決算ビート銘柄スキャン(2026-10-19): CLF が2027年の調整後EBITDA を40億ドル超と示し、コンセンサスを35%以上上回る
24時間決算ビートスキャン(2026-10-19〜2026-10-20)
ビート&レイズ銘柄(ガイダンスがコンセンサスを5%以上上回ったもの): 1件
- CLF(Cleveland-Cliffs): Q3 の調整後EPS がコンセンサス比+33.3%。Q4 の調整後EBITDA のガイダンスは発表前のコンセンサス比+7.5%、2027年の調整後EBITDA の見通し(40億ドル超)はコンセンサス比+35%以上。売上高は -1.4% とわずかに届かなかった。終値は +16.34%
実績はビートしたが、ガイダンスは横ばい・弱い: 1件
- CCK(Crown Holdings): Q3 の売上高がコンセンサス比+7.4%、調整後EPS が+5.9%。ただし Q4 の調整後EPS のガイダンスは -6.3%、通年のガイダンスはコンセンサスと同じ。引け後は 4〜6% 安とする投稿があった
ガイダンスは無いが、実績の EPS が5%以上上回った銘柄: 1件
- RLI(RLI Corp.): Q3 の営業ベースの EPS がコンセンサス比+61.1%、GAAP の EPS が+51.2%。総収益は+2.1%
10/19(月)は、寄り付き前に Cleveland-Cliffs と Fifth Third(FITB)が、引け後に Crown Holdings・RLI・W. R. Berkley(WRB)・Steel Dynamics(STLD)や地方銀行数行が決算を出した。CLF・CCK・RLI の 8-K(Item 2.02)は、3社とも SEC EDGAR に 2026-10-19 付で提出されていることを確認した。実績とガイダンスの数値は各社の決算リリース本文から取った。コンセンサスは、CCK と RLI が金融データサービスAの発表前の値、CLF は金融データサービスAの Q3 の値が発表後に次の四半期へ切り替わっていたため、X の投稿で引かれていた発表前の値を使った(詳しくは各銘柄の節と注意を参照)。10/20 の寄り付き前に発表する銘柄は、このスキャンの時点(日本時間 10/20 朝)ではまだ出ていない。
CLF Cleveland-Cliffs — 実績の EPS が+33%、2027年の調整後EBITDA の見通しが予想を35%以上上回る
Cleveland-Cliffs は北米の鉄鋼大手で、自動車向けの薄板(高付加価値の鋼板)が主力。鉄鉱石の採掘からペレット、製鋼、加工までを自社で持つ垂直統合型で、2024年にカナダの Stelco を買収した。業績は鋼材の販売価格と出荷量で大きく振れ、米国の関税(通商拡大法232条)による輸入の減少が追い風になっている。NYSE に上場している。
- 決算発表: 2026-10-19 寄り付き前(Q3 2026・7〜9月期)。8-K の受理は米東部時間 6:52、決算説明会は 8:30
- 売上高は $5,612M(前年同期は $4,734M)。GAAP の純利益は $165M、希薄化後EPS は $0.26、調整後EPS は $0.28。前四半期(Q2 2026)は GAAP で1株 $0.25 の赤字だった
- 調整後EBITDA は $612M で、会社が3か月前に出していた見通し($575M)を上回った。CEO は「この3年で最も強い四半期」と述べた
- 鋼材の出荷は 4.2M ネットトン、1トンあたりの平均販売価格は $1,177(前年同期は $1,032)
- 見通し: Q4 の調整後EBITDA は約 $715M(値上げが効き、季節要因と定期修繕を打ち返す)。2027年の調整後EBITDA は「新たに結んだ契約と現在の指標価格の予想にもとづけば、40億ドルを超える」とした。図の2027年のコンセンサス($2,964M)は金融データサービスAの 10/20 時点の値で、発表後の修正を含んでいる可能性がある
- Q4 の調整後EBITDA のコンセンサスは、発表前の値($665M)と比べると+7.5%、金融データサービスAの 10/20 時点の値($729.7M)と比べると -2.0% になる。発表前の値は X の投稿で引かれていたもので、出所の定義は確認できていない
- 流動性は $3.2B。Q4 に大きく負債を減らし、来年半ばまでに純有利子負債/EBITDA を2.5倍未満にする目標を維持した
- カナダの Stelco では、亜鉛めっき鋼板の供給過剰を理由に、めっきラインを無期限で止める
- 終値は +16.34%($12.12 → $14.10)
$CLF .... Cleveland-Cliffs beats by $0.07, misses on revs (12.12) Reports Q3 (Sep) earnings of $0.28 per share, excluding non-recurring items, $0.07 better than the 金融データサービスC Consensus of $0.21; revenues rose 18.5% year/year to $5.61 bln vs the $5.69 bln 金融データサービスC Consensus.
FY27 Guide: 🔹 Adj. EBITDA: Exceed $4B Q4 Guide: 🔹 Adj. EBITDA: ~$715M (Est. $665M) 🟢
Source: → 実績と 金融データサービスCのコンセンサス(@MartyChargin) / → 実績とガイダンスのまとめ(@wallstengine) / → 決算の 8-K(SEC EDGAR)
CCK Crown Holdings — 実績は売上高・EPS とも5%以上上回ったが、Q4 のガイダンスが予想を下回る
Crown Holdings は飲料缶・食品缶などの金属容器の世界大手で、アルミの飲料缶が主力。米州・欧州・アジアに工場を持ち、ほかに輸送用の梱包資材(Transit Packaging)も手がける。アルミなどの材料費は販売価格に転嫁する契約が多く、売上高は材料価格の上下でも動く。NYSE に上場している。
- 決算発表: 2026-10-19 引け後(Q3 2026・7〜9月期)
- 売上高は $3,711M(前年同期は $3,202M)。増収分には、材料費の上昇の転嫁 $405M が入っている
- 調整後EPS は $2.39(前年同期比+7%)、GAAP の希薄化後EPS は $2.08(コンセンサス比+1.2%)
- 世界の飲料缶の出荷量は+6%(アジアが二桁増、北米+6%、欧州+4%)。一方でセグメント利益は $484M と前年同期($490M)を下回り、材料費などのコスト上昇を出荷増で打ち返しきれなかった
- 見通し: Q4 の調整後EPS は $1.63〜$1.73(中央値 $1.68)、通年は $8.35〜$8.45(中央値 $8.40)、調整後フリーキャッシュフローは少なくとも $950M(設備投資は約 $550M)
- 四半期中に $81M の自社株買いを行い、過去12か月で発行済み株式の約6%を取得した
- 10/19 の終値は +0.65%(決算は引け後)。引け後は 4〜6% 安とする投稿があったが、確認していない
Crown Holdings, $CCK, Q3-26. Shares sink ~6% after hours despite a double beat. Q4 guidance disappoints. 🟢 Revenue: $3.71B vs $3.45B est. 🟢 Adj. EPS: $2.39 vs $2.26 est. 📉 Q4 EPS guide: $1.63–$1.73 vs $1.79 est.
Source: → 実績とガイダンスのまとめ(@Earnings_Time) / → 売上高のビート(@cacus) / → 決算の 8-K(SEC EDGAR)
RLI RLI Corp. — 営業ベースの EPS が予想を61%上回る
RLI Corp. はイリノイ州ピオリアに本拠を置く米国の損害保険会社で、他社が引き受けにくい専門的なリスク(企業の賠償責任・財物・保証など)に特化している。利益は保険引受の損益と、預かった保険料の運用収益の2本立てで、自然災害の損失によって四半期ごとに大きく振れる。NYSE に上場している。
- 決算発表: 2026-10-19 引け後(Q3 2026・7〜9月期)
- 純利益は $81.0M(1株 $0.88)で、前年同期の $124.6M(同 $1.35)から減った。前年同期は有価証券の評価益などが大きかった。営業利益は $79.3M(1株 $0.86)で、前年同期の $75.8M(同 $0.82)を上回った
- 総収益は $476.96M で前年同期比 -6.3%。総収益には有価証券の売却損益・評価損益が入るため、保険本業の伸びとは一致しない。X の投稿では総収益のコンセンサスを $533.51M とするものもあり、コンセンサスの定義が割れている
- 保険引受の利益は $58.8M、合算比率(コンバインド・レシオ)は 86.2(前年同期は 85.1)。財物と保証の部門が好調だった
- 元受保険料は+2%(賠償責任の部門がけん引)、運用収益は+13%
- 数値のガイダンスは出していない。10/19 の終値は +0.21%(決算は引け後)で、引け後の値動きは投稿で確認できなかった
RLI Corp., $RLI, Q3-26. Revenue missed sharply, but underlying earnings held firm. 🔴 Revenue: $476.96M vs $533.51M est. 🟢 Adj. EPS: $0.86 vs $0.51 est. 🛡️ Combined ratio: 86.2
Source: → 実績のまとめ(@Earnings_Time) / → EPS のビート(@CHItrader) / → 決算の 8-K(SEC EDGAR)
除外メモ
- FITB(Fifth Third Bancorp): 2026-10-19 寄り付き前に発表。調整後EPS は $1.13 でコンセンサス $1.09 に対して約+3.7%とされ、5%に届かないため除外。売上高は届かなかったとされる
- WRB(W. R. Berkley): 2026-10-19 引け後に発表。調整後EPS は $1.17 で、コンセンサスに対して約+2%とされ、除外
- STLD(Steel Dynamics)/ AGNC(AGNC Investment): 2026-10-19 引け後に発表。どちらも EPS がコンセンサスに届かなかったとされ、除外
- ZION / WAL / WTFC / FNB / BOKF / SFBS など地方銀行: 2026-10-19 引け後に発表。EPS の上回り幅が5%未満か、数値が投稿によって割れており、除外
- GE / RTX / GM / MMM / NOC / NFLX など: 10/20 に発表予定で、このスキャンの時点ではまだ発表されていない
- NVDA / MU / SNDK:
/check-earningsの別ルートで取り込み済みのため、本スキャンでは常に除外
注意
- 実績とガイダンスの数値は、SEC EDGAR に提出された各社の決算リリース(8-K の添付)から取った
- コンセンサスは、CCK と RLI が金融データサービスAの発表前の値(10/20 の時点でも Q3 2026 を指していた)。CLF は金融データサービスAの Q3 の値が発表後に次の四半期へ切り替わっていたため、売上高・EPS・Q3 と Q4 の調整後EBITDA は X の投稿で引かれていた発表前の値を使った。2027年の調整後EBITDA は金融データサービスAの 10/20 時点の値で、発表後の修正を含んでいる可能性がある
- 除外した銘柄の数値は x-search(Grok)の要約によるもので、決算リリース本文では確認していない
- 終値の騰落率は金融データサービスAの日足(10/16 と 10/19 の終値)から計算した。引け後の値動きは投稿によるもので、確認していない
- x-search は Grok の要約なので、最終確認は各社 IR の決算リリース本文で行うこと
- 検索期間は 2026-10-19〜2026-10-20