2026年6月3日の開発日記
朝いちで決算モニタリングの自動運用を詰め、そのまま光ファイバーの解説コンテンツ作りに半日溶かし、午後は父の証券口座を毎朝更新する仕組みの設計まで手を伸ばした。途中で tool-call-malformed が連発してセッションが何度も転び、テスト失敗もいくつか見つかって別セッション送りにした。手を広げた分、積み残しも残った一日。
今日のタイムライン

今日やったこと
1. 決算モニタリングを毎朝の自動運用へ
earnings-beat-scan / check-earnings を毎朝ボタンひとつで回せるよう、Koyfin の次四半期ガイダンス(EPS・売上)を突合する手続きを足した。やってみて初めて「ガイダンスとコンセンサスを突き合わせる工程がそもそも無かった」ことに気づき、そこを埋めた。GTLB・ULTA では実績ビートとガイダンス判定が逆を向いて、ビートの種類を分けて見る必要を思い知った。続けて /add-ticker でキオクシアを beat-monitoring に1本追加し、beat-monitoring ページは MU・NVDA・SNDK の3社を1行目、残りを改行して並べる形に組み替えた。
主な成果:
- ガイダンス突合手続きを earnings-beat-scan に追加、次回から自動で回せるようドキュメント更新
/add-tickerでキオクシアを追加(リサーチ→tickerMeta→valuation→summaries→dev検証の一気通貫)- beat-monitoring の「構造転換済み」表示を3社+その他のレイアウトに変更
詳細: 決算モニタリングを毎朝の自動運用へ — earnings-beat-scanのガイダンス突合とキオクシア追加
2. 光ファイバーとCPOの解説コンテンツを作りながら投資テーマを詰めた
外部の解説記事を自分のログイン済み Chrome(DevTools MCP)で開き、画像ごとローカルにクローンして HTML 化。それを土台に、自分の文脈で噛み砕いた「銅線↔光ファイバー」の非公開インタラクティブ解説ページに作り替えた。本文フォントが他ページより薄く見えたので共通スタックに揃え、右側の目次が追従しないのを sticky の可動域を直してフロートさせた。発展内容として NVIDIA Rubin の光配線(CPO:電線でなく光でつなぐ)を調べて折り込み、Codex で3ラウンドかけてレビューを通した。投資の側では「光銘柄は急騰しているが、まだアナリスト予想を大幅に上回る決算の転換点は出ていない。Rubin Ultra のラックスケールアップに光が実採用されてから決算に乗るはず」という仮説を、2028 Feynman 世代の市場規模と現在のバリュエーションの整合性として詰めた。
主な成果:
- 銅線↔光ファイバーの非公開解説ページを作成(フォント統一・フロート目次)
- Rubin の CPO を発展内容として調査・折り込み、Codexレビュー3ラウンドで収束
- 光投資テーマの「決算に出るのはこれから」仮説をバリュエーションと突合
詳細: 光ファイバーとCPOの解説コンテンツを作りながら、光投資テーマの整合性を詰めた
3. 父の証券口座を毎朝更新するポートフォリオトラッカーを設計
家族(父)の証券口座のスクショから、保有銘柄・保有数量・平均取得価格・現在値・時価評価額をデータベース化し、Google スプレッドシートに転記、株価を毎朝更新する仕組みを設計した。最終的には1つのスラッシュコマンドにまとめる前提。自動実行は CronCreate を一度検討して捨て、Windows タスクスケジューラに切り替えた。Codex のレビューで「為替差益が消える」前提崩れを指摘され、検算して設計を直すのに3往復した。
主な成果:
- 保有銘柄トラッカーのDB設計とスプレッドシート列構成を確定
- 毎朝株価更新の自動化手段をタスクスケジューラに決定
- Codex指摘を検算で潰し、為替の扱いを設計に反映
詳細: 父の証券口座を毎朝更新するポートフォリオトラッカーを設計した
4. 開発ツール周りの調べ物とトラブル対処
Nous Research の Hermes Desktop を調べ、Windows でのインストール手順を含む公開記事にまとめた。一方で「昨日の積み残し」を片付けようとしたセッションでは tool-call-malformed が連発し、ツール呼び出しを一度に詰め込みすぎたのが原因と見て、一つずつ単純な呼び出しに割って復帰させた。さらにコンテンツのタイトル欠落・新規記事のOGタグ・連番IDまわりでテストが落ちているのを見つけ、連結精算表以外は調査が要ると判断して別セッション用にドキュメント化した。
主な成果:
- Hermes Desktop の Windows インストール記事を公開
- tool-call-malformed をシンプル呼び出しで復帰
- 落ちているテストを「直す/監視/放置」に切り分け、調査メモに退避
今日の試行錯誤
| # | テーマ | 試したこと | 結果 | 気づき |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 決算ガイダンス突合 | earnings-beat-scan に突合工程を追加しようとした | 成功 | そもそも突合手続きが無かった。GTLB/ULTA で実績ビートとガイダンス判定が割れた |
| 2 | キオクシア追加 | add-ticker で非GAAP予想を取りに行った | 一部失敗→回避 | 非GAAP予想が欠損→GAAPを流し込み。リサーチが「億円→ドル」を誤抽出して単位の違和感 |
| 3 | 散布図表示 | キオクシアの点を散布図に出そうとした | 失敗→回避 | 点が出ない→LTMを手動注入。daily自動取込で壊れるリスクが見えたので安全側に手動退避 |
| 4 | 本文フォント | クローンページをそのまま表示 | 失敗→修正 | 他ページより薄い(Yu Gothic)→共通フォントスタックに統一 |
| 5 | フロート目次 | 右側目次を出したが追従しない | 失敗→修正 | align-items: start が sticky の可動域を潰していた→外して追従 |
| 6 | CPO発展内容 | Rubin の光配線を調べてCodexレビュー | 成功 | 3ラウンドで収束。年次の断定は緩める方向に直した |
| 7 | トラッカー自動実行 | CronCreate で毎朝更新 | 却下→切替 | タスクスケジューラに切替。Codex指摘で為替差益の前提崩れを検算して設計修正 |
| 8 | malformed連発 | 積み残しを一気に片付けようと並列で詰めた | 失敗→復帰 | 引数を詰め込みすぎが原因。一つずつ単純呼び出しに割って復帰 |
今日の学び
- ビートには「実績ビート」と「ガイダンスビート」があって、向きが割れることがある。突合工程を分けて持たないと判定を誤る
- 自動取込パイプラインに手で穴を埋める(LTM手動注入)と、翌日の自動実行で壊れる。安全側は「自動を汚さず手動退避」に倒す
- sticky が効かない時はまず親の
align-itemsを疑う。可動域を潰していることが多い tool-call-malformedはファイルサイズでなく引数構造の破綻。手を広げたセッションほど起きやすいので、片付けは小分けにする- 為替を含む損益は「差益が消える/残る」の前提を検算しないと設計を間違える
今日考えたこと — 経済的独立の「あと」に何をするか
作業の合間に、Xで見かけた言い回しが頭から離れなかった。「FIしたのに小銭を稼ぐのは変だ」という批判に対する、「話が逆で、FIしてからやっていることこそ、その人が本当にやりたかったことだ」という反論だ。もとは、note.comで小銭を稼ぐ人を「本当はリタイアしていない、まだ稼ぎたいだけの人では」と見る向きへの切り返しだったらしいが、これはかなり鋭いと思った。
経済的独立のあとに残る行動こそ、生活費という言い訳を剥がした、その人の素の動機だ。会社員でも、自分のような会計士・税理士でも、「なぜその仕事を?」と問われれば「生活のため」で止められる。この言い訳は強い。だが経済的に独立すると、それが使えなくなる。働かなくてもいいのに、なぜやるのか。毎日それを問われる感覚になり、惰性で生きるのが難しくなる。お金の問題が解けたあとに、生きる意味という、もっと厄介な問題が顔を出す。経済的独立のパラドックスだ。
この問いは新しくない。モンテーニュは父の遺産で38歳のときに公職を退き、塔にこもって『エセー』を書いた。ショーペンハウアーは父の遺産で生涯ほぼ働かず哲学に打ち込み、ダーウィンは裕福な家系ゆえ定職に就かず自宅研究で『種の起源』を書いた。そもそも古代では、哲学や学問は「スコレー(余暇)」を持つ自由人のもので、これが school の語源だ。一方でセネカは『人生の短さについて』で、暇を得てもそれを使えない人々を批判し、パスカルは「人間の不幸はすべて、部屋に一人で静かに座っていられないことから来る」と書いた。閑暇に何をするかは、二千年前から問われ続けている。
自分なりの答えは、独立後の早い段階から「もし3億円あったら何をするか」を先に試しておくことだ。資産ができてから本当にやりたいことを探すのではなく、種銭を作っている最中に、その答えを少しずつ生きておく。この話は種銭づくりの記事(投資の種銭2000万〜3000万円はどう作るのか)にも、独立後にやりたいことを先取りする話として絡めた。
明日やること
- 落ちているテスト(タイトル欠落・OGタグ・連番ID)を別セッションで調査(
memo/2026-06-03/failing-tests-investigation.md) - ポートフォリオトラッカーをスラッシュコマンドとして実装
- earnings-beat-scan に GitLab・Ulta Beauty を正式対象として組み込む