード、ブック全体、検索のみの4シーンは対象から外した。 修正前の台本で2件が落ち、修正後は通ることを確かめてから、22件の通過で区切っている。
直したあとの画面は、次の順に進む。
- コピーした列に、D列と同じ値が入る
- 置換のダイアログが出る
- 件数のメッセージとともに、値が入れ替わる
解答①と②の置換場面をブラウザで撮って確かめさせ、コミットした。
差が出るのは、わざと誤りを残したブックだった
冒頭の疑問は、そのまま Claude Code に投げた。 返ってきた説明は、自分の理解を裏づけるものだった。 正しく解けていれば、減算貼り付けの結果は全部0になり、差は出ない。 動画で差が出ていたのは、照合している相手が正しく解いたブックではなく、わざと誤りを残したブックだったからである。 1:17 の画面のタイトルも「卒業課題_位置で写した版.xlsx」になっていた。 照合している誤りの版は3つある。
実務練習には「0でも正しいとは限らないことは卒業課題で確かめます」という予告がある。 その回収状況も確かめた。 予告は7か所あり、どれもどこかで回収されていた。 ただ、回収している場所が答え合わせに寄っていて、解答①と②ではほぼ説明していなかった。
ここで方針を決めた。 答え合わせでは、まず全部0になることを確かめる。 どこかを間違えていれば差が出るので、そのときは中身を見てください、と言うだけでいい。 どこがずれるかは、人によって違うはずだからだ。
この方針で、答え合わせ、解答①(位置で引いた場合の説明と194行目)、解答②(二重や期のずれがあってもチェックが0のままになる場面)、講義ノートの本文を直させた。 声は、自分の声で3本を1本ずつ合成し直させた。 解答①は12拍で270秒になり、答え合わせは3分24秒から2分16秒に縮んだ。
もう一段削った。 エージェント3体に論点を洗い出させている間に、答え合わせから「設計と命名」の場面を外させた。 照合シートにある「③ 式をたどる問い」(Ctrl+[ で参照元へ飛んで答えを書き込む3問)については、③と⑤を外して④を③に繰り上げる案にOKを出した。 解答ファイルが正解と全セル一致し、減算照合が全部0になることを確かめさせてから、コミットした。
続けて、講座のまとめ回の計画書を書かせた。 Codex のレビューで出た2点(NG集のまとめの束ね方の誤りと、テストが区間の段を見ていない点)を直させ、判断5件は計画書HTMLのボタンで答えた。 判断1〜4は推奨どおりAにし、判断5は「全部まとめて作ってから確認」を選んだ。 決裁フォームはポート8899が使用中で、8901で開いた。 最後に、次のセッション用の引き継ぎプロンプトを Downloads のテキストファイルに書き出させた。
制作ダッシュボードを、作る順に並べる
8時台のセッションでは、開発用の制作ダッシュボードの並び方を変えた。 制作の流れは、講義ノート側にあるExcel基礎講座(テキスト)を元に画面再現を作り、それを動画講座に変換する順である。 CF計算書も財務諸表も別表も、同じ流れで作れる。 ダッシュボードもその順に並べてほしい、と頼んだ。 別のセッションで計画を作っている「財務諸表の読み方」も入れてもらうことにした。
講座ごとに1行、左から「1. テキスト講座 → 2. 画面再現 → 3. 動画制作」の3列で並ぶ形になった。 デスクトップ幅とモバイル幅の表示は確かめさせてあり、自分でも見て、これでいいと判断した。
続けて、タイムラインも意味のある形でくくってほしいと頼んだ。 Excel、CF計算書、財務諸表、別表、財務諸表の読み方の5つである。 タイムライン上にあったほうが、少しモチベーションが湧く。 タイムラインは講座ごとの5行にまとまり、ページの上のほう(講座の流れの前)へ移った。
コミットは、Codex のコミットレビューで1回止まった。 high の指摘が1件で、「作業の記録がまだ無いシリーズのカードに、開始日と最終日が『?』と出る」という内容だった。 いまはそういうカードが無いので、Claude Code の判定は medium だった。 それでも直すのは1行なので直させ、記録が無いカードには「まだコミットがありません」と出るようにした。 2回目のレビューは指摘なしで通った。
まとめ回は、マインドマップではなくExcelで見せる
9時半過ぎのセッションで、朝の引き継ぎプロンプトを読み込ませた。 Step 1 では、講座内の食い違い7件を直させた。 単位の表記、Ctrl+Tab と Alt+Tab の件、シート名変更のキー、SUMIFS の期間の終わりを「< 終了日の翌日」に揃える件などである。 シーンの回帰テストに加えて、実物のExcelで全セルを検算させた。
Step 2 はまとめのピラミッドのデータである。 1,096行の対照表を作らせ、各項目を根拠の行と1つずつ突き合わせさせた。 束ね方のずれが5か所見つかった。 NG集の「理由のすり替え」2件や、「渡す前」に「作る前」が混ざっていた件である。 Ⅴ(命名ルール)の既存のまとめは5項目に作り直させ、7本のマインドマップ台本を組ませた。 テスト2本の297件が通り、読み上げの文が70字以内に収まることも確かめた。
声の合成は、途中で Mac に回した。
Windows で仕上がったのは基本機能のまとめ1本だけで、残り7本(39クリップ)を Mac の tmux セッションに依頼し、Windows 側の受信サーバーで受け取る形にした。
止めた合成のロックを消そうと ! rm -rf ~/.locks/irodori を送ったら、コマンドとしては実行されず、ふつうのメッセージとして届いた。
中身が owner.json 1つだけで、止めた合成のものだと確かめてもらってから、ファイルと空のフォルダを1つずつ削除してもらった。
再帰削除は使っていない。
ここで、何を見せるかを考え直した。 音声はたぶんこれでいい。 マインドマップで論点を見せるのもいいとして、これはExcelの講座なので、Excelで見せてほしい。 画面再現のExcelを、要所要所で抜き出して入れてほしいと伝えた。
NG集「その他の注意点」のマップには、ほかの区間の画面再現を借りて出す仕組みがすでにあった。 これを使って、まとめの各シーンを作り替えさせた。 読み上げ側は要点の表を白い板に1行ずつ出し、マップ側は論点のノードでExcelの画面を借りる。 基本機能のまとめでは、借りる画面を12か所選ばせた。 実音声の長さに合わせた伸び縮みは、全部0.6〜1.6倍に収まった。 7本ぶんの借りる画面が入り、検査は323件通った。
画面で再生させると、ウィンドウ枠の固定で見出しが残った推移表が、論点の札付きで大きく出た。 減算貼り付けの結果(差の -15000 と -3000)も、語りと合っていた。 一方で、札が「合計が0なら条件を疑う」なのに、絵が前の場面(列の挿入)のままになっている箇所が1つ見つかり、原因を調べさせた。 命名ルールの表(7行に増やした版)は見切れずに収まった。 再生して確かめさせたうえで、ここまでをコミットさせた。
R2、push、デプロイ、レイアウトの手直し
次に、音声を R2 に上げて push するよう頼んだ。 別セッションのコミットは外し、このセッションのコミットまでを push してもらった。 R2 には10区間の72ファイルを上げ、失敗は0件だった。
デプロイも頼んだ。
公開チェックで、FILTER関数の演習ファイル6件が404を返した。
R2 には上がっているので、CDN に前の404が残っている疑いがあった。
URLを指定してキャッシュを消してよいかと確認を求められ、消してよいと答えた。
6件とも200が返り(cf-cache-status: MISS)、中身も手元のファイルと md5 で一致した。
デプロイは3.1分で終わり、本番のまとめページで、開閉できるマップと本文、読み上げのバー(0:00 / 3:08)が出ることを確かめさせた。
本番の画面を見て、レイアウトを2点直してもらった。 1点目は、メインコンテンツをカラム幅の真ん中に入れることである。 下にある「覚えなくて良い機能」や次へのキーボードショートカットは中央に取れているので、本文も同じように真ん中にそろえたかった。 2点目はマインドマップで、動的に触れるのは助かるのでそのままにし、「すべて開く」のときは max-width を設けず横幅いっぱいに開くようにした。 本文の左右の余白はどちらも338pxになり、スマホ幅でも横にはみ出していない。 計画書も更新してコミットし、push した。
コンテキストがいっぱいになったので、引き継ぎのプロンプトを Downloads のテキストファイルに書き出させた。 残っているのは、まとめの内容の確認だけである。
振り返り
- 答え合わせの語りは「まず全部0を確かめ、差が出たら中身を見る」で足りた。どこがずれるかは人によって違うので、台本で間違い方を並べなくていい。
- Excel講座のまとめは、論点の地図だけで済ませず、要所でExcelの画面再現を抜き出して見せる形に組み直した。
- まとめ7本の中身は、まだ自分の目で通して確かめていない。それが次の作業になる。