植物の種子(しゅし)を切ってみると、外側のかたい皮の中に、根・茎・葉のもとになる小さなからだと、 それを育てるための養分(ようぶん)がつまっている。まずは種子の基本的なつくりと、 それぞれの部分が発芽(はつが)したあとに何になるのかを整理しよう。
種子は、大きく分けると次の3つの部分でできている。
種皮(しゅひ)…いちばん外側の皮。種子の内部を乾燥(かんそう)などから守る。
はい…発芽すると根・茎・葉に育つ小さなからだ。幼根(ようこん)・はいじく・幼芽(ようが)・子葉(しよう)からなる。
はい乳(はいにゅう)…はいが育つための養分をたくわえる部分。ただし、すべての種子が持っているわけではない。
はいをつくる4つの部分は、発芽が進むとそれぞれ決まった器官に育っていく。この対応関係は、入試の断面図の問題を解く土台になるよ。
部分と将来のすがた
種皮は発芽後に役目を終えて破れていき、はい乳(あるいは子葉)にたくわえられていた養分は、 はいが育つあいだに少しずつ使われて減っていく。
植物の種子(しゅし)を切ってみると、外側のかたい皮の中に、根・茎・葉のもとになる小さなからだと、 それを育てるための養分(ようぶん)がつまっている。まずは種子の基本的なつくりと、 それぞれの部分が発芽(はつが)したあとに何になるのかを整理しよう。
種子は、大きく分けると次の3つの部分でできている。
種皮(しゅひ)…いちばん外側の皮。種子の内部を乾燥(かんそう)などから守る。
はい…発芽すると根・茎・葉に育つ小さなからだ。幼根(ようこん)・はいじく・幼芽(ようが)・子葉(しよう)からなる。
はい乳(はいにゅう)…はいが育つための養分をたくわえる部分。ただし、すべての種子が持っているわけではない。
はいをつくる4つの部分は、発芽が進むとそれぞれ決まった器官に育っていく。この対応関係は、入試の断面図の問題を解く土台になるよ。
部分と将来のすがた
種皮は発芽後に役目を終えて破れていき、はい乳(あるいは子葉)にたくわえられていた養分は、 はいが育つあいだに少しずつ使われて減っていく。
種子には、はい乳を持つものと持たないものがある。実際の種子の断面図をくらべながら、 2つのタイプを見分けられるようになろう。
はい乳が種子の大部分をしめる種子。カキ・イネ・ムギ・トウモロコシ・オシロイバナなどが当てはまる。
はい乳を持たず、子葉が種子の大部分をしめる種子。 インゲンマメ・ダイズ・クリ・アサガオ・ヘチマ・ダイコン・ヒマワリなどが当てはまる。
無はい乳種子は、発芽のときに子葉が地上に出るものと、出ないものがある。くわしい発芽の様子は「種子の発芽」のトピックで学ぼう。
子葉の数(単子葉類・双子葉類・多子葉類)と、有はい乳種子・無はい乳種子の関係には、はっきりしたパターンがある。
間違えやすいポイント:双子葉なのに有はい乳の3つの例外
双子葉類(子葉2枚)は「ほとんど」無はい乳種子になるけれど、カキ・ゴマ・オシロイバナの3つだけは例外。 子葉が2枚あるのに、はい乳が大部分をしめる有はい乳種子になるんだ。この3つはセットで覚えておこう。有はい乳種子と無はい乳種子、そして種子にたくわえられる養分(ようぶん)の種類を、表で整理して覚えよう。
| くらべる点 | 有はい乳種子 | 無はい乳種子 |
|---|---|---|
| 種子の大部分をしめる部分 | はい乳 | 子葉 |
| 主な例 | カキ・イネ・ムギ・トウモロコシ・オシロイバナ | インゲンマメ・ダイズ・クリ・アサガオ・ヘチマ・ダイコン・ヒマワリ |
| 子葉の数との関係 | 単子葉類はすべてこちら/双子葉類の例外3つもこちら | 双子葉類のほとんどがこちら |
種子の養分の多くはでんぷんだが、脂肪(しぼう)やたんぱく質を多くたくわえる種子もある。
| 養分の種類 | 多くふくむ植物の例 |
|---|---|
| でんぷん | イネ・ムギ・トウモロコシ・インゲンマメ |
| 脂肪 | ゴマ・アブラナ・ヒマワリ・ラッカセイ |
| たんぱく質 | ムギ・ソバ・ダイズ |
ムギは、でんぷんとたんぱく質のどちらも多くふくむ植物として出題されやすい。2つの表の両方に入っている点に注意しよう。
Q. 見た目だけで、有はい乳種子か無はい乳種子かを見分けられる?
A. むずかしい。断面を切って、はい乳の層があるかどうかで判断するのが基本。ただし子葉の数 (単子葉類・双子葉類・多子葉類)がわかれば、例外3つ(カキ・ゴマ・オシロイバナ)に気をつけつつ、 かなりの確率で予想できるよ。
Q. ヨウ素液で色が変化しなかった部分には、養分が何もない?
A. ちがう。ヨウ素液は「でんぷんがあるかどうか」だけを調べる薬品。色が変化しない部分にも、 たんぱく質や脂肪が多くたくわえられていることがあるよ。
Q. インゲンマメの種子とダイズの種子は、どちらもマメのなかまだから似ている?
A. どちらも無はい乳種子で、子葉が種子の大部分をしめる点は共通している。ただし、たくわえている 養分の種類はちがい、インゲンマメはでんぷんが多く、ダイズはたんぱく質が多い植物として知られている。
入試でよく出る3つのパターンを、例題で練習しよう。 ポイントは「はい乳と子葉、どちらが養分をたくわえているか」と 「子葉の数と種類の対応」の2つだけだよ。
下の図は、ダイコンの種子の断面を模式的に表したもので、ア〜オはそれぞれ種子の各部分を示しています。 カキの種子のように「はい乳」を持つ種子では、発芽の養分をたくわえるのはこの部分でした。 ダイコンの種子で、カキの「はい乳」と同じはたらき(発芽の養分をたくわえる)をする部分はどれですか。 ア〜オから1つ選びなさい。
とき方
「はい乳を持つ種子」と「はい乳を持たない種子」で、養分をたくわえる部分がちがう点をおさえておこう。
イネの種子とダイズの種子を切り、切り口にヨウ素液をたらしたところ、イネは種子の内部が広く 青むらさき色に変化しましたが、ダイズはほとんど色が変化しませんでした。この結果からわかることを 説明しなさい。
とき方
ヨウ素液の反応は「でんぷんがあるかないか」を調べるための道具。色が変化しない=養分が何もない、 ではなく「でんぷんは少ない」と考えるのがポイントだよ。
次のア〜エの植物は、すべて子葉が2枚(双子葉類)です。この中で、はい乳が大部分をしめる 有はい乳種子になるものを1つ選びなさい。
とき方
解くときのコツ