※ Microsoft は次Q EPSガイダンスを公表していない(売上・粗利率・OpEx・税率などの個別項目のみ開示する方針)ため、EPSガイドチャートは非表示。

MSFT Microsoft ── 直近6四半期 ビート分析(実績 vs アナリスト予想) アナリスト予想(コンセンサス)実績次Q売上ガイド (segment midpoint 合算, $B)(ガイド対象Q基準)0408012016020069.7868.2Q3 FY25↑ Q2 FY25発表 2025/1/2972.373.7Q4 FY25↑ Q3 FY25発表 2025/4/3074.0975.25Q1 FY26↑ Q4 FY25発表 2025/7/3079.9580.05Q2 FY26↑ Q1 FY26発表 2025/10/2981.1981.2Q3 FY26↑ Q2 FY26発表 2026/1/2887.5387.25Q4 FY26↑ Q3 FY26発表 2026/4/29-5%-2%0%+3%+5%-2%+2%+2%+0%0%0%

株価推移 × 売上ビート率

点の色: 大幅ビート 軽ビート 軽ミス 大幅ミス。点の大きさはビート率の絶対値。 / 末尾「直近」は2026-06-25時点の終値(決算とは独立)。

売上・EPS 推移:実績 vs アナリスト予想

MSFT Microsoft ── 直近6四半期 ビート分析(実績 vs アナリスト予想) アナリスト予想(コンセンサス)実績予想(NTMコンセンサス)売上(Revenue)0408012016020068.7869.63Q2 FY25発表 2025/1/2968.4370.07Q3 FY25発表 2025/4/3073.8176.44Q4 FY25発表 2025/7/3075.3377.67Q1 FY26発表 2025/10/2980.2781.27Q2 FY26発表 2026/1/2881.3982.89Q3 FY26発表 2026/4/29 ← 実績 | 予想(コンセンサス)→ 87.66Q4 FY26予想89.69Q1 FY27予想94.27Q2 FY27予想96.68Q3 FY27予想-5%-2%0%+3%+5%+1%+2%+4%+3%+1%+2%
売上 前四半期比増減率
Q2 FY25n/a
Q3 FY25+1%
Q4 FY25+9%
Q1 FY26+2%
Q2 FY26+5%
Q3 FY26+2%
Q4 FY26+6%
Q1 FY27+2%
Q2 FY27+5%
Q3 FY27+3%
MSFT Microsoft ── 直近6四半期 ビート分析(実績 vs アナリスト予想) アナリスト予想(コンセンサス)実績予想(NTMコンセンサス)EPS ($, GAAP 希薄化後)04.08.012.016.020.03.113.23Q2 FY25発表 2025/1/293.223.46Q3 FY25発表 2025/4/303.373.65Q4 FY25発表 2025/7/303.663.72Q1 FY26発表 2025/10/293.925.16Q2 FY26発表 2026/1/284.064.27Q3 FY26発表 2026/4/29 ← 実績 | 予想(コンセンサス)→ 4.24Q4 FY26予想4.62Q1 FY27予想4.78Q2 FY27予想4.87Q3 FY27予想-50%-25%0%+25%+50%+4%+8%+8%+2%+32%+5%
EPS 前四半期比増減率
Q2 FY25n/a
Q3 FY25+7%
Q4 FY25+5%
Q1 FY26+2%
Q2 FY26+39%
Q3 FY26-17%
Q4 FY26-1%
Q1 FY27+9%
Q2 FY27+3%
Q3 FY27+2%
MSFTMicrosoft

Microsoft Corporation(MSFT)は世界最大のソフトウェア企業で、6月期決算。クラウド(Azure)・生産性ソフト(Microsoft 365 / Copilot)・OS(Windows)・ゲーム(Xbox / Activision)の4本柱を持ち、生成AIの分野ではOpenAIへの戦略投資と Azure 上での AI ワークロードホスティングで AI インフラ最大の受益者の一つに位置する。FY25(2024/7〜2025/6)の通年売上は約$280B規模、Azure はFY25 Q4で初めて『年間$75B超』を開示。Azure 成長率は FY25 通じて +31〜33% で推移したが、FY25 Q4 で +39%、FY26 Q1〜Q3 で +40 % へ再加速し、AI 寄与が成長の上振れ要因となっている。一方で AI capex(データセンタ・GPU 投資)は急膨張し、FY25 Q4 の四半期 $24B → FY26 Q1 $35B → Q2 $37B、CY2026 capex は約 $190B(YoY+61%、メモリ高騰で+$25B分)と発表され、これが株価の上値を抑える主因になっている。株価は 2025/7 のATH $555 から 2026 年初の Capex ショック(Q2 FY26 翌日 -10%)と Q3 FY26 の $190B capex 発表 (-3.9%) を経て、2026/6 時点で $365 前後(ATH 比 -34%、時価総額 $2.7T 帯)まで調整した。

ビート/上振れ: +15%超 +5〜15% 0〜+5%ミス/下振れ: 0〜-5% -5〜-15% -15%超
項目
Q2 FY25
2025/1/29
Q3 FY25
2025/4/30
Q4 FY25
2025/7/30
Q1 FY26
2025/10/29
Q2 FY26
2026/1/28
Q3 FY26
2026/4/29
重要イベント売上+1.2%・EPS+3.9%でビートだが、Azure +31%(前Q 33%から減速、capacity constraint継続)。Q3 FY25 売上ガイドが segment midpoint 合算で $68.2B(コンセンサス $69.78B)と下振れ、AI 需要に容量供給が追いつかない構図を嫌気し翌日 -6.2%Azure +33%(うちAI寄与+16pt)でストリート想定を上回り、capacity constraint がやや緩和。capex Q3 $16.75B(+53% YoY)。Q4 Azure ガイドも c.c. +34〜35% でストリート超え、翌日 +7.6%売上+3.6%・EPS+8.3%で強烈なビート。Azure +39%(c.c. +34% 超のストリートを大幅上回り)、FY25 Azure 年間 $75B 超を初開示。capex Q4 $24.2B、FY26 は $120B 超を示唆し AI capex 本格加速の幕開け。翌日 +4.0%(ATH $555.45 を引け後に更新)Azure +40%(ストリート +38.2% 超)、売上 +3.1% でコアは強い。GAAP EPS $3.72 は OpenAI 持分の mark-to-market で -$0.41 のヘッドウインドを受けた値(除外ベースでは $4.13 相当)。だが capex Q1 $34.9B(事前想定 $30B 超)、FY26 capex 成長率は FY25 を上回ると発言。capex 加速を嫌気し翌日 -2.9%Azure +39%(前Q 40% からわずか減速)、Q3 FY26 ガイドは c.c. +37〜38% でストリートやや上振れ。GAAP EPS $5.16 は OpenAI 再評価益 +$1.02 寄与込み(除外ベースは $4.14 相当)。capex $37.5B(QoQ +66%、予想 $34.3B 超)で再度上方修正、CFO が『capacity constraint は少なくとも FY26 末まで継続』と明言し capex ショックで翌日 -10.0%Azure +40% に再加速(ストリート +37%・社内ガイド +39〜40% c.c. を上回り)、OPM 46.3% でコンセンサス +130bp 超。次Q (Q4 FY26) 売上ガイドは $87.25B でストリート $87.53B からわずか下振れ。CY2026 capex を $190B(前年比 +61%、メモリ高騰で +$25B 分)に再上方修正し AI 投資先食いショックを嫌気、翌日 -3.9%。FY26 累積では 2008 年以来の悪いパフォーマンス
売上実績$69.63 B$70.07 B$76.44 B$77.67 B$81.27 B$82.89 B
アナリスト予想$68.78 B$68.43 B$73.81 B$75.33 B$80.27 B$81.39 B
ビート率+1.2%+2.4%+3.6%+3.1%+1.2%+1.8%
YoY成長率+12.3%+13.3%+17.5%+18.0%+17.0%+18.0%
EPS実績$3.23$3.46$3.65$3.72$5.16$4.27
アナリスト予想$3.11$3.22$3.37$3.66$3.92$4.06
ビート率+3.9%+7.5%+8.3%+1.6%+31.6%+5.2%
会社ガイド $68.20 B $73.70 B $75.25 B $80.05 B $81.20 B $87.25 B
アナリスト予想$69.78 B$72.30 B$74.09 B$79.95 B$81.19 B$87.53 B
上振れ率-2.3%+1.9%+1.6%+0.1%0.0%-0.3%
発表日終値$442.33$395.26$513.24$541.55$481.63$424.46
翌日終値$414.99$425.40$533.50$525.76$433.50$407.78
騰落率-6.2%+7.6%+4.0%-2.9%-10.0%-3.9%

注: Microsoft の会計年度は7月始まり6月締め(FY25 = 2024/7〜2025/6、FY26 = 2025/7〜2026/6)。四半期末は概ね9月末・12月末・3月末・6月末で、決算発表は各 AMC(米国市場引け後)。reportDate は決算発表日(米国市場日)。

注: 実績・会社ガイダンスは Microsoft 公式 IR(microsoft.com/en-us/Investor/earnings/)と SEC EDGAR 8-K の一次情報。コンセンサスは CNBC(LSEG 集約)を主、Reuters / Investing.com / StockAnalysis を補助に突き合わせた代表値(±数%の誤差を含む)。株価は Yahoo Finance / stockanalysis.com の日次終値(未調整close)で照合し、変化率は (nextClose / reportClose − 1) × 100 を自己計算で検証済み。

注: guidance の eps は全四半期 null(Microsoft は次Q EPS の会社ガイドを出さない方針。次Q売上は Productivity & Business Processes / Intelligent Cloud / More Personal Computing の3セグメント別レンジで提示するため、本表ではセグメント midpoint を合算した『会社レベル次Q売上ガイド』を採用)。

注: Q1 FY26 から MSFT の GAAP EPS は OpenAI 持分の mark-to-market(HoldCo 再評価)で四半期ごとに大きく揺れる: Q1 FY26 は -$0.41 のヘッドウインド(除外ベース $4.13 相当)、Q2 FY26 は +$1.02 のテイルウインド(除外ベース $4.14 相当)。本表は GAAP 実値で記載しており、ストリートも GAAP 基準でコンセンサスを置く銘柄ではあるが、Q2 FY26 GAAP EPS コンセンサスは X-search で 2026/1/26〜1/29 の13投稿から収集(中央値=平均=$3.92。@Street_Insider・@Investingcom・@wallstengine 等のニュースワイヤーは GAAP 実績 $5.16 を $3.92〜$3.93 と直接比較しており、Street は GAAP/non-GAAP を分けた点予想を出していない)。表記上の beat +31.6% は OpenAI 持分の mark-to-market(+$1.02)影響で機械的に inflated されており、この一時要因を除外したベースでは non-GAAP 実績 $4.14 vs コンセンサス $3.92 で beat +5.6% が実力ベースの読み。

注: Q2 FY25 と Q3 FY25 の株価終値は Yahoo Finance(r.jina.ai プロキシ経由)の single-source。Q4 FY25 以降は Yahoo Finance + stockanalysis.com の2ソースで突き合わせ済み。Q4 FY25 翌日の ATH $555.45 はその後の最高値(2025/7/31)。

注: Azure 成長率は各 Q の event 欄に併記(Microsoft が毎期開示する、Intelligent Cloud セグメントの内数)。FY25 は +31〜33% で推移、FY25 Q4 で +39% に加速、FY26 Q1〜Q3 で +40% へ再加速、AI 寄与とキャパシティ供給ペースが成長率の上振れ要因。

注: 株式分割は本表のレンジ(FY25〜FY26)で実施なし。MSFT 直近の分割は 2003年2月の 2-for-1 で、過去十数年は分割なし。本表の株価・EPS は分割調整を必要としない nominal 値。

ハイライト決算: Q3 FY26

注目は Q3 FY26(2026/4/29 発表)。Azure +40% への再加速、OPM 46.3% のマージン超過、売上 +1.8% / EPS +5.2% のヘッドラインビートと、コア事業の強さは Q2 FY26 capex ショック後の市場の懸念を払拭する内容だった。ところが同時に CY2026 capex を $190B(前年比 +61%、HBM・DRAM など高騰メモリで +$25B 分)に再上方修正し、Q4 FY26 売上ガイドはストリート $87.53B 比 -0.3% とわずかに下振れ。capex 拡大ペースが Azure 売上の上方修正を超えて『AI 投資先食い』の懸念が再燃、翌日 -3.9%、FY26 累積では 2008 年以来の悪いパフォーマンスとなった。Azure の構造的需要は強いが(Q1〜Q3 FY26 で +40%・+39%・+40%)、capex 単年 $190B の絶対値と『capacity constraint は FY26 末まで続く』というCFOの発言が、増えていく分母(投下資本)と分子(売上)のレースに市場が結論を出しかねている段階。次の Q4 FY26(2026/7 下旬発表予定)で、FY26 通年 capex の確定値と FY27 capex ガイドが提示されるかが最大の論点になる。