vivid-writingスキルの作成 - 形容詞を動詞に変換するClaude Codeスキル
日記を読み返していて、「充実した一日だった」「勉強になった」が並んでいるのが目に止まった。どの日も同じ感想に見える。メモ帳に書き溜めていた「形容詞→動詞変換」のテクニックを、Claude Codeのスキルに落とし込むことにした。
背景: なぜスキル化したか
日記の自動生成をmake-diaryコマンドで回しているうちに、出力される文章に共通のクセが見えてきた。「大変だった」「いい感じに仕上がった」「すごく勉強になった」。形容詞で止まっている文章は、読み返しても何も思い出せない。
一方、手動で書き直すとき自然にやっていたのが「動詞への変換」だった。
- 「大変だった」 → 「メモリ使用量が4GBを突破してプロセスが落ちた」
- 「便利だった」 → 「手が止まる回数が半分に減った」
- 「勉強になった」 → 「WALモードを有効にしたらロック待ちが消えた」
この変換パターンをメモに溜めていたので、スキルとして体系化すれば毎回の日記生成で自動的に適用できる。
スキル設計
honda-sakubunスキルの構造を参考にした。.claude/skills/vivid-writing/SKILL.md に変換ルールと適用例をまとめる形式。
3つの変換パターン
| パターン | 変換の方向 | 主な用途 |
|---|---|---|
| 身体動作に変換 | 感情 → カメラで撮れる動き | 導入文・振り返り |
| 事実動詞に変換 | 評価 → 実際に起きた事象 | 技術記事・学びメモ |
| 指示動詞に変換 | 要望 → 相手が動ける行動 | 明日やること・タスク記述 |
核心は「カメラで撮れるか?」というリトマス試験紙。形容詞は映像にならないが、動詞は映像になる。
適用量の制御
全文を変換するとくどくなる。1記事あたり2~4箇所、特に冒頭と学びセクションで効かせる方針にした。料理の塩と同じで、要所に振るから効く。
make-diaryコマンドへの統合
サブエージェントへの指示テンプレートに1行追加した。
- **形容詞→動詞変換(vivid-writingスキル)を適用**: 導入文・学びメモ・振り返りで形容詞を動詞に変換し、映像が浮かぶ文章にする
さらに、各サブエージェントに対して content-management スキルと並んで vivid-writing スキルもロードするよう指示を追加。これで日記生成のたびに自動的にスキルが参照される。
既存記事への適用テスト
2/17と2/18の日記で実際に数箇所を変換して効果を確認した。
2/17の日記
変換前: 「地図のラベル重複を修正した。大変だったがうまくいった。」
変換後: 「地図を開いたら建物ラベルが104個重なって何も読めなかった。そこから手を入れ始めたら止まらなくなり...」
数字と具体的な状況が入ることで、読み返したとき「ああ、あの日か」と一発で思い出せる。
2/18の日記
変換前の導入文が形容詞で止まっていた箇所を、時系列の動詞に変換。「朝はTASCAMで録った浅草の音源をサイトに載せ、昼過ぎには山手線30駅ページに電車スクロールアニメーションが動いていた」のように、一日の流れが映像として再生される形に仕上げた。
2/18の日記自動生成
make-diaryコマンドでvivid-writingスキル統合後の初回生成も実施。サブエージェントがスキルを読み込んだうえで記事を書くため、生成段階から形容詞が動詞に置き換わった文章が出力された。
今日の学び
- スキルファイルは「変換テーブル + 適用ルール + 使用量の目安」の3点セットで書くと、AIが迷わず適用できる
- 「全部変換しろ」ではなく「2~4箇所で十分」と上限を明示したことで、過剰適用が抑えられた
- 既存記事を変換してみて初めて、どの変換パターンが日記に効くか(主に事実動詞)が見えた。抽象ルールだけ書いても使い所は分からない
- honda-sakubunスキルの構造(SKILL.md 1ファイルにルールを集約)がそのまま流用でき、スキル間の設計パターンが固まりつつある
関連ファイル
.claude/skills/vivid-writing/SKILL.md- スキル本体.claude/commands/make-diary.md- 日記生成コマンド(vivid-writing参照を追加)