家族のWindows PCのデータ退避をClaude Codeの複数セッションで分担した記録:USBのビット化けからWi-Fi転送へ
家族のWindows PCのデータ退避をClaude Codeの複数セッションで分担した記録:USBのビット化けからWi-Fi転送へ
父の Windows 11 PC から、データを別の PC へ移す作業をした。 父の PC にはリモートデスクトップで入り、画面の左右に Claude Code を1つずつ立てた。 左には3D CADソフトの図面データを、右には個人データを任せた。 私は自分の PC の Claude Code から2つのセッションに指令を出し、進み具合を見て回る係である。
途中で64GB の USB に差し替えたとき、手元のセッションが気になる点を一つ挙げた。 メーカー名が出ない汎用品なので、大事なデータを入れる前に一度確かめておきたい、と。 このときは、そのまま USB で進めた。
指令の出し方は、画面への貼り付けから始まった
最初は、リモートデスクトップの画面に文字を貼り付けて指令を送っていた。 1回目は、父の PC 側に文字が入らなかった。 私が触っていない状態で試し直すと、左の Claude Code の入力欄に入った。 その後も、誰かが同時にキーを打っているようで入力が混ざり、送り直したことがある。
これでは手間がかかる。
同じアカウントの Claude Code 同士ならやり取りできるはずだと思い、手元のセッションに聞いた。
今のままでは見えない、という答えだった。
父の PC の2つはターミナルで動くローカルのセッションで、/remote-control をつながない限り一覧(ListAgents)に出てこない。
父の PC 側で Remote Control をオンにすると、2つのセッションが手元の一覧に現れた。 ここからは手元のセッションがメッセージを直接送れるようになり、向こうの報告も直接届いた。 DXF 変換が軌道に乗ったところで、リモートデスクトップは切った。 切ったあともやり取りは続いた。 自分の Chrome で claude.ai/code を開き、進み具合を手元のセッションに読ませることもできた。
図面データを USB に移し、DXF に変換する
左には、図面データを USB へコピーさせた。 図面データは130件で、合計しても約56MB しかなかった。 8:26 に最初の USB へ入れ終えたが、個人データまで入れるにはこの USB が小さかった。 64GB のものに差し替え、図面データも入れ直させた(8:35 完了)。 64GB の USB の空きが41.8GB だったのは、挿した時点で約21GB の別のデータが入っていたからだった。
図面をほかの PC のフリーの CAD で開くには、3D CADソフト独自の形式のままでは困る。 そこで、DXF に書き出すよう左に頼んだ。 左は、3D CADソフトを自動操作で開いて1件ずつ変換していった。 始めは USB の読み込みで止まり、1件も変換できなかった。 9:03 には最初の1件に取りかかっていて、それが通ると残りの114件に進んだ。
9:19 の時点では、115件中50件まで進んでいた。 終わってみると、115件すべてを変換し、失敗は0件だった。 完了の前に4項目で全件を確かめさせており、問題なしが110件、要確認が5件(図面としては3つ)だった。
この間に、手元のセッションは自分の報告を一度訂正している。 「PNG のコマンドが28分固まっている」と伝えてきたが、実際は約17秒で終わっていた。 見ていたブラウザの表示が古かったのである。
続けて図面を PNG に書き出させ、図面に貼られた写真と DXF を対応づけさせた。 PNG の書き出しは、115件で約20分かかる見込みだった。 元の写真は、画質を落とさずに取り出せることが分かった。 10:37 に、USB への書き込みと照合まで終わった。
次に、PDF の書き出しと HTML の図面一覧を頼んだ。 PDF は本番の書き出しがまだ0件で、始めてからも約2時間かかる見込みだった。 プリンターへの接続にも時間がかかっていた。 早く別の PC に移したかったので、PDF は中止した。 DXF にしてあればフリーの CAD で見られるので、一覧は Mac に移してから作ればいいとも考えた。 取りやめを送ったときには、左はもう HTML の一覧を作り終えていた。 一覧(約100KB)も USB に入れてもらい、照合も済ませた。
個人データの USB コピーは、メモリ不足とビット化けでつまずいた
右には、まず PC の中身の棚卸しをさせ、それから個人データを USB へコピーさせた。 全体は約6.7GB、約1.56万件ある。 9:15 の時点で約0.3GB、266件しか進んでおらず、このままだと2〜3時間かかる見込みだった。
その2分後、コピーが止まった。
父の PC のメモリは7.9GB しかない。
そこへ Claude Code を2つ、変換のたびに開閉する3D CADソフト、8本同時に書き込む robocopy を一度に動かしていた。
空きが約1.8GB まで減り、Claude Code がコピーを管理していた処理を強制終了していた。
時間はかかってもいいので、確実に入れたい。 順番を決め直し、左の図面作業が終わってから右を再開させた。 同時に書き込む数は1にして、続きから入れさせた。
11:15 になっても、終わるのは夕方(あと4〜6時間)という見込みだった。 そこで、個人データを1つの tar ファイルにまとめてから USB に書く方法へ切り替えさせた。 途中までのコピーを消す操作だけは、Claude Code の保護機能に止められた。 11:50 には、6.63GB のうち1.18GB(約18%)まで書き込みが進んだ。
12:20 ごろには終わる見込みだった。 ところが書き終えたあと、USB 上の tar の SHA256 が C ドライブ側と一致しなかった。 右に読み取りだけで調べさせると、この USB は、書き込んだデータのところどころで1ビットだけ化けて記録していた。 容量を偽った USB ではなく、tar の中で壊れていたのは重複しているコピー3件だけだった。 差し替えたときに手元のセッションが確かめたがっていた、あの汎用品の USB である。
Wi-Fi 経由で自分の Mac へ送った
USB はやめて、Wi-Fi で送る方法を選んだ。 手元のセッションは父の Mac へ送る段取りを考えていたが、送り先を自分の Mac に変えた。 右に下調べをさせると、Mac で「ファイル共有」(SMB)をオンにし、Windows からそこへ書き込む方法がいちばん簡単だった。 父の Windows のファイアウォールや管理者の設定は、変えずに済む。
ここで、手元のセッションから Mac の Claude Code へ送るメッセージが、auto mode の安全チェックに止められた。 通常モードに切り替えると送れた。 auto mode に戻ったところでもう一度止まり、再び切り替えて送った。
つなぐまでにも2回止まった。 Windows 11 は、パスワードなしのゲスト接続を初期設定では受け付けない。 右は Windows の安全設定をゆるめず、止まって報告してきた。 Mac のユーザー名とパスワードでつなぐことにしたが、Mac 側でそのアカウントの「Windows ファイル共有」がまだ有効になっていなかった。 有効にしてから父の PC でログインし、送信が始まった。
送っている途中で、Wi-Fi を5GHz に切り替えた。
12:56 の時点で、6.63GB のうち約0.87GB(13%)まで送れていた。
切り替えで Mac の IP アドレスが変わり、転送は止まった。
古いアドレス宛ての robocopy を止めさせ、新しいアドレスにログインし直して、13:00 に送り直しを始めた。
速さは毎秒3.1MB ほどで、前の約2倍になった。
13:16 に55%まで進み、13:25 に送信が終わった。 所要は25.1分、平均で毎秒約4.7MB だった。 Mac の Claude Code には、ハッシュの照合と展開をさせた。 一覧の CSV にある全15,573件がそろい、サイズも SHA256 もすべて一致した。 父の Windows は、ここで閉じてよくなった。 残るのは、Mac から父の Google ドライブへのアップロードである。
見た目の設定と再起動でつまずいたこと
父の PC の Claude Code では、私が送ったメッセージが入力欄の上に灰色の細い字で出る。 見づらいので、テーマを変えてもらおうとした。 左は、別のセッションからの依頼では設定ファイルを変えないと断ってきた。 父の PC の画面上でそのセッションに直接頼み直すと、テーマを変えてもらえた。 反映には、Claude Code の再起動が要った。
右の文字サイズは80%や70%に下げてあったので、標準に戻してもらった。
再起動用のターミナルも開かせたが、Windows Terminal の起動コマンド(wt)が ; を自分の区切りとして扱い、コマンドが途中で分かれた。
環境変数を消すところまでしか動かず、Claude Code は起動しなかった。
PowerShell から claude --continue も打ってみた。
No conversation found to continue
左右どちらのセッションも、会話の記録が父の PC に保存されていなかった。 面倒になったので普通に Claude Code を起動し直し、Remote Control をオンにした。
メモにまとめてプッシュ
最後に、わかったことを非公開リポジトリの memo にまとめさせた。 CLAUDE.md のメモ一覧にも1行足し、コミットしてプッシュした。
学び
- 左右のセッションを手元から回す入口は、Remote Control をオンにすることだった。オンにしただけで、画面を読みにいく代わりにメッセージで指示と報告が往復した
- 書き込みが終わっても、USB の中身が正しいとは限らない。SHA256 で照合したから、USB を抜く前にビット化けに気づけた
- メモリ7.9GB の PC では、Claude Code 2つと3D CADソフトと並列コピーを同時に走らせると処理が落ちた。重い作業は順番に並べた