ZS Zscaler ── 直近8四半期 ビート分析(実績 vs アナリスト予想) アナリスト予想(コンセンサス)実績次Q売上ガイド (midpoint, $M)(ガイド対象Q基準)00.40.81.21.620.630.63FY25Q2↑ FY25Q1発表 2024/12/20.670.67FY25Q3↑ FY25Q2発表 2025/3/50.710.71FY25Q4↑ FY25Q3発表 2025/5/290.750.77FY26Q1↑ FY25Q4発表 2025/9/20.80.8FY26Q2↑ FY26Q1発表 2025/11/250.830.83FY26Q3↑ FY26Q2発表 2026/2/260.880.88FY26Q4↑ FY26Q3発表 2026/5/260.930.94FY27Q1↑ FY26Q4発表 2026/9/3-5%-2%0%+3%+5%+0%0%0%+3%+0%+0%0%+1%次Q EPSガイド(ガイド対象Q基準)01.02.03.04.05.00.680.69FY25Q2↑ FY25Q1発表 2024/12/20.730.76FY25Q3↑ FY25Q2発表 2025/3/50.770.8FY25Q4↑ FY25Q3発表 2025/5/290.840.85FY26Q1↑ FY25Q4発表 2025/9/20.890.9FY26Q2↑ FY26Q1発表 2025/11/250.951FY26Q3↑ FY26Q2発表 2026/2/261.041.08FY26Q4↑ FY26Q3発表 2026/5/261.081.16FY27Q1↑ FY26Q4発表 2026/9/3-10%-5%0%+5%+10%+1%+3%+3%+2%+1%+6%+4%+7%

株価推移 × 売上ビート率

点の色: 大幅ビート 軽ビート 軽ミス 大幅ミス。点の大きさはビート率の絶対値。 / 末尾「直近」は2026-09-04時点の終値(決算とは独立)。

売上・EPS 推移:実績 vs アナリスト予想

ZS Zscaler ── 直近8四半期 ビート分析(実績 vs アナリスト予想) アナリスト予想(コンセンサス)実績予想(NTMコンセンサス)売上(Revenue)0123450.610.63FY25Q1発表 2024/12/20.630.65FY25Q2発表 2025/3/50.68FY25Q3発表 2025/5/290.710.72FY25Q4発表 2025/9/20.770.79FY26Q1発表 2025/11/250.80.82FY26Q2発表 2026/2/260.840.85FY26Q3発表 2026/5/260.880.9FY26Q4発表 2026/9/3 ← 実績 | 予想(コンセンサス)→ 0.94Q1 FY27予想0.96Q2 FY27予想0.99Q3 FY27予想1.04Q4 FY27予想-5%-2%0%+3%+5%+4%+2%+2%+2%+2%+2%+2%+2%
売上 前四半期比増減率
FY25Q1n/a
FY25Q2+3%
FY25Q3+5%
FY25Q4+6%
FY26Q1+10%
FY26Q2+4%
FY26Q3+4%
FY26Q4+6%
Q1 FY27+4%
Q2 FY27+2%
Q3 FY27+4%
Q4 FY27+5%
ZS Zscaler ── 直近8四半期 ビート分析(実績 vs アナリスト予想) アナリスト予想(コンセンサス)実績予想(NTMコンセンサス)EPS ($, 非GAAP・希薄化後)01.02.03.04.05.00.630.77FY25Q1発表 2024/12/20.690.78FY25Q2発表 2025/3/50.84FY25Q3発表 2025/5/290.80.89FY25Q4発表 2025/9/20.96FY26Q1発表 2025/11/250.891.01FY26Q2発表 2026/2/261.011.08FY26Q3発表 2026/5/261.091.19FY26Q4発表 2026/9/3 ← 実績 | 予想(コンセンサス)→ 1.16Q1 FY27予想1.18Q2 FY27予想1.23Q3 FY27予想1.32Q4 FY27予想-50%-25%0%+25%+50%+22%+13%+11%+11%+12%+14%+7%+9%
EPS 前四半期比増減率
FY25Q1n/a
FY25Q2+1%
FY25Q3+8%
FY25Q4+6%
FY26Q1+8%
FY26Q2+5%
FY26Q3+7%
FY26Q4+10%
Q1 FY27-2%
Q2 FY27+2%
Q3 FY27+4%
Q4 FY27+7%
ZSZscaler

Zscaler(ZS)は企業のインターネット接続と社内アプリ接続を、自社が世界中に置くクラウド(Zero Trust Exchange)でいったん受けて検査する会社。本社にファイアウォール装置を積む従来型ではなく、利用者・拠点・サーバーワークロード、そして最近はAIエージェントを、その都度本人確認したうえで必要なアプリだけに繋ぐ。トラフィックが必ず自社網を通る構造なので、売れるほど検査対象が増え、検査対象が増えるほど上位の機能(データ保護・脅威検知)を売りやすくなる。収益はサブスクリプションで、業績の主戦場は四半期売上よりARR(年間経常収益)とその純増額にある。生成AIはここに2経路で効く。ひとつは検査対象そのものの増加で、社員が使うAIアプリや自律的に動くエージェントが増えるほど、通す・止めるを判断すべき通信とデータが増える。もうひとつはAI向けの新商品で、社内でどのAIが使われているかを可視化し、機密データがプロンプトに流れ出るのを止めるAI Protect / データ保護系がこれにあたる(AI Protectの受注はFY26Q3時点で直近12ヶ月$100Mを突破)。会計年度は7月末締め。2026年9月発表のFY26Q4は売上+25%・ARR+25%・非GAAP営業利益率24%と過去最高だったが、FY27のARR/売上ガイドは+17%と大きく減速し、同時に従業員3%の削減を発表した。AIの業績寄与が半導体からソフトウェア/サイバーセキュリティへ波及する過程を観測するために追加した銘柄で、成長が加速しているSNOWと対で読むと、AI需要がソフトウェアを一律に押し上げるわけではないことが見える。

ビート/上振れ: +15%超 +5〜15% 0〜+5%ミス/下振れ: 0〜-5% -5〜-15% -15%超
項目
FY25Q1
2024/12/2
FY25Q2
2025/3/5
FY25Q3
2025/5/29
FY25Q4
2025/9/2
FY26Q1
2025/11/25
FY26Q2
2026/2/26
FY26Q3
2026/5/26
FY26Q4
2026/9/3
重要イベント売上+26%・EPS+22%の完全ビートだが、計算請求額(billings)の伸びが+13%へ鈍化し-4.7%計算請求額が+18%へ持ち直し、通年ガイドも引き上げ。反応は+2.9%と限定的計算請求額+25%と加速。通年売上・請求額ガイドをともに引き上げて+9.8%計算請求額+32%と大幅加速。主要指標を billings から ARR へ切り替え、ARR $3,015M(+22%)を初開示ARR・売上ともに+26%へ加速したが、$290 の高値圏で迎えた決算で-13.0%売上+26%・ARR+25%を維持し通年ARRガイドも引き上げたが、株価は-12.2%実績はビートも、FCFマージンガイドを26.5〜27%→22.8〜23.3%へ引き下げFY27成長率+16〜17%を示唆、-31.5%と過去最大の下落ARR+25%・非GAAP営業利益率24%と過去最高。ただしFY27ガイドは+17%、従業員3%削減も同時発表で-4.5%
売上実績$628.0 M$647.9 M$678.0 M$719.2 M$788.1 M$815.8 M$850.5 M$898.2 M
アナリスト予想$605.5 M$634.4 M$666.4〜667.1 M$707.1 M$773.6 M$798.8 M$835.3 M$877.0 M
ビート率+3.7%+2.1%+1.7%+1.7%+1.9%+2.1%+1.8%+2.4%
YoY成長率+26.0%+23.0%+23.0%+21.0%+26.0%+26.0%+25.0%+25.0%
EPS実績$0.77$0.78$0.84$0.89$0.96$1.01$1.08$1.19
アナリスト予想$0.63$0.69$0.75〜0.76$0.80$0.85〜0.86$0.89$1.01$1.09
ビート率+22.2%+13.0%+11.3%+11.3%+12.3%+13.5%+6.9%+9.2%
会社ガイド $634.0 M $666.0 M $706.0 M $773.0 M $798.0 M $835.0 M $876.5 M $937.0 M
アナリスト予想$633.1 M$666.0 M$707.2 M$750.9 M$796.1 M$831.9 M$878.6 M$926.1 M
上振れ率+0.1%0.0%-0.2%+2.9%+0.2%+0.4%-0.2%+1.2%
会社ガイド $0.685 $0.755 $0.795 $0.855 $0.895 $1.005 $1.085 $1.155
アナリスト予想$0.68$0.73$0.77$0.84$0.89$0.95$1.04$1.08
上振れ率+0.7%+3.4%+3.2%+1.8%+0.6%+5.8%+4.3%+6.9%
発表日終値$208.51$196.45$251.11$274.57$289.73$167.36$184.60$177.80
翌日終値$198.64$202.16$275.70$270.58$251.97$146.99$126.41$169.80
騰落率-4.7%+2.9%+9.8%-1.5%-13.0%-12.2%-31.5%-4.5%

注: 実績値は全8四半期ともSEC EDGARの8-K Exhibit 99.1(CIK 1713683)から転記。EPSは非GAAPの希薄化後1株利益で、ZSはGAAPでは全期間が最終赤字(FY26Q4はGAAPで-$0.02)のため市場は非GAAPで見ている。

注: 実績のコンセンサスは、決算当日・翌日の報道(LSEG系のCNBC/AP-Zacks/IBD)とInvesting.com・TipRanks・MarketBeat・24/7 Wall St.を突き合わせ、いずれも3ソース以上一致した値を採用した。FY25Q3の売上($666.4M vs $667.1M)とEPS($0.75 vs $0.76)、FY26Q1のEPS($0.85 vs $0.86)はZacks系とLSEG系で割れたため、レンジで表記しビート率はその中央値に対して計算している。

注: 売上の前年同期比は各決算プレスリリースの見出し表記(会社が未丸めの数値で計算したもの)。表の$M表記から計算し直すと、FY26Q1だけ+25.5%となり会社表記の26%と1ポイントずれる(実額は$788,112千÷$627,955千=+25.5%で、会社の丸めが正しい)。他の7四半期は一致する。

注: ガイダンス列はいずれも会社が示した次Qレンジの中央値。ZSは売上と非GAAP EPSの両方を四半期ガイドで出すため、guidance.eps はnullにしていない。FY26Q4行のガイドは宛先がFY27Q1になる。

注: ガイド側の「当時のコンセンサス」は発表日当日・翌日の報道(FactSet / LSEG / Investing.com / Zacks を引用したもの)を一次に置き、取りにくい四半期はx-search(Grok経由のX検索)で決算速報アカウントの投稿を各決算日の前後3〜4日に絞って収集し、多数派または中央値を採った。x-searchが主根拠になったのはFY26Q3発表時(2026-05-26)のFY26Q4 EPS $1.04のみで、4件($1.04, $1.04, $1.04, $1.03)の中央値・期間2026-05-26〜05-29・@StockSavvyShay / @Bearlovesbull / @enes1050392 / @StockUpWithET。他の四半期でもx-searchを裏取りに併用している(FY26Q1 EPSは8件中6件が$0.84、FY27Q1は8件中6件が$926.12M/$1.08で一致)。Koyfin等の履歴推定や補間は一切使っていない。

注: ガイド側コンセンサスはベンダー間で数セント/1〜2Mドルの差がある(FY25Q3はFactSet $666.0M/$0.73に対しTipRanks $667.2M/$0.74、FY26Q2はInvesting.com $796.1M/$0.89に対しZacks $794.4M/$0.88、FY26Q3はInvesting.com $831.9M/$0.95に対しZacks $830.7M/$0.94)。平均や補間はせず、四半期のカバー範囲が最も広いFactSet系を優先し、無い期はInvesting.com系を採った。

注: FY25Q3までの会社の主要指標は計算請求額(calculated billings)で、通年ガイドも請求額で示していた。FY25Q4(2025年9月)からARRへ切り替え、FY26以降の通年ガイドはARRベース。したがってKPIチャートのARR系列とテーブルの売上は、会社の重心が移った前後をまたいでいる。

注: FY26のARR成長には買収が含まれる。MDR(マネージド検知・対応)のRed CanaryはFY26Q4末でARR $141M・FY26通年で売上$144Mを寄与しており、会社はこれを除くとARRは+20%、純増ARRの伸びは+17%と開示している。

注: 株式分割はIPO(2018年3月)以来なし。EPS・株価は全期間そのまま比較できる。

注: 8四半期すべて引け後(AMC)発表。発表日終値は発表当日の通常取引終値、翌日終値はその翌営業日の終値で、Yahoo Finance・StockAnalysis・Nasdaqの3ソースが小数第2位まで一致した値を採用した。

注: FY26Q3の-31.5%はZSの決算反応として過去最大級の下落。実績はビートしたが、FY26通年のFCFマージンガイドを26.5〜27%から22.8〜23.3%へ引き下げ(メモリ・ストレージ・プロセッサの値上がりを見越した前倒し調達が理由)、あわせてFY27の成長率を+16〜17%と示唆したことが売られた要因とされる。

ハイライト決算: FY26Q4

FY26Q4(2026年9月3日発表)は、実績が全項目で上振れしながら翌年の減速が示された四半期。売上$898.2Mはコンセンサス$877.0Mを+2.4%、非GAAP EPS $1.19は$1.09を+9.2%上回り、ARRは$3,771M・+25%、純増ARRは$246M・+24%、非GAAP営業利益率は24.3%と過去最高を記録した。それでも株価が翌日-4.5%で終わったのは、示されたFY27ガイドがARR $4.396〜4.426B(+16.6〜17.4%)・売上$3.908〜3.938B(+16.6〜17.5%)と、FY26の+25%からほぼ8ポイント落ちる水準だったためである。ARRの+25%自体も、FY26中に取り込んだRed Canary(MDR)の$141Mを除くと+20%、純増ARRの伸びは+17%まで下がる。同時に従業員の約3%削減と$30〜33Mの再編費用も発表された。AI関連はSecurity for AIの受注が前四半期比+50%超、関連パイプラインが+75%、AI Protectの受注が直近12ヶ月で$100M超(FY26Q3時点の開示)と伸びてはいるが、ARR $3,771Mに対しては数%の規模で、全社の減速を打ち返すには至っていない。「AIがトラフィックとデータの保護需要を押し上げる」筋書きが数字として出始めた一方、それがまだ本体の成長率を支えきれていない、という読み取りをする四半期である。