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Bloom Energy Q1 2026決算と過去5年の四半期推移:売上倍増と利益率プラス転換の構造変化

Bloom Energy Corporation(NYSE: BE)が2026年4月28日に発表した **Q1 2026決算** は、市場予想を全項目で上回った。売上高は 751M(コンセンサス 540M)、Non-GAAP EPS 0.44(予想 $0.12)、Non-GAAP営業利益率は 17.3%(前年同期 4.0%)まで跳ね上がっている。

ただ、単一四半期だけ見ても変化点が分からない。過去5年・21四半期 を時系列に並べて、売上高・利益率・EPSの推移をチャートにした。

Q1 2026 ハイライト(会社発表)

指標Q1 2026予想YoY
売上高$751.05M$539.94M+130%
Non-GAAP EPS$0.44$0.12
製品売上高$653.3M+208%
Non-GAAP粗利率31.5%+2.8pp
Non-GAAP営業利益率17.3%+13.3pp
営業キャッシュフロー$73.6M+$184M
Adjusted EBITDA$143.0M+468%
通年売上ガイダンス$3.6B$3.24B
通年EPSガイダンス$2.05$1.42

5年・21四半期の推移チャート

GAAPベースで2021Q1〜2026Q1の3指標を並べた。

Bloom Energy四半期業績推移(2021 Q1〜2026 Q1)

① 売上高($M)

4つの局面 が見える。

  • 2021〜2023200M〜400Mのレンジで横ばい。Q4季節性で年末に跳ねる程度
  • 2024 Q4:$572Mに急騰。AIデータセンター向け燃料電池需要が顕在化したタイミング
  • 2025 Q1〜Q3326M → 401M → $519Mと階段状に上昇
  • 2025 Q4・2026 Q1778M、751Mと、過去最高水準に張り付いた

直近2四半期で約 $1.5B の売上を作っており、これは2021〜2023年の通年に匹敵する規模。

② 粗利率・営業利益率(GAAP, %)

GAAPの利益率推移は売上以上に劇的に変わっている。

  • 2021〜2023:粗利率は概ね15〜25%、営業利益率は ▲20%前後で慢性赤字
  • 2024 Q4:粗利率 38.3%、営業利益率 +18.3% で初めて構造的にプラス転換
  • 2025 Q1〜Q3:営業利益率は ▲5.8% → ▲0.9% → +1.5% と着実に改善
  • 2025 Q4:粗利率30.9%、営業利益率 +11.3%
  • 2026 Q1:粗利率30.0%、営業利益率 +9.6%(GAAP)

四半期営業利益率がGAAPベースで連続して二桁プラスを刻むのは、創業以来初めての展開。Non-GAAPベース(Q1 2026 = +17.3%)ではさらにクリアにプラス領域。

③ 希薄化後EPS($, GAAP)

EPSは粗利率以上にラグがある。

  • 2021〜2023:ほぼ全四半期マイナス。最悪は 2023 Q3の ▲$0.80(在庫調整・サービス部門の損失)
  • 2023 Q4:+$0.02 で初めてゼロ近傍に到達
  • 2024 Q4:+$0.38 で利益体質を見せる
  • 2025 Q1〜Q3:再びマイナスに(▲0.10 〜 ▲0.18)
  • 2026 Q1:+0.23**(GAAP)/**+0.44(Non-GAAP)

Q1 2026のNon-GAAP EPSは予想 $0.12 の 3.6倍。製品売上比率の上昇とサービス粗利率の改善(Non-GAAPで18.0%、前年同期4.8%)が同時に効いている。

四半期データ表

売上高($M)粗利率営業利益率EPS(希薄化後)
21 Q1194.0
21 Q2228.516.4%-18.7%-0.31
21 Q3207.217.8%-21.2%-0.30
21 Q4342.520.1%-3.9%-0.19
22 Q1201.013.9%-32.7%-0.44
22 Q2243.2-0.8%-42.0%-0.67
22 Q3292.317.4%-18.0%-0.31
22 Q4462.615.4%-8.8%-0.21
23 Q1275.219.7%-23.1%-0.35
23 Q2301.118.7%-18.1%-0.32
23 Q3400.3-1.3%-25.9%-0.80
23 Q4356.925.9%+3.6%+0.02
24 Q1235.316.2%-20.8%-0.25
24 Q2335.820.4%-6.9%-0.27
24 Q3330.423.8%-2.9%-0.06
24 Q4572.438.3%+18.3%+0.38
25 Q1326.027.2%-5.9%-0.10
25 Q2401.226.7%-0.9%-0.18
25 Q3519.129.2%+1.5%-0.10
25 Q4777.730.9%+11.3%N/A
26 Q1751.130.0%+9.6%+0.23

注:粗利率・営業利益率・EPSはGAAPベース(出典: stockanalysis.com)。会社発表のNon-GAAP値とは差がある。Q1 2026のNon-GAAPは粗利率31.5%/営業利益率17.3%/EPS $0.44。Q4 2025のEPSはまだデータベース未掲載。

構造変化のポイント

チャートから読み取れる転換点を整理する。

  1. 売上ステップアップは2024 Q4が起点:2024 Q4の 572M で、それ以前のレンジ(200〜400M)から1段上の床に乗り換えた。直近4四半期は平均約 640M/四半期、年率換算で $2.5B超
  2. 粗利率は30%前後で安定化:2021〜2023年は10〜20%台で大きく振れていたが、2024 Q4以降は概ね 27〜38% のレンジ。コスト構造が改善している
  3. 営業利益率のプラス定着は2025 Q3以降:2024 Q4はQ4特需の側面もあったが、2025 Q3 +1.5% → Q4 +11.3% → 2026 Q1 +9.6% と 連続プラス を刻んでいる
  4. 季節性は薄まりつつある:従来Q4偏重だった売上が、Q1 2026で 751M(前期 778Mからほぼ横ばい)。データセンター向け需要が四半期均等化を促している可能性
  5. 通年ガイダンス上方修正:2026年通年売上 3.6B(コンセンサス 3.24B)、EPS 2.05(同 1.42)と、現在のランレートからしても強気

出典