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物の運動
🎳 運動とエネルギー

運動とエネルギーの基本

🎳 動いている物は「エネルギー」をもっている

ボウリングでは、転がってきた球がピンに当たると、ピンは勢(いきお)いよくはね飛びます。 止まっている球をそっとピンにくっつけても、ピンはたおれません。 このちがいは、動いている物体だけがもっている「エネルギー」のはたらきです。

最重要ポイント:動いている物体はエネルギーをもつ。ぶつかると、エネルギーは相手へ移(うつ)り、相手の物体を動かすことができる。

エネルギーは相手に移る転がる球木片しょうとつ前球は止まる木片が動く!しょうとつ後

🎢 曲がったレールの上の往復運動

谷の形に曲げたレールを用意して、左側の点Aに小球をのせ、静かに手をはなします。 小球はレールを下って最も低い点Bを通りすぎ、反対側のほぼ同じ高さまで上がると、 こんどは向きを変えてもどってきます。この行ったり来たりの動きは、 ふりこの往復運動と同じなかまとして考えることができます。

考え方のルール:曲がったレールの上を行き来する小球は、「ふりこ」と同じルールで考える。

曲がったレールの上の往復運動はじめは反対側もほぼ同じ高さまで上がるくり返すうちに上がれる高さが低くなるAB(最も低い点=速さ最大)まさつと空気のていこうで、小球はいずれBで止まる

ただし、この往復運動はいつまでも続きません。レールとの間のまさつ空気のていこうによってエネルギーが少しずつうばわれるため、 小球が上がれる高さはだんだん低くなり、やがて最も低い点Bで止まります。

入試でねらわれるポイント:小球の速さは「どの高さから下りてきたか」で決まる。最高点が低くなっていくので、点Bを通りすぎる速さもだんだんおそくなる

🔄 ふりこどうしのしょうとつ

同じ長さ・同じ重さのふりこAとふりこBを、となり合わせにつるします。 ふりこAだけを持ち上げて手をはなすと、AはBに当たった瞬間(しゅんかん)に止まり、 入れかわるようにBが同じ高さまでふれ上がります。もどってきたBがAに当たると、 こんどはBが止まってAが動き出します。

AB① AをはなすAB② Aが止まりBがふれ上がるAB③ 交代しながらくり返すエネルギーが A → B → A → … と行き来している

しくみ:もっているエネルギーをそっくり相手にわたすと、ぶつかった方は止まり、ぶつけられた方が動き出す。ならんだ金属球のはしを持ち上げてはなすと反対側の球が飛び出すおもちゃ「ニュートンのゆりかご」もこのしくみ。

⚡ 力と運動物の運動

運動とエネルギーの基本

🎳 動いている物は「エネルギー」をもっている

ボウリングでは、転がってきた球がピンに当たると、ピンは勢(いきお)いよくはね飛びます。 止まっている球をそっとピンにくっつけても、ピンはたおれません。 このちがいは、動いている物体だけがもっている「エネルギー」のはたらきです。

最重要ポイント:動いている物体はエネルギーをもつ。ぶつかると、エネルギーは相手へ移(うつ)り、相手の物体を動かすことができる。

エネルギーは相手に移る転がる球木片しょうとつ前球は止まる木片が動く!しょうとつ後

🎢 曲がったレールの上の往復運動

谷の形に曲げたレールを用意して、左側の点Aに小球をのせ、静かに手をはなします。 小球はレールを下って最も低い点Bを通りすぎ、反対側のほぼ同じ高さまで上がると、 こんどは向きを変えてもどってきます。この行ったり来たりの動きは、 ふりこの往復運動と同じなかまとして考えることができます。

考え方のルール:曲がったレールの上を行き来する小球は、「ふりこ」と同じルールで考える。

曲がったレールの上の往復運動はじめは反対側もほぼ同じ高さまで上がるくり返すうちに上がれる高さが低くなるAB(最も低い点=速さ最大)まさつと空気のていこうで、小球はいずれBで止まる

ただし、この往復運動はいつまでも続きません。レールとの間のまさつ空気のていこうによってエネルギーが少しずつうばわれるため、 小球が上がれる高さはだんだん低くなり、やがて最も低い点Bで止まります。

入試でねらわれるポイント:小球の速さは「どの高さから下りてきたか」で決まる。最高点が低くなっていくので、点Bを通りすぎる速さもだんだんおそくなる

🔄 ふりこどうしのしょうとつ

同じ長さ・同じ重さのふりこAとふりこBを、となり合わせにつるします。 ふりこAだけを持ち上げて手をはなすと、AはBに当たった瞬間(しゅんかん)に止まり、 入れかわるようにBが同じ高さまでふれ上がります。もどってきたBがAに当たると、 こんどはBが止まってAが動き出します。

AB① AをはなすAB② Aが止まりBがふれ上がるAB③ 交代しながらくり返すエネルギーが A → B → A → … と行き来している

しくみ:もっているエネルギーをそっくり相手にわたすと、ぶつかった方は止まり、ぶつけられた方が動き出す。ならんだ金属球のはしを持ち上げてはなすと反対側の球が飛び出すおもちゃ「ニュートンのゆりかご」もこのしくみ。

2つの運動パターン

小球やおもりの運動の問題は、大きく分けて2つのパターンで出題されます。 「飛び出したあと、どこまで飛ぶか」を問うパターンと、 「木片(もくへん)に当てて、どれだけ動かせるか」を問うパターンです。 この2つはルールがちがうので、はっきり区別して覚えましょう。

🚀 パターン①:飛び出す小球 ―「飛ぶ距離(きょり)」

斜面(しゃめん)やレールで小球を転がし、台の端(はし)から水平に飛び出させると、 小球は弧(こ)をえがいて床に落ちます。

台から飛び出す小球高さ飛び出す速さ飛ぶ距離

パターン①のルール:飛び出す速さ飛ぶ距離も、小球の重さには関係ない。転がし始める高さだけで決まる。

高さを4倍にすると速さは2倍に、高さを9倍にすると速さは3倍になります (2×2=4、3×3=9 の関係)。飛ぶ距離も速さと同じで、2倍、3倍になります。

転がし始める高さ1倍4倍9倍16倍
飛び出す速さ1倍2倍3倍4倍
飛ぶ距離1倍2倍3倍4倍

🧱 パターン②:木片に当てる ―「動かす距離」

斜面を転がした小球や、ふりこのおもりを木片にぶつけると、木片は床の上をすべって止まります。 この木片が動いた距離には、次のルールがあります。

小球をぶつけて木片を動かす高さ速さ木片(はじめ)すべって止まる木片が動いた距離

パターン②のルール:木片が動く距離は、ぶつける物の重さに比例(ひれい)し、はなす高さにも比例する。

当たる直前の速さで考えるときは注意。速さが2倍なら動く距離は4倍(2×2)、 速さが3倍なら9倍(3×3)と、「速さ×速さ」に比例します。

当たる直前の速さ1倍2倍3倍4倍
木片が動く距離1倍4倍9倍16倍

間違えやすいポイント:同じ「高さを4倍」でも、①飛ぶ距離は2倍、②木片が動く距離は4倍。問題文が「飛ぶ距離」と「動いた距離」のどちらを聞いているか、必ず確かめよう。

ちがいの理由:飛ぶ距離は「速さ」にそのまま比例するが、木片を動かす距離はエネルギーで決まるので「速さ×速さ」に比例する。だから高さとの関係もちがってくる。

比較して覚えよう

📊 「飛ぶ距離」と「木片が動く距離」のちがい

入試でいちばん差がつくのが、この2つの「距離(きょり)」の混同(こんどう)です。 何を変えたら何倍になるのか、表で整理して覚えましょう。

変えるもの小球が飛ぶ距離木片が動く距離
小球(おもり)の重さ関係ない比例(2倍なら2倍)
はなす高さ4倍で2倍、9倍で3倍比例(4倍なら4倍)
当たる直前・飛び出す速さ比例(2倍なら2倍)速さ×速さ(2倍なら4倍)

覚え方:飛ぶ」は高さ4倍・9倍でやっと2倍・3倍とゆるやかに増える。「動かす」はエネルギーの勝負なので重さと高さにそのまま比例する。

🏠 身の回りで見られる運動とエネルギー

ボウリング転がる球がピンにエネルギーをわたして、ピンをはね飛ばす
ニュートンのゆりかごふりこどうしのしょうとつ。当てた球が止まり、反対側の球が飛び出す
ジェットコースター高いところから下るほど、いちばん低い場所での速さが速くなる
ゴルフ・野球当たる直前のクラブやバットの速さが速いほど、ボールは遠くまで飛ぶ

🎯 入試頻出(ひんしゅつ)Q&A

Q. 重い球と軽い球を同じ高さから転がすと、飛び出す速さはどちらが速い?

A. 同じです。飛び出す速さは高さだけで決まり、重さは関係ありません。ただし木片にぶつけたときは、重い球の方が木片を遠くまで動かせます(動かす距離は重さに比例するから)。

Q. 斜面(しゃめん)の角度だけを急にして、同じ高さから転がすとどうなる?

A. 飛び出す速さも木片を動かす距離も変わりません。決め手はあくまで「高さ」で、角度を変えても高さが同じなら結果は同じです。

Q. レールの上を往復していた小球が、いつのまにか止まっているのはなぜ?

A. レールとのまさつ空気のていこうでエネルギーが少しずつうばわれ、上がれる高さが低くなっていくからです。ふりこのふれはばが小さくなっていくのと同じ理由です。

Q. はなす高さを4倍にすると、「飛ぶ距離」と「木片が動く距離」はそれぞれ何倍?

A. 飛ぶ距離は2倍(速さが2倍になるから)、木片が動く距離は4倍(高さに比例するから)。同じ「4倍」でも答えがちがうのがポイントです。

実験で理解しよう

🧪 表から規則を見つけて解く

この単元の入試問題は、実験結果の表から規則を見つけて穴(あな)うめする形がほとんどです。 「何が何に比例(ひれい)するか」を思い出しながら解いてみましょう。

例題 1:ふりこのおもりで木片を動かす

ふりこのおもりを木片(もくへん)にぶつけて、木片がすべった距離(きょり)を調べる実験をしました。 糸の長さ・おもりの重さ・はなす高さを変えた結果が下の表です。ア、イにあてはまる数を答えなさい。

おもり高さ木片木片が動いた距離
実験おもり〔g〕はなす高さ〔cm〕糸の長さ〔cm〕動いた距離〔cm〕
5010405
2001040
3008045

とき方

  1. 木片が動く距離は「おもりの重さ」と「はなす高さ」に比例する。糸の長さは関係ないことに注意。
  2. ①と②をくらべる:高さが同じで、重さが 50g → 200g の4倍
  3. よって距離も4倍で、ア = 5 × 4 = 20cm
  4. ①と③をくらべる:重さは 50g → 300g の6倍、距離は 5cm → 45cm の9倍
  5. 距離9倍のうち6倍は重さの分。高さの分は 9 ÷ 6 = 1.5倍
  6. イ = 10 × 1.5 = 15cm
例題 2:台から飛び出す小球

水平な台の上でいろいろな高さから小球を転がし、台の端(はし)から水平に飛び出させました。 飛び出す速さと、床に落ちた地点までの距離を測ると、下の表のようになりました。 高さが 100cm のときの速さと距離を求めなさい。

高さ〔cm〕4163664100
速さ〔毎秒cm〕80160240320
距離〔cm〕20406080

とき方

  1. 高さ4cmを基準にすると、16cmは4倍で速さは2倍(160)、36cmは9倍で速さは3倍(240)になっている。
  2. 100cm は 4cm の 25倍。25 = 5 × 5 なので、速さは5倍
  3. 速さ = 80 × 5 = 毎秒400cm
  4. 飛ぶ距離は速さに比例するから、距離も5倍。
  5. 距離 = 20 × 5 = 100cm

発展:なぜ距離は速さに比例する?

  1. 表のどの列でも「距離 ÷ 速さ」を計算すると、20 ÷ 80 = 40 ÷ 160 = … = 0.25秒で一定。
  2. つまり床に落ちるまでの時間は速さに関係なく同じ(台の高さで決まる)。同じ時間だけ飛ぶので、距離は速さに比例する。
例題 3:速さと木片が動く距離

小球を木片にぶつける実験で、当たる直前の速さと木片が動いた距離の関係を調べました。 当たる直前の速さが毎秒 200cm のとき、木片は何cm動きますか。

当たる直前の速さ〔毎秒cm〕50100150200
木片が動いた距離〔cm〕2818

とき方

  1. 速さ50を基準にすると、100は2倍で距離は 2 → 8 の4倍、150は3倍で距離は 2 → 18 の9倍
  2. 木片が動く距離は「速さ×速さ」に比例しているとわかる。
  3. 200 は 50 の4倍なので、距離は 4 × 4 = 16倍
  4. 距離 = 2 × 16 = 32cm

📝 解き方のコツまとめ

  • 木片を動かす距離 → 重さに比例、高さに比例。速さでみるなら「速さ×速さ」に比例
  • 飛び出す速さ・飛ぶ距離 → 重さは関係なし。高さ4倍・9倍で2倍・3倍
  • 糸の長さ・斜面(しゃめん)の角度 → 結果に関係しない(表のひっかけに注意!)
  • 表の問題は、まず「基準の列」を決めて、何倍になっているかをくらべる
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動いている物体がもっていて、しょうとつすると相手にわたすことができるものは何?