カテゴリー
🔬実験器具
🌱植物
🐛動物
🫀人体
🌤️天気の変化
🌍地球と宇宙
🌋大地の変化
♻️環境
熱・光・音
物の温まり方
🌡️ 基本のしくみ

物の温まり方 基本のしくみ

🌡️ 「温度」と「熱」はちがうことば

冷たい・あたたかい・熱いといった感覚の度合いを数字で表したものを温度といいます。 そして、物の温度を上げるもとになっているエネルギーのことをといいます。 ふだんは同じような意味で使ってしまいますが、理科ではこの2つを区別して考えます。

セ氏温度〔℃〕の決め方:1気圧のもとで氷がとけはじめる温度(水の融点)を0℃、 水がさかんにふっとうする温度(沸点)を100℃と決め、その間をちょうど100等分して 1目盛り分を1℃としたもの。日本でふだん使われている温度の表し方です。

世界には他にも華氏温度〔°F〕や絶対温度〔K〕という表し方がありますが、 中学入試ではセ氏温度がきちんと使えれば十分です。

🔥 熱は「高い方から低い方へ」だけ流れる

温度がちがう2つの物がふれ合うと、熱は温度の高い方から低い方へと移動します。 その逆、つまり低い方から高い方へひとりでに熱が移ることはありません。

ふれ合う前 → ふれ合ってしばらくすると高い温度🔥低い温度❄️時間がたつと同じ温度🌡️同じ温度🌡️熱の移動が止まり、落ち着く

熱の移動の2つの原則
① 熱は温度の高い方から低い方へ移動する
② 時間がたつと、やがて両方が同じ温度になり、それ以上は熱が動かなくなって落ち着く

💧 量が多いほど、温度は変わりにくい

同じ強さの火にかけても、なべ一杯の水とコップ一杯の水では、温まる速さがちがいます。 物の量が多いほど、同じ熱を受け取っても温度は上がりにくくなります。 反対に、量が少なければ、少しの熱でもすぐに温度が変わります。

湯ぶねいっぱいのお湯はなかなか冷めないのに、湯のみ1ぱい分のお茶はすぐに冷めてしまう—— こうした身近な経験も、この性質のあらわれです。

📝 このセクションのまとめ

  • 温度は熱さ・冷たさの度合い、は温度を上げるもとになるエネルギー
  • セ氏温度は水の融点を0℃、沸点を100℃として、その間を100等分したもの
  • 熱は温度の高い方から低い方へ移動し、やがて同じ温度になって落ち着く
  • 量が多いほど、同じ熱を受けても温度は変化しにくい(上がりにくく・冷めにくい)
💡 熱・光・音物の温まり方

物の温まり方 基本のしくみ

🌡️ 「温度」と「熱」はちがうことば

冷たい・あたたかい・熱いといった感覚の度合いを数字で表したものを温度といいます。 そして、物の温度を上げるもとになっているエネルギーのことをといいます。 ふだんは同じような意味で使ってしまいますが、理科ではこの2つを区別して考えます。

セ氏温度〔℃〕の決め方:1気圧のもとで氷がとけはじめる温度(水の融点)を0℃、 水がさかんにふっとうする温度(沸点)を100℃と決め、その間をちょうど100等分して 1目盛り分を1℃としたもの。日本でふだん使われている温度の表し方です。

世界には他にも華氏温度〔°F〕や絶対温度〔K〕という表し方がありますが、 中学入試ではセ氏温度がきちんと使えれば十分です。

🔥 熱は「高い方から低い方へ」だけ流れる

温度がちがう2つの物がふれ合うと、熱は温度の高い方から低い方へと移動します。 その逆、つまり低い方から高い方へひとりでに熱が移ることはありません。

ふれ合う前 → ふれ合ってしばらくすると高い温度🔥低い温度❄️時間がたつと同じ温度🌡️同じ温度🌡️熱の移動が止まり、落ち着く

熱の移動の2つの原則
① 熱は温度の高い方から低い方へ移動する
② 時間がたつと、やがて両方が同じ温度になり、それ以上は熱が動かなくなって落ち着く

💧 量が多いほど、温度は変わりにくい

同じ強さの火にかけても、なべ一杯の水とコップ一杯の水では、温まる速さがちがいます。 物の量が多いほど、同じ熱を受け取っても温度は上がりにくくなります。 反対に、量が少なければ、少しの熱でもすぐに温度が変わります。

湯ぶねいっぱいのお湯はなかなか冷めないのに、湯のみ1ぱい分のお茶はすぐに冷めてしまう—— こうした身近な経験も、この性質のあらわれです。

📝 このセクションのまとめ

  • 温度は熱さ・冷たさの度合い、は温度を上げるもとになるエネルギー
  • セ氏温度は水の融点を0℃、沸点を100℃として、その間を100等分したもの
  • 熱は温度の高い方から低い方へ移動し、やがて同じ温度になって落ち着く
  • 量が多いほど、同じ熱を受けても温度は変化しにくい(上がりにくく・冷めにくい)

体積の変化を調べよう

物は温度が変わると体積も変わります。しかも、その変わり方は固体・液体・気体で大きくちがいます。 ここでは3つの状態それぞれの体積変化のようすを見ていきます。

🧱 (1) 固体の体積変化

固体は温度が上がると体積がふくらみ(ぼう張という)、温度が下がると体積が縮みます (しゅう縮という)。固体の中では金属のぼう張率が比較的大きいものの、 気体や液体のぼう張率と比べると、固体の体積変化はずっと小さいものです。

電線にたるみを持たせて張る理由夏(気温が高い)電線がのびて、たるみが大きい冬(気温が低い)電線が縮み、たるみが小さくなる最初から張りすぎないことで、冬に縮んでも切れずにすむ

電線は冬になると縮みます。もし夏の時点でピンと張った状態にしておくと、冬に縮んだときに 引っぱられて切れてしまうおそれがあります。そのため、電線はあらかじめ少したるませて張ってあるのです。

レールの継ぎ目にすき間がある理由夏:のびてすき間がせまくなる‖ ‖冬:縮んですき間が広がる

電車のレールも同じ理由で、つなぎ目に少しすき間をあけてあります。夏に気温が高くなるとレールがのびるので、 すき間がないとレールどうしがぶつかって曲がってしまうからです。

金属のぼう張率(同じ温度上昇に対するふくらみやすさ): 金属の種類によって差があり、下の図のように大きい順に、アルミニウム・銅・鉄となります。

アルミニウムぼう張率の大きさ(イメージ)

💧 (2) 液体の体積変化

ふつうの液体は、温度が上がるとともに体積がほぼ一定の割合で増えていきます。 ただし、身近な液体である水だけは例外的なふるまいをします。 くわしくは次の「比較して覚えよう」で見ていきます。

💨 (3) 気体の体積変化

気体はどんな種類であっても、あたためれば必ずふくらみ、冷やせば必ず縮むという性質を持っています。 さらに、そのふくらみ方・縮み方の割合は、気体の種類にも、もとの温度にもよらず共通です。 温度が1℃変わるごとに、0℃のときの体積を基準にして273分の1ずつ体積が増えたり減ったりします。

気体の体積変化のルール:0℃のときの体積を基準にすると、 温度が1℃上がるごとに体積は273分の1ずつ増え、1℃下がるごとに273分の1ずつ減る (おしちぢめる力=圧力が変わらないとき)。この割合はすべての気体で共通。

温度〔℃〕012510
体積(0℃での体積を273としたとき)273274275278283

0℃のときの体積を「273」という数字に置きかえて考えると、温度が1℃上がるごとに1ずつ増えるとイメージでき、 計算がぐっとやりやすくなります。

📊 3つの状態をまとめて比べると

固体液体気体同じ温度上昇に対する体積変化の大きさ(イメージ)

📝 このセクションのまとめ

  • 固体は温度が上がるとぼう張、下がるとしゅう縮する(金属のぼう張率は固体の中では大きめ)
  • ふつうの液体は温度上昇にほぼ比例して体積が増える(水は例外)
  • 気体はすべて、0℃のときの体積の273分の1ずつ、1℃ごとに体積が増減する
  • 温度による体積変化の大きさは、気体 > 液体 > 固体の順

比較して覚えよう

💧 水だけが持つ、変わった性質

「液体は温度が上がるとともにほぼ一定の割合で体積が増える」というのがふつうの液体のルールでした。 ところが、私たちの身近にある水はこのルールの例外です。

水の体積と温度の関係(同じ重さの水で比べたイメージ)小さい大きい体積0410〔℃〕4℃で体積が最小

水の例外的な性質:ふつうの液体は温度が上がるほど体積が増え続けるが、 水は4℃のときに体積が最小になり、そこから温度が上がっても下がってもぼう張する。

⚖️ 4℃の水がいちばん重い(同じ体積で比べたとき)

同じ重さの水で体積を比べると、4℃のときに体積がいちばん小さくなります。 ということは、同じ体積で重さを比べた場合は、4℃の水がいちばん重いということになります。 4℃より温度が上がっても下がっても、体積が大きくなる分だけ、同じ体積あたりの重さは軽くなります。

入試でよく問われる理由の説明:「水の体積は4℃のときに最小となるので、 同じ体積で重さを比べると、4℃より温度が上がっても下がっても体積が増える分だけ軽くなる」 という説明ができるようにしておこう。

🥶 池が表面からこおるのはなぜ?

真冬、池や湖の水は表面からこおっていきます。これは水の体積変化の性質から説明できます。

氷(0℃の水がこおったもの)水面近く:0℃の水(軽いので浮く)底の方:4℃くらいの水(いちばん重いので沈む)重い4℃の水が下に、軽い0℃の水が上にたまるため、水面からこおっていく

説明の流れ:水は0℃でこおる。0℃の水は4℃の水より体積が大きく、同じ体積で比べると軽いため水面付近に移動する。 そのため、水面に集まった0℃の水から先にこおっていき、結果として池は表面からこおる

📊 3つの状態の体積変化をまとめて比較

項目固体液体(水以外)水(例外)気体
温度が上がると少しぼう張ほぼ一定の割合でぼう張4℃を境にふるまいが変わる大きくぼう張
体積変化の大きさいちばん小さい中くらい中くらい(ただしU字型)いちばん大きい
身近な例電線・レールアルコール温度計の中の液池・湖の凍り方フラスコ内の空気

🎯 入試頻出(ひんしゅつ)Q&A

Q. 温度計の中の液体に、水ではなくアルコールや灯油が使われるのはなぜ?

A. 水は0℃〜4℃の間で体積の増え方が逆転してしまい、温度と体積が一対一で対応しません。 さらに0℃で凍ってしまうため、氷点下の気温を測ることもできません。温度が変わるとともに体積がなめらかに変化し続ける 液体の方が、温度計には向いています。

Q. 電線とレール、どちらも「すき間・たるみ」を残す理由は同じ?

A. どちらも金属が温度で伸び縮みすることが原因です。ただし電線は「冬に縮んで切れる」のを防ぐため、 レールは「夏にのびてぶつかり曲がる」のを防ぐためで、注意したい季節が逆になっている点に気をつけましょう。

Q. 金属のぼう張率の大小関係を覚えるコツは?

A. 「鉄が最も変化しにくく、アルミニウムが最も変化しやすい」というイメージで覚えると、 銅がその中間に入ると整理しやすくなります。

Q. 液体や気体があたためられると、なぜ上の方へ動いていくの?

A. あたためられた液体・気体は体積がふくらんで軽くなるため、上へ移動します。 この「軽くなって上へ、冷たいものが下へ」という体積変化の結果が、次に学ぶ「熱の伝わり方」で出てくる 「対流(たいりゅう)」という現象の土台になっています。

実験で確かめよう

体積変化の考え方を使って、3つの例題に取り組んでみましょう。

例題 1:丸底フラスコと色水の実験

底が丸い形をしたガラスびんにゴムのせんをかぶせ、そこに細いガラスの管を通して、 管の中ほどに赤く色をつけた水を少し閉じこめました。 このガラスびんを、70℃に温めたお湯の入ったビーカーに底までしずめました。 しばらくすると、色水の位置はほんの少しだけ下がったあと、大きく上へ移動していきました。 色水の位置がはじめに少しだけ下がったのはなぜですか。

色水フラスコ内は空気で満たされている70℃の湯にしずめる中の空気が大きくぼう張

とき方

  1. フラスコ(ガラス)も中の空気も、温められると体積がぼう張する
  2. お湯にしずめた直後は、ガラスでできたフラスコの方が先にあたたまり、わずかにぼう張して内側の空間が少し広がる
  3. 空間が少し広がった分、色水の位置は一瞬だけ下がる
  4. その直後、中の空気があたたまって大きくぼう張し、色水を上へ押し上げていく

ポイント:気体は固体よりもずっとぼう張しやすいので、しばらくすると気体のぼう張が フラスコ(固体)のぼう張を大きく上回り、色水は結局大きく押し上げられる。

例題 2:耐熱ペットボトルを冷やす実験

耐熱性のペットボトルに60℃のお湯を3分の1ほど入れ、すぐにふたをきつくしめて冷蔵庫に入れました。 翌朝取り出したとき、ボトルの見た目にはどんな変化が起きていると考えられますか。理由もふくめて答えなさい。

冷蔵庫に入れる前あたたかい空気冷蔵庫で冷やす冷蔵庫から出したあと上半分がへこんでいる

とき方

  1. お湯を入れた直後、ペットボトルの上の3分の2にはあたたかい空気が閉じこめられている
  2. 冷蔵庫で冷やされると、この空気の体積が大きくしゅう縮する
  3. ふたがしまっていて空気が外から入れないため、ボトル内の気圧が外の気圧より低くなる
  4. 外の気圧に押されて、ペットボトルの上半分がへこんだ状態になる
例題 3:気体の体積変化を計算する

0℃で273cm³ある気体を、温度を1℃ずつ、0℃から12℃まで上げていきます。12℃になったとき、 この気体の体積は何cm³になりますか。ただし、圧力は変えないものとします。

0℃:273cm³12℃上げる12℃:?cm³

とき方

  1. 気体は温度が1℃上がるごとに、0℃のときの体積の273分の1ずつ増える
  2. 0℃のときの体積は273cm³なので、273分の1は 273 ÷ 273 = 1cm³
  3. 温度は0℃から12℃まで、12℃分上がった
  4. 増える体積 = 1cm³ × 12 = 12cm³ よって答えは 273 + 12 = 285cm³

計算のコツ:0℃のときの体積を273で割ると「1℃あたりの増加量」がすぐわかる。 この273は実験で確かめられた自然の性質からくる数。問題の体積が273cm³になっているのは、 計算しやすくするための出題の工夫。

0 / 10
Q1 / 10
セ氏温度〔℃〕は、1気圧のもとで水がこおりはじめる温度と、水がふっとうする温度をそれぞれ何度と決めて作られた目盛りですか。