2026年9月15日の開発日記 - 「終わっているはず」を確かめて回った日
2026年9月15日の開発日記
朝6時前に回した /make-diary は、ログの同期が終わる前に一覧だけを見て先へ進み、1セッション分を日記から落としていた。
その原因を探すところから一日が始まった。
「昨日のうちに終わっているはず」「会計ソフトAの拡張に移植したはず」と、この日は自分の側にも「はず」がいくつもあった。 確かめてみると、当たっていたものも外れていたものもある。 表の画像をCSVに起こす作業では、すでにあるCSVを別の読み取りと並べてみて、はじめて抜けが数字になった。
今日のタイムライン

今日やったこと
1. make-diary の振り返りと、Claude Code まわりの小改修
朝の実行は68分かかり、そのうち11分は同期をバックグラウンドに回したまま何も進んでいなかった。 「続きをやってください」と打つと、エージェントは18ファイルの一覧を見て同期完了と判断した。 実際の出力は19ファイルで、1セッションが漏れた。 手順書の Step 1 に「ls でファイルが見えれば進んでよい」と書いてあったのが原因で、エージェントは書かれた条件どおりに動いていた。
主な成果:
- 同期スクリプトを更新日時で絞らせた(821本を12分かけて全走査していたのが、34本を33秒で読むようになった)。手順書の逃げ道は削り、完了メッセージの2行を待つ形にした
- 途中で自分が Sonnet 5 に切り替えていたことを白状し、役割ごとの実行モデルを手順書の冒頭に表で置かせた
- サブエージェントをやめてメインで直列に回す案は、試算でコンテキストが減らないとわかって取りやめた。統計チェーンはサブエージェント1本に出す案Aを採り、Step 9〜12 を references へ移す案は見送った
- 締めゲートがこの日7回止まっていた原因は、置き場を丸ごと宣言した計画書2本だった。その
targetsを実際に触ったファイルへ絞った - ステータスラインのリセット表示を
2d15hから9/18(金)00:00のような日時に変えさせ、サブエージェントの既定モデルを環境変数で opus にした
詳細: Claude Code の make-diary を朝の実行ログで振り返り、同期の完了待ちと実行モデルを手順書に固定した
2. CF教材の論点205を突合し、帳票3種を1つのExcelにまとめた
前日の消費税対応の続きで、まず「昨日の段階で終わっているはず」を確かめた。 論点とフォルダの対応表を計画書に足させると、9論点とも9月14日のうちに済んでいて、未完は306とP4-3の2つだけだった。 そのあと205の仕訳を会計ソフトAに入れて突合し、帳票を1つのExcelにまとめてもらった。
主な成果:
- 対応表だけを本文の max-width から外し、フォルダ名が折り返さない幅まで広げた(報告が英語で返ってきたので、日本語で出し直してもらった)
- 202の残件2件は補助科目がなくて止まっていた。補助科目は作ってよいと自分で判断して返し、205の突合まで通った
- 途中で、画面を操作していたのが自分だったと気づいた。作業中に触ると年度の切り替えの邪魔になる
- 仕訳帳、年次推移表、株主資本等変動計算書を1つのExcelにまとめられるところまで来た。8時台のセッションでは、教材の出し先を考え始めた
詳細: CF計算書教材の論点205(株主資本)を会計ソフトAで突合し、帳票3種を1つのExcelにまとめた
3. 受取利息の源泉徴収税を自動で分けるChrome拡張
法人の受取利息から源泉徴収税を分ける機能を、会計ソフトAの拡張に移植したつもりでいた。 調べてもらうと、移植はされていなかった。 元にしたと思っていた機能も、覚えていたのとは別の、ストアで公開されている拡張のものだった。
主な成果:
- ストア版は、詳細を開いてすぐ利息計算を押すと、借方の2行目の金額欄がないというエラーになる。自作の拡張では、ページを開いた時点で「詳細を開く、借方に2行目を足す、金額と勘定科目を入れる」まで自動で進むようにした
- 源泉所得税の勘定科目は、法人税、住民税及び事業税にすると決めた。登録ボタンは押させない
- 9件中9件がその状態になるのを確かめてもらった
- 1円違いの総額候補を知らせる注記は、数円のずれは実務上問題ないと判断して全部消させた
詳細: クラウド会計の仕訳画面で、受取利息の源泉徴収税を自動で分ける機能をChrome拡張に持たせた
4. 表の画像のOCRを、Claude Code と Gemini で突き合わせた
表の画像42枚と、それをOCRしたCSV(5,278行)がリモートに上がっていた。 画像をCSVに起こし直すため、agy コマンドで Gemini 3.1 Pro に読ませ、Claude Code の目視と突き合わせた。
主な成果:
- 自分で打った1回目の agy は、画像を読まないまま固まっていた。指示文をフルパスで指し、「Do not run any commands.」と
--add-dirを足した2回目で結果が返った - 1枚目では、Gemini と Claude Code の目視が136件中136件一致した。既存のCSVは131件しか拾えておらず、正しいのは128件だった
- 一致を確かめて、残り41枚も同じ方法で進めると決めた
- 9枚目を読み終えたところで agy の利用枠が切れた。残り33枚は、枠が戻る9月19日の朝以降に持ち越した
詳細: 表の画像をCSVに起こすOCRを、Claude CodeとGemini 3.1 Pro(agy)で突き合わせた記録
5. 海外株の円換算のマイナスを図にし、ポートフォリオ記録を追いつかせた
初めて扱う市場の株を買うと、ポートフォリオ画面の円換算がマイナスになっていた。 文章の説明を読んでも頭に入らず、ウォーターフォールチャートで見せてもらった。
主な成果:
- マイナスの出どころは、注文時に上乗せした「わざと高め」の概算レートが取得原価の円換算に残っていたことだった。図は購入メモに入れてもらった
- 日次のポートフォリオ記録と株価通知を、今回の売買に追いつかせる作業を任せた
- 株数の書き換えが権限の仕組みに2回止められ、「ブラウザで直接直すのが一番早い」と勧められた。AIの側から更新できるはずだと返すと、書き換えは通り、本番実行と通知の送信まで進んだ
- 1日くらいのずれは許容した。通知用リポジトリのコミットは Codex レビューに high 判定2件で止められ、そのうち1件を直して再コミットした
詳細: 海外株の円換算が約定直後にマイナスに見える理由をウォーターフォール図で整理し、ポートフォリオ記録と株価通知も追随させた
今日の試行錯誤
| # | テーマ | 試したこと | 結果 | 気づき |
|---|---|---|---|---|
| 1 | make-diary の同期(6時台の振り返り) | 過去日付の同期で全セッションを走査していたのを、対象日の00:00以降に更新されたファイルだけに絞らせた | 成功。読む本数が821本から34本に減り、12分が33秒になった。出力は同じ19本 | find -newer は厳密に新しいファイルしか拾わないので、閾値を1秒前に置く |
| 2 | サブエージェントの使い方(6時台の振り返り) | コンテキストを減らすため、サブエージェントをやめてメインで直列に回す案を出した | 取りやめ。試算で減らないとわかった | 採ったのは逆向きで、統計チェーンをサブエージェント1本に出した |
| 3 | 締めゲート(6時台の振り返り) | 置き場を丸ごと宣言した計画書2本の targets を、実際に触ったファイルへ絞った | 成功。ゲート本体は無改修 | この日7回止まっていたのは、ゲートではなく宣言の書き方が原因だった |
| 4 | ステータスラインの表示(8時台) | リセットまでの残り時間を、曜日つきの日時表示に変えさせた | 成功。ただし2行目の Fable 枠が見切れ、表示の一部を1行目へ移した | 動作確認で曜日が化けたのは文字コードの都合で、UTF-8 の出力を強制すると正しく出た |
| 5 | 受取利息の自動入力(9時台) | ストア版の「詳細を開いて利息計算」の手順を、ページを開いた時点で自動で進む形に作らせた | 成功。9件中9件 | 移植したつもりの機能は、まだ移していなかった |
| 6 | CF教材の205(6時台) | 補助科目がなくて止まった202の残件2件に、補助科目を作ってよいと返した | 成功。205の突合まで通った | 投入が走っている間に画面を触ると、年度の切り替えとぶつかる |
| 7 | 表の画像のOCR(14時台) | agy の1回目が固まったあと、指示文をフルパスにし、コマンド実行を禁じて2回目を打った | 成功。1枚目は136件中136件一致。9枚目で利用枠が切れて中断 | 利用枠はモデルでなくアカウントで共通で、3.8 Flash に替えても同じ429が返った |
| 8 | ポートフォリオ記録の更新(9時台) | 株数の書き換えが2回止まったあと、AIの側から更新できるはずだと返した | 成功。書き換えが通り、本番実行と通知1件まで進んだ | AIの推測では、止まっていたのはバックグラウンドのサブエージェントの経路だけだった |
今日の学び
- 朝のエージェントは、手順書が許した「ls で見えれば進む」に従っていただけだった。直す先はエージェントではなく手順書だった
- 「昨日のうちに終わっているはず」は、対応表を1節足しただけで確かめられた。未完は306とP4-3の2つに絞れた
- 既存のCSVが正しいかどうかは、単独で眺めてもわからなかった。別の読み取りと並べて、1枚目で131件と136件の差が出た
- 検算の文章が頭に入らないときは、ウォーターフォールチャートにしてもらうと、次に同じ表示を見たとき開く場所が決まる
明日やること
- OCRの残り33枚を、agy の利用枠が戻る9月19日の朝以降に読む
- CF教材の出し先を、ウェブで出す場合の流れを見ながら決める
- 受取利息の拡張を、画面のボタンを順に押す作りのままにするか、APIで登録する作りにするかを考える