2026年10月27日の開発日記 - 財務諸表講座のPC移植チェックとデプロイ、AnthropicのS-1連載11本
2026年10月27日の開発日記
朝に開いたのは、同じ財務諸表講座の場面を映す2つのURLだった。 制作画面と、受講者が見るストーリー版。 中身が二重に作られているのではないか、と身構えた。 確かめると、データは1つで、2か所に表示しているだけだった。 ところが、そのあとに出てきた「音声 未作成」の表示は、データの話では片づかなかった。
同じ朝、SEC EDGAR に Anthropic の Form S-1 が上がっていた。 講座の手直しとS-1の連載が、一日じゅう並んで走った。
今日のタイムライン

今日やったこと
1. 財務諸表講座のiOS→PC移植チェックからデプロイまで
音声が「未作成」に見えたのは、ワークツリーの3210番とメインの3200番で、git 管理外の音声と完了判定のマニフェストがずれていたためだった。 3210の dev サーバーを止めてもらい、以後は3200だけを見ることにした。 昼は帳簿なし版のスマホ版26本を試作して push してもらい、Mac へ音声を LAN で送った(1.5GB、2,801ファイル)。 午後は「完了にする」の遅さを実測させた。 原因は D1 ではなく wrangler の起動側にあり、1回6秒かかっていた処理が1.1〜1.3秒まで縮んだ。 1Password のロックを外して、デプロイを最後まで通した(10.4分、60コミット)。
主な成果:
- 制作画面とストーリー版はデータが1つで、表示する場所が2つあるだけだと確かめた
- 見るポートを3200の1つに決めた
- 帳簿なし版スマホ版26本を push し、本番へデプロイした
詳細: 財務諸表講座のiOS→PC移植チェックからデプロイまで
2. CF精算表の直接法と、再振替仕訳を見送った判断
CF精算表のページの右側を、Excel の画面に見立てた4枚のシートに作り替えてもらった。 直接法を精算表の形で組ませると、「商品仕入支出 700 が売上原価を通らない」ことに引っかかった。 Claude Code は「営業だけ複雑になる」と説明した。 そこへ「投資にも工具器具備品を未払いで買うパターンがある」と返したら、Claude Code は説明の誤りを認めた。 取引シートを元データにする作りに直させたが、取引の部分は思っていた形と少し違った。 1回目の表も見られる切り替えボタンを付けさせ、取引シートの修正は後回しにした。 並行して、帳簿なし版 No20 で減価償却費の札3枚を費用の箱に収めてもらった。 再振替仕訳は No23 にも No26 にも入れず、計画書に保留として残すと決めた。
主な成果:
- 商品仕入支出 700 = 売上原価 300 + 棚卸資産の増加 400 − 仕入債務の増加 0 を、精算表の上でたどれるようにした
- 未払金の反例で、営業と投資の区別では拾いにくさが決まらないと分かった
- No20 の札6つがすべて箱に収まった
3. AnthropicのS-1を章ごとに読む連載11本
S-1 の URL を Claude Code に渡し、目次のサマリーと、章ごとの公開記事化を頼んだ。 各章の要約は5体のサブエージェントに並行で任せ、そのあいだに本体のセッションで総覧記事を書かせた。 2026年上期の調整後営業損益は、ウォーターフォールにさせて初めて腑に落ちた。 営業損失693百万ドルに、株式報酬2,185百万ドルと寄付マッチング126百万ドルを足し戻すと、調整後営業利益1,618百万ドルになる。 赤字から黒字への橋を、株式報酬の1本がほとんど架けていた。 約14倍という伸びは、2025年1〜6月の1,163百万ドルと2026年1〜6月の16,286百万ドルを比べた値だった。 過去のリーク報道19件との答え合わせは記事にまとめた。 計算資源の契約額5,180億ドルの出どころを探すうちに、計算資源の契約も独立した記事になった。
主な成果:
- 連載11本をコミットした(総覧、リスク要因2本、MD&A、事業、ガバナンス、募集の諸元、財務諸表、創業者の手紙、リーク照合、計算資源の契約)
- 5,180億ドルは、2025年末を基準日にしたリース約502億+購入コミットメント約546億+2026年1月以降の新規約4,170億=約5,218億ドルに近いと分かった
詳細: AnthropicのS-1を章ごとに読む連載11本の作り方
連載: 総覧 / リスク要因(事業) / リスク要因(法務とガバナンス) / MD&A / 事業 / ガバナンスと経営陣 / 募集の諸元と資本 / 財務諸表 / 創業者の手紙 / 報道との答え合わせ / 計算資源の契約
4. 毎朝の運用と、手元のサーバーの片づけ
朝の日記作成のあと、台湾の外銷訂単(輸出受注)の取得スクリプトを直させた。 CSV が403を返しても、経済部の新聞稿の附表で補う予備経路を足す改修である。 ところが、その予備経路まで403を返した。 ふだん使っている Chrome で経済部のサイトを開いても、Cloudflare の遮断画面が出た。 人の閲覧も塞がれていたので、改修だけをコミットし、取れる日を待つことにした。
9時台には、localhost の3000番台で動いていた dev サーバー3つ(3000、3200、3210)を止めてもらった。
3389番はリモートデスクトップの受け口で、そのとき接続中のものは無かった。
夕方には、Downloads に怪しい CLAUDE.md が紛れ込んでいないかも調べさせた。
CLAUDE.md も、勝手に読み込まれる設定ファイルも無かった。
今日の試行錯誤
| # | テーマ | 試したこと | 結果 | 気づき |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 移植チェック(07:42) | ワークツリー3210で「未作成」だった音声へリンクを26本張らせた。22枚変わった SVG の改行を LF にそろえさせた | 「音声あり 全24文」になり、SVG の差分は3枚に減った | ワークツリーの dev サーバーは、git 管理外の音声でメインとずれる |
| 2 | 直接法の CF精算表(11:11) | 営業は仕訳帳から拾い、投資と財務は間接法と同じ式で組ませた | 商品仕入支出 700 が売上原価を通らなかった。取引シートを元データにする作りへ直させた(テスト38件) | 拾いにくさは「営業か投資か」では決まらない |
| 3 | 表示倍率(11:11) | 表示倍率を「幅に合わせる」にした | 仕訳帳が200%まで広がっていた。110%に直し、39行目まで収まった | 表示を確かめないまま報告されていた |
| 4 | No20 の箱の高さ(12:15) | 全取引の札の枚数から箱の高さを決め直させた | まとめの回の画まで変わったため、取引1つ分の回に絞った。札6つがすべて収まった | 変更の範囲を回の単位で絞る |
| 5 | 帳簿なし版スマホ版(12:15) | 試作を退けたら、財務諸表が左に寄った | 枠の位置とカメラの基準のずれを直させ、26本を push した | tests/unit/fs の1件はタイムアウト(5秒)で落ちた |
| 6 | 「完了にする」の遅さ(14:19) | バージョン表示0.7秒+約5.3秒を実測させ、wrangler の呼び出し方を変えさせた | 6秒 → 1.4〜1.6秒 → 1.1〜1.3秒(4本同時でも1.3秒)。デプロイは .env 無しと 1Password の未サインインで止まり、ロックを外して完了 | ログのフォルダを ls するだけで2分を超えていた |
| 7 | 契約額の出どころ(07:45) | 6月末の購入コミットメント約2,656億+7月以降の新規約2,450億で再構成させた | 約5,106億ドルで差は約74億ドル。リースを含め、基準日を2025年末に移すと約5,218億ドル(差約38億ドル) | どの日付で足すかで合計が変わる |
| 8 | 外銷訂単の予備経路(07:41) | 新聞稿の附表で補う経路を足させ、Chrome DevTools でも開かせた | 予備経路も403。ブラウザでも Cloudflare の遮断画面だった | 改修だけコミットし、取れる日を待つ |
今日の学び
- ワークツリーごとに dev サーバーを立てると、git 管理外の音声と完了判定のマニフェストがメインとずれる。同じ D1 を見ていても表示が分かれるので、見るポートは3200の1つに決める
- 仕訳から現金を拾いにくいかどうかは、現金と組む科目が、取引の中身を記録する科目と同じかどうかで決まる。工具器具備品の未払金が反例になった
- 報道の大きな数字は、S-1 の1か所に載っているとは限らない。基準日の違う注記を組み合わせた値に近いことがある
- 「完了にする」の遅さは D1 ではなく wrangler の起動にあった。溜まったログが、フォルダを
lsするだけで2分を超える量になっていた