SNSプロフィールから世界観を読み取ってエディトリアル風アイコンを生成するプロンプト

SNSのアイコンが「ありきたりなAIイラスト」になってしまう問題を、プロンプト1枚で抜けるための覚書。プロフィール画面のスクショと一緒にこのプロンプトを画像生成AIに投げると、配色・投稿テーマ・語り口から世界観を読み取って、雑誌の挿絵っぽいフラットなアイコンを返してくれる。

ChatGPT・Gemini・Claude の画像生成、Midjourney などでそのまま使える。

なぜ作ったか

AIにアイコンを描かせると、だいたい以下のどれかに着地する。

  • やたらキラキラした美少女キャラクター
  • ステッカー風のかわいすぎるマスコット
  • 情報商材っぽい「腕組み笑顔の人物」
  • 広告のメインビジュアル風の作り込まれた絵

どれも悪くはないが、SNSのタイムラインで見ると、どれも似て見えてしまう。タイムライン上で「あ、この人のだ」と一瞬で分かるアイコンにしたかった。

そこで、以下の2点を強く縛った。

  1. スタイルを「日本のカルチャー誌の挿絵」に固定する(極太線、フラットカラー、余白多め、文字なし)
  2. アイコンの中身は本人のSNSから読み取らせる(プロフィール文・投稿テーマ・配色から世界観を抽出して、人物の服装・小物・色に変換させる)

スタイルが共通なので、誰のアイコンを作っても「同じ作家が描いた絵」に見える。中身はその人らしさが出る、というバランスを狙った。

このプロンプトでできるイラストの特徴

  • 構図は 3:4 縦型、人物が中央
  • 主線は黒の極太ライン(細い線や繊細な線は使わない)
  • 色は2〜4色のソリッドなフラットカラー
  • 背景なし、白い余白を大きく残す
  • 文字情報は描かれない
  • 人物のまわりに1〜2個だけ象徴的なオブジェクトが置かれる
  • かわいすぎず、広告っぽくなく、情報商材っぽくない

雑誌の挿絵と、洗練されたSNSアイキャッチの中間という温度感。

プロンプト全文(コピペ用)

以下をそのままコピーして、画像生成AIに貼り、自分または対象アカウントのプロフィール画面のスクリーンショットを一緒に添付する。

アップロードされたSNSプロフィール画面の雰囲気、配色、アイコン、ヘッダー画像、プロフィール文、投稿テーマ、余白感、語り口、世界観を総合的に読み取り、その人物またはブランドの印象を象徴するシンプルなイラストを生成してください。

目的は、SNS上で一瞬目に止まり、プロフィールの世界観が直感的に伝わる、フックのあるエディトリアルデザイン性の高いイラストにすることです。

構図は3:4の縦型。
斜め45度正面アングルを基本に、中央に全身またはほぼ全身の人物を1人配置してください。
人物のまわりには、そのSNSアカウントらしさを象徴する特徴的なオブジェクトを1〜2個だけ配置してください。
オブジェクトは、職業・発信テーマ・価値観・雰囲気・口調・ビジュアルトーンから連想されるものにしてください。
ただし、情報を詰め込みすぎず、象徴的で少し意外性のあるモチーフにしてください。

イラストスタイルは、ミニマルでシンプルなフラットカラーのコミック風。
主線はすべて黒の極太ラインにしてください。
線はラフすぎず、均一でクリーンな手描き風にしてください。
細い線、繊細な線、薄い線は使わないでください。

人物は基本的な図形に単純化してください。
顔の特徴は最小限にし、点の目、シンプルな鼻、小さな口で表現してください。
プロポーションは少しぎこちなく、完璧すぎない親しみを持たせてください。
ポーズは大げさにせず、静かに立つ、少し観察している、何かを持っている、少し間の抜けた状況にいる程度にしてください。

色はプロフィール画面から抽出した印象的な色を参考にし、2〜4色程度のソリッドなフラットカラーに制限してください。
背景は描かず、白または無地の余白を大きく残してください。
シェーディング、グラデーション、リアルな質感、細かい描き込み、写真風表現は使わないでください。

全体の印象は、洗練されたSNSアイキャッチ、現代的な日本のカルチャー誌の挿絵、少しクセのあるエディトリアルイラストの中間にしてください。
かわいすぎず、広告っぽすぎず、情報商材っぽくせず、静かだけれど記憶に残るビジュアルにしてください。

文字は入れないでください。
ロゴ、UI、SNS名、プロフィール文、投稿文などの文字情報は描き込まないでください。
ただし、文字情報から読み取れる印象や世界観は、人物の雰囲気・服装・小物・配色・構図に変換してください。

余白を広く取り、1枚のアイコン的な強さと、雑誌の挿絵のような編集感を両立してください。
完成画像は3:4。

使い方

  1. SNSのプロフィール画面全体のスクリーンショットを撮る(アイコン・ヘッダー画像・自己紹介文・最近の投稿が見える範囲)
  2. 画像生成AIにスクショとプロンプトを一緒に投げる
  3. 出てきた絵が想像と違ったら「色をもっと落ち着いた感じに」「持っているオブジェクトを○○に変えて」など部分的に直してもらう

スクショ1枚だとAIの解釈が浅いことがある。プロフィール画面と最近のタイムライン2〜3枚を、別ショットで添えると、世界観の精度が上がる。

うまく出すコツ

モチーフは「意外性のあるもの」にさせる

「税理士なら電卓」「投資家ならチャート」みたいなベタなモチーフを置くと、一気に情報商材っぽくなる。プロンプトで「象徴的で少し意外性のあるモチーフ」と縛ってはあるが、結果がベタなときは「電卓・チャート・パソコンは避けて、その人の語り口を象徴する別の小物にして」と追加で頼む。

色は2〜4色制限を守らせる

AIは放っておくと色を足したがる。出てきた絵が色数多めに見えたら「もう一度、色を2色に絞って」と指示し直す。色数を絞るほど、雑誌の挿絵っぽさが出る。

顔は描き込みすぎない

「点の目、シンプルな鼻、小さな口」と縛ってはあるが、それでも顔を作り込んでくることがある。出力後に「顔の描き込みをもっと減らして、表情をなくして」と頼むと、一気に静かなアイコンになる。

「全身またはほぼ全身」を守らせる

顔のアップで返ってきたら「全身を入れて、人物のまわりに余白を残して」と指示する。アイコン的な強さは、引きの構図から生まれる。

自分用に1単語だけ足してもいい

「カルチャー誌の挿絵」というベースは保ったまま、自分が好きな雰囲気を1単語だけ追加するのもおすすめ。例えば「北欧家具のような落ち着いた色」「90年代の少年漫画のような線」「ZINEのような手作り感」など。1単語以上足すと縛りが緩んで広告風に戻りやすいので、1単語にとどめる。

このプロンプトの設計思想

このプロンプトは「AIに自由を与える領域」と「強く縛る領域」を分けてある。

  • 自由:何を象徴オブジェクトにするか、どんな配色にするか、人物の格好をどうするか
  • 縛り:構図、線の太さ、色数、背景、文字の有無、スタイル

自由な領域があると、アイコンに「その人らしさ」が乗る。縛りの領域があると、タイムラインで一瞬で見分けがつく。両方が必要で、片方だけだと、「ありきたりなAIアイコン」か「個性が立ちすぎて読みにくいアイコン」のどちらかに振れてしまう。

画像生成AIのプロンプトは、書き手の好みを全部書こうとすると逆に没個性になりがちで、どこを縛ってどこを開けるかの設計のほうが効く。このプロンプトの「スタイルは固定、中身はSNSから読ませる」という分け方は、他のジャンル(書籍カバー、ノート挿絵、プレゼン用イラストなど)にもそのまま流用できる発想だと思う。