決算ビート銘柄スキャン(2026-10-26): CLS が2027年の売上高見通しでコンセンサス比+12.0%のビート&レイズ、RMBS は Q4 の EPS ガイダンスが+5.2%、CINF・HIG は実績の EPS で10〜36%上振れ
24時間決算ビートスキャン(2026-10-26〜2026-10-27)
ビート&レイズ銘柄(ガイダンスがコンセンサスを5%以上上回ったもの): 2件
- CLS(Celestica): 初めて出した2027年の見通しが、売上高 $40.0B でコンセンサス比+12.0%、調整後EPS $21.50 で+9.5%。2026年の見通しも引き上げた(売上高+1.9%、調整後EPS +3.6%)。実績は売上高+6.7%、調整後EPS +11.5%。一方、Q4 のガイダンスはコンセンサスとほぼ同じ
- RMBS(Rambus): Q4 の非GAAP EPS ガイダンスの中央値 $0.88 がコンセンサス比+5.2%(下限はコンセンサスとほぼ同じ)。売上高のガイダンスは+2.3%。実績は非GAAP EPS +6.6%、売上高 +2.5%
売上高・EPS のガイダンスは無いが、実績の EPS が5%以上上回った銘柄: 2件
- CINF(Cincinnati Financial): 非GAAP の1株当たり営業利益 +35.6%(総収益は+0.5%)
- HIG(The Hartford): 1株当たりコア利益 +10.4%(総収益は −2.5%)。四半期配当を12%引き上げた
10/26(月)は、引け後に Celestica・Cadence Design Systems・Rambus・The Hartford・Cincinnati Financial・Welltower などが決算を出した。上の4社と Cadence の 8-K(Item 2.02)は、すべて SEC EDGAR に 2026-10-26 付で提出されており、受理時刻は米東部時間 16:03〜16:23(引け後)であることを確認した。10/27 の寄り付き前の決算は、このスキャンの時点(日本時間 10/27 朝)ではまだ出ていない。実績とガイダンスの数値は各社の決算リリース本文から取った。コンセンサスは金融データサービスAの 10/27 朝の値で、発表した四半期(3Q 2026)の値がまだ残っていたので、それを発表前のコンセンサスとして使った。
CLS Celestica — 2027年の見通しが売上高で+12.0%、調整後EPS で+9.5% 上回るビート&レイズ
Celestica はカナダ・トロントに本社を置く EMS(電子機器の受託製造)大手で、ハイパースケーラーや AI 研究所向けのデータセンター機器が主力になっている。ネットワークスイッチや AI サーバー・ストレージを手がける CCS(Connectivity & Cloud Solutions)部門が売上高の8割強を占め、残りは航空宇宙・防衛、産業機器、医療機器などの ATS 部門である。NYSE とトロント証券取引所に上場している。
- 決算発表: 2026-10-26 引け後(Q3 2026・7〜9月期)。8-K の受理は米東部時間 16:23
- 売上高は $5.83B で前年同期比+83%、会社の Q3 ガイダンス($5.25B〜$5.55B)の上限を上回った。CCS 部門は $4.87B で+102%、そのうちハイパースケーラー向けの自社設計品(HPS)は約 $2.3B で+70%。ATS 部門は $0.96B で+23%
- 調整後EPS は $3.30(前年同期は $1.58)、GAAP の EPS は $3.26。調整後の営業利益率は 8.5% で過去最高(前年同期は 7.6%)
- Q4 2026 のガイダンス: 売上高 $6.275B〜$6.575B、調整後EPS $3.37〜$3.57、調整後の営業利益率は中央値で 8.7%
- 2026年の見通し: 売上高を $20.5B から $21.0B へ、調整後EPS を $11.30 から $11.55 へ引き上げた。調整後の営業利益率 8.4% は据え置き。フリーキャッシュフローは $600M から $460M へ引き下げた(2027年の成長に備えた運転資本への投資のため)
- 2027年の見通し(初回): 売上高 $40.0B(前年比+90%)、調整後EPS $21.50、調整後の営業利益率 9.0%、設備投資 $1.5B〜$2.0B。会社は「2028年の顧客の需要予測は2027年の売上高見通しを大きく上回る」としている
- 8月に約 $3.45B の公募増資を済ませている。現在の自社株買いの枠が 11/2 に切れた後、新しい枠を設ける予定。10/27 に決算説明会と投資家向け説明会(Investor and Analyst Day)を開く
- 株価の反応は投稿による。決算前の 10/26 の通常取引では下げ、引け後の時間外で大きく上げたとされる(下の引用を参照)
CELESTICA $CLS JUST REPORTED Q3 EARNINGS
- Revenue: $5.83B, beating expectations of $5.46B 🟢 (vs $3.19B LY)
- Adj EPS: $3.30, beating expectations of $2.97 🟢 (vs $1.58 LY) FY27 Guidance:
- Revenue: $40.00B, above expectations of $35.7B 🟢
- Adj EPS: $21.50, above expectations of $19.66 🟢
— @WOLF_Financial(抜粋)
$CLS fell 5.14% to $246.65 in the regular session, then jumped about 10% after hours. The shock was 2027: $40.0 billion in revenue and $21.50 in adjusted EPS, against consensus of $35.7 billion and $19.66. It cut 2026 free cash flow guidance to $460 million from $600 million to fund working capital. Tuesday's Investor Day has one job: show how much cash this growth will eat.
— @veryzs(抜粋)
Source: → 実績とガイダンスのまとめ(@WOLF_Financial) / → 時間外の反応と FCF の引き下げ(@veryzs) / → 決算の速報(@earnings_guy) / → 決算の 8-K(SEC EDGAR)
RMBS Rambus — 実績の EPS が+6.6%、Q4 の EPS ガイダンスの中央値が+5.2%
Rambus は米国サンノゼの半導体会社で、サーバー用メモリモジュールに載るインターフェースチップ(DDR5 のレジスタクロックドライバや電源管理 IC など)の製品事業と、メモリインターフェースの特許ライセンス(ロイヤルティ)、セキュリティ IP などのライセンス事業が柱になっている。AI サーバー向けのメモリ需要が製品事業を押し上げている。Nasdaq に上場している。
- 決算発表: 2026-10-26 引け後(Q3 2026・7〜9月期)。8-K の受理は米東部時間 16:07
- 売上高は過去最高の $218.3M で前年同期比+22%、会社の Q3 ガイダンス($210M〜$216M)を上回った。内訳は製品 $114.3M(過去最高。前四半期比+15%、前年同期比+22%)、ロイヤルティ $77.0M、受託ほか $27.0M
- 非GAAP の希薄化後EPS は $0.84(前年同期は $0.62)、GAAP は $0.69。いずれも会社のガイダンスを上回った
- Q4 2026 のガイダンス: 売上高 $227M〜$233M(うち製品 $127M〜$133M)、非GAAP の EPS $0.84〜$0.92、GAAP の EPS $0.68〜$0.76。EPS の中央値はコンセンサス比+5.2% だが、下限 $0.84 はコンセンサスとほぼ同じ
- 当四半期に $135.4M の自社株買いを実施した。営業キャッシュフローは過去最高とされる
- 新製品として、LPDDR6 の SOCAMM2 向け電源管理 IC と、データセンター向けのセキュリティ IP(Root of Trust)を挙げている
- 株価の反応は、Grok の要約では時間外で小幅に下げたとされる。反応を伝える投稿の原文は確認していない。X では「Q4 ガイダンスはコンセンサス並み」とする投稿もあり、比べたコンセンサスの値によって評価が分かれる
RAMBUS $RMBS JUST REPORTED Q3 EARNINGS
- Revenue: $218.3M, beating expectations of $213.2M 🟢
- Adj EPS: $0.84, beating expectations of $0.79 🟢 Q4 Guidance:
- Revenue: $227M-$233M, in line
— @WOLF_Financial(抜粋)
Source: → 実績とガイダンスのまとめ(@WOLF_Financial) / → 決算の 8-K(SEC EDGAR)
CINF Cincinnati Financial — 非GAAP の1株当たり営業利益が+35.6%
Cincinnati Financial はオハイオ州の損害保険グループで、独立系の保険代理店を通じて企業向け・個人向けの損害保険を販売している。ほかに超過・特殊保険(E&S)、生命保険、ロイズ市場での引き受けも手がける。保険料の運用で大きな株式ポートフォリオを持つため、純利益は保有株の評価損益で大きく振れる。Nasdaq に上場している。
- 決算発表: 2026-10-26 引け後(Q3 2026・7〜9月期)。8-K の受理は米東部時間 16:07
- 非GAAP の営業利益は $443M、1株当たり $2.86(前年同期は $2.85 で、ほぼ横ばい)。前年同期並みの利益を、アナリストは大きく下回ると見ていたことになる
- 純利益は $459M、1株当たり $2.96(前年同期は $1,122M・$7.11)。前年同期は投資の評価益が大きかったため、純利益は大きく減った
- 損害保険の合算比率(コンバインド・レシオ)は 90.9% で、前年同期の 88.2% から悪化した。自然災害の損失が前年より 7.0ポイント増えた。正味収入保険料は+2%
- 総収益は $3,047M で前年同期比 −18%(投資の評価益の減少による)
- 1株当たり純資産は $105.42 で、年初から $3.07 増えた
- 売上高・EPS のガイダンスは出していない
- 株価の反応は、時間外で横ばいとする投稿がある
Cincinnati Financial $CINF reported Q3 2026 Adj EPS of $2.86, beating the $2.08 estimate by 37.5%.
— @fundspec
Source: → 実績とコンセンサス(@fundspec) / → 決算と時間外の反応(@RedCandleRx) / → 決算の 8-K(SEC EDGAR)
HIG The Hartford — 1株当たりコア利益が+10.4%、四半期配当を12%引き上げ
The Hartford は米国コネチカット州の保険グループで、中小企業から大企業までの企業向け損害保険(Business Insurance)、個人向けの自動車・住宅保険(Personal Insurance)、企業の従業員向けの団体保険(Employee Benefits)の3事業を持つ。NYSE に上場している。
- 決算発表: 2026-10-26 引け後(Q3 2026・7〜9月期)。8-K の受理は米東部時間 16:07
- コア利益は $956M、希薄化後の1株当たり $3.50(前年同期は $1,022M・$3.59 で、前年同期比 −3%)。前年同期を下回ったが、アナリストの予想は上回った
- 純利益(普通株主帰属)は $1.3B、1株当たり $4.82 で前年同期比+23%。過去の保険契約の再保険(A&E ADC)を解約したことによる $497M の一時的な利益が入っている。この利益はコア利益には含まれない
- 合算比率は、企業向けが 91.3(前年同期は 88.8)、個人向けが 93.2。個人向けの自然災害などを除いた合算比率は 2.9ポイント改善した
- 総収益は $7,220M で前年同期比+4%
- 当四半期に $638M を株主に還元した(自社株買い $475M、配当 $163M)。四半期配当を12%引き上げて1株 $0.67 とした
- 売上高・EPS のガイダンスは出していない
- 株価の反応は、Grok の要約では時間外で横ばいから小幅安とされる。反応を伝える投稿の原文は確認していない
The Hartford, $HIG, Q3-26. EPS beats, but a $497M one-off boosted reported profits. 🔴 Revenue: $7.22B | -2.3% vs est. 🟢 Adj. EPS: $3.50 | +10.4% vs est. 💰 Dividend raised 12% to $0.67/share
— @Earnings_Time(抜粋)
Source: → 実績とコンセンサス(@Earnings_Time) / → 引け後の決算一覧(@Amr10062) / → 決算の 8-K(SEC EDGAR)
除外メモ
- CDNS(Cadence Design Systems): 2026-10-26 引け後に発表(8-K を確認)。実績は売上高 $1,633M でコンセンサス比+1.1%、非GAAP の EPS $2.11 で+2.8%。通年の見通しを引き上げた(売上高 $6.387B〜$6.417B、非GAAP の EPS $8.37〜$8.43)が、中央値はコンセンサス比で売上高+1.3%、EPS +3.1% と5%に届かないため除外。X では通年の見通しから逆算した Q4 の EPS($2.19〜$2.25)がコンセンサスを大きく上回るとする投稿があるが、会社は Q4 のガイダンスを出していない。$2.5B の自社株買いの枠を追加した
- WELL(Welltower): 10/26 引け後に発表。Grok の整理では1株当たり FFO の上回り幅が約2%で、通年の FFO の見通しを引き上げたが、コンセンサスとの比較を確認できなかったため除外。決算リリース本文は確認していない
- PSA / ARE / DORM: Grok の整理では EPS の上回り幅が5%未満のため除外。決算リリース本文と 8-K の提出日は確認していない
- NVDA / MU / SNDK:
/check-earningsの別ルートで取り込み済みのため、本スキャンでは常に除外
注意
- 実績とガイダンスの数値は、SEC EDGAR に提出された各社の決算リリース(8-K の添付)から取った
- コンセンサスは金融データサービスAの 10/27 朝の値。発表した四半期(3Q 2026)、次の四半期(4Q 2026)、通年(FY 2026・FY 2027)の値を使った。次の四半期と通年の値は各社の発表後に取得したもので、発表後の修正を含んでいる可能性がある。X の投稿が引くコンセンサスとは小さな差がある(CINF の EPS は投稿では $2.08 で、その場合の上回り幅は+37.5%)
- EPS のコンセンサスは、各社が見出しに使う調整後の指標(CLS は調整後EPS、RMBS は非GAAP の EPS、CINF は非GAAP の1株当たり営業利益、HIG は1株当たりコア利益)と比べた
- 対象は x-search(Grok)が挙げた候補に限られる。10/26 に決算を出したすべての銘柄を調べたわけではない
- 時間外の株価の反応は投稿と Grok の要約によるもので、実測していない
- x-search は Grok の要約なので、最終確認は各社 IR の決算リリース本文で行うこと
- 検索期間は 2026-10-26〜2026-10-27