株価推移 × 売上ビート率

点の色: 大幅ビート 軽ビート 軽ミス 大幅ミス。点の大きさはビート率の絶対値。 / 末尾「直近」は2026-06-16時点の終値(決算とは独立)。

売上・EPS 推移:実績 vs アナリスト予想

JX金属 ── 直近4四半期 ビート分析(実績 vs アナリスト予想) アナリスト予想(コンセンサス)実績予想(NTMコンセンサス)売上(Revenue)02004006008001兆191.3Q1 FY26発表 2025/8/5205.1Q2 FY26発表 2025/11/11218.1Q3 FY26発表 2026/2/10270.1Q4 FY26発表 2026/5/11 ← 実績 | 予想(コンセンサス)→ 1.36Q1 FY27予想1.4Q2 FY27予想1.46Q3 FY27予想1.77Q4 FY27予想
売上 前四半期比増減率
Q1 FY26n/a
Q2 FY26+7%
Q3 FY26+6%
Q4 FY26+24%
Q1 FY27-99%
Q2 FY27+3%
Q3 FY27+5%
Q4 FY27+21%
JX金属 ── 直近4四半期 ビート分析(実績 vs アナリスト予想) アナリスト予想(コンセンサス)実績親会社株主帰属純利益(IFRS・単四半期・億円)0200億400億600億800億1000億189億Q1 FY26発表 2025/8/5241億Q2 FY26発表 2025/11/11366億Q3 FY26発表 2026/2/10251億Q4 FY26発表 2026/5/11
EPS 前四半期比増減率
Q1 FY26n/a
Q2 FY26+28%
Q3 FY26+52%
Q4 FY26-31%
5016JX金属

東証プライム 5016(2025年3月IPO、3月期決算、IFRS)。旧JX日鉱日石金属、ENEOSホールディングス傘下からスピンオフ上場した非鉄金属/電子材料メーカー。事業の3本柱は (1) 銅製錬・銅地金、(2) 機能材料(半導体向けスパッタリングターゲット世界首位/圧延銅箔/InP・化合物半導体基板)、(3) 都市鉱山リサイクル。AIデータセンターの光通信需要爆発でInP(リン化インジウム)基板事業が構造的に伸び、2025年7月から2026年6月までのわずか11ヶ月で増産投資を15億円→33億円→200億円→1,200億円と4段階で上方修正、生産能力を2025年度比で最大10倍まで引き上げる構造転換が進行中。米国企業と違い四半期ガイダンスは出さず、通期会社予想(期初提示・期中修正)を中心に開示。四半期アナリストコンセンサスもほぼ非公開のためビート率はn/aとし、前年同期比YoYと決算翌日の株価反応で代替する。

ビート/上振れ: +15%超 +5〜15% 0〜+5%ミス/下振れ: 0〜-5% -5〜-15% -15%超
項目
Q1 FY26
2025/8/5
Q2 FY26
2025/11/11
Q3 FY26
2026/2/10
Q4 FY26
2026/5/11
重要イベントIPO後初の決算。売上+12%・営利+22%・純利+28%の好スタート、配当予想を21→24円へ上方修正。半導体材料YoY二桁伸長で素直に+10%好反応中間期。上期売上+18%・純利+17%、通期営利予想を1,100→1,250億へ+13.6%上方修正。ただし発表前に株価が既に2倍化しており織り込み済み(翌日-1%)AI需要が本格到来。Q3単期 営利+203%・純利+294%の劇的増益。9ヶ月累計OP 1,248億(+45%)。通期予想再上方修正・配当再増配、加えてInP基板に追加200億円(2/27)を公表。翌営業日+18.0%急騰(2/11祝日のため2/12終値)通期で過去最高益。Q4単期 売上+36%・営利+91%・純利+13%、通期 売上8,846億・営利1,750億・純利1,046億着地。ただしFY27予想が営利+8.6%と成長鈍化+CB(2,500億円)発行による希薄化リスク二重失望で翌日-16.7%急落
売上実績1,913億円2,051億円2,181億円2,701億円
アナリスト予想n/an/an/an/a
ビート率n/an/an/an/a
YoY成長率+12.1%+23.3%+21.2%+36.4%
EPS実績189億円241億円366億円251億円
アナリスト予想n/an/an/an/a
ビート率n/an/an/an/a
発表日終値885円1,959.5円2,779.5円5,720円
翌日終値975円1,940.5円3,280円4,762円
騰落率+10.2%-1.0%+18.0%-16.7%

注: 金額は億円(売上収益・純利益とも単四半期、IFRS)。営業利益単四半期参考値は Q1=296億/Q2=405億/Q3=548億/Q4=502億で通期1,750億と整合(9M 1,248 − 1H 700 = 548 (Q3単期)、通期1,750 − 9M 1,248 = 502 (Q4単期))。EPS欄は1株当たり利益ではなく親会社株主帰属当期純利益(IFRS)。米国勢の1株EPSとは指標・単位が異なる(イビデン4062・キオクシア285Aと同じ整理)。

注: ビート率(beatPct)はアナリスト四半期コンセンサスがほぼ非公開のためn/a。代わりにYoYと翌日株価で反応を読む。日本企業は四半期ガイダンスを出さないため次Qガイダンスも欠損(イビデン・JX金属とも同じ)。会社は通期業績予想(売上・営業利益・純利益)を期初に出し、決算ごとに上方/下方修正する形が標準。

注: 発表時刻は東証引け後 15:00–16:00 JST、騰落率=翌営業日終値÷発表日終値−1。株式分割は IPO 以降未実施(調整後終値=終値)。実績は決算短信(IFRS)+決算説明資料、株価はYahoo!ファイナンス/kabutan終値の2ソース照合。

注: Q3 FY26(2026/2/10)の翌営業日は2/11が祝日のため2/12終値(3,280円)を採用。Q4 FY26(2026/5/11)は通期着地が過去最高益にもかかわらず -16.7% 急落。原因は (a) FY27会社予想 営利+8.6% で増益率が一気に鈍化、(b) 同時開示の転換社債2,500億円発行による希薄化リスク懸念、の二重失望。「好決算と株価反応は別物」の典型例。

注: InP(リン化インジウム)基板の増産投資は段階的に上方修正されてきた経緯あり。2025/7 約15億円(能力2割増)→2025/10 累計約33億円(約5割増)→2026/2/27 約200億円(2030年に約3倍)→2026/6/16 最大1,200億円(2025年度比7〜10倍)。直近の1,200億円(2026〜2029年度の4か年)は FY26 通期営業利益1,750億円の約7割に相当、FY26 CapEx 638億円の約1.9倍。発表当日(6/16)はストップ高 4,466円(前日比+18.6%)で引け、5/11決算後の急落をほぼ打ち消した。

ハイライト決算: Q4 FY26

JX金属の「ビート」は、(1) IPO後の連続増益、(2) 株価反応の急変、(3) InP基板での段階的増産発表、の3レイヤーで読むのが分かりやすい。Q1 FY26(2025/8/5)は IPO 後初決算で +10.2% と素直な好反応、Q3 FY26(2026/2/10)は半導体材料YoY+21%/純利+294% の劇的増益+200億円のInP投資追加で +18.0% の急騰と、半導体材料の構造的伸長が明確になった。 対照的に Q4 FY26(2026/5/11)は通期 売上8,846億(+24%)・営利1,750億(+56%)・純利1,046億(+53%) と過去最高益を更新したにもかかわらず翌営業日 -16.7% の急落。原因は (a) FY27 会社予想 営利+8.6% への成長鈍化、(b) 同時開示の転換社債2,500億円発行による希薄化リスク懸念。好決算でも「期待との差」と「資本構造の変化」で株価が逆向きに動く典型例で、285A キオクシアQ2 FY26(-23%のキオクシアショック)と並ぶ「決算ビート=株価上昇ではない」教材的な四半期になった。 決定打は決算後の動き。2026/6/16 にCB調達資金の使途として InP 基板に最大 1,200億円(2026〜2029年度・能力2025年度比 最大10倍)を投資すると発表、株価はストップ高 4,466円(+18.6%)で引け、5/11の急落をほぼ打ち消した。これはわずか11ヶ月で 15→33→200→1,200億円 と4段階に上方修正された「増産計画の書き換え」の頂点で、AIデータセンター内通信の光化が結晶基板の供給上限まで到達しているシグナル。FY27は会社予想ベースでは増益鈍化だが、InP事業の急拡大が織り込まれていないとの読みが市場に広がった格好。IPO公開価格 820円から 2026/6 高値 5,828円で約7倍、IPO 後1年強で構造転換ストーリーに切り替わった事例。

5016 サプライズ系(実績・ガイド vs 予想・株価騰落率)

売上ビート率 EPSビート率 次Qガイド上振れ率 株価騰落率
-20%-12%-4%+4%+12%+20%Q1 FY26Q2 FY26Q3 FY26Q4 FY26

5016 成長率(売上 YoY)

売上 YoY成長率
-40%-24%-8%+8%+24%+40%Q1 FY26Q2 FY26Q3 FY26Q4 FY26