ショート動画の複数アカウント運用を準備する:独自ドメインのメール転送と電話番号認証の壁
ショート動画の複数アカウント運用を準備する:独自ドメインのメール転送と電話番号認証の壁
ショート動画アプリのアカウントを、投稿内容ごとに分けて運用したい。 そのために、アカウントごとのメールアドレスを独自ドメインで用意するところから始めた。 最後に足を止められたのは、メールではなく電話番号のほうだった。
前回どこまで決めていたか
最初に引っかかったのは、自分の記憶である。 独自ドメインのメールエイリアスで複数のアカウントを回すやり方を、どこかに書き残した覚えがあった。 ただ、それを書いたのが別のリポジトリだったか、このリポジトリだったかを思い出せない。 「普通に Google アカウントを1個作って、複数で運用しましょう」という話だった気もする。
Claude Code に Grep で探してもらうと、記録は 9/30 の日記にあった。 そこでの結論は「Chrome のプロフィールを分け、プロフィールごとに別の Google アカウントで登録する」で、独自ドメインのメールエイリアスの話は出てこなかった。
Claude Code の意見も、Google アカウントを足す方向だった。 独自ドメインの転送アドレスがショート動画アプリで通るかは確かめていない。 転送が止まるとログイン用のメールも届かなくなるので、そちらを選ぶ理由は特にない、という見立てである。 9/30 にログインできなかった古いアカウントのことも、あわせて思い出させてもらった。 あれは「ほかの複数のアカウントと一緒に作られたか使われていた」ため、ボットが作ったアカウントと判定されて止められていた。
「ユーザー」という名前のプロフィールが3つある
登録の前に、Chrome のプロフィールを片付けたくなった。 ログインできなかった古いアカウントは捨てるつもりで、たぶんもう捨ててある。 困ったのは、プロフィールの一覧に「ユーザー」という名前が並んでいて、どれが誰なのか見分けられないことだった。
Chrome がローカルに持つプロフィール一覧(Local State)を、Claude Code に読ませた。
最初の出力は文字化けしたので、文字コードを指定して表示し直してもらった。
「ユーザー」という名前のプロフィールは3つあり、どれも Google アカウントの名前ではなく、Chrome が付けた仮の名前だった。
そのうち1つはメインのプロフィールと同じフォルダを指しているので、Chrome の画面から削除しないように、と念を押された。
近いテーマを1つにまとめるか
アカウントは、投稿する内容に応じて使い分けたい。 アドレスの名前も、その内容に沿ったものにしたかった。
いちばん迷ったのは、近い2つのテーマを1つのアカウントにまとめるか、分けるかだった。 両リポジトリにある会計系のコンテンツを Claude Code に棚卸しさせると、最初の答えは「まとめる」だった。 ところが、片方のテーマについては自分の手元にすでにまとまったコンテンツがある。 それを伝えると前の回答が改められ、分けるのがいいという答えに変わった。
それでも自分の中ではしばらく揺れていた。 最後は、アカウント名とアドレスの付け方の方針を自分で決めた。
この議論は別のリポジトリにドキュメントとして残してもらい、正本の計画書から1行の案内を足してもらった。 名前を「決定」に書き換え、どういうアドレスにするかの候補も、そのドキュメントに列挙してもらった。
Google アカウントは電話番号の上限で止まった
Google アカウントの作成画面を、名前の入力まで Claude Code に進めてもらい、「生年月日と性別」の画面で止めてもらった。 続きを自分で入れたところ、この電話番号は何度も使われているから使えない、と出た。 Google のセキュリティが上がって、アカウントを増やしにくくなったのだろうか。
調べてもらった結果、急に厳しくなったわけではなさそうだった。 以前からある「1つの電話番号で確認できるアカウント数の上限」に達したのだろう、という見立てである。 Chrome のプロフィールだけでも Google アカウントが10個以上あり、その多くを同じ番号で確認してきたはずだから、という理由だった。
転送のアドレスを作り、--force でつまずく
Google アカウントを足す道がふさがったので、Claude Code が出した選択肢のうち、独自ドメインの転送を使う案(B)を見直した。 気になっていたのは、最初に聞いた「転送が止まるとログイン用のメールも届かなくなる」という注意である。 止まらなければ B でいいのか、止まる予定はあるのか、と聞き返した。 返ってきたのは、止まらなければ B で問題なく、止まる予定もない、という答えだった。 前の注意は一般的なもので、具体的な懸念があったわけではなく、言い方が大げさだったと訂正された。
もう1つ、ショート動画アプリのアカウントは、あとからメールアドレスを変えられるのかも気になった。 変えられないなら、そのままでいい。 そう伝えて「作っちゃいましょう」と頼み、変更できるかも、あわせて調べてもらった。
Cloudflare の CLI の手順書を Claude Code に確認させてから、転送ルールを作らせた。 既存のルールは転送1件だけで、ほかのアドレス宛ては捨てる設定(catch-all は無効)だった。 3件分の作成リクエストを dry-run で確かめてから本番で作る、という順序である。
ここで1回つまずいた。
手順書には「本番で実行するときは --force が要る」とあり、それに従って3件実行すると、3件ともヘルプが表示されて終わった。
cf email-routing rules create ... --force
# → Unknown argument: force(ルールは作られない)
--force が要るのはキャッシュ削除のコマンドで確かめた話で、転送ルールを作るコマンドにはその引数がそもそも無かった。
外して実行し直すと3件とも作成でき、作成後の一覧で、既存の1件を含む4件すべてが有効になっていることも確かめた。
手順書には「--force は確認を挟むコマンドだけ。無いコマンドに付けると Unknown argument」と追記してもらい、issue にも残した。
コードは届いたのに、アカウントはできていなかった
新しい Chrome プロフィールでショート動画アプリの登録画面を開いてもらい、メールアドレス欄にエイリアスAを入れたところで止めてもらった。 続きは自分で入力し、確認コードが届いた。 転送も、アプリ側のアドレス受け付けも通ったことになる。 これで新しいアカウントが1つできたつもりでいた。
途中、ブラウザでのアカウントの切り替え方で話がかみ合わなかった。 プロフィールを切り替えれば済む、という答えが返ってきたが、自分はいま開いている別アカウントのウィンドウのまま切り替えたかった。 そのウィンドウのままなら、ログアウトしてログインし直すしかない。 ブラウザ版にはアプリのようなアカウントの切り替えがなく、9/30 に調べたときの結論とも一致していた。
そこで、Android 端末のほうでも登録を進めることにした。 アプリはメールアドレスの入力画面で待っていたので、Claude Code に端末を操作してアドレスを入れてもらう。 1回目は、アドレスを入れようとした時点で画面が LINE に変わっていて、操作はそこで止まった。 自分で画面を戻してから、頼み直した。 今度は、登録画面が前面にあってキーボードも出ていることを確かめたうえで、タップせずに文字だけを送ってもらった。 「続ける」を押すとコードの入力画面になり、Gmail に転送されてきた最新のコードを取ってきて入れてもらった。
その先で、電話番号をアカウントにリンクしてください、という画面が待っていた。 2つめのアカウントで番号を入れると、「すでに使用されています」と出る。 これでは、実質的に複数のアカウントは作れないのではないか。
さらに、ブラウザでいったんログアウトしてからエイリアスAでログインし直そうとすると、「ユーザーが存在しません」と出た。 最初は、ユーザー名で探したからではないか、と返ってきた。 メールアドレスで入れたし、ブラウザを見ればわかるはずだ、と言い返して、画面を確かめてもらった。 ブラウザで同じ表示を確認してもらって、ようやく状況がつながった。 確認コードが届いた時点では、登録は終わっていない。 電話番号の画面を越えるまで、アカウントは作成されていなかった。
結論はこうなった。 アプリの中に複数アカウントを切り替える仕組みがあるので、複数アカウントの運用そのものは禁止されていない。 ただ、新しく作るアカウントには、ほかのアカウントで使っていない電話番号を1つ紐づけないと、登録が終わらない。
回線を1つ足す
端末はデュアル SIM で2枚まで入るのか、入らないなら端末ごと買い足すしかないのか。 つないでいる端末の機種と SIM の対応を Claude Code に確認させると、買い足しは要らず、今の端末にもう1枚 SIM を挿せるとわかった。
ここで、自分の中でも理解がつながった。 SIM が要るのはアカウントを作るときだけで、ログインのときはアドレスだけで済む。
格安SIM A と格安SIM B は、どちらも安い。 電話をしないなら A のほうが安い気がしたが、両方を公式情報で調べてもらった。 SMS を受けるだけの使い方なら、A のほうが B よりかなり安く済む、という結果だった。 A の SMS は受信が無料で、送信は1通3.3円かかる。 確認コードは受け取るだけなので、費用はかからない。
A には自分でログインし、追加の申し込みを確認画面まで Claude Code に進めてもらった。 「新規契約」と「SIM カード」を選び、5G SA はこの端末(4G 機)では使えないので外したままにした。 確認画面の先は同意のチェックがあるので、そこで止めてもらい、申し込みは自分で済ませた。 申し込み後の画面に出ていたのは前からある1回線目の注文で、今回の申し込みが通ったかは、受付のメールで確かめることにした。
SIM が届くまで、続きは進められない。 ドキュメントに申し込みの内容と再開の手順を書き足してもらい、Google タスクにも登録した。
振り返り
- 確認コードが届いたことと、アカウントが作成されたことは別だった。電話番号の画面を越えるまで登録は終わらず、「ユーザーが存在しません」と出て初めてそれに気づいた。
- 手順書の注意は、確かめたコマンドの範囲でしか成り立たない。
--forceはキャッシュ削除では要ったが、転送ルールの作成では引数ごと存在しなかった。
新しいアカウントは、まだ電話番号の画面で止まっている。