日本の天気は、季節によって大きく変わる。その理由は、日本のまわりにできる巨大な空気のかたまりの性質と、 そのかたまり同士の勢力争いにある。まずは、日本の天気を決める3つの主役となる空気のかたまりを見ていこう。
気団(きだん)…同じような温度としめり気を持つ空気が、大陸や海の上に長くとどまることでできる、 とても大きな空気のかたまりのこと。できあがった場所の性質を受けついだまま、日本付近まで張り出してくる。
日本の近くには、性質のちがう3つの気団がひかえている。どの気団が勢力を強めるかによって、季節ごとの天気のパターンが決まる。 まず、3つの気団がどのあたりにできるのかを地図のイメージで確認しよう。
この3つの性質は、「どこでできたか(大陸か海か)」と「どのくらい北か南か」の組み合わせで整理できる。
3つの気団は、季節によって勢力を強めたり弱めたりする。シベリア気団が最も強くなれば冬型の天気に、 小笠原気団が強くなれば夏型の天気になる。次のセクションでは、季節ごとにどんな天気になるのかをくわしく見ていこう。
日本の天気は、季節によって大きく変わる。その理由は、日本のまわりにできる巨大な空気のかたまりの性質と、 そのかたまり同士の勢力争いにある。まずは、日本の天気を決める3つの主役となる空気のかたまりを見ていこう。
気団(きだん)…同じような温度としめり気を持つ空気が、大陸や海の上に長くとどまることでできる、 とても大きな空気のかたまりのこと。できあがった場所の性質を受けついだまま、日本付近まで張り出してくる。
日本の近くには、性質のちがう3つの気団がひかえている。どの気団が勢力を強めるかによって、季節ごとの天気のパターンが決まる。 まず、3つの気団がどのあたりにできるのかを地図のイメージで確認しよう。
この3つの性質は、「どこでできたか(大陸か海か)」と「どのくらい北か南か」の組み合わせで整理できる。
3つの気団は、季節によって勢力を強めたり弱めたりする。シベリア気団が最も強くなれば冬型の天気に、 小笠原気団が強くなれば夏型の天気になる。次のセクションでは、季節ごとにどんな天気になるのかをくわしく見ていこう。
気団の勢力争いによって、日本の天気は大きく4つのパターンに分けられる。天気図の高気圧・低気圧の並び方を覚えておけば、 その天気図がどの季節に近いものかを見分けられるようになる。
シベリア気団がもっとも勢力を強める冬は、大陸側に高気圧、太平洋側に低気圧が並ぶ「西高東低(せいこうとうてい)」という 気圧配置になる。地図の上に等圧線をかきこむと、南北方向にのびるたてじま模様になるのが特ちょう。
この気圧配置のとき、日本には北西の方向からつめたくかわいた季節風がふきつける。この風は日本海の上を通るときに水分を吸い上げてしめり気を帯び、 山脈にぶつかって上しょうするときに雲をつくって日本海側に大雪をふらせる。山をこえたあとの風は水分を落としてかわいているため、 太平洋側ではかんそうした晴れの日が続く。
小笠原気団がもっとも勢力を強める夏は、南の海上に高気圧、大陸側に低気圧がある「南高北低(なんこうほくてい)」という 気圧配置になる。
この気圧配置のときは、太平洋の方から大陸に向かって、あたたかくしめった南東よりの季節風がふく。しめった空気におおわれるため、 気温だけでなくしつ度も高くなり、むし暑い晴れの日が多くなる。
夏になる前の6月ごろは、北のオホーツク海気団と南の小笠原気団の勢力がちょうどつり合う時期。冷たくしめった気団と あたたかくしめった気団がぶつかり合ったまま、どちらも押し切れずに同じ場所にとどまり続ける境目ができる。これを 停滞前線(ていたいぜんせん)といい、梅雨の時期にできることから梅雨前線ともよばれる。
梅雨前線が日本付近にとどまっている間は、くもりや雨の日が長く続く。ただし北海道の近くまでは前線がのびてこないことが多く、 北海道では梅雨のようなぐずついた天気が目立たない。
春や秋は、シベリア・オホーツク海・小笠原のどの気団もまだ強い勢力を持っていない時期。かわりに、大陸からいくつもの 移動性高気圧(いどうせいこうきあつ)と低気圧が次々に日本付近を通り過ぎていく。これらは上空をふく 偏西風(へんせいふう)という強い西よりの風に流されて西から東へ動くため、同じ天気が2〜3日ほどで入れかわりやすい。
間違えやすいポイント
ここまで見てきた4つの天気パターンを表で整理し、あわせて海陸風(かいりくふう)と季節風が同じしくみであることも確認しよう。
| 季節 | 勢力を強める気団 | 気圧配置 | 季節風の向き | 天気の特ちょう |
|---|---|---|---|---|
| 冬 | シベリア気団 | 西高東低 | 北西 | 日本海側は大雪、太平洋側はかんそうした晴れ |
| 夏 | 小笠原気団 | 南高北低 | 南東 | むし暑い晴天が続く |
| 梅雨 | オホーツク海気団と小笠原気団 | 停滞前線が横たわる | 決まった向きはない | くもりや雨が長く続く(北海道は影響が小さい) |
| 春・秋 | 特定の気団の勢力は弱い | 移動性高気圧と低気圧が交互に通過 | 変化しやすい | 晴れと雨が2〜3日で入れかわる |
陸と海は、あたたまり方も冷め方もちがう。陸は海よりも早くあたたまり、早く冷える。この性質が、1日でくり返される海陸風と、 1年でくり返される季節風の、共通のしくみになっている。
陸と海の関係を、大陸と太平洋の関係に置きかえれば、季節風のしくみもそのまま理解できる。
夏は大陸があたたまって気圧が下がるため、太平洋から大陸に向かって風がふく。冬は大陸が冷えこんで気圧が上がるため、 大陸から太平洋に向かって風がふく。海陸風と季節風は、規模と周期がちがうだけで、同じ原理で説明できる現象なんだ。
Q. 海風はどうして海から陸に向かってふくの?
A. 陸のほうが海より先にあたたまるから。陸の上の空気があたためられて上しょうすると、そこの気圧が下がり、 気圧の高い海の上から空気が流れこんでくるためだよ。
Q. なぜ冬の季節風は日本海側と太平洋側で天気がこんなにちがうの?
A. 北西の季節風が日本海の上でしめり気を吸い上げ、山脈にぶつかって上しょうするときに雲と雪を落とすから。 山をこえたあとの風はしめり気を失っているので、太平洋側はかんそうした晴れになるんだ。
Q. 梅雨前線はどうして北海道のあたりまでは来ないの?
A. オホーツク海気団と小笠原気団の勢力がつり合う場所が、北海道より南のあたりになることが多いから。 前線がそこにとどまり続けるため、北海道は梅雨の影響を受けにくいんだ。
Q. 春や秋の天気が変わりやすいのはなぜ?
A. 3つの気団のどれもまだ勢力が強くなく、かわりに移動性高気圧と低気圧が偏西風に流されて次々に通り過ぎるから。 同じ天気が長続きしにくいんだ。
季節の天気を見分ける問題を、例題で練習しよう。合言葉は「高気圧の位置」と「気団の性質」から考えることだよ。
次の地図A・地図Bは、それぞれ冬と夏のどちらかの気圧配置を表しています。 (1) 地図A・地図Bはそれぞれどちらの季節の気圧配置ですか。 (2) そのとき勢力を強めている気団の名前をそれぞれ答えなさい。 (3) そのときふく季節風の風向をそれぞれ答えなさい。
とき方
図のア・イは、海に面した地いきでふく風のようすを表しています。 (1) ア・イのうち、昼にふく風はどちらですか。 (2) そのように判断できる理由を説明しなさい。 (3) 朝や夕方に風が一時的に止まる現象を何といいますか。
とき方
ゆきなさんは1月のある週、日本海側にある実家に帰省すると毎日雪が降っていたのに、同じ週に太平洋側の学校がある 地いきではかんそうした晴れの日が続いていたと日記に書きました。 (1) このとき勢力を強めていた気団の名前を答えなさい。 (2) このときふいていた季節風の風向を答えなさい。 (3) 日本海側で雪、太平洋側で晴れになった理由を、山脈のはたらきにふれて説明しなさい。
とき方
解くときのコツ