Draw.io MCP サーバー3種比較 ― スキル直書きと何が違うのか
結論
Draw.io 用の MCP サーバーは3種類あるが、Claude Code でスキル(XML 直接生成)を使っている場合、公式 MCP を追加しても「ブラウザで即プレビューできる」以外の実質的な差はない。XML を作るのは結局 Claude 側であり、MCP はその受け渡し役にすぎない。現状のスキル運用で十分。
背景
Claude Code には draw.io スキルがあり、XML を直接生成して .drawio ファイルを作成できる。一方で Draw.io の MCP サーバーが複数公開されており、導入を検討した。
3つの MCP サーバー
1. @drawio/mcp(公式・jgraph 製、221 stars)
draw.io チームが公式に提供する MCP サーバー。
提供ツールは3つだけ。
| ツール | 内容 |
|---|---|
open_drawio_xml | XML で図を開く |
open_drawio_csv | CSV を図に変換 |
open_drawio_mermaid | Mermaid 記法を図に変換 |
設定例:
{
"mcpServers": {
"drawio": {
"command": "npx",
"args": ["@drawio/mcp"]
}
}
}
ローカルファイルは作らず、ブラウザで draw.io エディタを開く URL を生成する方式。セットアップは最も簡単。
2. drawio-mcp-server(lgazo 製、677 stars)
最も人気のある MCP サーバー。ブラウザ拡張経由で draw.io エディタとリアルタイムに双方向通信する。
15以上のツールがあり、セル追加・編集・削除・レイヤー管理など操作が充実している。
{
"mcpServers": {
"drawio": {
"command": "npx",
"args": ["-y", "drawio-mcp-server"]
}
}
}
最も高機能だが、ブラウザ拡張のインストールが必要で、draw.io をブラウザで開いておく前提になる。
3. drawio-mcp(Sujimoshi 製、27 stars)
ローカルに .drawio.svg ファイルを直接生成する MCP サーバー。ブラウザ不要で、VSCode の draw.io 拡張で開ける。
| ツール | 内容 |
|---|---|
new_diagram | 新規図ファイル作成 |
add_nodes | ノード追加(バッチ対応、10種の図形) |
link_nodes | ノード間接続 |
edit_nodes / remove_nodes | 編集・削除 |
get_diagram_info | 図の構造取得 |
{
"mcpServers": {
"drawio-diagrams": {
"command": "npx",
"args": ["drawio-mcp"]
}
}
}
自動レイアウト(hierarchical, circle, organic 等)に対応。ブラウザ拡張不要でセットアップが楽だが、使える図形が10種に限られる。
スキル(XML 直書き)との比較
ここが本題。
今のスキルの仕組み
Claude → XML テキストを生成 → Write ツールで .drawio ファイル保存
Claude の知識で draw.io の XML を直接書き、通常の Read/Write/Edit で操作する。全図形・スタイルが自由に使え、既存ファイルの修正も XML を読んで編集するだけ。
公式 MCP の仕組み
Claude → MCP ツールに XML/CSV/Mermaid を渡す → ブラウザで draw.io が開く
XML 自体は Claude が作る。MCP 側が図の構築を助けてくれるわけではなく、Claude が作った XML をブラウザに渡すだけ。
比較表
| スキル(現状) | 公式 MCP | |
|---|---|---|
| XML を書くのは | Claude | Claude(同じ) |
| 出力 | .drawio ファイル | ブラウザ URL |
| 図形の自由度 | 制限なし | 制限なし(同じ) |
| プレビュー | VSCode 拡張で開く | ブラウザで自動的に開く |
| ファイル管理 | Git で管理できる | ファイルが残らない |
公式 MCP を入れても「ブラウザで即プレビューできる」以外の実質的な差がない。
用途別の選び方
| 用途 | 選択肢 |
|---|---|
| CLI でファイルを生成し Git 管理したい | スキル(現状)または Sujimoshi 版 |
| ブラウザで即確認したい | 公式 MCP |
| ブラウザ上で本格的に編集したい | lgazo 版 |
まとめ
- 公式 MCP は安定しているが、XML を作るのは Claude 側であり、スキルと役割が重複する
- lgazo 版は高機能だが、ブラウザ拡張が必要でセットアップが手間
- Sujimoshi 版はファイル生成に特化しているが、図形が10種に限られる
- 現状のスキル(XML 直接生成 + Git 管理)で運用上の問題がなければ、MCP を追加する必然性は薄い