カテゴリー
🔬実験器具
🌱植物
🐛動物
🫀人体
🌤️天気の変化
🌍地球と宇宙
🌋大地の変化
♻️環境
電気
電磁石
🧲 基本のしくみ

電磁石の基本のしくみ

🧲 磁石のまわりには「磁界」が広がっている

磁石と磁石、あるいは磁石と鉄との間には、はなれていても引き合ったり反発したりする力がはたらきます。 この力を磁力といい、磁力がはたらいている空間のことを磁界といいます。 方位磁針を磁界の中に置くと、針のN極はその場所での磁界の向きを指します。 この向きをたどってつないだ曲線を磁力線と呼びます。

磁力線の大原則:磁力線はN極から出てS極に入る。 磁石を半分に折っても、それぞれの破片にN極とS極が新しくでき、できる向きは元の磁石と同じになる。

棒磁石のまわりにできる磁力線NS出る入る

⚡ 電流が流れると、そのまわりに磁界ができる

導線に電流を流すと、導線を中心にして同心円(どうしんえん)状の磁界ができる。 これは磁石を使わなくても電流だけで磁界を作れるということであり、電磁石のもとになる大切な現象である。 まっすぐな1本の導線だけでは磁界が弱く、電磁石としては使いにくい。

電流が自分の方へ向かってくるとき電流が奥へ向かっていくとき(導線を真上から見た図)(導線を真上から見た図)磁界は反時計回り磁界は時計回り

🔩 右ねじの法則

導線に流す電流の向きを、右ねじが進んでいく向きに合わせると、 そのねじをねじこむときに回す向きが、そのまま磁界の向き(回転の向き)になる。 これを右ねじの法則という。

指を使う方法もある。右手の親指を電流の向きに向けて導線をかるく握ると、 残りの4本の指が丸まる向きが磁界の向きと一致する(右手の法則)。

🌀 導線を巻いて「コイル」にすると磁界が強くなる

1本のまっすぐな導線が作る磁界はとても弱い。そこで、導線を何回も巻いて輪の形にする。 この輪をたくさん重ねたものをコイルという。 さらにコイルのしんとして鉄の棒を差しこんでおくと、コイル単体のときに比べて磁力がぐんと大きく育つ。 鉄しん入りのコイルに電流を流して作った磁石が電磁石である。コイルの形や巻き方とN極・S極の関係は、次のセクションでくわしく見ていく。

🔋 電気電磁石

電磁石の基本のしくみ

🧲 磁石のまわりには「磁界」が広がっている

磁石と磁石、あるいは磁石と鉄との間には、はなれていても引き合ったり反発したりする力がはたらきます。 この力を磁力といい、磁力がはたらいている空間のことを磁界といいます。 方位磁針を磁界の中に置くと、針のN極はその場所での磁界の向きを指します。 この向きをたどってつないだ曲線を磁力線と呼びます。

磁力線の大原則:磁力線はN極から出てS極に入る。 磁石を半分に折っても、それぞれの破片にN極とS極が新しくでき、できる向きは元の磁石と同じになる。

棒磁石のまわりにできる磁力線NS出る入る

⚡ 電流が流れると、そのまわりに磁界ができる

導線に電流を流すと、導線を中心にして同心円(どうしんえん)状の磁界ができる。 これは磁石を使わなくても電流だけで磁界を作れるということであり、電磁石のもとになる大切な現象である。 まっすぐな1本の導線だけでは磁界が弱く、電磁石としては使いにくい。

電流が自分の方へ向かってくるとき電流が奥へ向かっていくとき(導線を真上から見た図)(導線を真上から見た図)磁界は反時計回り磁界は時計回り

🔩 右ねじの法則

導線に流す電流の向きを、右ねじが進んでいく向きに合わせると、 そのねじをねじこむときに回す向きが、そのまま磁界の向き(回転の向き)になる。 これを右ねじの法則という。

指を使う方法もある。右手の親指を電流の向きに向けて導線をかるく握ると、 残りの4本の指が丸まる向きが磁界の向きと一致する(右手の法則)。

🌀 導線を巻いて「コイル」にすると磁界が強くなる

1本のまっすぐな導線が作る磁界はとても弱い。そこで、導線を何回も巻いて輪の形にする。 この輪をたくさん重ねたものをコイルという。 さらにコイルのしんとして鉄の棒を差しこんでおくと、コイル単体のときに比べて磁力がぐんと大きく育つ。 鉄しん入りのコイルに電流を流して作った磁石が電磁石である。コイルの形や巻き方とN極・S極の関係は、次のセクションでくわしく見ていく。

コイルの磁界と右手の法則

🌀 コイルの中では磁力線が重なって強くなる

円とう形のわくに導線を何回も巻きつけたものをコイルという。 1回巻きの輪でも磁界はできるが、輪を何重にも重ねたコイルにすると、 それぞれの輪が作る磁力線が内部で同じ向きに重なり合い、コイルの中に強い磁力線ができる。 コイルは、まっすぐな導線1本よりもずっと棒磁石に近いはたらきをする。

コイル内部の磁界:S→Nの向きN極S極N極側から見ると反時計回りS極側から見ると時計回り

🖐️ コイルの極を決める右手の法則

コイルの磁力線が出てくる方のはしをN極、磁力線が入ってくる方のはしをS極という。 どちらがN極になるかは、コイルに流れる電流の向きで決まり、 次の方法で調べることができる。

🔧 コイルの右手の法則

右手の4本の指を、電流がコイルを流れる向きに合わせてコイルをにぎる。 立てた親指の指す方がN極になる。

上の図のように、コイルの一方のはしから見て電流が反時計回りに見えるなら、そちら側がN極。 反対側から見ると同じ電流が時計回りに見え、そちらはS極になる。

🔍 導線の上下に置いた方位磁針

1本の導線を方位磁針の真上と真下に通し、電流を流すとどうなるだろうか。 導線を中心にした同心円状の磁界ができるため、 導線の上に置いた方位磁針と下に置いた方位磁針とでは、N極がふれる向きが反対になる

導線を輪切りにした断面(電流はこちらへ向かってくる向き)導線の断面上に置くとN極は左を指す下に置くとN極は右を指す

📈 方位磁針のふれを大きくする2つの方法

導線1本が作る磁界は弱いため、方位磁針のふれも小さい。ふれを大きくするには2つの方法がある。

📝 ふれを大きくする方法

  • 方法1:導線に流す電流を大きくする。
  • 方法2:1本の導線を折り返して二重にし、その2本の間に方位磁針を入れる。
1本の導線を折り返して二重にした場合上側の電流下側の電流(折り返しなので向きが逆)間に置く → 磁界が強め合い、大きくふれる外側に置くと打ち消し合ってふれない

⚠️ 間違えやすいポイント

  • 二重にした導線のに置くと磁界が強め合い、ふれが大きくなる
  • 二重にした導線の外側(上や下)に置くと、2本の導線の磁界が打ち消し合い、ふれなくなる(北を向いたまま)。「間」か「外側」かで結果が逆になるので注意。
  • 導線の上に置いた方位磁針と下に置いた方位磁針は、反対向きにふれる。同じ向きにふれると思い込まないこと。

比較して覚えよう

⚖️ 永久磁石と電磁石のちがい

いつも同じ強さで磁力を出し続ける磁石を永久磁石という。 これに対して電磁石は、電流が流れているときだけ磁力を持つという大きな特ちょうがある。 入試では、この2つのちがいがよく問われる。

項目永久磁石電磁石
磁力のON/OFFできない(常に磁力あり)できる(電流を切ると磁力が消える)
N極・S極の入れかえできないできる(電流の向きを逆にするだけ)
強さの調整できないできる(電流や巻き数を変える)
材料磁石そのもの導線+鉄しん+電源

🔧 電磁石を強くする4つの方法

電磁石の強さは、コイルの巻き方と流す電流の両方で決まる。次の4つを覚えておけば、 「どちらが強い電磁石か」を比べる問題に対応できる。

方法1コイルに流す電流を大きくする
🌀方法2コイルの巻き数を増やす
📏方法3コイルに入れる鉄しんを太くする
🧵方法4コイルを巻く間かくをせばめる(すき間なくきつく巻く)

強さを比べる計算のコツ:電磁石の強さは、大まかに 「電流の大きさ × 巻き数」が大きいほど強いと考えるとよい。 回路のつなぎ方(直列・並列)によって、同じ電池の数でも流れる電流の大きさが変わる点に注意する。

🏙️ 身の回りの電磁石

電磁石は「電流を流したときだけ磁力を持つ」という性質を生かして、いろいろな道具に使われている。

電磁石クレーン鉄くずや自動車を持ち上げ、スイッチを切ると鉄をはなす
電気ベル(ブザー)電磁石が鉄片を引きつけたりはなしたりして音を鳴らす
モーターの部品電磁石の引力としりぞけ合う力を利用して軸を回す
自動改札・電気じょう錠電流のON/OFFで鉄のかんぬきを動かし、ロックを開閉する

🎯 入試頻出Q&A

Q. 電磁石の鉄しんの代わりに銅の棒やアルミの棒を入れるとどうなる?

A. 電磁石はほとんど強くならない。鉄のように磁石に強く引きつけられる金属でないと、電流による磁界を大きく増やす効果が出ないため。

Q. 電磁石の電流の向きを逆にすると何が変わる?

A. N極とS極が入れかわる。永久磁石ではできない、電磁石ならではの性質である。

Q. コイルの巻き数を2倍にして、電流を半分にしたら、電磁石の強さはどうなる?

A. 「電流×巻き数」で考えると、2倍×0.5倍=1倍なので、強さはほぼ変わらないと考えられる。

Q. 電磁石が永久磁石より便利な点は?

A. 必要なときだけ磁力を出せて、強さや極も自由に変えられる点。クレーンで鉄を運び、はなす場所でスイッチを切るといった使い方ができる。

実験で理解しよう

🧪 実験:電流と磁界の向き・強さ

入試でよく出る3つのパターンを、方位磁針の図を使って順番に確認していく。

例題 1:方位磁針のふれる向きと大きさ

図のように、導線1と導線2に、どちらも読者の方へ向かってくる(⊙)向きに電流を流した。 導線2には導線1の2倍の電流が流れている。方位磁針ア(導線1の下)、イ(導線1の上)、ウ(導線2の下)は、 それぞれどちら向きにふれるか。

⊙ = 電流はどちらもこちら(読者)へ向かってくる向き導線1:電流の大きさ Iア(下)N極は右向きイ(上)N極は左向き導線2:電流の大きさ 2Iウ(下)N極は右向き(大きく)

考え方

  1. アとイは同じ導線1の下と上なので、ふれの大きさは同じで、向きは反対になる。
  2. 電流が読者へ向かってくる(⊙)とき、導線の下では磁界は右向き、上では左向きになる(右ねじの法則)。
  3. ウは導線2の下なので向きはアと同じ右向き。ただし電流が2倍なので、ふれはアより大きくなる。
  4. 答え:ア=右向き(小)、イ=左向き(小)、ウ=右向き(大)
例題 2:電磁石の強さを比べる

あおいさんは同じ太さのエナメル線を使って、80回巻きのコイルE・Fと、160回巻きのコイルG・Hを作り、 同じ太さの鉄しんを入れて電磁石にした。回路のつなぎ方のちがいにより、Eに流れる電流の大きさを1とすると、 Fには3、Gには1、Hには3の電流が流れる。E〜Hのうち、最も強い電磁石はどれか。

強さの目安=巻き数×電流の大きさE(80回×1)80F(80回×3)240G(160回×1)160H(160回×3)480(最大)

とき方

  1. E:80回 × 1 = 80
  2. F:80回 × 3 = 240
  3. G:160回 × 1 = 160
  4. H:160回 × 3 = 480
  5. 答え:最も強い電磁石は H(数値が最大のため)
例題 3:電流の向きと電磁石の強さ

みのりさんは筒にコイルを巻いたものに鉄の棒を差しこみ、豆電球をつないでコイルに電流を流した。 コイルの左はし「あ」の位置に方位磁針を置くと、N極がコイルから遠ざかる向き(外側)を指した。

(1) 電流の向きは、コイルの左はしから見て時計回りのア、反時計回りのイのどちらか。

あ:N極は外側(左)鉄の棒とコイル豆電球ア(時計回り)イ(反時計回り)

(1) の考え方

  1. 方位磁針「あ」のN極がコイルから遠ざかる向き(外側)を指す=磁力線がコイルの左はしから外へ出ている=左はしがN極
  2. 右手の法則より、左はしから見て電流が反時計回りに見えるとき、その面はN極になる。
  3. 答え:(左はしから見て反時計回り)

(2) 方位磁針の代わりにゼムクリップを近づけると、鉄の棒に3個までクリップがついた。 次のうち、つくクリップの数を増やす操作をすべて選びなさい。

ア 鉄の棒を太いものにかえた

イ 鉄の棒を細いものにかえた

ウ 鉄の棒の代わりに銅の棒を入れた

エ 鉄の棒の代わりにアルミの棒を入れた

オ 鉄の棒の代わりにガラス棒を入れた

(2) の考え方

  1. 電磁石を強くする方法の1つは「鉄しんを太くする」こと。は正しくクリップの数を増やす。
  2. イは鉄しんを細くしているので、逆に弱くなる。
  3. ウ・エ・オは鉄しんを銅・アルミ・ガラスに変えている。これらは鉄のように磁界を強め合う性質を持たないため、電磁石はほとんど強くならない(大きく弱くなる)。
  4. 答え:のみ

📝 計算・作図のコツまとめ

  • 方位磁針の向きの問題は、電流の向き(⊙/⊗)→右ねじの法則→上下左右の位置の順で考える。
  • 電磁石の強さは「電流の大きさ×巻き数」で比べるとよい。
  • 鉄しん以外の金属(銅・アルミ・金など)を入れても、電磁石はほとんど強くならない。
0 / 10
Q1 / 10
磁力線について正しいものはどれ?