カテゴリー
🐛動物
🫀人体
🌍地球と宇宙
🌋大地の変化
♻️環境
天気の変化
天気と気温
🌡️ 基本のしくみ

天気と気温 基本のしくみ

🌡️ 「気温」を正しくはかるための3条件

空気そのものの温度を気温といいます。ところが、同じ場所でも日なたと日かげ、 風のある所とない所では温度がちがってしまいます。だれがどこではかっても同じ結果になるように、 気温には次の3つの条件が決められています。

📏 気温をはかる3条件

  • 地面から1.2〜1.5mの高さではかる
  • 直射日光が当たらない場所ではかる
  • 風通しのよい日かげではかる

この3条件をすべて満たす木の箱が百葉箱(ひゃくようばこ)で、気温はこの箱の中に 入った温度計ではかります。

百葉箱の構造白色にぬって日光を反射よろい戸(風を通し、日差しをさえぎる板)とびら(北向き→下の図で解説)1.2〜1.5m(温度計の高さ)しばふ(地面の照り返しを防ぐ)

🧭 とびらが北向きになっている理由

日本のような北半球では、太陽は東からのぼり、南の空を通って西にしずみます。 もしとびらが南を向いていたら、観測のために開けたしゅん間に直射日光が中へ差しこみ、 正しい気温がはかれなくなってしまいます。そこで、とびらは太陽の通り道と反対の 北向きに作られています。

とびらが北向きの理由(上から見た図)西日の出日の入り太陽は南の空を通る百葉箱とびら(北向き)南にある太陽と反対の北にとびらを向けると、開けても日光が入らない

まとめ:百葉箱は「白色(日光を反射する)」「よろい戸(風通しをよくする)」 「しばふ(照り返しを防ぐ)」「とびらが北向き(直射日光が入らない)」という4つの工夫で、 いつでも正確な気温がはかれるように作られています。

📡 アメダスとのちがい

アメダス(地域気象観測システム)は全国およそ1300か所に置かれた無人の観測装置で、 降水量・気温・風向と風速・日照時間などを自動で記録しています。とても便利な仕組みですが、 アメダスでは湿度をはかることができません。百葉箱を使った観測地点では、 気温にくわえて湿度も同時に調べることができる点が大きなちがいです。

🌱 地温のはかり方

地表面や地中の温度である地温は、気温とはちがう方法ではかります。

🔧 地温をはかる手順

  1. 地面を少しほり、温度計の球部(感温部)をはかりたい深さに置く
  2. 球部の上から土をかぶせる
  3. さらに上からおおいをして、直射日光が当たらないようにする

📝 このセクションのまとめ

  • 気温は「地上1.2〜1.5m・直射日光を避ける・風通しのよい場所」ではかる
  • 百葉箱は白色・よろい戸・しばふ・北向きのとびらという4つの工夫でできている
  • 百葉箱は湿度もはかれるが、アメダス(全国約1300か所・無人)は湿度をはかれない
  • 地温は球部に土をかぶせ、おおいをして直射日光を防いではかる
🌤️ 天気の変化天気と気温

天気と気温 基本のしくみ

🌡️ 「気温」を正しくはかるための3条件

空気そのものの温度を気温といいます。ところが、同じ場所でも日なたと日かげ、 風のある所とない所では温度がちがってしまいます。だれがどこではかっても同じ結果になるように、 気温には次の3つの条件が決められています。

📏 気温をはかる3条件

  • 地面から1.2〜1.5mの高さではかる
  • 直射日光が当たらない場所ではかる
  • 風通しのよい日かげではかる

この3条件をすべて満たす木の箱が百葉箱(ひゃくようばこ)で、気温はこの箱の中に 入った温度計ではかります。

百葉箱の構造白色にぬって日光を反射よろい戸(風を通し、日差しをさえぎる板)とびら(北向き→下の図で解説)1.2〜1.5m(温度計の高さ)しばふ(地面の照り返しを防ぐ)

🧭 とびらが北向きになっている理由

日本のような北半球では、太陽は東からのぼり、南の空を通って西にしずみます。 もしとびらが南を向いていたら、観測のために開けたしゅん間に直射日光が中へ差しこみ、 正しい気温がはかれなくなってしまいます。そこで、とびらは太陽の通り道と反対の 北向きに作られています。

とびらが北向きの理由(上から見た図)西日の出日の入り太陽は南の空を通る百葉箱とびら(北向き)南にある太陽と反対の北にとびらを向けると、開けても日光が入らない

まとめ:百葉箱は「白色(日光を反射する)」「よろい戸(風通しをよくする)」 「しばふ(照り返しを防ぐ)」「とびらが北向き(直射日光が入らない)」という4つの工夫で、 いつでも正確な気温がはかれるように作られています。

📡 アメダスとのちがい

アメダス(地域気象観測システム)は全国およそ1300か所に置かれた無人の観測装置で、 降水量・気温・風向と風速・日照時間などを自動で記録しています。とても便利な仕組みですが、 アメダスでは湿度をはかることができません。百葉箱を使った観測地点では、 気温にくわえて湿度も同時に調べることができる点が大きなちがいです。

🌱 地温のはかり方

地表面や地中の温度である地温は、気温とはちがう方法ではかります。

🔧 地温をはかる手順

  1. 地面を少しほり、温度計の球部(感温部)をはかりたい深さに置く
  2. 球部の上から土をかぶせる
  3. さらに上からおおいをして、直射日光が当たらないようにする

📝 このセクションのまとめ

  • 気温は「地上1.2〜1.5m・直射日光を避ける・風通しのよい場所」ではかる
  • 百葉箱は白色・よろい戸・しばふ・北向きのとびらという4つの工夫でできている
  • 百葉箱は湿度もはかれるが、アメダス(全国約1300か所・無人)は湿度をはかれない
  • 地温は球部に土をかぶせ、おおいをして直射日光を防いではかる

くわしく知ろう

📈 太陽高度・地温・気温は同時にピークにならない

晴れた日の1日を観察すると、太陽の高さ・地面の温度・空気の温度は、それぞれ別々の時刻で 最も高くなります。この3つのピークのずれは入試でとても問われやすいポイントです。

ある晴れた日の1日の変化0時61824時121314太陽高度(南中)地温が最高気温が最高

ピークの順番:太陽高度は正午ごろ最大(南中という)、 地温は13時ごろ最高、気温は14時ごろ最高になる。

空気は太陽の熱を直接受け取ってあたたまるのではありません。まず太陽の熱で地面があたためられ、 そのあたたまった地面から熱を受け取って空気があたたまります。1つ段階が増える分、 気温のピークは太陽が南中する時刻より約2時間おくれるのです。

熱の伝わる順番:太陽の熱 → 地面(地温が上がる) → 空気(気温が上がる)

💧 飽和水蒸気量(ほうわすいじょうきりょう)と露点(ろてん)

空気1m³が中にふくむことのできる水蒸気の量には上限があります。この上限の量を 飽和水蒸気量といい、気温が高くなるほど大きくなります。

気温と飽和水蒸気量の関係0気温〔℃〕(低い→高い)飽和水蒸気量気温が高いほど大きくなる

室温と同じ温度の水を入れたコップに氷水を少しずつ加えていくと、コップのまわりの空気が冷やされ、 その空気の飽和水蒸気量がだんだん小さくなっていきます。やがて空気が水蒸気をふくみきれなくなると、 あまった水蒸気(気体)が水滴(液体)に変わって出てきます。このときの温度を露点といいます。

冷たいコップに水滴がつくしくみ氷水水滴は外側につく(まわりの空気が冷やされ、ふくみきれない水蒸気が液体になる)

注意:水滴はコップの内側の氷水がしみ出たものではなく、コップの 外側の空気にふくまれていた水蒸気が冷やされてできたものです。

🧮 湿度を求める式

湿度〔%〕 = 空気1m³中にふくまれる水蒸気の量〔g〕 ÷ その気温での飽和水蒸気量〔g〕 × 100

同じ量の水蒸気をふくんでいても、気温によって飽和水蒸気量がちがうため、湿度の値は変わります。 計算の具体例は次の「実験で理解しよう」で確かめます。

🌡️🌡️ 乾湿計(かんしつけい)のしくみ

湿度をはかる道具の一つが乾湿計です。同じ形の温度計を2本並べ、 一方の球部を水でぬらしたガーゼでつつみます。何もしていない方を乾球、 ぬらした方を湿球といい、湿球の方が乾球より低いか同じ温度を示します。

乾湿計:乾球は湿球より高い(または同じ)温度を示す乾球22℃湿球19℃ガーゼ(水でぬらす)水が蒸発するとき気化熱(きかねつ)をうばう差が大きい→湿度が低い 差が小さい→湿度が高い

湿球が低くなる理由:ガーゼにしみこんだ水が蒸発(じょうはつ)するとき、 まわりから熱(気化熱)をうばっていくため。皮ふにアルコールをぬると「スーッ」と冷たく 感じるのも同じ理由です。

📝 このセクションのまとめ

  • 太陽高度は正午(南中)、地温は13時ごろ、気温は14時ごろに最高になる
  • 気温がおくれる理由は「太陽 → 地面 → 空気」の順に熱が伝わるため
  • 飽和水蒸気量は気温が高いほど大きくなり、ふくみきれない水蒸気は水滴(露点)になる
  • 湿度〔%〕= 水蒸気量 ÷ 飽和水蒸気量 × 100
  • 乾湿計では湿球の方が乾球より低いか同じ温度になり、差が大きいほど湿度は低い

比較して覚えよう

🔍 百葉箱とアメダスを比べよう

項目百葉箱アメダス
観測地点学校や気象官署など全国約1300か所
観測員人がはかることが多い無人・自動観測
湿度はかれるはかれない
主な観測項目気温・湿度降水量・気温・風向風速・日照時間

☀️🌧️ 晴れの日と雨の日の気温・湿度をくらべよう

晴れの日は太陽の光が直接地面に届くため、気温と湿度が大きく変化します。 いっぽう、厚い雲におおわれた雨の日は太陽の光がさえぎられるため、気温も湿度もほとんど動きません。

晴れの日気温も湿度も大きく変化する(反対向きに動く)雨の日気温も湿度もほとんど変化しない(湿度は高いまま)気温湿度

覚え方:晴れ=気温↑なら湿度↓(反対に動く/変化が大きい)。 雨=1日中湿度が高く(100%に近く)、気温も湿度もほぼ一定。

🌡️ 気温の呼び名を比べよう

最高気温や最低気温の高さによって、その日には特別な呼び名がつきます。しきい値をセットで 覚えておきましょう。

最高気温による呼び名(しきい値)25℃以上 → 夏日30℃以上 → 真夏日35℃以上 → 猛暑日(もうしょび)20℃40℃熱帯夜(ねったいや)夕方から翌朝までの最低気温が25℃以上の夜
呼び名条件
夏日最高気温が25℃以上の日
真夏日最高気温が30℃以上の日
猛暑日最高気温が35℃以上の日
熱帯夜夕方から翌朝までの最低気温が25℃以上の夜

🎯 入試頻出(ひんしゅつ)Q&A

Q. 百葉箱はなぜ白色にぬられているの?

A. 白色は日光を反射しやすい色です。箱自体が日光を吸収して熱くなってしまうと、 箱の中の空気も温度計もその熱のえいきょうを受けてしまうため、白色にぬって熱の吸収をおさえています。

Q. 気温と地温、先にピークをむかえるのはどっち?

A. 地温が先(13時ごろ)で、気温はそのあと(14時ごろ)です。 太陽の熱はまず地面に受け取られ、その地面から熱を受け取って空気があたたまるため、 気温のピークは地温よりも遅れます。

Q. 雨の日に気温があまり変化しないのはなぜ?

A. 雨の日は厚い雲が空をおおっているため、地面に直接届く太陽の光が少なくなります。 地面があたたまりにくいので、そこから熱を受け取る空気の温度も一日を通してあまり変化しません。

Q. 「猛暑日」の日は、必ず「真夏日」や「夏日」にもあてはまる?

A. あてはまります。最高気温が35℃以上(猛暑日)ということは、当然30℃以上(真夏日)も 25℃以上(夏日)も満たしています。3つの呼び名は積み重なった条件になっている点に注意しましょう。

実験で理解しよう

ここまで学んだ知識を使って、3つの例題に取り組んでみましょう。

例題 1:グラフから太陽高度・地温・気温を読み分ける

下のグラフは、ある晴れた日の太陽高度・地温・気温の変化を、A・B・Cの3本の線で表したものです。 次の問いに答えなさい。
(1) A・B・Cのうち、気温を表す線はどれですか。
(2) 地温が最も高くなるのは何時ごろと考えられますか。
(3) 18時の時点で、地面が太陽から受け取る熱と、地面が失う熱では、どちらが大きいと考えられますか。

0時12時24時ABC

とき方

  1. Aは12時ごろ最も高くなっているので太陽高度を表す線
  2. Bは13時ごろ最も高くなっているので地温を表す線
  3. Cは14時ごろ最も高くなっているので気温を表す線
  4. (1) 答 C (2) 答 13時ごろ
  5. 地温(B)は13時をピークに下がり始め、18時の時点ではすでに下がり続けているので、地面は受け取る熱よりも失う熱の方が多い状態
  6. (3) 答 失う熱の方が大きい
例題 2:飽和水蒸気量から湿度と結露の量を求める

ある部屋の気温は28℃で、この気温での飽和水蒸気量は27.2gとします。部屋の空気1m³中に 20.4gの水蒸気がふくまれているとき、次の問いに答えなさい。
(1) この部屋の湿度は何%ですか。
(2) 部屋の温度を18℃まで下げると、18℃での飽和水蒸気量は15.4gになります。 空気1m³あたり何gの水滴が出ますか。

28℃のとき飽和 27.2g水蒸気 20.4g18℃に冷やす18℃のとき飽和 15.4gあふれた分が水滴になる

とき方

  1. 湿度〔%〕= 水蒸気量 ÷ 飽和水蒸気量 × 100 の式にあてはめる
  2. 20.4 ÷ 27.2 × 100 = 75
  3. (1) 答 75%
  4. 18℃では最大15.4gまでしか水蒸気をふくめないので、ふくみきれない分が水滴になる
  5. 20.4 - 15.4 = 5.0
  6. (2) 答 5.0g

計算のコツ:「今ふくんでいる水蒸気量」は温度を変えても変化しない。 冷やしたときに出る水滴の量は「もとの水蒸気量-冷やしたあとの飽和水蒸気量」で求められる。

例題 3:乾湿計と湿度表から湿度を求める

乾湿計で教室の空気をはかったところ、乾球は21℃、湿球は18℃を示しました。 乾球と湿球の差と、下の湿度表を使って、教室の湿度を求めなさい。

乾球 21℃湿球 18℃差 = 21-18 = 3.0℃
乾球〔℃〕\差〔℃〕0.00.51.01.52.02.53.03.54.0
181009590858075716662
191009590858176726763
201009591868177736864
211009591868277736965
221009691878278747066

とき方

  1. 乾球と湿球の差 = 21℃ - 18℃ = 3.0℃
  2. 湿度表のたて(乾球の示度)で「21」の行、横(差)で「3.0」の列を見つける
  3. 行と列が交わるマスを読む
  4. 答 73%

読み取りのコツ:差が大きいマスほど数値(湿度)は小さくなり、差が0.0のときは 必ず100%になる。表の中の数値の並び方を見ておくと、読みまちがいを防げる。

0 / 10
Q1 / 10
気温をはかるときの正しい条件はどれ?