決算ビート銘柄スキャン(2026-10-07): APLD の売上高が予想の2.7倍、LEVI・RELL も実績で大幅ビート

開発financial-data

24時間決算ビートスキャン(2026-10-07〜2026-10-08)

ビート&レイズ銘柄(ガイダンスがコンセンサスを5%以上上回ったもの): 0件

ガイダンスは未開示またはコンセンサス並みだが、実績が大幅ビート: 3件

  • APLD(Applied Digital): Q1の売上高がコンセンサス比+174.5%(予想の2.7倍)。調整後EPSは赤字幅が予想より大きく縮んだが、GAAPの赤字はむしろ広がった。数値ガイダンスの開示はない
  • LEVI(Levi Strauss): Q3の調整後EPSが+34.0%、売上高は-0.4%。通年の調整後EPSガイダンスを引き上げたが、コンセンサス比では+0.7%にとどまり、そこから逆算したQ4は予想を2割強下回る
  • RELL(Richardson Electronics): Q1のEPSが+200.0%(予想の3倍)、売上高が+10.0%。数値ガイダンスの開示はない

3社とも2026-10-07の引け後に決算を発表し、SEC EDGARで同日提出の8-K(決算リリース添付)を確認した。数値は各社の決算リリース(8-Kの添付資料)から取り、コンセンサスは金融データサービスA(2026-10-08 取得)の値を使った。3社とも、金融データサービスAの「直近の四半期」が今回発表された四半期を指したままだったので、その値と実績を比べた。

APLD Applied Digital — 売上高がコンセンサスの2.7倍、ただし大半は顧客向けの内装工事

Applied Digitalは、AI向けの大規模データセンター(同社は「AIファクトリー」と呼ぶ)を設計・建設し、ハイパースケーラーに長期で貸す会社。ノースダコタ州の Polaris Forge などのキャンパスを持ち、暗号資産のマイニング向けのホスティング事業と、約96%を持つ上場子会社 ChronoScale のGPUクラウド事業も抱える。今回は、借り手の顧客向けの内装工事(tenant fit-out)の売上が大きく伸びた。

APLDの決算。Q1 FY2027の売上高は3億4190万ドルでコンセンサス1億2460万ドルを174.5%上回った。調整後売上高は3億40万ドルで同141.2%上回った。調整後EPSはマイナス0.01ドルでコンセンサスのマイナス0.30ドルより赤字が小さく、GAAPのEPSはマイナス0.76ドルでコンセンサスのマイナス0.28ドルより赤字が大きかった
図1: APLDの売上高はコンセンサスの2.7倍だったが、GAAPの赤字は予想より大きい
  • 決算発表: 2026-10-07 引け後(Q1 FY2027・6〜8月期)
  • 売上高は前年同期比+322%。うちHPCホスティング事業が$262.6Mで、内訳は顧客向けの内装工事$183.5M、基本賃料$65.8M、顧客からの経費の回収$13.3M。上振れの大半は工事の売上で、四半期ごとに大きく振れる性格のもの
  • 調整後EBITDAは$64.4M。株式報酬の増加などで販管費が前年同期の約4倍に膨らみ、GAAPの純損失は$221.0M
  • ガイダンスは数値で出していない。決算期末後に Polaris Forge 1 の2棟目が全面稼働して稼働容量が250MWになり、2026年末までにノースダコタ州で300MWに増やす見通しを示した。フィンランドで最大約1GWの電力を確保する契約も結んだ
  • x-search では「210MW・15年のハイパースケーラーとの新しい賃貸契約(約$5.2B)」を今回の材料とする投稿が目立ったが、決算リリースではこれは2026年6月8日に発表済みの契約とされている。今回の新しい材料ではない
  • 株価は通常取引で下げたあと、時間外で+3%前後戻したとする投稿が多い

Source: → 実績と時間外の反応(@lidokidz) / → 売上の中身の分析(@robot2trade1) / → APLD と LEVI の速報(@Flashtradesai) / → 決算リリース(SEC EDGAR 8-K)

LEVI Levi Strauss — Q3のEPSは予想を3割上回ったが、通年ガイダンスはコンセンサス並み

Levi Strauss は、ジーンズの「Levi's」で知られる世界最大級のアパレル会社。卸売と直営店・ECの直販(DTC)の両方で約120か国に展開し、ヨガウェアの Beyond Yoga も持つ(Dockers は非継続事業に分類)。今回は海外と卸売が伸びた一方、直販は社内の想定を下回った。利益は米国の関税(IEEPA)の還付で大きく押し上げられた。

LEVIの決算。Q3 FY2026の売上高は16億1000万ドルでコンセンサス16億1670万ドルを0.4%下回った。Q3の調整後EPSは0.48ドルでコンセンサス0.36ドルを34.0%上回った。通年の調整後EPSガイダンス中央値1.55ドルはコンセンサス1.54ドルを0.7%上回り、そこから逆算したQ4の調整後EPSは0.36ドルでコンセンサス0.48ドルを24.8%下回った
図2: LEVIはQ3のEPSが予想を3割上回ったが、通年ガイダンスから逆算したQ4はコンセンサスを2割強下回る
  • 決算発表: 2026-10-07 引け後(Q3 FY2026・6〜8月期)
  • 売上高は前年同期比+4%(為替などの影響を除くと+5%)。直販の既存店売上は横ばい。粗利率は66.2%で4.5ポイント改善したが、そのうち4.9ポイントは関税の還付によるもの(一部を販促に再投資)
  • 調整後EPS $0.48 のうち$0.16は関税の還付による(再投資分を差し引くと$0.11)。継続事業のGAAPの希薄化後EPSは$0.43
  • FY2026ガイダンス: 調整後EPS $1.54〜1.56(前回$1.46〜1.52)、粗利率は前年比+130bp(前回+10bp)、調整後EBIT率は約12.1%(前回12%)。売上高の伸び率は「約7%」で、前回の7.0〜7.5%の下限に寄せた
  • 通年のEPSガイダンスは前回から引き上げたが、コンセンサスとの比較では+0.7%で、ほぼ並み。9か月の実績(調整後EPS $1.19)を差し引くとQ4は$0.35〜0.37となり、Q4のコンセンサス($0.479)を大きく下回る。Q4に関税の還付の約$35Mを販促などへ再投資する計画が効いているとみられる
  • $100Mの自社株買い(ASR)と、前年比14%増の配当を発表した
  • 株価の反応は、時間外で一時上げたあと値を消したとする投稿と、-1.4%とする投稿があり、割れている

Source: → 関税還付の寄与の整理(@KryptonCGO) / → 実績とガイダンスの要約(@tenet_research) / → 時間外の値動き(@AviNMash) / → 決算リリース(SEC EDGAR 8-K)

RELL Richardson Electronics — EPSが予想の3倍、売上高も1割上回る

Richardson Electronics は、電力・マイクロ波の部品と、それを組み込んだエンジニアリング製品を扱う会社。主力の PMT 部門は半導体製造装置向けの部品・ソリューションと RF・マイクロ波製品を手がけ、ほかに風力・蓄電池向けの GES 部門と、ディスプレイの Canvys 部門を持つ。今回は3部門とも伸び、特に半導体製造装置向けが好調だった。

RELLの決算。Q1 FY2027の売上高は6490万ドルでコンセンサス5900万ドルを10.0%上回った。希薄化後EPSは0.27ドルでコンセンサス0.09ドルを200.0%上回った
図3: RELLはEPSが予想の3倍、売上高も1割上回った
  • 決算発表: 2026-10-07 引け後(Q1 FY2027・6〜8月期)
  • 売上高は前年同期比+18.9%で、9四半期連続の増収。PMT が+19.7%、GES が+27.1%、Canvys が+7.9%
  • 粗利率は34.6%(前年同期31.0%)。うち1.7ポイントは関税(IEEPA)の還付によるもの。営業利益は$5.1M(前年同期$1.0M)
  • 受注残は$184.4M(前年同期比+36.9%)で、3年余りで最も高い水準
  • ガイダンスは数値で出していない。経営陣は「FY2027も増益の年になる」と述べるにとどめた
  • 担当アナリストが少なく、コンセンサスの母数が小さい点に注意
  • 株価は時間外で+2.6%とする投稿がある

Source: → 実績と時間外の反応(@BattleTicker) / → 実績と受注残(@Earnings_Time) / → 決算リリース(SEC EDGAR 8-K)

除外メモ

  • RGP(Resources Connection): 2026-10-07 の引け後に発表。売上高が未達で、EPSの上回り幅も小さいとされるため除外
  • HKD: 2026-10-07 に発表したとされるが、コンセンサスとの比較が確認できなかったため除外
  • PENG / STZ / NEOG / APOG: 2026-10-06 の発表で窓の外(前日の記事で扱った)
  • 2026-10-08 の寄り付き前の決算は、スキャン時点(日本時間 10/8 朝)でまだ発表されていない
  • NVDA / MU / SNDK: /check-earnings の別ルートで取り込み済みのため、本スキャンでは常に除外

Source: → 10/7 引け後の決算カレンダー(@eWhispers)

注意

  • 実績とガイダンスの数値は各社の決算リリース(SEC EDGAR の 8-K 添付資料)から取った。株価の反応は、X(Twitter)の投稿を x-search(Grok)で集約したもので、投稿によって数字が割れることがある
  • コンセンサスは金融データサービスA(2026-10-08 取得)の値。LEVI のQ4は会社が開示した数字ではなく、通年ガイダンスから9か月の実績を差し引いた計算値
  • x-search は Grok の要約なので、最終確認は各社 IR の決算リリース本文で行うこと
  • 検索期間は 2026-10-07〜2026-10-08
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