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修正仕訳
連結除外

連結除外(開始仕訳の振戻し〜S社株式帳簿修正)

S社株式の70%売却により支配を喪失し、S社は連結子会社・関連会社のいずれにも該当しなくなるため、連結範囲から除外する。以下の5つの仕訳を処理する。

4. 開始仕訳の振戻し

S社株式の一部売却に伴いS社は連結範囲から除外されるため、開始仕訳を振り戻す。

開始仕訳の振戻し
金額金額
82,40060,000
26,20046,080
1,000
1,520
108,600108,600

5. S社貸借対照表の連結除外

S社のB/Sを連結から除外する。S社修正後B/Sの各勘定を逆仕訳で消去する。

利益剰余金(期首)70,000 = S社の期首利益剰余金。利益剰余金(連結除外)40,000 = S社の当期純利益(X3年度)。

S社貸借対照表の連結除外
金額金額
300,00071,000
60,000400,000
70,000
40,000
1,000
471,000471,000

6. 売却前持分の評価およびNCI振戻し

P社の個別B/S上に計上しているS社株式の帳簿価額を、連結上の投資評価額に修正する。期首までの投資の修正額および当期の取得後利益剰余金を計上する。

S社株式55,840 = 売却前の投資の修正額。X2年3月期: 30,000 × 80% − 80 = 23,920。X3年3月期: 40,000 × 80% − 80 = 31,920。合計: 23,920 + 31,920 = 55,840。

同時に、NCI帰属当期純利益8,000(貸方)およびのれん償却80(貸方)を振り戻す。

※1 X2: 30,000×80%−80=23,920 / X3: 40,000×80%−80=31,920 / 合計55,840

売却前持分の評価およびNCI振戻し
金額金額
55,84023,920
8040,000
8,000
63,92063,920

7. 株式売却損益の修正

個別F/S上の仕訳(現金122,100 / S社株式72,100 + 売却益50,000)を、連結F/S上あるべき仕訳(現金122,100 / NCI持分119,700 + のれん1,260 + 売却益1,140)に修正する。

差額: 売却益48,860 / S社株式48,860。48,860 = (24,000 + 32,000 − 80 × 2年) × 70/80。→ 精算表で確認

※2 連結上S社株式簿価(売却分): 119,700 + 1,260 = 120,960

※3 売却損益修正: (24,000+32,000−160)×70/80 = 48,860

株式売却損益の修正
金額金額
48,86048,860

8. S社株式帳簿価額の修正

S社はもはや連結されず原価法適用となるため、S社株式の帳簿価額をP社個別B/S上の帳簿価額に修正する。利益剰余金(連結除外)6,980 / S社株式6,980。

6,980 = 売却前投資修正額55,840 × 10/80(残存分)。

※4 残存投資の修正額 = 55,840 × 10/80 = 6,980

S社株式帳簿価額の修正
金額金額
6,9806,980
合計仕訳(連結除外)
金額金額
82,4001,440
34,20071,000
300,000400,000
6,980
48,860
472,440472,440

持分計算表

X2 3/31X2 3月期X3 3/31X3 3月期X4 3/31一部売却(△70%)X4 3/31
支配獲得(+80%)NI按分・のれん償却売却前(80%)NI按分・のれん償却一部売却前(80%)一部売却後(10%)
資本金60,00060,00060,00060,000
利益剰余金40,000
30,000
P社24,000
NCI6,000
70,000
40,000
P社32,000
NCI8,000
110,000110,000
評価差額1,0001,0001,0001,000
資本合計101,00030,000131,00040,000171,000171,000
+80%△70%
P社持分80,80024,000104,80032,000136,800119,70017,100
取得原価82,40082,40082,40072,10010,300
のれん(借方+)1,600801,520801,4401,260180
+20%+70%
非支配株主持分20,2006,00026,2008,00034,200119,700153,900