DIE WITH ZERO から学んだ6つの戒め
はじめに
本書から学んだことと、自分自身への戒めをまとめる。
1. 経験と記憶の価値
本書の主張
「私がこの本から学んだ最大のポイントは、経験の価値を信じることだ」 「経験から得る価値は時間の経過とともに高まっていく。私はこれを、『記憶の配当』」 — p.34
「人生で一番大切な仕事は『思い出づくり』」 「だからこそ、この人生でどんな経験をしたいのかを真剣に考え、それを実現させるために計画を立てるべきだ。そうしなければ、社会が敷いたレールのうえをただ進むだけの人生になってしまう。」 — p.46
「全力で取り組んだのなら、結果がどうであれ、その経験から多くの良い思い出も得られるだろう。これは、以前に紹介した『記憶の配当』の一形態だと言える。」 — p.246
自分への戒め
最終ゴールから「どんな思い出を作りたいか」を明確に決める。
消費者でいるだけだと不平不満が溜まる。だから生産者になる。どんな小さなことでもいい。生産活動に従事することで経験が豊かになる。
受け身で消費するのではなく、自ら作り出す側に回ること。
2. 時間・健康・お金のバランス
本書の主張
「経験を楽しむ能力は加齢によって低下する」 — p.168
「経験から価値を引き出しやすい年代に、貯蓄をおさえて金を多めに使う」 — p.169
「若い頃に健康に投資するほうが、人生全体の充実度は高まる」 — p.182
「経験を楽しむには、金だけではなく時間と健康も必要だ。老後資金を必要以上に増やそうと働き続けると、何か(金)は得られても、それ以上に貴重なもの(時間と健康)を逃してしまうことになる。」 — p.227
自分への戒め
筋トレで筋肉を落とさない。これが最重要投資。
年を重ねると複利効果や技術は上がっていく。しかし筋力は確実に落ちる。
自分の努力でコントロールできる筋力を、なるべく落とさずパワーアップさせる。そこに投資しながら、同時に技術も高めていく。両輪で回す。
3. 働きすぎへの警告
本書の主張
「実際、ウェアが患者から聞いた後悔のなかで2番目に多かったのは(男性の患者では1位だった)は、『働きすぎなかったらよかった』だ。」 — p.196
「この50万ドルに、5年間の自由な時間を捧げてまで稼ぐ価値はあったのだろうか?」 — p.227
自分への戒め
50万ドル(約5,000万円)÷ 5年間 = 年間1,000万円。時給換算すれば1万円を超える。
問題は「その時間の使い方」だ。
- 上司の命令に従う働き方 → 消費
- クライアントの言いなり → 消費
- 自分が作りたいものを作る → 生産
消費的な働き方では、時間を切り売りしているだけ。
自分が作りたいと思ったものを作る。そこからどうやってお金を生むか、頭を使う。 この順番が重要。
サラリーマンでこれができる職場はほぼない。独立してもクライアント労働が増えるだけ。
だからコンテンツを自分で生成し、それをお金に変える努力が必要。しかも人生の早い段階で始めるべき。
4. 資産目標の罠
本書の主張
「だが、それ以外の人は『金額』を目標にピークを決めるべきではない。その理由の1つは、この手の目標額を設定した場合、それを十分だと感じるのは心理的に簡単ではないからだ。」 — p.226
「たとえば、ファイナンシャルアドバイザーに相談し、リタイア資金の目標額が200万ドルになったとする。もしこの目標を達成しても、今度は『250万ドル貯めればもっと良い生活ができるはずだ』と考えるのは目に見えている。さらにその目標を達成したら、さらに300万ドルあれば……と考えるようになる。これが、『金額』を目標にしてピークを決めることの問題だ。目標はどんどんと先に移動していく。それを無自覚に追いかけていくうちに、人生を充実させる経験をする貴重な機会を逃してしまうことになる。」 — p.226
自分への戒め
「10億円の資産」を目標にしても、ウォーレン・バフェットの劣化版になるだけ。
金額を目標にするのではなく、結果的にその金額が得られるような生産活動を目標にする。
例えば:生成AIと共にコーディング技術を積み上げていく。その過程で価値が生まれ、結果として資産が増える。
目標は「金額」ではなく「何を作るか」「どんな技術を身につけるか」に置く。
5. 終わりを意識する効果
本書の主張
「だが意外にも、もうじき失われてしまう何かについて考えると、人の幸福度は高まる」 — p.197
「30日後に引っ越すことを想像したグループの学生は、そうでない学生に比べ、幸福度が上がっていた。」 — p.198
「この実験から学べるのは、人は終わりを意識すると、その時間を最大限に活用しようとする意欲が高まるということだ。」 — p.198
「『死ぬまでにやりたいことリスト』に期間を設定すると見えてくるのは、物事にはそれを行うための相応しい時期がある、という事実」 — p.203
自分への戒め
メメントモリ(死を想え)を毎日実践する。
これが今開発中のアプリの着眼点でもある。終わりを意識することで、今日という日の密度が上がる。
「いつかやる」ではなく「今やる」。期限を設定し、相応しい時期を逃さない。
6. リスクテイクの考え方
本書の主張
「デメリットが極めて小さく(あるいは、失うものが何もなく)、メリットが極めて大きい場合、大胆な行動を取らないほうがリスクとなるということだ。」 — p.245-246
「リスクを簡単にとれる時期を生かし切れていない人は多い。その理由は、デメリットに目を向けすぎているからだ。」 — p.251-252
「2つ目は、行動を取らないことへのリスクを過小評価すべきではないということだ」 「行動して得られるはずだった経験値を失っている可能性もある。」 — p.260
「3つ目は、『リスクの大きさ』と『不安』は区別すべきだということだ。人は不安に襲われていると、実際のリスクを過度に大きく見なしてしまう。大胆な行動を想像するとすぐに不安を覚えてしまう人は、まずは考え得る最悪のシナリオを頭に浮かべてみよう」 — p.261
自分への戒め
3つのポイントを常に意識する:
- 「行動しない」こともリスク — 得られるはずだった経験値を失っている
- デメリットばかり見ていないか? — リスクを取れる時期は限られている
- 「不安」と「リスク」を混同していないか? — 不安を感じたら、最悪のシナリオを具体的に書き出す。意外と大したことがないと気づく
結論
「人生で一番大切なのは、思い出をつくることだ。さあ、今すぐに始めよう。先延ばしする理由などないのだから。」 — p.267
消費者ではなく生産者であれ。
筋肉を落とすな。
金額ではなく生産活動を目標にせよ。
終わりを毎日意識せよ。
今すぐ始めよ。
出典:ビル・パーキンス『DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール』