Excel講座のセルの書式設定ダイアログを詳細版に統一した記録:12シーン33か所の置き換えとテスト範囲の反省
Excel講座のセルの書式設定ダイアログを詳細版に統一した記録
この日の作業の終わり際、自分は Claude Code に「これテストって何分かかります?」と聞いた。 置き換えは、もう全部済んでいた。 それなのに、テストの結果がまだ返ってきていなかった。
古い形式のダイアログが残っていた
始まりは、Excel講座のあるシーン(keyboard-shortcuts-c01-s05)の画面を貼って相談したことだった。 セルの書式設定を出す動画の中に、まだ古い形式のダイアログを使っているところがある。
詳細版のダイアログを作ってあるページは、別にあった。 「確か基本機能を覚えるとかだったような」と言いかけて、違うと打ち消し、探し直して見つけた。 そのページを見せたうえで、2つ頼んだ。
- セルの書式設定を使う場面では、必ず詳細版の画面を使うこと
- 全ページを見返して、該当箇所を残らず調べること
調査は「全部」と念を押した。
12シーン33か所の洗い出し
洗い出してもらった結果は、33か所(12シーン)だった。 講座データ側にある画面の模型や、シーン一覧の取りこぼしも確かめてもらっている。 並行作業中だったマインドマップのシーン(donts-c15-s00)が、今回直すシーンを借りていないかも確認させた。
実機の画面を撮り直す
詳細版を描き足すには、本物の Excel の画面が要る。 ダイアログを開いて撮る作業は、一度では済まなかった。
- 撮影スクリプトを直し、ダイアログは本体で開き、撮影と閉じる処理は別プロセスに分けた
- 撮れはしたものの、高DPIで画面が切れていた。配置、フォント、数値、パーセンテージ、標準、ユーザー定義の6種を撮り直した
実機の画面を確保してから、いまの詳細版の描画をブラウザで確認させた。 12シーンの該当文と画面の動きを全件書き出させ、調査結果つきの計画書にまとめて、Codex でレビューした。
レビューを待つあいだに、配置タブの「横位置」の一覧の項目も、記憶で書かずに本物の Excel から読み取らせた。 ここでも2回つまずいている。
- UI Automation では、この画面の部品を読めなかった。そこで横位置の値を1つずつ設定し、表示される名前を撮って確かめる方式に切り替えた
- その撮影も、画面コピー方式では失敗した。PrintWindow 方式に直して撮り直した
Codex のレビューでは、縦の画の拡大率の前提が誤っていると指摘された。 実際の Excel 領域は900pxだった。 これを計画に反映してから、実装に入った。
12シーンの置き換えと目視確認
最初に詳細版の状態を広げ、次に見た目(DeskDialogs.vue)へ、標準、数値、パーセンテージ、説明文、配置、フォントを描かせた。 配置タブは、実機どおり横位置の一覧が開く形で出た。 フォントのタブを使うシーン(readable-sheets-c02-s02)では、ダイアログの高さを画面に収まるよう調整した。
続いて、表示形式(ユーザー定義)を使う5本を置き換えた。
- basic-c01-s06
- donts-c08-s00
- donts-c08-s01
- readable-sheets-c01-s00
- readable-sheets-c02-s01
この時点で12本中7本。 残りは、標準と数値の分類から切り替える2本、Stream Deck の1本、縦のショート2本だった。 office と desk の画の10本を置き換えたところで、例外が出ないかを全時刻で機械的に回して確かめた。 縦の画(tall)でも詳細版を描けるようにしてから、縦のショート2本も置き換えた。
全シーンを全時刻で回すテストを書かせると、19件すべて合格した。 13本とも全時刻で詳細版だけが出て、想定どおりのタブと分類が出ることを確かめている。
そのあと、各シーンの画面を順に目で見た。
- 数値の分類にある「負の数の表示形式」で、7行目が切れていた。一覧の高さを直した
- 机の画(Stream Deck)でも、窓の中に収まった
- 縦のショートでは、部品の読み込みが漏れていた。直して再確認した
- 単位の回(千円、百万円、パーセンテージと切り替わる)も、中身が正しく変わっていた
13本すべて、窓からはみ出さず中身も正しいところまで確認した。
テストを関係の無い範囲まで回した
ここから、関連する既存テストと型検査をバックグラウンドで回してもらった。 途中で出てきた3件は、どれも変更前からあるコードのものだと確かめた。 ところが、既存のExcel系テストの一括実行は15分で時間切れになり、結果が取れなかった。 今回の変更に関係するテストに絞り、出力をファイルに残す形で回し直してもらった。
「これテストって何分かかります?」と聞いたのは、この待ち時間のあいだだった。 返ってきた答えは、正確な所要時間はまだ測れていない、というものだった。 今回新しく書いたテスト(13本を全時刻で回すもの)だけなら、実測で約22秒だという。
返事に「y」と打つと、前の実行を止め、CF精算表の回帰テストを外して回し直してくれた。 開始と終了の時刻も記録させた。 最後のテストは約52秒で終わり、関係する12ファイル、349件が合格した(スキップ4件)。
完了報告を読んで、自分はこう返した。
ごめんごめん、これね、だからね、セルの書式設定のダイアログを修正したところだけテストしてくれればよかったし、縦のショートの話とかは今回関係ないと思うんで、とりあえずいいんですけど。
調査は全ページを見てほしかった。 テストまで同じ広さで回す必要はなかった。 今回は結果が出ていたので、そのまま先へ進めた。
計画書に残したもの
計画書には進捗を残し、直したシーンのURLをフルパスで全部書くよう頼んだ。 コミットもしてもらった。
- 計画書は
memo/2026-10-03/format-cells-dialog-unify-plan.md。直したシーンのURL一覧と、今回の指摘を書き足させた - コミットは
6f2ca020。Windows機なので Codex のコミットレビューが走り、指摘なしで通った - コミットに入れたのは今回の変更だけで、ほかのセッションの未コミットの変更は入れていない
学びメモ
- 調査の範囲とテストの範囲は、別々に指定する。「全部見返して」は調査の話で、テストはダイアログを直したところだけで足りた
- テストの所要時間が分からないまま一括実行に入ると、15分で時間切れになって結果が取れないことがある。新しく書いたテストは約22秒で終わっていた
- 実機の画面は、撮る手段ごとに失敗の仕方が違った。高DPIでの見切れ、UI Automation で読めない部品、画面コピー方式の失敗と続き、最後は PrintWindow 方式に直して撮り直した