TERTeradyne
直近9四半期 決算ビート × 株価モニタリング
株価推移 × 売上ビート率
点の色: 大幅ビート 軽ビート 軽ミス 大幅ミス。点の大きさはビート率の絶対値。
売上・EPS 推移:実績 vs アナリスト予想
半導体自動テスト装置(ATE)の世界最大手で、日本のアドバンテストと世界2強を構成する。FY2025 売上の79%が Semiconductor Test(SoCテスタ UltraFLEX / メモリテスタ Magnum)、11%が Product Test(基板・防衛航空宇宙・無線テストのLitePoint)、10%が Robotics(Universal Robots の協働ロボットと MiR の自律搬送)。DRAM/HBM のファイナルテストと NAND の最終テストを担うため、メモリ各社(Micron / Sandisk / Samsung / SK hynix)の増産意思決定が装置受注として先行して表れる ── DRAM/NAND メモリ強度の先行指標として監視する位置にいる。2024年後半〜2025年前半は車載・産業の在庫調整と HBM テスト装置の消化局面で売上が伸び悩み、実績をビートしても次Qガイダンスの弱さで株価が売られる展開が続いた。転換点は2025年Q3(2025/10/28発表)で、メモリテスト売上が前Q比2倍超に急拡大し次Qガイドが売上+18%・EPS+29%の上振れ。以降 Q4 2025・Q1 2026・Q2 2026 と3四半期連続で記録的な売上を更新し、Q2 2026 では売上 YoY +104%・メモリ売上過去最高(DRAM継続強+NAND最終テスト復活)でガイダンス上限を超えた。ただし株価は2026/6/30の $483.84 から決算前に $320.65 まで約34%調整しており、Q1 2026 決算では記録的なビートでも次Qガイドがイン・ラインだったため翌日 -19.4% と急落した実績がある。数字の強さと株価反応が一致しない回が多い銘柄。
| 項目 | Q3 2024 2024/10/23 | Q4 2024 2025/1/29 | Q1 2025 2025/4/28 | Q2 2025 2025/7/29 | Q3 2025 2025/10/28 | Q4 2025 2026/2/2 | Q1 2026 2026/4/28 | Q2 2026 2026/7/28 | Q3 2026 未定 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 重要イベント | 売上はガイド上限・EPSはガイド超えで両面ビート(EPS +15.4%)だが、Q4ガイドが売上・EPSともイン・ライン。翌朝の電話会議でHBM需要のCY25減速とモバイルTAM縮小に言及し、AI以外の回復の弱さが嫌気されて株価-11.0% | 実績は売上$753M(+12.2% YoY)・EPS $0.95でともにビートも、Q1ガイド売上midpoint $680Mが当時コンセンサス$693Mを-1.9%下回り、AI以外の回復ペースへの警戒から株価-5.7%。FY2024通期は売上$2,820M・非GAAP EPS $3.22 | 非GAAP EPS $0.75がコンセンサス$0.61を+23.0%上回る大幅ビート、売上も+14.3% YoY。$1Bの自社株買い枠も承認。ただしQ2ガイドは売上・EPSともほぼ完全にイン・ラインで、HBMテスト装置の消化局面入りと関税・下期不透明感が重く株価-2.5% | 売上$652MはYoY-10.7%まで落ち込み(メモリ売上$61M。顧客のHBMテスト装置消化局面)、Q3ガイドも売上-2.2%・EPS-12.4%の下振れ。にもかかわらず翌朝の電話会議でAIコンピュート需要の加速とHBM4個片スタックテストの受注獲得を示し株価+18.9%急騰 | メモリテスト売上が前Q比2倍超の$128M(DRAM 75% / フラッシュ 25%)に急拡大し、Q4ガイドを売上+17.6%・EPS+29.1%と大幅上振れ。HBM全主要工程に参画し個片スタックテストの量産出荷も開始。株価+20.5% ── メモリ再加速の転換点となった四半期 | 売上$1,083M(+43.9% YoY)・EPS $1.80がガイダンス上限を超える大幅ビート(売上+11.6% / EPS+32.4%)。メモリ売上は過去最高の$206M(前Q比+61%)。Q1'26ガイドも売上+29.0%・EPS+29.4%の上振れで株価+13.4%。2026年の$6B売上ターゲットモデルを提示 | 売上$1,282M(+86.9% YoY)・非GAAP EPS $2.56ともに過去最高でガイダンス上限超え(売上+5.4% / EPS+21.3%)、AI関連が売上の約70%とCEOが明言。だがQ2ガイドがmidpoint $1,200Mと前Q実績割れかつコンセンサス並みに留まり、減速懸念とバリュエーション警戒で翌日株価-19.4%と急落 | 2四半期連続の記録的売上$1,329M(+103.8% YoY)でガイダンス上限$1,250Mを超過、EPS $2.47は+19.9%ビート。メモリ売上は過去最高で『DRAMの継続的な強さとNAND最終テストの復活』が牽引。Q3ガイドは売上+21.4%・EPS+38.9%と実績のビート幅をさらに上回る上振れで、時間外+14.0% | Q2 2026発表時点の会社Q3ガイドは売上$1,200-1,300M (midpoint $1,250M) / 非GAAP EPS $1.85-2.15 (midpoint $2.00) / GAAP EPS $1.79-2.09。consensus欄はQ2決算を織り込む前(Koyfin 2026-07-29スナップショット)の値のため、今後大幅な上方改定が入る公算が高い。guidance欄のconsensusは同スナップショットのQ4 2026予想 |
| 売上 ($) | |||||||||
| 売上実績/予測 | $0.737 B | $0.753 B | $0.686 B | $0.652 B | $0.769 B | $1.083 B | $1.282 B | $1.329 B | n/a |
| アナリスト予想 | $0.714 B | $0.740 B | $0.684 B | $0.648 B | $0.744 B | $0.970 B | $1.216 B | $1.220 B | $1.026 B |
| ビート率 | +3.2% | +1.7% | +0.3% | +0.6% | +3.4% | +11.6% | +5.4% | +8.9% | n/a |
| YoY成長率 | +4.7% | +12.2% | +14.3% | -10.7% | +4.3% | +43.9% | +86.9% | +103.8% | n/a |
| EPS ($, 非GAAP 希薄化後) | |||||||||
| EPS実績/予測 | $0.90 | $0.95 | $0.75 | $0.57 | $0.85 | $1.80 | $2.56 | $2.47 | n/a |
| アナリスト予想 | $0.78 | $0.90 | $0.61 | $0.54 | $0.78 | $1.36 | $2.11 | $2.06 | $1.44 |
| ビート率 | +15.4% | +5.6% | +23.0% | +5.6% | +9.0% | +32.4% | +21.3% | +19.9% | n/a |
| 次Q売上ガイド (midpoint, $B) | |||||||||
| 会社ガイド | $0.735 B | $0.680 B | $0.645 B | $0.740 B | $0.960 B | $1.200 B | $1.200 B | $1.250 B | n/a |
| アナリスト予想 | $0.736 B | $0.693 B | $0.645 B | $0.757 B | $0.816 B | $0.930 B | $1.180 B | $1.030 B | $0.961 B |
| 上振れ率 | -0.2% | -1.9% | 0.0% | -2.2% | +17.6% | +29.0% | +1.7% | +21.4% | n/a |
| 次Q EPSガイド | |||||||||
| 会社ガイド | $0.885 | $0.63 | $0.525 | $0.78 | $1.33 | $2.07 | $2.005 | $2.00 | n/a |
| アナリスト予想 | $0.88 | $0.63 | $0.53 | $0.89 | $1.03 | $1.60 | $1.96 | $1.44 | $1.29 |
| 上振れ率 | +0.6% | 0.0% | -0.9% | -12.4% | +29.1% | +29.4% | +2.3% | +38.9% | n/a |
| 株価反応 ($) | |||||||||
| 発表日終値 | $124.43 | $122.05 | $76.83 | $90.55 | $144.38 | $249.53 | $380.13 | $320.65 | n/a |
| 翌日終値 | $110.72 | $115.08 | $74.89 | $107.65 | $173.94 | $282.98 | $306.33 | $365.50 | n/a |
| 騰落率 | -11.0% | -5.7% | -2.5% | +18.9% | +20.5% | +13.4% | -19.4% | +14.0% | n/a |
注: Q2 2026 は 2026/7/28 16:35 EDT(引け後)発表。翌営業日 2026/7/29 の米国市場が未開場のため、nextClose は時間外の暫定値 $365.50(2026/7/28 17:43 ET・+14.0%)を採用している。確定終値が出たら差し替えること。(翌日 RTH 終値確定後に更新)決算直後の時間外は StockStory が +12.8%($363.91)と報じており、時間帯によって +12〜14% の幅がある。
注: EPS は実績・コンセンサスとも非GAAP 希薄化後。Teradyne は GAAP と非GAAP の両方を開示し、Q2 2026 は GAAP $2.38 / 非GAAP $2.47、Q1 2026 は GAAP $2.53 / 非GAAP $2.56、Q4 2025 は GAAP $1.63 / 非GAAP $1.80 と差がある。
注: 実績・会社ガイダンスはすべて Teradyne 公式 IR プレスリリース / SEC 8-K Exhibit 99.1(CIK 0000097210)の一次情報。売上・EPS ガイダンスはレンジ提示のため、本表はその midpoint を採用している。
注: 発表時点の次Qコンセンサス(point-in-time)は、Q3 2024〜Q1 2025 と Q1 2026・Q2 2026 は x-search(Grok)で決算日前後数日の X 投稿(@2525mementomori / @CorleoneDon77 / @wallstengine / @BankTheTrade / @MartyChargin / @StockStormX 等)を複数収集した一致値、Q2 2025〜Q4 2025 は StockStory / TipRanks / TIKR / MarketBeat の当時記事を採用した。プロバイダ間で 1〜5% 割れる項目があり、複数ソース一致側を採った。
注: Q4 2025 の次Q(Q1 2026)EPS コンセンサス $1.60 は MarketBeat 単独ソースで2ソース照合ができていない。ビート率 +29.4% は参考値として扱うこと。
注: Teradyne は決算リリースを引け後(AMC)、電話会議を翌営業日 8:30 ET に行う。したがって翌営業日終値には電話会議のコメントが織り込まれている。Q3 2024 の -11.0% は数字ではなく会議での HBM 需要 CY25 減速コメントが主因、Q2 2025 の +18.9%(Q3ガイドは売上・EPS とも下振れ)は会議で示した AI コンピュート需要の加速が主因。
注: メモリテスト売上($61M → $128M → $206M)は決算説明資料・電話会議での開示値で、プレスリリース本体には記載がない。Q3 2025 の内訳は DRAM 75% / フラッシュ(クラウドSSD向け)25%。Q1 2026・Q2 2026 の金額内訳は非開示のため n/a。
注: 株価は Koyfin OHLCV・Yahoo Finance chart API・stockanalysis.com 日次履歴の3系統で照合した正規取引終値。株式分割は過去10年なし(全期間で調整不要)。
ハイライト決算: Q2 2026
Q2 2026(2026/7/28 引け後発表)は、2025年Q3から始まったメモリテストの再加速が「DRAM単独の強さ」から「DRAM継続+NAND最終テストの復活」という二枚看板へ広がったことを示した四半期。売上 $1,329M は2四半期連続の記録更新で YoY +103.8%、会社ガイダンスの上限 $1,250M すら超え、コンセンサス $1,220M を +8.9% 上回った。非GAAP EPS $2.47 はコンセンサス $2.06 を +19.9% 上回り、利益は前年同期比で300%超の増加。プレスリリースのハイライトは『Record Memory revenue driven by continued strength in DRAM and a resurgence in NAND final test』と明記しており、DRAM/HBM に偏っていた需要が NAND の最終テスト工程にも波及したことが読み取れる。より重要なのは次Qガイダンスで、Q3 売上 $1,200-1,300M(midpoint $1,250M)は当時コンセンサス $1,030M を +21.4%、非GAAP EPS midpoint $2.00 は同 $1.44 を +38.9% 上回る大幅なビート&レイズ。実績のビート幅よりガイダンスの上振れ幅の方が大きいという、装置株では最も強いパターンになった。CEO Greg Smith は『ウェハからAIデータセンターまでのテスト・ロボティクス機会を捉える戦略が再び記録的な四半期をもたらした』とし、『ウェハ製造装置投資の急増が2027年以降の継続成長の土台を作る』と2027年に言及している。株価は 2026/6/30 の高値 $483.84 から決算前日までに約34%調整していた(発表当日も -4.2% の $320.65 で引け)ところへの発表で、時間外は +14.0% の $365.50 まで戻した。ただし Q1 2026 では記録的な実績ビートでも次Qガイドがイン・ラインというだけで翌日 -19.4% を喫しており、この銘柄は数字と株価反応が一致しない回が多い点に注意が必要。メモリ強度の先行指標としては、Q3 ガイドの +21.4%/+38.9% がメモリ各社(Micron / Sandisk / Samsung / SK hynix)の増産意思決定を装置側から裏付けるシグナルになる。
出典
- Teradyne IR: Q2 2026 Press Release (2026/7/28)
- Teradyne: Q1 2026 Press Release (SEC 8-K Ex.99.1, 2026/4/28)
- Teradyne: Q4/FY2025 Press Release (SEC 8-K Ex.99.1, 2026/2/2)
- Teradyne: Q3 2025 Press Release (SEC 8-K Ex.99.1, 2025/10/28)
- Teradyne: Q2 2025 Press Release (SEC 8-K Ex.99.1, 2025/7/29)
- Teradyne: Q1 2025 Press Release (SEC 8-K Ex.99.1, 2025/4/28)
- Teradyne: Q4/FY2024 Press Release (SEC 8-K Ex.99.1, 2025/1/29)
- Teradyne: Q3 2024 Press Release (SEC 8-K Ex.99.1, 2024/10/23)
- SEC 10-K FY2025(セグメント構成・事業内容)
- StockStory: Q2 2026 実績・Q3ガイド vs コンセンサス
- Investing.com: Teradyne Q2 2026 earnings beat by $0.41
- TipRanks: Q3 2025 決算・Q4ガイド vs コンセンサス
- TIKR: Q3 2025 メモリ$128M・Q4ガイド上振れ
- Investing.com: Q4 2025 slides(DRAM $80M→$350M・$6B目標モデル)
- Teradyne: Q4 2025 決算説明トランスクリプト(メモリ$206M)
- Finviz/Zacks: Q3 2025 メモリ内訳(DRAM 75% / フラッシュ 25%)
- Zacks/Yahoo: Q4 2025 決算ビート(当時コンセンサス)
- Zacks/Yahoo: Q2 2025 決算ビート(当時コンセンサス)
- Zacks/Yahoo: Q3 2024 Tops Q3 Earnings and Revenue Estimates
- Seeking Alpha: Q3 2024 決算後の急落(ガイダンス軟化)
- MarketBeat: TER Earnings History(コンセンサス履歴)