簿記講座に試験改定の補講と「つまずきやすい論点」の章を足し、Excel講座の消えた音声を探した記録
簿記講座に試験改定の補講と「つまずきやすい論点」の章を足し、Excel講座の消えた音声を探した記録
簿記講座に補講を足したくて、検定試験の改正論点を調べるよう Claude Code に頼んだ。 2026年度と2027年度に何が変わるのか、調査計画と実装計画を作ってほしい、という依頼である。 最初に返ってきたのは「2026年度の試験は何も変わりません」という答えだった。
夕方には、講座の目次に補講の章が2つ並び、片方には10講分の音声が付いていた。 片づかなかったのは、途中で気づいた Excel 講座の音声である。 「全部復帰したはず」の音声が、まだ戻っていない。
改定は2027年度から。補講の計画を立てる
Claude Code に試験の主催団体の一次資料を読ませると、変わるのは2027年4月1日以降の試験からだった。 確定版は2026-07-31に公表されている。 この講座の級では手形がなくなり、代わりに上の級から3つの論点が降りてくる。
計画書は Codex のレビューを通した。
指摘の一つは、講座データの置き場所(public/ 配下)が git の管理から外れていることだった。
正本を git 管理下に置き、生成器が public/ へ写す形に直させると、再レビューで承認が出た。
決裁フォームでは6件に答えた。 コメントには「上の級の処理を並べて立体的に見せる」「音声は MacBook で作る」と書いた。 市販テキストの調べものはサブエージェントに任せ、その報告にあった配点の変更と勘定科目の変化は、一次資料で確かめ直させた。
原稿は6章29節(図30枚)で始まり、6章33節(図34枚)を経て、dev 環境で動いた時点で7章41節(図50枚)まで育った。 例題24題と練習問題8題が入り、テストは127件が通った。 図の表では「代わ/り」のように語の途中で行が折れたので、ラベルの中で改行位置を指定できるようにしてもらった。 このとき perl の置換が本物の改行を入れてしまい、Edit で直した。 別の箇所では perl の置換が当たらず、Edit に切り替えている。
第2問と第3問の中身が分からない
配点と勘定科目の変化を読んでも、何が変わるのかがつかめなかった。 割合が変わったことは分かる。 けれど、第2問と第3問がそもそもどういう問題なのかを知らない。
Claude Code に主催団体のサンプル問題(第2問と第3問を各5題)を取りに行かせた。 PDF の日本語は文字として取り出せなかったので、各サンプルの1ページ目を画像にして並べ、目で読ませた。 第1問は仕訳15問で45点のまま変わらない。 第2問は帳簿と勘定の記入で、20点から25点に増える。 第3問は決算整理をして決算書類を作る問題で、35点から30点に減る。
これを図つきで補講0に足してもらった。 配点の節のすぐ後ろに節を1つ足し、図を2枚付けた。 2枚目は、新しい論点がどの問に結びつくかの表で、推測であることを図に明記させた。
1/1 のページを章ごとにまとめる
ストーリー版の補講を開くと、矢印キーで「1/2」から「2/2」へ進めるかが気になった。 Claude Code に実際にキーを押して確かめさせると、→ キーで2枚目へ進んだ。
困ったのは「1/1」のページが多すぎることだった。 トピックの表題を右側に出してドットでつなぐ見せ方が講座のどこかにあったので、それに合わせるよう頼んだ。 補講は章ごとに1ページにまとまり、右の列にもとのトピック名が「○+縦の線」でつながって並んだ。
「R-07」は令和8年なのか
「期首に除却する R-07」という見出しが目に入った。 この R に意味はあるのか。 令和8年のことかと思った。
聞くと、令和とは関係がなかった。 Claude Code が補講の例題に付けた通し番号で、英語の Revision(改定)の頭文字だという。 R-01〜R-24 まであり、学ぶ人にとっての意味はない。 令和と読めてしまうなら紛らわしいので、番号を外すよう指示した。 練習問題の「P-03」のような番号も同じく外し、ページに番号が1つも残っていないことを確かめさせた。
消えたExcel講座の音声を探す
Excel 講座の制作画面を開くと、vlookup-trouble のシーンに音声がなかった。 ワークツリーを掃除したときに間違って消した分かもしれない。 でも、全部復帰したはずである。
Claude Code に調べさせると、推測は当たっていた。 このシーンの音声は10月12日にこの Windows でだけ合成されたもので、10月27日のワークツリーの削除で一緒に消えていた。 Mac にも R2 にも外付け SSD にも控えがなく、そのため「全部復帰」の対象に入っていなかった。 途中では、Mac と Windows の音声フォルダの比較が一覧の書式差でずれ、突き合わせをやり直す場面もあった。 Excel の音声は Mac に約3万ファイルあるのに、Windows には約1,900しかなかった。
Mac からの取り込みを頼み、ないものは空いている MacBook で合成してもらうことにした。
取り込みはバックグラウンドで走り、SSD への控え(13,197件)もサイズまで一致した。
Mac 側は tmux で claude2 というセッションを自分で立ち上げ、そこへ cross-machine-message で依頼を送らせた。
Mac の機器番号は登録時から変わっていたが、SSH のホスト鍵が記録と一致したので、Wi-Fi 側の IP を指定して送ってもらった。
Mac は21シーンすべてを合成した。
音声は148クリップ(681文)で約68分あり、21シーンとも dev サーバーから音声を取れることも確かめてもらった。
それでも lookup-common-pitfalls を開くと、音声がない。 制作画面のシーン一覧(全397本)から数え直させると、「音声なし」は239本あった。 Claude Code は前回、合成ログが残っていたものだけを数えていて、そこから漏れていたのである。
最初は Windows と Mac で半分ずつ合成するよう頼んだ。 すぐに取り消した。 いま Windows では生成が走っているので、全部 MacBook に任せることにした。 依頼は約7,700文で、約13時間の見込みである。 結果は終わったときに1回だけ返信してもらう。
下書きの TODO に答える
12時台のセッションでは、つまずきの集計をスプレッドシートから読ませ、既存の教材と突き合わせて補講10本の下書きを作らせていた。 第1講を Claude Code に書かせて型にし、残りは5体のエージェントに分担させた。 2027年度の改定で増える論点(売上原価対立法、除却と廃棄、定率法)と、手形、小切手、配点の変更は入れていない。 2026年度と2027年度のどちらの試験でもそのまま使える内容だけにしてある。
途中で、Claude Code 自身の見積もりが外れていたことも分かった。 第1講の原稿を約2,600字と見積もっていたが、実測は1,901字だった。
「TODO に答えていただく」と言われて、それが自分の作業なのか、どのページで確かめるのかが分からなかった。 聞くと、まだ実装はしておらず、できているのは Markdown の下書きだけだった。 自分が答えるのは3つで、残りの TODO は Claude Code が調べて片づけるという。
3つにはこう答えた。
- 解く順番は既定どおりでよい(1→2→3、第2問は10分で打ち切る)
- 訂正仕訳の手順は「正しい仕訳、誤った仕訳、引き算」の順がよい
- 引取運賃を単価に含める演習は、とりあえずなしでよい
訂正仕訳の第7講は、この3手順で書き直してもらった。 検算は142項目が合い、例題と演習の答えは変わらなかった。 残りの TODO はサンプル問題で確かめさせ、第3講と第4講の中身を直させた。 検算は最初の663項目から、最後は11本で735項目になり、すべて合っている。
つまずきやすい論点を章にする
下書きがそろったところで、改定の補講のすぐ下に「つまずきやすい論点」の補講を章として足すよう頼んだ。 図の生成器と第1講(貸倒引当金)は Claude Code に先に書かせ、ストーリー版と通常版の両方で表示されるのを確かめてもらった。 残り9講は Opus のエージェントに分担させ、まず第2〜6講の5本を並行で走らせた。 1体が終わるたびに、次の講を投入していった。
上がってきた講の図は、そのつど Claude Code に見てもらった。 ボックス図の小さい区画の余白は生成器の側で直させ、罫線の表は△付きの金額を右に、科目名を左に寄せさせた。 章は10講になり、図は284枚になった。 関係するテストは355件が通り、通常版とストーリー版を PC 幅とスマホ幅(390px)で表示して確かめてもらった。
補講の音声を Windows で合成する
この章の音声は Windows で作れるか、メモリが足りるかを聞いた。 Claude Code の答えは「足りる」だった。 読み上げで記号が残る箇所(「−」「△」「補講.」など49件)に読み替えの規則を足してもらい、160文ごとに起動し直す形で合成が始まった。
途中で2回、進み具合を聞いた。 1回目は1,444文のうち1,031文で、あと30分前後と返ってきた。 2回目は1,280文まで進み、あと15分前後だった。
合成のあと、実際のページで再生を確かめさせると、全ステップに「音声なし」と出ていた。 音声ファイル自体は配信されていた。 ページは WAV ではなく MP3 を探していたのである。 手元で MP3 を作らせると(R2 には上げていない)、10章すべてでステップ数と音声の本数が一致した。
できたのは284クリップ(1,444文)、合計2時間33分の音声である。 話速は BPM 120 で、ほかの章とそろっている。
学びメモ
- 配点の割合だけを並べても、問題の中身を知らない人には何が変わるのかが伝わらなかった。サンプル問題で各問の中身を確かめてから、図に描かせた
- 足りない音声を合成ログから数えた本数は、制作画面で数えた239本よりずっと少なかった。数えるときは、利用者が見る画面を基準にする
- 内部で付けた通し番号(R-07)は、読む人には令和の年号に見えた。学ぶ人に意味のない番号は画面に出さない
振り返り
改定の補講は、計画、調査、原稿、図、ストーリー版への登録まで進んだ。 dev 環境で動く状態になった時点の報告では、音声と公開はコミットと push が先に要るとして止めていた。 つまずきやすい論点の章は、音声付きでストーリー版に並んだ。
Excel 講座の239本は、Mac の tmux セッションに約13時間の見込みで任せてある。 この日のログの時点では、まだ返信は届いていない。