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🌰 基本のしくみ

基本のしくみ

植物の種子(しゅし)を切ってみると、外側のかたい皮の中に、根・茎・葉のもとになる小さなからだと、 それを育てるための養分(ようぶん)がつまっている。まずは種子の基本的なつくりと、 それぞれの部分が発芽(はつが)したあとに何になるのかを整理しよう。

種子は、大きく分けると次の3つの部分でできている。

種皮(しゅひ)…いちばん外側の皮。種子の内部を乾燥(かんそう)などから守る。

はい…発芽すると根・茎・葉に育つ小さなからだ。幼根(ようこん)・はいじく・幼芽(ようが)・子葉(しよう)からなる。

はい乳(はいにゅう)…はいが育つための養分をたくわえる部分。ただし、すべての種子が持っているわけではない。

種皮(しゅひ)はい乳(はいにゅう)子葉(しよう)幼芽(ようが)はいじく幼根(ようこん)子葉・幼芽・はいじく・幼根をまとめて「はい」という(発芽すると、からだになる部分)

「はい」の4つの部分は、発芽後に何になる?

はいをつくる4つの部分は、発芽が進むとそれぞれ決まった器官に育っていく。この対応関係は、入試の断面図の問題を解く土台になるよ。

部分と将来のすがた

  1. 幼根(ようこん) → 根になる
  2. はいじく → 茎になる
  3. 幼芽(ようが) → 本葉(ほんば)になる
  4. 子葉(しよう) → 発芽してすぐに出る、最初の葉になる

種皮は発芽後に役目を終えて破れていき、はい乳(あるいは子葉)にたくわえられていた養分は、 はいが育つあいだに少しずつ使われて減っていく。

はい乳の有無で、種子は2つのタイプに分かれる

はい乳が種子の大部分をしめる種子を有はい乳種子(ゆうはいにゅうしゅし)、 はい乳を持たず子葉が大部分をしめる種子を無はい乳種子(むはいにゅうしゅし)という。 くわしい分類と実例は、次の「分類・構造の詳細」で見ていこう。
🌱 植物種子のつくり

基本のしくみ

植物の種子(しゅし)を切ってみると、外側のかたい皮の中に、根・茎・葉のもとになる小さなからだと、 それを育てるための養分(ようぶん)がつまっている。まずは種子の基本的なつくりと、 それぞれの部分が発芽(はつが)したあとに何になるのかを整理しよう。

種子は、大きく分けると次の3つの部分でできている。

種皮(しゅひ)…いちばん外側の皮。種子の内部を乾燥(かんそう)などから守る。

はい…発芽すると根・茎・葉に育つ小さなからだ。幼根(ようこん)・はいじく・幼芽(ようが)・子葉(しよう)からなる。

はい乳(はいにゅう)…はいが育つための養分をたくわえる部分。ただし、すべての種子が持っているわけではない。

種皮(しゅひ)はい乳(はいにゅう)子葉(しよう)幼芽(ようが)はいじく幼根(ようこん)子葉・幼芽・はいじく・幼根をまとめて「はい」という(発芽すると、からだになる部分)

「はい」の4つの部分は、発芽後に何になる?

はいをつくる4つの部分は、発芽が進むとそれぞれ決まった器官に育っていく。この対応関係は、入試の断面図の問題を解く土台になるよ。

部分と将来のすがた

  1. 幼根(ようこん) → 根になる
  2. はいじく → 茎になる
  3. 幼芽(ようが) → 本葉(ほんば)になる
  4. 子葉(しよう) → 発芽してすぐに出る、最初の葉になる

種皮は発芽後に役目を終えて破れていき、はい乳(あるいは子葉)にたくわえられていた養分は、 はいが育つあいだに少しずつ使われて減っていく。

はい乳の有無で、種子は2つのタイプに分かれる

はい乳が種子の大部分をしめる種子を有はい乳種子(ゆうはいにゅうしゅし)、 はい乳を持たず子葉が大部分をしめる種子を無はい乳種子(むはいにゅうしゅし)という。 くわしい分類と実例は、次の「分類・構造の詳細」で見ていこう。

分類・構造の詳細

種子には、はい乳を持つものと持たないものがある。実際の種子の断面図をくらべながら、 2つのタイプを見分けられるようになろう。

有はい乳種子(ゆうはいにゅうしゅし)

はい乳が種子の大部分をしめる種子。カキ・イネ・ムギ・トウモロコシ・オシロイバナなどが当てはまる。

種皮はい乳子葉はいじく幼根はい乳が多い種子ほど「はい」の部分(子葉・はいじく・幼根)は小さい

無はい乳種子(むはいにゅうしゅし)

はい乳を持たず、子葉が種子の大部分をしめる種子。 インゲンマメ・ダイズ・クリ・アサガオ・ヘチマ・ダイコン・ヒマワリなどが当てはまる。

種皮幼芽はいじく幼根子葉(2枚)はい乳がない代わりに、2枚の子葉が養分をたくわえてふくらんでいる

無はい乳種子は、発芽のときに子葉が地上に出るものと、出ないものがある。くわしい発芽の様子は「種子の発芽」のトピックで学ぼう。

子葉の数と種子のタイプの関係

子葉の数(単子葉類・双子葉類・多子葉類)と、有はい乳種子・無はい乳種子の関係には、はっきりしたパターンがある。

子葉が1枚(単子葉類)すべて有はい乳種子例:イネ・ムギ・トウモロコシ子葉が2枚(双子葉類)ほとんど無はい乳種子例外:カキ・ゴマ・オシロイバナ → 有はい乳子葉が多数(多子葉類)すべて有はい乳種子例:スギ・マツ

間違えやすいポイント:双子葉なのに有はい乳の3つの例外

双子葉類(子葉2枚)は「ほとんど」無はい乳種子になるけれど、カキ・ゴマ・オシロイバナの3つだけは例外。 子葉が2枚あるのに、はい乳が大部分をしめる有はい乳種子になるんだ。この3つはセットで覚えておこう。

比較して覚えよう

有はい乳種子と無はい乳種子、そして種子にたくわえられる養分(ようぶん)の種類を、表で整理して覚えよう。

有はい乳種子 vs 無はい乳種子

くらべる点有はい乳種子無はい乳種子
種子の大部分をしめる部分はい乳子葉
主な例カキ・イネ・ムギ・トウモロコシ・オシロイバナインゲンマメ・ダイズ・クリ・アサガオ・ヘチマ・ダイコン・ヒマワリ
子葉の数との関係単子葉類はすべてこちら/双子葉類の例外3つもこちら双子葉類のほとんどがこちら

種子にたくわえられる養分の種類

種子の養分の多くはでんぷんだが、脂肪(しぼう)やたんぱく質を多くたくわえる種子もある。

ヨウ素液(ようそえき)ででんぷんを調べると、でんぷんをふくむ部分は青むらさき色に変化する。 種子のどの部分に色がつくかを見れば、その部分に多くふくまれる養分がでんぷんかどうかがわかるんだ。
養分の種類多くふくむ植物の例
でんぷんイネ・ムギ・トウモロコシ・インゲンマメ
脂肪ゴマ・アブラナ・ヒマワリ・ラッカセイ
たんぱく質ムギ・ソバ・ダイズ

ムギは、でんぷんとたんぱく質のどちらも多くふくむ植物として出題されやすい。2つの表の両方に入っている点に注意しよう。

入試によく出るQ&A

Q. 見た目だけで、有はい乳種子か無はい乳種子かを見分けられる?

A. むずかしい。断面を切って、はい乳の層があるかどうかで判断するのが基本。ただし子葉の数 (単子葉類・双子葉類・多子葉類)がわかれば、例外3つ(カキ・ゴマ・オシロイバナ)に気をつけつつ、 かなりの確率で予想できるよ。

Q. ヨウ素液で色が変化しなかった部分には、養分が何もない?

A. ちがう。ヨウ素液は「でんぷんがあるかどうか」だけを調べる薬品。色が変化しない部分にも、 たんぱく質や脂肪が多くたくわえられていることがあるよ。

Q. インゲンマメの種子とダイズの種子は、どちらもマメのなかまだから似ている?

A. どちらも無はい乳種子で、子葉が種子の大部分をしめる点は共通している。ただし、たくわえている 養分の種類はちがい、インゲンマメはでんぷんが多く、ダイズはたんぱく質が多い植物として知られている。

実験で理解しよう

入試でよく出る3つのパターンを、例題で練習しよう。 ポイントは「はい乳と子葉、どちらが養分をたくわえているか」「子葉の数と種類の対応」の2つだけだよ。

例題 1:ダイコンの種子の断面と、はい乳と同じはたらきをする部分

下の図は、ダイコンの種子の断面を模式的に表したもので、ア〜オはそれぞれ種子の各部分を示しています。 カキの種子のように「はい乳」を持つ種子では、発芽の養分をたくわえるのはこの部分でした。 ダイコンの種子で、カキの「はい乳」と同じはたらき(発芽の養分をたくわえる)をする部分はどれですか。 ア〜オから1つ選びなさい。

ダイコンは無はい乳種子(はい乳を持たない)

とき方

  1. ダイコンは無はい乳種子なので、種子の中に「はい乳」という部分はない。
  2. 無はい乳種子で、発芽の養分をたくわえているのは「子葉」の部分。
  3. 図のイが子葉にあたる(ア=種皮、ウ=幼芽、エ=はいじく、オ=幼根)。
  4. 答え:イ

「はい乳を持つ種子」と「はい乳を持たない種子」で、養分をたくわえる部分がちがう点をおさえておこう。

例題 2:イネとダイズの種子にヨウ素液をたらす実験

イネの種子とダイズの種子を切り、切り口にヨウ素液をたらしたところ、イネは種子の内部が広く 青むらさき色に変化しましたが、ダイズはほとんど色が変化しませんでした。この結果からわかることを 説明しなさい。

イネ(有はい乳種子)はいはい乳が広く青むらさき色に変化ダイズ(無はい乳種子)子葉はほとんど変化しない

とき方

  1. ヨウ素液は、でんぷんがある部分で青むらさき色に変化する。
  2. イネは有はい乳種子で、はい乳の部分に多くのでんぷんをたくわえている → 広く色が変化した。
  3. ダイズは無はい乳種子で、子葉の部分にたんぱく質や脂肪を多くたくわえていて、でんぷんは少ない → ほとんど色が変化しなかった。
  4. 答え:イネの種子はでんぷんを多くふくむが、ダイズの種子はでんぷんが少なく、たんぱく質や脂肪を多くふくむということがわかる。

ヨウ素液の反応は「でんぷんがあるかないか」を調べるための道具。色が変化しない=養分が何もない、 ではなく「でんぷんは少ない」と考えるのがポイントだよ。

例題 3:双子葉類なのに有はい乳種子になる植物

次のア〜エの植物は、すべて子葉が2枚(双子葉類)です。この中で、はい乳が大部分をしめる 有はい乳種子になるものを1つ選びなさい。

ヒマワリ子葉:2枚はい乳は?アサガオ子葉:2枚はい乳は?オシロイバナ子葉:2枚はい乳は?ダイコン子葉:2枚はい乳は?

とき方

  1. 双子葉類は「ほとんど」が無はい乳種子になるが、例外が3つだけある。
  2. その3つは「カキ・ゴマ・オシロイバナ」。
  3. ア(ヒマワリ)・イ(アサガオ)・エ(ダイコン)は、いずれも無はい乳種子の例として習った植物。
  4. ウ(オシロイバナ)だけが例外の1つにあてはまる。
  5. 答え:ウ

解くときのコツ

  • 断面図の問題 → まず「はい乳を持つか持たないか」を確認してから、各部分を当てはめる。
  • 子葉の数を聞かれたら → 例外3つ(カキ・ゴマ・オシロイバナ)を思い出す。
  • ヨウ素液の色の変化 → でんぷんの有無・多さを教えてくれるが、「色が変化しない=養分がない」ではない。
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有はい乳種子(ゆうはいにゅうしゅし)とは、種子のどの部分が大部分をしめる種子か。