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かっ車の基本のしくみ

⚙️ かっ車ってどんな道具?

かっ車は、みぞのついた車輪(しゃりん)にひもをかけて使う道具です。 ひもを引くと車輪がくるくる回って、おもりを楽に動かせます。 かっ車には、軸(じく)の位置が動かないように固定された「定(てい)かっ車」と、 おもりといっしょに軸ごと動く「動(どう)かっ車」の2種類があります。

最重要ポイント:定かっ車は力の向きを変える道具。動かっ車は力を半分にする道具。ただし動かっ車では、ひもを引く長さが2倍になる!

かっ車は2種類定かっ車100g引く力 100g向きが変わる・大きさそのまま動かっ車引く力 50g50g100g力は半分・引く長さは2倍

📌 定かっ車の3つの性質

性質 1

力の向きを変えられる。ひもを下に引いて、おもりを上に動かせる。

性質 2

力の大きさはそのまま。100gのおもりなら、引く力も100g。

性質 3

ひもを引いた長さのぶんだけ、おもりが動く。10cm引けばおもりも10cm上がる。

📌 動かっ車の2つの性質

性質 1

引く力はおもりの重さの半分ですむ。100gのおもりなら50gの力。

性質 2

ひもを引く長さは、おもりが動く長さの2倍いる。10cm上げるには20cm引く。

覚え方:力で得(とく)をすると、距離(きょり)で損(そん)をする」。楽をしたぶん、長く引かないといけないんだ。

🧮 仕事の原理(げんり)

物を動かすとき、「使った力の大きさ」×「動かした距離」を仕事量(しごとりょう)といいます。 動かっ車のような道具で力を小さくしても、そのぶん引く距離が長くなるので、仕事量そのものは減りません。 これが仕事の原理です。

仕事量 = 力の大きさ × 動かした距離 …… 道具を使っても、この値は変わらない!

仕事の原理:4kgの荷物を2m持ち上げるそのまま持ち上げる4kg力 4kg2m 上げる4 × 2 = 8動かっ車を使う力 2kg4kgひもを 4m 引く2 × 4 = 8どちらも仕事量は「8」で同じ。力が半分になっても、仕事は楽になっていない!

間違えやすい:「動かっ車を使うと仕事量が半分になる」は×。半分になるのはだけ。距離が2倍になるので、仕事量は変わらない。

⚡ 力と運動滑車

かっ車の基本のしくみ

⚙️ かっ車ってどんな道具?

かっ車は、みぞのついた車輪(しゃりん)にひもをかけて使う道具です。 ひもを引くと車輪がくるくる回って、おもりを楽に動かせます。 かっ車には、軸(じく)の位置が動かないように固定された「定(てい)かっ車」と、 おもりといっしょに軸ごと動く「動(どう)かっ車」の2種類があります。

最重要ポイント:定かっ車は力の向きを変える道具。動かっ車は力を半分にする道具。ただし動かっ車では、ひもを引く長さが2倍になる!

かっ車は2種類定かっ車100g引く力 100g向きが変わる・大きさそのまま動かっ車引く力 50g50g100g力は半分・引く長さは2倍

📌 定かっ車の3つの性質

性質 1

力の向きを変えられる。ひもを下に引いて、おもりを上に動かせる。

性質 2

力の大きさはそのまま。100gのおもりなら、引く力も100g。

性質 3

ひもを引いた長さのぶんだけ、おもりが動く。10cm引けばおもりも10cm上がる。

📌 動かっ車の2つの性質

性質 1

引く力はおもりの重さの半分ですむ。100gのおもりなら50gの力。

性質 2

ひもを引く長さは、おもりが動く長さの2倍いる。10cm上げるには20cm引く。

覚え方:力で得(とく)をすると、距離(きょり)で損(そん)をする」。楽をしたぶん、長く引かないといけないんだ。

🧮 仕事の原理(げんり)

物を動かすとき、「使った力の大きさ」×「動かした距離」を仕事量(しごとりょう)といいます。 動かっ車のような道具で力を小さくしても、そのぶん引く距離が長くなるので、仕事量そのものは減りません。 これが仕事の原理です。

仕事量 = 力の大きさ × 動かした距離 …… 道具を使っても、この値は変わらない!

仕事の原理:4kgの荷物を2m持ち上げるそのまま持ち上げる4kg力 4kg2m 上げる4 × 2 = 8動かっ車を使う力 2kg4kgひもを 4m 引く2 × 4 = 8どちらも仕事量は「8」で同じ。力が半分になっても、仕事は楽になっていない!

間違えやすい:「動かっ車を使うと仕事量が半分になる」は×。半分になるのはだけ。距離が2倍になるので、仕事量は変わらない。

2つのかっ車のしくみ

🔩 定かっ車はてこの仲間

かっ車を横から見ると、じつはてこと同じしくみがかくれています。 定かっ車では、回転の中心にある軸(じく)が支点(してん)です。 ひもがかかっている左右のはしが作用点(さようてん)力点(りきてん)になります。 軸からひもまでの長さ(=かっ車の半径)は左右で同じなので、加える力とおもり側の力も同じ大きさになります。

定かっ車をてこで見ると支点(回転の軸)作用点おもり力点引く力うで=半径うで=半径うでの長さが左右で同じ → 力の大きさも同じ(第1種のてこの仲間)

💪 定かっ車を天じょうが支える力

定かっ車には、おもりの重さひもを引く力の両方が下向きにかかります。 だから天じょうは、その合計を支えなければなりません。

天じょうが支える力はいくつ?天じょうが支える力 200g100g引く力 100g下向きは 100+100 → 天じょうは 200g で支える(かっ車の重さは考えないとき)

🔩 動かっ車もてこの仲間

動かっ車では、天じょう側のひもがかかる点が支点、 おもりがぶら下がる中心の軸が作用点手で引く側のひもがかかる点が力点です。 支点→作用点は半径1つ分、支点→力点は半径2つ分。 うでが2倍長いので、加える力は半分ですみます。

動かっ車をてこで見ると支点(天じょう側)作用点おもり引く力(上へ)力点半径1つ分半径2つ分(2倍)うでが2倍 → 引く力は半分(作用点が真ん中の第2種のてこの仲間)

🪢 1本のひもにかかる力は、どこでも同じ

つながっている1本のひもには、どの部分にも同じ大きさの力がかかります。 動かっ車は2本分のひもで支えられているので、1本あたりの力はおもりの半分になるのです。

動かっ車を支える2本のひも天じょう側 50g手側 50g100g100g を2本で支える → 1本あたり 100÷2=50g

⚠️ かっ車に重さがあるとき

定かっ車の重さ → ひもを引く力には関係なし(かっ車の重さは天じょうが引き受ける)。
動かっ車の重さ → おもりといっしょに持ち上げるので、おもりの重さに上乗せしてから計算する。

例:おもり80g を重さ20g の動かっ車につるしたとき
→ 持ち上げる合計は 80+20=100g → ひも2本で支えるから、引く力は 100÷2=50g

🔗 組み合わせかっ車(1本のひものとき)

定かっ車と動かっ車を組み合わせると、「向きを変える」と「力を小さくする」のいいとこ取りができます。 全体が1本のひもでつながっているときは、動かっ車を支えているひもの本数に注目します。

ひもを引く力 =(おもり+動かっ車の重さ)÷ 支えるひもの本数

距離

ひもを引く長さ = おもりが動く長さ × 支えるひもの本数

支えるひもの本数で割る2本で支えるおもり+動かっ車1本分=全体÷23本で支えるおもり+動かっ車1本分=全体÷34本で支えるおもり+動かっ車1本分=全体÷4

本数の数え方に注意:数えるのは動かっ車(とおもり)を支えているひもだけ。定かっ車から手へ下りてくるひもは、おもりを支えていないので数えない

🔗 組み合わせかっ車(別々のひものとき)

動かっ車ごとに別のひもでつながっているときは、動かっ車を1個通るたびに力が半分になります。 2個なら 1/2×1/2=1/4、3個なら 1/8 です(かっ車の重さは考えないとき)。

別々のひも → 1個ごとに半分60g60g30g30g引く力 30g120g120g → 60g → 30g と、動かっ車を通るたびに半分になる

コツ:別々のひもの装置でかっ車の重さも考えるときは、下の動かっ車から順番に「おもり+かっ車の重さ→半分」をくり返せばOK。

比較して覚えよう

⚖️ 定かっ車と動かっ車 まとめ比較表

項目定かっ車動かっ車
軸(じく)の動き固定されて動かないおもりといっしょに動く
力の向き変えられる変えられない(そのまま)
力の大きさ変わらない半分になる
ひもを引く長さおもりが動く長さと同じおもりが動く長さの2倍
かっ車の重さ引く力に関係しないおもりに上乗せする
てこでいうと第1種(支点が真ん中)第2種(作用点が真ん中)
仕事量変わらない変わらない(仕事の原理)

覚え方:定(てい)は向き、動(どう)は力」。定かっ車が変えるのは向きだけ、動かっ車が変えるのは力の大きさだけ!

🏗️ 身の回りのかっ車をさがそう

かっ車は身の回りのいろいろな場所で活やくしています。高い所へ物を上げる道具に注目してみましょう。

国旗(こっき)のポール定かっ車
井戸(いど)のつるべ定かっ車
ブラインドのひも定かっ車
カーテンの開閉ひも定かっ車
クレーンのフック部分組み合わせ
エレベーター(つり合いおもり式)定かっ車
工事現場の荷上げ装置組み合わせ

🎯 入試頻出(ひんしゅつ)Q&A

Q. 定かっ車は力が小さくならないのに、なぜ使うの?

A. 力の向きを変えられるから。国旗のポールでは、下でひもを引くだけで旗が上がります。下向きに引くときは自分の体重も使えるので、実際には引きやすくなります。

Q. 動かっ車で力が半分になるのに、「仕事量は変わらない」ってどういうこと?

A. 力が半分になるかわりに、ひもを引く長さが2倍になるからです。仕事量=力×距離なので、半分×2倍でもとと同じ。これが仕事の原理です。

Q. 定かっ車・動かっ車は、てこの道具でいうと何の仲間?

A. 定かっ車は第1種のてこ(はさみ・ペンチ・くぎぬきの仲間。支点が真ん中)。動かっ車は第2種のてこ(せんぬき・あきかんつぶしの仲間。作用点が真ん中で、小さい力で大きな力を出せる)。この対応は入試でよく問われます。

Q. 組み合わせかっ車の「引く力」はどう計算する?

A. 1本のひもなら「(おもり+動かっ車の重さ)÷ 支えるひもの本数」。別々のひもなら「動かっ車1個ごとに半分」。ひもを引く長さは、1本のひもなら支えるひもの本数倍、別々のひもなら動かっ車1個ごとに2倍です(かっ車の重さを考えないときは「力が 1/□ なら□倍」でも同じ答えになります)。

Q. かっ車の重さは、いつ計算に入れるの?

A. 動かっ車のときだけ、おもりの重さに上乗せします。定かっ車は天じょうにぶら下がったままなので、引く力には関係しません(ただし「天じょうが支える力」を聞かれたら定かっ車の重さも足すことに注意)。

実験で理解しよう

🧪 実験:かっ車でおもりを持ち上げる

かっ車におもりをつるして、ひもを引く力と長さを調べる実験です。 ことわりがない限り、ひもの重さは考えないものとします。

例題 1:定かっ車と動かっ車のちがい

重さ60gのおもりを40cm持ち上げます。(1)定かっ車を使うとき、(2)動かっ車を使うとき、それぞれひもを引く力と引く長さを求めなさい。(かっ車の重さは考えません)

(1)定かっ車60g引く力 ?gおもりを40cm上げたい(2)動かっ車引く力 ?g60gおもりを40cm上げたい

とき方

(1)定かっ車

  1. 力の大きさは変わらない → 引く力は 60g
  2. 引く長さはおもりが動く長さと同じ → 40cm

(2)動かっ車

  1. 力は半分 → 60÷2=30g
  2. 引く長さは2倍 → 40×2=80cm

たしかめ(仕事の原理)

  1. (1)60×40=2400、(2)30×80=2400 → 仕事量はどちらも同じ!
例題 2:動かっ車の重さとばね

重さ20gの動かっ車に60gのおもりをつるし、ひものはしにばねをつけて、図のように全体をつり合わせました。このばねは10gの力で1cmのびます。ばねののびは何cmですか。

動かっ車とばねの装置動かっ車 20gばね(10gで1cmのびる)60gばねののびは何cm?

とき方

  1. 動かっ車の重さはおもりに上乗せ → 60+20=80g
  2. 動かっ車を支えるひもは2本 → 1本あたり 80÷2=40g
  3. ばねにかかる力も40g(1本のひもの力はどこでも同じ)
  4. 10gで1cmのびるばねだから、のびは 40÷10=4cm
例題 3:組み合わせかっ車

(1)図1のように、定かっ車1個と動かっ車1個(重さ20g)を1本のひもでつなぎ、100gのおもりをつるしました。ひもを引く力は何gですか。また、おもりを15cm上げるには、ひもを何cm引けばよいですか。
(2)図2のように、動かっ車2個をそれぞれ別のひもでつなぎ、200gのおもりをつるしました(かっ車の重さは考えません)。ひもを引く力は何gですか。

図1(1本のひも)動かっ車20g?g100g15cm上げるには何cm引く?図2(別々のひも)?g200g

とき方

(1)1本のひものとき

  1. 動かっ車の重さを上乗せ → 100+20=120g
  2. 動かっ車を支えているひもは2本 → 120÷2=60g
  3. 引く長さは本数の分だけ増える → 15×2=30cm

(2)別々のひものとき

  1. 1個目の動かっ車で半分 → 200÷2=100g
  2. 2個目の動かっ車でさらに半分 → 100÷2=50g
  3. (参考)力が 1/4 になったので、おもりを5cm上げるにはひもを 5×4=20cm 引く

📝 計算の手順まとめ

  • 手順1:動かっ車に重さがあれば、まずおもりに上乗せ(定かっ車の重さは引く力に関係なし)
  • 手順2:1本のひもなら支えるひもの本数で割る。別々のひもなら動かっ車1個ごとに半分
  • 手順3:引く長さは1本のひもなら支えるひもの本数倍、別々のひもなら動かっ車1個ごとに2倍(「力が 1/□ なら□倍」が使えるのは、かっ車の重さを考えないときだけ)
  • ばねが出てきたら「ばねにかかる力=そのひも1本分の力」で考える
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定かっ車を使うと、何を変えることができる?