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浮力
🌊 基本のしくみ

浮力の基本のしくみ

🌊 浮力(ふりょく)とは

プールに入ると、体がふわっと軽く感じられます。 水などの液体の中にある物体は、液体から上向きの力を受けていて、 この上向きの力を浮力(ふりょく)といいます。 ばねばかりにつるした物体を水の中に入れると、目盛りが空気中より小さくなるのは、 浮力が物体を上へおし上げているからです。

最重要ポイント:浮力の大きさは、物体がおしのけた液体の重さと同じ大きさになる。 これをアルキメデスの原理(げんり)という。

💧 浮力が生まれる理由

水の中では、深い場所ほど水圧(すいあつ)(水がおす力)が大きくなります (水圧のくわしい話は「圧力」のページで学びます)。 このことから、浮力が生まれる理由を順番に考えてみましょう。

  1. 物体の下の面は、上の面より深い場所にある
  2. だから、下の面を上向きにおす水圧のほうが、上の面を下向きにおす水圧より大きい
  3. 左右からおす水圧は、同じ大きさどうしで打ち消し合う
  4. 残った「下からおす力と上からおす力の差」が浮力になる
浮力が生まれる理由上からおす水圧(あさい → 小さい)水面左右の水圧は打ち消し合う浮力下からおす水圧(深い → 大きい)下からの力 − 上からの力 = 浮力

📐 浮力の公式

浮力〔g〕= 沈(しず)んでいる部分の体積〔cm³〕× 液体1cm³の重さ〔g〕
水(1cm³の重さが1g)なら、浮力〔g〕= 沈んでいる部分の体積〔cm³〕と同じ数になる。

浮力の大きさを求めてみよう水面(水1cm³ = 1g)体積80cm³全部が水中にあるおしのけた水の体積 → 80cm³その水の重さ → 80g浮力 = 80 × 1 = 80g物体の重さが何gでも浮力は80g!
⚡ 力と運動浮力

浮力の基本のしくみ

🌊 浮力(ふりょく)とは

プールに入ると、体がふわっと軽く感じられます。 水などの液体の中にある物体は、液体から上向きの力を受けていて、 この上向きの力を浮力(ふりょく)といいます。 ばねばかりにつるした物体を水の中に入れると、目盛りが空気中より小さくなるのは、 浮力が物体を上へおし上げているからです。

最重要ポイント:浮力の大きさは、物体がおしのけた液体の重さと同じ大きさになる。 これをアルキメデスの原理(げんり)という。

💧 浮力が生まれる理由

水の中では、深い場所ほど水圧(すいあつ)(水がおす力)が大きくなります (水圧のくわしい話は「圧力」のページで学びます)。 このことから、浮力が生まれる理由を順番に考えてみましょう。

  1. 物体の下の面は、上の面より深い場所にある
  2. だから、下の面を上向きにおす水圧のほうが、上の面を下向きにおす水圧より大きい
  3. 左右からおす水圧は、同じ大きさどうしで打ち消し合う
  4. 残った「下からおす力と上からおす力の差」が浮力になる
浮力が生まれる理由上からおす水圧(あさい → 小さい)水面左右の水圧は打ち消し合う浮力下からおす水圧(深い → 大きい)下からの力 − 上からの力 = 浮力

📐 浮力の公式

浮力〔g〕= 沈(しず)んでいる部分の体積〔cm³〕× 液体1cm³の重さ〔g〕
水(1cm³の重さが1g)なら、浮力〔g〕= 沈んでいる部分の体積〔cm³〕と同じ数になる。

浮力の大きさを求めてみよう水面(水1cm³ = 1g)体積80cm³全部が水中にあるおしのけた水の体積 → 80cm³その水の重さ → 80g浮力 = 80 × 1 = 80g物体の重さが何gでも浮力は80g!

浮く・止まる・沈む

⚖️ 浮き沈みは密度(みつど)くらべで決まる

物質1cm³あたりの重さを密度(みつど)といいます。 物を液体に入れたときに浮くか沈(しず)むかは、 物の密度液体の密度のどちらが大きいかで決まります。

パターン 1

物の密度 < 液体の密度 → 物は浮く(一部だけ水面から出る)

パターン 2

物の密度 = 液体の密度 → 物は液体の中のどこでも止まる

パターン 3

物の密度 > 液体の密度 → 物は底まで沈む

液体に入れた物の3つの状態浮く物の密度 < 液体の密度中で止まる物の密度 = 液体の密度沈む物の密度 > 液体の密度

🎈 浮いている物体の力のつり合い

水面に浮いて静止している物体には、下向きの重さ(重力)と上向きの浮力がはたらいていて、 この2つの力は等(ひと)しくなっています。 だから、浮いている物体では次の関係が成り立ちます。

浮いている物体の重さ = 浮力 = 水面より下の部分がおしのけた液体の重さ

浮いている物体のつり合い水面浮力重さ(重力)色のついた部分がおしのけた水の重さ= 浮力浮力 = 重さ(2つの力がつり合う)

🧂 こい液体ほど、沈む体積は小さくなる

浮いている物体の浮力は、物体の重さと同じ大きさで一定です。 液体1cm³あたりの重さが大きい(こい)液体では、 少ない体積をおしのけるだけで必要な浮力がえられるので、 水面より下に沈む体積は小さくなります。

たとえば、体積100cm³・重さ84gの物体を水に浮かべると、 浮力が84g必要なので水面下の体積は84cm³。 1cm³あたりの重さが1.2gの食塩水なら、84 ÷ 1.2 = 70cm³だけ沈めばよいことになります。

同じ物体(体積100cm³・重さ84g)を浮かべると…水(1cm³ = 1g)84cm³水面下は 84cm³(深く沈む)食塩水(1cm³ = 1.2g)70cm³水面下は 70cm³(あまり沈まない)どちらの浮力も 84g(=物体の重さ)で同じ!

⚠️ 間違えやすいポイント

  • 「浮力 = 物体全体の体積分」と計算してよいのは、全部沈んでいるときだけ。浮いているときは水面より下の部分だけで計算する
  • 浮いている物体の浮力は物体の重さと同じ大きさ。それより大きくも小さくもならない
  • 食塩水がこいほど物は浮きやすくなる(同じ浮力を小さい体積でえられるから)

比較して覚えよう

⚖️ 浮く・止まる・沈む まとめ比較表

項目浮く中で止まる沈む
密度のくらべ方物 < 液体物 = 液体物 > 液体
重さと浮力重さ = 浮力重さ = 浮力重さ > 浮力
物体の位置一部が水面の上に出る全部沈んで止まる底まで落ちる
浮力の計算水面下の体積で計算全体の体積で計算全体の体積で計算

📏 2つのはかりのちがい

入試でよく出るのが、水中の物体をばねばかりでつるしながら、 ビーカーごと台ばかりにのせる問題です。 2つのはかりの目盛りは、浮力の分だけ反対向きに変化します。

はかりばねばかり台ばかり
何をはかる?つるした物体を引く力のっている物の重さ全体
物体を水に入れる前物体の重さビーカーと水の重さ
物体を水中に入れたら
(底につけない)
物体の重さ − 浮力ビーカーと水の重さ + 浮力
目盛りの変化浮力の分だけ小さくなる浮力の分だけ大きくなる

🏠 身の回りの浮力

浮力は身の回りのいろいろな場面ではたらいています。どれも「密度くらべ」と「おしのけた液体の重さ」で説明できます。

氷が水に浮く

氷は水より密度が小さい(約0.9g/cm³)。だから大部分は水面の下に沈んだまま浮く

鉄の船

鉄のかたまりは沈むが、船は中が空どうで、おしのける水の体積がとても大きいので浮く

海水浴

海水は塩分をふくんで密度が大きいので、プールの水より体が浮きやすい

食塩水と卵

水に沈む卵も、食塩をとかして液体の密度を大きくしていくと浮いてくる

浮き輪

空気を入れて体積を大きくすると、少ししずむだけで体を支えるのに十分な浮力がえられる

熱気球・風船

浮力は空気などの気体の中でもはたらく。まわりの空気より軽い気体は浮かぶ

🎯 入試頻出(ひんしゅつ)Q&A

Q. 鉄のかたまりは水に沈むのに、鉄でできた船はなぜ浮くの?

A. 船は中が空どうになっていて、船全体としては1cm³あたりの重さ(平均の密度)が水より小さいからです。船底が大きいのでおしのける水の体積が大きく、船の重さと同じ重さの水をおしのけたところでつり合って浮きます。

Q. 海だとプールより体が浮きやすいのはなぜ?

A. 海水は塩分をふくむため、1cm³あたりの重さが真水より大きいからです。同じ浮力(=体の重さ)をえるのに沈む体積が少なくてすむので、体が水面から出やすくなります。

Q. 物体を深いところまで沈めると、浮力は大きくなる?

A. なりません。全部沈んだあとは、どんなに深くしても、おしのける液体の体積が変わらないので浮力は同じです。浮力は「深さ」ではなく「おしのけた液体の重さ」で決まります。

Q. 水中の物体をつるすばねばかりの目盛りが小さくなった分は、どこへ行った?

A. 台ばかりが受け取っています。物体が水を下におし返す力(浮力の反作用)がはたらくため、台ばかりの目盛りは浮力の分だけ大きくなります。

実験で理解しよう

🧪 実験:浮力をはかりで確かめる

浮力の問題は「沈(しず)んでいる体積 → 浮力 → はかりの目盛り」の順に考えるのがコツです。 代表的な3つのパターンを例題で確かめましょう。水1cm³の重さは1gとします。

例題 1:ばねばかりと台ばかり

体積80cm³の物体をばねばかりにつるすと、空気中では200gを指しました。 水の入ったビーカー(ビーカーと水を合わせて400g)を台ばかりにのせ、 物体をばねばかりにつるしたまま、全部水の中に入れました(物体は底についていません)。 ばねばかりアと台ばかりイの目盛りはそれぞれ何gですか。

ばねばかり ア80cm³台ばかり イ・空気中でのばねばかり:200g・ビーカー+水:400g・物体は全部水中にある・底にはついていないア・イの目盛りは何g?

とき方

  1. 物体は全部水中にあるので、おしのけた水は80cm³ → 浮力 = 80g
  2. ばねばかりは浮力の分だけ小さくなる:200 − 80 = ア 120g
  3. 台ばかりは浮力の分だけ大きくなる:400 + 80 = イ 480g
  4. 検算:ア+イ = 120+480 = 600g = 物体200g+ビーカーと水400g ✓
例題 2:浮いている物体の水面下の体積

体積120cm³・重さ90gの物体が水に浮いて静止しています。 ① 水面より下にある部分の体積は何cm³ですか。 ② この物体を、1cm³あたりの重さが1.2gの食塩水に浮かべると、液面より下の体積は何cm³になりますか。

水面体積120cm³・重さ90g?cm³・水1cm³の重さ:1g・物体は浮いて静止している水面下の体積は?

とき方

① 水の場合

  1. 浮いているので、浮力 = 物体の重さ = 90g
  2. 浮力90gをえるには、水90g分(=90cm³)をおしのければよい
  3. 水面下の体積 = 90cm³(全体の4分の3)

② 食塩水の場合

  1. 必要な浮力は変わらず90g
  2. 食塩水は1cm³で1.2gだから、90 ÷ 1.2 = 75
  3. 液面下の体積 = 75cm³(水のときより小さい!)
例題 3:ばねののびと浮力

重さの無視できるばねに、物体C(体積40cm³・重さ120g)をつるすと、ばねののびは3cmでした。 ① 物体Cのかわりに60gのおもりをつるすと、のびは何cmですか。 ② 物体Cの体積のちょうど半分を水に沈めると、のびは何cmですか。 ③ 物体Cを全部水に沈めると、のびは何cmですか(Cは底についていません)。

① 空気中② 半分だけ水中③ 全部水中Cのび 3cm(120gで3cmのびる)Cのび ?cmCのび ?cm

とき方

① まず「何gで1cmのびるか」を求める

  1. 120gで3cmのびる → 40gで1cmのびるばね
  2. 60gなら 60 ÷ 40 = 1.5cm

② 半分(20cm³)だけ水中のとき

  1. 浮力 = 20cm³ × 1g = 20g
  2. ばねを引く力 = 120 − 20 = 100g
  3. のび = 100 ÷ 40 = 2.5cm

③ 全部(40cm³)水中のとき

  1. 浮力 = 40cm³ × 1g = 40g
  2. ばねを引く力 = 120 − 40 = 80g
  3. のび = 80 ÷ 40 = 2cm(沈めるほどのびは小さくなる)

📝 とき方のコツまとめ

  • 手順は 「沈んでいる体積 → 浮力 → はかりの目盛り」 の順で考える
  • 浮力 = 沈んでいる体積 × 液体1cm³の重さ
  • ばねばかり → 物体の重さから浮力を引く台ばかり → 浮力の分を足す
  • 浮いている物体 → 「重さ = 浮力」から沈んでいる体積を逆算する
  • 重さより浮力が大きい物体を全部沈めるには、下向きにおさえる力が必要(ばねなら縮む)
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水の中の物体にはたらく「浮力」とはどんな力?