半径(はんけい)の大きい「輪(わ)」と、半径の小さい「じく」を、 中心をそろえてひとつにつなげ、いっしょに回るようにした道具を輪軸(りんじく)といいます。 輪の側にひもをかけて引くと、小さな力をじく側の大きな力に変えることができます。
最重要ポイント:輪とじくは一体(いったい)になって回る。輪の半径がじくの半径より大きいほど、より小さな力でじく側の物を動かせる。
輪軸は、気づかないだけで家の中にもたくさんあります。「回す部分(輪)」と「中心のぼう(じく)」のセットを探してみましょう。
輪軸は、てこの仲間です。回転の中心が支点(してん)、力を加える輪のふちが力点(りきてん)、 おもりなどにつながるじくのふちが作用点(さようてん)にあたります。 てこの「うでの長さ」にあたるのが半径です。
つり合いの式:じく側のおもりの重さ × じくの半径 = 輪側を引く力 × 輪の半径
(反時計回りのモーメントと時計回りのモーメントが等しいとき、輪軸はつり合う)
半径(はんけい)の大きい「輪(わ)」と、半径の小さい「じく」を、 中心をそろえてひとつにつなげ、いっしょに回るようにした道具を輪軸(りんじく)といいます。 輪の側にひもをかけて引くと、小さな力をじく側の大きな力に変えることができます。
最重要ポイント:輪とじくは一体(いったい)になって回る。輪の半径がじくの半径より大きいほど、より小さな力でじく側の物を動かせる。
輪軸は、気づかないだけで家の中にもたくさんあります。「回す部分(輪)」と「中心のぼう(じく)」のセットを探してみましょう。
輪軸は、てこの仲間です。回転の中心が支点(してん)、力を加える輪のふちが力点(りきてん)、 おもりなどにつながるじくのふちが作用点(さようてん)にあたります。 てこの「うでの長さ」にあたるのが半径です。
つり合いの式:じく側のおもりの重さ × じくの半径 = 輪側を引く力 × 輪の半径
(反時計回りのモーメントと時計回りのモーメントが等しいとき、輪軸はつり合う)
輪軸(りんじく)の計算問題で使う法則は、たった2つです。 ①力の法則と②距離(きょり)の法則。この2つをセットで覚えましょう。
輪軸がつり合っているとき、じく側と輪側にかかる力の比は、半径の比をひっくり返した逆比(ぎゃくひ)になります。 たとえば半径がじく:輪=1:3なら、力はじく側:輪側=3:1。輪の半径が大きいほど、輪側は小さな力ですみます。
じく側の力:輪側の力 = 輪の半径:じくの半径(逆比)
理由:「おもりの重さ×じくの半径」と「引く力×輪の半径」が等しくなる(モーメントのつり合い)から。
輪とじくは一体なので、回る角度はいつも同じです。 そのため、ひもが動く長さは半径に比例します。半径が3倍なら、動く距離も3倍です。
覚え方:「力は逆比、距離はそのままの比」。 輪(大きい)側 → 力は小さく、動きは大きい。 じく(小さい)側 → 力は大きく、動きは小さい。
間違えやすいポイント:「どっちが逆比だっけ?」と迷ったら、シーソーを思い出そう。 支点から遠い(=半径が大きい)ほど小さい力ですむ。だから輪側の力が小さくなる(逆比)。 計算では「重さ×半径」の式を先に書けば間違えません。
輪軸(りんじく)は「回転するてこ」。対応を覚えれば、てこの知識がそのまま使えます。
| 項目 | てこ | 輪軸 |
|---|---|---|
| 支点(してん) | 棒を支える点 | 回転の中心 |
| 力点(りきてん) | 手で力を加える点 | 輪のふち(ひも・手) |
| 作用点(さようてん) | 物に力が働く点 | じくのふち(ひも・おもり) |
| うでの長さ | 支点からの距離(きょり) | 半径(はんけい) |
| モーメント(回転のはたらき) | 重さ × 支点からの距離 | 重さ × 半径 |
どちら側に力を加えるかで、輪軸の役割は正反対になります。
| 項目 | 輪側に力を加える (ふつうの使い方) | じく側に力を加える (逆の使い方) |
|---|---|---|
| 必要な力 | 小さくてすむ | 大きな力がいる |
| 動き | 手を大きく動かす必要がある | 少しの動きで相手側が大きく動く |
| 向いている仕事 | かたい物を楽に回す | 速さ・動きの大きさをかせぐ |
| 身近な例 | ドアノブ、水道のじゃ口、自動車のハンドル | 自転車のうしろのギアとタイヤ |
ドアノブ
輪にぎる丸い部分
じくとびらの中のぼう
水道のじゃ口
輪回すハンドル
じく水を止める中のぼう
自動車のハンドル
輪にぎるハンドル
じくかじを伝えるぼう
ねじ回し(ドライバー)
輪太いグリップ
じく金属のぼう
えんぴつけずり
輪回すハンドル
じく刃(は)を回すぼう
自転車のペダルと前ギア
輪ペダルのうで
じく前のギア
Q. ドアノブの丸い部分が取れてしまうと、とびらが開けにくくなるのはなぜ?
A. のこったじくは半径が小さいので、同じ回転のはたらき(モーメント)を生むのに大きな力が必要になるからです。輪の大きな半径こそが「楽に回せる」理由です。
Q. 輪の半径がじくの半径の4倍のとき、じく側のおもりを引き上げる力は?
A. おもりの重さの4分の1ですみます(力は半径の逆比)。ただし、ひもを引く長さはおもりが上がる長さの4倍必要です(距離は半径の比)。
Q. 輪軸と定(てい)かっ車のちがいは?
A. 定かっ車はひもが入る場所と出る場所の半径が同じなので、力の向きは変えられても大きさは変わりません。輪軸は半径のちがいを利用して、力の大きさを変えられます。
Q. 自転車のどこに輪軸がかくれている?
A. ペダルのうで(輪)と前のギア(じく)の組み合わせが輪軸です。足の力を大きな力に変えてチェーンに伝えます。うしろは小さいギア(じく側)が大きいタイヤ(輪側)を回す「逆の使い方」で、チェーンが少し動くだけでタイヤのふちが大きく動き、大きく進めます。
輪軸(りんじく)にひもをかけ、おもりをつるしてつり合わせる実験です。 輪軸とひもの重さは考えないものとし、輪軸はなめらかに回るものとします。
輪の半径が30cm、じくの半径が10cmの輪軸があります。じく側のひもに120gのおもりをつるしたとき、輪側のひもを何gの力で引けばつり合いますか。
とき方(モーメントの式)
じくの半径が6cm、輪の半径が18cmの輪軸があります。輪側のひもに30gのおもりをつるしたとき、じく側のひもに何gのおもりをつるせばつり合いますか。
とき方(半径の逆比)
輪の半径が20cm、じくの半径が5cmの輪軸で、じく側に60gのおもりをつるします。
(1) 輪側のひもを引く力は何gですか。
(2) おもりを10cm持ち上げるには、輪側のひもを何cm引けばよいですか。
(1) 引く力を求める
(2) ひもを引く長さを求める
📝 輪軸の計算 3ステップ