決算ビートスキャン(2026-09-10): Oracle は実績EPSが10%上振れ、ガイダンスの5%超えはゼロ

開発financial-data

決算ビートスキャン(2026-09-10)

2026年9月10日の米国市場引け後に決算を発表した銘柄から、コンセンサスを5%以上上回ったものを x-search(Grok)で洗い出した。NVDA / MU / SNDK は別ルートで取り込んでいるため対象外にしている。

売上と EPS のガイダンスでコンセンサスを +5% 以上上回った銘柄はゼロだった。 実績の EPS が二桁でビートした銘柄は3つあるが、そのうち会社が示した次四半期と通年の見通しがアナリスト予想をはっきり超えていたものは無い。Oracle が時間外で8%近く買われたあと翌日の取引で下げに転じたのは、この差がそのまま出た結果になる。

対象窓についての注記

この記事が扱うのは 2026年9月10日の引け後である。前日のスキャンで x 側の認証が切れていてこの窓を拾えなかったため、今回さかのぼって埋めた。

9月11日の引け後に新規の決算発表は見つからなかった。 9月11日から9月12日の窓で候補に挙がった銘柄は、いずれも発表日が9月10日で窓の外だった。

実績ビート銘柄

ORCL(Oracle)

Oracle はデータベースソフトウェアを祖業とする米国の大手ソフトウェア企業で、近年は OCI(Oracle Cloud Infrastructure)と呼ぶクラウドインフラ事業を成長の軸に据えている。今回の決算でも、AI 向けの計算資源を貸し出すこの部門が数字を動かした。

オラクルの2027年度第1四半期。売上は予想比プラス1.05%、調整後EPSはプラス10.34%。次四半期と通年のガイダンスはコンセンサスとほぼ同水準
図1: 実績のEPSは10%上振れたが、次四半期と通年のガイダンスはコンセンサス並みだった
  • 発表: 2026-09-10 引け後、Q1 FY2027
  • クラウドインフラ(OCI)の売上は $7.39B(予想 $7.19B)で前年同期比 +121%
  • 調整後営業利益は $8.15B(予想 $7.81B)、調整後営業利益率は 42%(予想 40.8%)
  • 残存履行義務(RPO)は $664B で、前四半期から $26B 積み増した
  • 次四半期の売上ガイダンスは前年同期比 +30〜34%、金額では $20.875B〜$21.518B
  • 通年の調整後EPS ガイダンスを $8.05 から $8.10 へ引き上げ、売上は $90B 超と説明
  • FY2027 の設備投資は $90〜95B を見込むとしている
  • 株価は時間外で +7.85%。翌9月11日は高く寄り付いたあと失速し、-1.76% で引けた

Source: → 実績とガイダンスの対コンセンサス(@RockyTSTH)→ ガイダンスの評価と設備投資(@Briefingcom)→ OCI と受注残の内訳(@lidokidz)

RH

RH は米国の高価格帯インテリア小売で、家具とホームファニシングをギャラリー形式の大型店舗で売る。旧社名の Restoration Hardware で知られる。今回は関税の還付が利益を押し上げた点が数字の読み方を分けた。

RHの第2四半期。売上は予想比プラス0.8%、調整後EPSは予想0.38ドルに対し2.70ドル
図2: 調整後EPSは予想の7倍だが、売上は予想並みにとどまった
  • 発表: 2026-09-10 引け後、Q2(7月期)
  • 売上は前年同期比 +2.6%。調整後EBITDA は $178.5M でマージンは 19.4%
  • 関税の還付を除いた調整後EBITDA マージンは約 13.4% と報じられており、利益の上振れはこの一時的な要因を含む
  • 通年の売上成長率ガイダンスは +4.5〜8.0% から +5.5〜7.0% へ幅を狭めた
  • 次四半期(Q3)の売上成長率ガイダンスは +5〜6% で、コンセンサスを下回るとの評価が出ている
  • 株価は時間外で +8.2%。翌9月11日は $134.02(約 +8%)で引けた

Source: → 実績とガイダンスの対コンセンサス(@BankTheTrade)→ 時間外の反応とガイダンスレンジ(@schaeffers)

FEIM(Frequency Electronics)

Frequency Electronics は米国の小型精密部品メーカーで、人工衛星や防衛システムに載せる高精度の発振器と時刻同期装置を作っている。宇宙と防衛向けの需要がそのまま業績に出る構造で、今回は受注残の伸びが数字を裏づけた。

フリークエンシー・エレクトロニクスの2027年度第1四半期。売上は予想比プラス31.4%、調整後EPSは予想0.20ドルに対し0.41ドル
図3: 売上が予想を3割上回り、EPSは倍以上になった
  • 発表: 2026-09-10 引け後、Q1 FY2027
  • 売上は前年同期比 +69.8%、前四半期比 +52% で会社の過去最高
  • 売上総利益率は 45.84%(前年 36.79%)、営業利益率は 22.17%(前年 2.64%)
  • 受注残は $129M で前年同期比 +82%、受注比率(book-to-bill)は 1.76倍
  • 四半期のガイダンスも通年のガイダンスも出していない会社である。示している数字は2029年までに売上 $150M、売上総利益率 50% 以上、営業利益率 30% 以上という長期目標で、今回それを再確認した
  • EPS のコンセンサスは引用元によって $0.15〜$0.22 と割れており、サプライズ率は +86〜173% の幅がある
  • 株価は発表当日の取引で +17.63%、翌9月11日は +37〜42% で引けたと報じられている

Source: → 実績の対コンセンサス(@CHItrader)→ 決算説明会の内容と受注残(@AfterHoursIQ)→ 利益率の改善とガイダンス不在の指摘(@imaddinAmsif)

除外したもの

  • NVDA / MU / SNDK は別ルート(決算データの日次取り込み)でカバーしているため対象外
  • 9月11日から9月12日の窓で候補に挙がった銘柄は、確認した範囲ではすべて発表日が9月10日だった。発表日が窓に入らないものは取り上げない
  • EMAT と AENT は9月10日のビート一覧に名前が挙がったが、EPS、売上、ガイダンスの数値が確認できなかったため除外した
  • AVAV は直近の決算が好調だったが、発表日が窓の外だった

注意

数値は X 上の投稿で言及された範囲であり、投稿によって端数や予想値が割れることがある。ガイダンスの比較相手は X 上で引用された市場予想で、Koyfin のコンセンサスは3銘柄とも社内の銘柄マスタに未登録のため使っていない。確定値は各社の決算リリース本文と 8-K で確認すること。

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