子どもに教えられる算数 — 📊 数量関係編 / 第11章(全12章)
📈 比例と反比例
比例・反比例は中学数学の関数につながる入り口です。式の形ではなく「片方が2倍、3倍になると、もう片方はどうなるか」という変化の見方で2つを区別します。
比例は「片方が2倍なら他方も2倍」 — 表・式・グラフ
比例は、中学の関数・高校の数学へ続く道の入り口です。 定義は「xが2倍、3倍になると、yも2倍、3倍になる」関係。 1本60円のえんぴつをx本買うと代金はy円——本数が2倍なら代金も2倍。これが比例です。
🎛️ 比例・反比例グラフラボ — xを2倍にするとyはどうなる?
| x | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| y | 2 | 4 | 6 | 8 | 10 | 12 |
表で x が 1→2 になると y は 2→4(2倍)。直線が原点を通るのが比例のしるし。 y÷x はどこでも 2(決まった数)。
比例には3つの顔があります。 表(xが2倍ならyも2倍)、式(y=決まった数×x)、 グラフ(原点を通る直線)。 上の教具で「決まった数」を動かすと、3つの顔が連動して変わるのが見えます。 「y÷xがいつも同じ値(決まった数)になる」が、表で比例を見抜く決め手です。
参考: 原書 p.261
反比例は「片方が2倍なら他方は半分」 — 積が一定
反比例は「xが2倍、3倍になると、yが1/2、1/3になる」関係です。 面積12cm²の長方形の、たてxcmと横ycm——たてを2倍にすると横は半分。 24kmの道のりを時速xkmで進むときのy時間——速さを2倍にすると時間は半分。 「全体が決まっていて、2つで山分けする」場面に反比例は現れます。
式は y=決まった数÷x、表の決め手は「x×yがいつも同じ値」 (12cm²の長方形なら、たて×横は常に12)。 グラフは上の教具の「反比例」タブで見られるとおり、軸に近づきながら決して触れない曲線です (xを大きくしてもyは0にならない——12cm²がある限り横の長さは消えない)。
「比例の逆」と一言で済ませない
「反」という字から「xが増えるとyが減るのが反比例」と覚える子がいますが、これは危険です。 「y=10−x」もxが増えるとyが減りますが、反比例ではありません(x×yが一定でない)。 判定は必ず「2倍にしたら半分になるか」「x×yが一定か」で行う—— 比例(y÷xが一定)と対にして覚えるのが正確です。
参考: 原書 p.266
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