カテゴリー
🐛動物
🫀人体
🌍地球と宇宙
🌋大地の変化
♻️環境
天気の変化
季節と天気
🌏 基本のしくみ

基本のしくみ

日本の天気は、季節によって大きく変わる。その理由は、日本のまわりにできる巨大な空気のかたまりの性質と、 そのかたまり同士の勢力争いにある。まずは、日本の天気を決める3つの主役となる空気のかたまりを見ていこう。

気団(きだん)…同じような温度としめり気を持つ空気が、大陸や海の上に長くとどまることでできる、 とても大きな空気のかたまりのこと。できあがった場所の性質を受けついだまま、日本付近まで張り出してくる。

日本の天気を決める3つの気団

日本の近くには、性質のちがう3つの気団がひかえている。どの気団が勢力を強めるかによって、季節ごとの天気のパターンが決まる。 まず、3つの気団がどのあたりにできるのかを地図のイメージで確認しよう。

(上が北の向き)シベリア気団冷たい・かんそう(日本の北西・大陸の上)オホーツク海気団冷たい・しめった(日本の北東・海の上)小笠原気団あたたかい・しめった(日本の南・海の上)日本

3つの気団の性質

  1. シベリア気団…日本の北西、ユーラシア大陸の内陸にできる気団。陸の上でできるためかんそうしていて、 冬に大きく冷えこむため冷たい。冬にもっとも勢力を強める。
  2. オホーツク海気団…日本の北東の海上にできる気団。海の上でできるためしめり気が多く、 北にあるため冷たい。おもに梅雨(つゆ)の時期や初夏に勢力を強める。
  3. 小笠原気団…日本の南の海上にできる気団。海の上でできるためしめり気が多く、 南にあるためあたたかい。おもに夏に勢力を強める。

この3つの性質は、「どこでできたか(大陸か海か)」と「どのくらい北か南か」の組み合わせで整理できる。

シベリア気団大陸・北でできる→冷たい・かんそうオホーツク海気団海洋・北でできる→冷たい・しめった大陸・南この単元で覚える気団はない小笠原気団海洋・南でできる→あたたかい・しめった北(冷たい)南(あたたかい)大陸(かんそう)海洋(しめった)

気団の強さの入れかわりで天気が変わる

3つの気団は、季節によって勢力を強めたり弱めたりする。シベリア気団が最も強くなれば冬型の天気に、 小笠原気団が強くなれば夏型の天気になる。次のセクションでは、季節ごとにどんな天気になるのかをくわしく見ていこう。

🌤️ 天気の変化季節と天気

基本のしくみ

日本の天気は、季節によって大きく変わる。その理由は、日本のまわりにできる巨大な空気のかたまりの性質と、 そのかたまり同士の勢力争いにある。まずは、日本の天気を決める3つの主役となる空気のかたまりを見ていこう。

気団(きだん)…同じような温度としめり気を持つ空気が、大陸や海の上に長くとどまることでできる、 とても大きな空気のかたまりのこと。できあがった場所の性質を受けついだまま、日本付近まで張り出してくる。

日本の天気を決める3つの気団

日本の近くには、性質のちがう3つの気団がひかえている。どの気団が勢力を強めるかによって、季節ごとの天気のパターンが決まる。 まず、3つの気団がどのあたりにできるのかを地図のイメージで確認しよう。

(上が北の向き)シベリア気団冷たい・かんそう(日本の北西・大陸の上)オホーツク海気団冷たい・しめった(日本の北東・海の上)小笠原気団あたたかい・しめった(日本の南・海の上)日本

3つの気団の性質

  1. シベリア気団…日本の北西、ユーラシア大陸の内陸にできる気団。陸の上でできるためかんそうしていて、 冬に大きく冷えこむため冷たい。冬にもっとも勢力を強める。
  2. オホーツク海気団…日本の北東の海上にできる気団。海の上でできるためしめり気が多く、 北にあるため冷たい。おもに梅雨(つゆ)の時期や初夏に勢力を強める。
  3. 小笠原気団…日本の南の海上にできる気団。海の上でできるためしめり気が多く、 南にあるためあたたかい。おもに夏に勢力を強める。

この3つの性質は、「どこでできたか(大陸か海か)」と「どのくらい北か南か」の組み合わせで整理できる。

シベリア気団大陸・北でできる→冷たい・かんそうオホーツク海気団海洋・北でできる→冷たい・しめった大陸・南この単元で覚える気団はない小笠原気団海洋・南でできる→あたたかい・しめった北(冷たい)南(あたたかい)大陸(かんそう)海洋(しめった)

気団の強さの入れかわりで天気が変わる

3つの気団は、季節によって勢力を強めたり弱めたりする。シベリア気団が最も強くなれば冬型の天気に、 小笠原気団が強くなれば夏型の天気になる。次のセクションでは、季節ごとにどんな天気になるのかをくわしく見ていこう。

季節ごとの天気

気団の勢力争いによって、日本の天気は大きく4つのパターンに分けられる。天気図の高気圧・低気圧の並び方を覚えておけば、 その天気図がどの季節に近いものかを見分けられるようになる。

冬の天気:西高東低

シベリア気団がもっとも勢力を強める冬は、大陸側に高気圧、太平洋側に低気圧が並ぶ「西高東低(せいこうとうてい)」という 気圧配置になる。地図の上に等圧線をかきこむと、南北方向にのびるたてじま模様になるのが特ちょう。

西高東低(冬の天気)(シベリア高気圧)(太平洋上の低気圧)北西の季節風(冷たい・かんそう)山脈日本海側:大雪太平洋側:かんそうした晴れ

この気圧配置のとき、日本には北西の方向からつめたくかわいた季節風がふきつける。この風は日本海の上を通るときに水分を吸い上げてしめり気を帯び、 山脈にぶつかって上しょうするときに雲をつくって日本海側に大雪をふらせる。山をこえたあとの風は水分を落としてかわいているため、 太平洋側ではかんそうした晴れの日が続く。

夏の天気:南高北低

小笠原気団がもっとも勢力を強める夏は、南の海上に高気圧、大陸側に低気圧がある「南高北低(なんこうほくてい)」という 気圧配置になる。

南高北低(夏の天気)(小笠原高気圧)(大陸上の低気圧)南東の季節風(あたたかい・しめった)むし暑い晴れの日が続く

この気圧配置のときは、太平洋の方から大陸に向かって、あたたかくしめった南東よりの季節風がふく。しめった空気におおわれるため、 気温だけでなくしつ度も高くなり、むし暑い晴れの日が多くなる。

梅雨(つゆ):気団の押し合いでできる停滞前線

夏になる前の6月ごろは、北のオホーツク海気団と南の小笠原気団の勢力がちょうどつり合う時期。冷たくしめった気団と あたたかくしめった気団がぶつかり合ったまま、どちらも押し切れずに同じ場所にとどまり続ける境目ができる。これを 停滞前線(ていたいぜんせん)といい、梅雨の時期にできることから梅雨前線ともよばれる。

オホーツク海気団冷たい・しめった小笠原気団あたたかい・しめった北海道本州九州停滞前線(梅雨前線)北海道の上は前線がのびてきにくい

梅雨前線が日本付近にとどまっている間は、くもりや雨の日が長く続く。ただし北海道の近くまでは前線がのびてこないことが多く、 北海道では梅雨のようなぐずついた天気が目立たない。

春・秋の天気:変わりやすい天気

春や秋は、シベリア・オホーツク海・小笠原のどの気団もまだ強い勢力を持っていない時期。かわりに、大陸からいくつもの 移動性高気圧(いどうせいこうきあつ)と低気圧が次々に日本付近を通り過ぎていく。これらは上空をふく 偏西風(へんせいふう)という強い西よりの風に流されて西から東へ動くため、同じ天気が2〜3日ほどで入れかわりやすい。

偏西風の向き(西→東)高気圧と低気圧が交互に通り過ぎ、晴れと雨が入れかわる

間違えやすいポイント

  • 「西高東低」と「南高北低」は、高気圧がどちら側にあるかで見分ける。西(左)に高気圧なら冬、 南(下)に高気圧なら夏。どちらも高気圧の位置を先に確認する。
  • 梅雨の天気図は、前線の記号(半円と三角がならんだ線)が日本付近に長く横たわっている点で見分けられる。 高気圧・低気圧の位置だけでは判断しにくい。
  • 春や秋は「これといった決まった型」がないのが逆に目印。高気圧と低気圧がいくつも並んで西から東へ移動している図なら、 春秋の天気図と判断してよい。

比較して覚えよう

ここまで見てきた4つの天気パターンを表で整理し、あわせて海陸風(かいりくふう)と季節風が同じしくみであることも確認しよう。

季節勢力を強める気団気圧配置季節風の向き天気の特ちょう
シベリア気団西高東低北西日本海側は大雪、太平洋側はかんそうした晴れ
小笠原気団南高北低南東むし暑い晴天が続く
梅雨オホーツク海気団と小笠原気団停滞前線が横たわる決まった向きはないくもりや雨が長く続く(北海道は影響が小さい)
春・秋特定の気団の勢力は弱い移動性高気圧と低気圧が交互に通過変化しやすい晴れと雨が2〜3日で入れかわる

海陸風と季節風は同じしくみ

陸と海は、あたたまり方も冷め方もちがう。陸は海よりも早くあたたまり、早く冷える。この性質が、1日でくり返される海陸風と、 1年でくり返される季節風の、共通のしくみになっている。

昼(海風)陸(低)海(高)海風:海→陸夜(陸風)陸(高)海(低)🌙陸風:陸→海 あたたかい方(気圧が低い方)に向かって、冷たい方(気圧が高い方)から風がふきこむ 朝夕、陸と海の温度が入れかわる一しゅんは風がやむ(なぎ) 風向きの切りかわり(なぎ)が1日に2回ある

季節風も同じ考え方で説明できる

陸と海の関係を、大陸と太平洋の関係に置きかえれば、季節風のしくみもそのまま理解できる。

夏(南東の季節風)大陸(低)太平洋(高)太平洋→大陸冬(北西の季節風)大陸(高)太平洋(低)大陸→太平洋 海陸風の「陸」を「大陸」、「海」を「太平洋」に置きかえると、季節風の向きも同じルールで説明できる ちがいは、海陸風が1日サイクル、季節風が1年サイクルという時間の長さだけ

夏は大陸があたたまって気圧が下がるため、太平洋から大陸に向かって風がふく。冬は大陸が冷えこんで気圧が上がるため、 大陸から太平洋に向かって風がふく。海陸風と季節風は、規模と周期がちがうだけで、同じ原理で説明できる現象なんだ。

入試によく出るQ&A

Q. 海風はどうして海から陸に向かってふくの?

A. 陸のほうが海より先にあたたまるから。陸の上の空気があたためられて上しょうすると、そこの気圧が下がり、 気圧の高い海の上から空気が流れこんでくるためだよ。

Q. なぜ冬の季節風は日本海側と太平洋側で天気がこんなにちがうの?

A. 北西の季節風が日本海の上でしめり気を吸い上げ、山脈にぶつかって上しょうするときに雲と雪を落とすから。 山をこえたあとの風はしめり気を失っているので、太平洋側はかんそうした晴れになるんだ。

Q. 梅雨前線はどうして北海道のあたりまでは来ないの?

A. オホーツク海気団と小笠原気団の勢力がつり合う場所が、北海道より南のあたりになることが多いから。 前線がそこにとどまり続けるため、北海道は梅雨の影響を受けにくいんだ。

Q. 春や秋の天気が変わりやすいのはなぜ?

A. 3つの気団のどれもまだ勢力が強くなく、かわりに移動性高気圧と低気圧が偏西風に流されて次々に通り過ぎるから。 同じ天気が長続きしにくいんだ。

実験で理解しよう

季節の天気を見分ける問題を、例題で練習しよう。合言葉は「高気圧の位置」と「気団の性質」から考えることだよ。

例題 1:2つの天気図から季節を見分ける

次の地図A・地図Bは、それぞれ冬と夏のどちらかの気圧配置を表しています。 (1) 地図A・地図Bはそれぞれどちらの季節の気圧配置ですか。 (2) そのとき勢力を強めている気団の名前をそれぞれ答えなさい。 (3) そのときふく季節風の風向をそれぞれ答えなさい。

地図A1034hPa998hPa地図B1008hPa994hPa

とき方

  1. 地図Aは高気圧が西(左上)、低気圧が東(右下)にある → 西高東低 → 冬の気圧配置。
  2. 地図Bは高気圧が南(右下)、低気圧が北(左上)にある → 南高北低 → 夏の気圧配置。
  3. 冬は大陸のシベリア気団、夏は太平洋上の小笠原気団が勢力を強めている。
  4. 風は気圧の高い方から低い方へふくので、地図Aは北西の風、地図Bは南東の風になる。
  5. 答え:(1) A=冬、B=夏 (2) A=シベリア気団、B=小笠原気団 (3) A=北西、B=南東
例題 2:海に面した地いきでふく風の向き

図のア・イは、海に面した地いきでふく風のようすを表しています。 (1) ア・イのうち、昼にふく風はどちらですか。 (2) そのように判断できる理由を説明しなさい。 (3) 朝や夕方に風が一時的に止まる現象を何といいますか。

陸→海海→陸

とき方

  1. 昼は陸の方が海より先にあたたまるため、陸の上の気圧が下がる。
  2. 気圧の高い海から気圧の低い陸へ風がふきこむので、昼にふくのは海から陸へ向かう風。
  3. イは海から陸への風なので昼の風(海風)、アは陸から海への風なので夜の風(陸風)とわかる。
  4. 答え:(1) イ (2) 陸の方が海より早くあたたまり気圧が下がるため、気圧の高い海から風がふきこむから (3) なぎ
例題 3:日本海側と太平洋側で天気がちがう理由

ゆきなさんは1月のある週、日本海側にある実家に帰省すると毎日雪が降っていたのに、同じ週に太平洋側の学校がある 地いきではかんそうした晴れの日が続いていたと日記に書きました。 (1) このとき勢力を強めていた気団の名前を答えなさい。 (2) このときふいていた季節風の風向を答えなさい。 (3) 日本海側で雪、太平洋側で晴れになった理由を、山脈のはたらきにふれて説明しなさい。

日本海山脈太平洋側しめった北西の風日本海側:大雪太平洋側:かんそうした晴れ

とき方

  1. 1月に日本海側で雪、太平洋側で晴れが続くのは、冬の典型的な気圧配置(西高東低)のとき。
  2. このとき勢力を強めているのはシベリア気団で、日本には北西の季節風がふきつける。
  3. この風は日本海の上を通るときにしめり気を吸収し、山脈にぶつかって上しょうするときに雲をつくり、日本海側に雪を降らせる。
  4. 山をこえたあとの風はしめり気を落としてかんそうしているため、太平洋側は晴れの日が続く。
  5. 答え:(1) シベリア気団 (2) 北西 (3) 北西の季節風が日本海でしめり気を吸収し、山脈で上しょうして雪を降らせたあと、山をこえた風はかんそうしているため太平洋側は晴れになるから

解くときのコツ

  • 天気図の問題 → まず高気圧の位置を確認し、「西高東低なら冬」「南高北低なら夏」と当てはめる。
  • 風向の問題 → 風は気圧の高い方から低い方へふくという原則から考える。
  • 理由を説明する問題 → 「気団の性質(温度・しめり気)」と「山脈にぶつかる」の2つを必ずセットで書く。
0 / 10
Q1 / 10
広い範囲で温度としめり気がほぼそろった、大陸や海の上にできる大きな空気のかたまりを何という?