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朝、バズ部社長の石井氏が出していた「AI が何でも作れる時代に、唯一マネできないコンテンツ|海外レポート vol.3」を読んで、これは自分用にも図解付きでまとめておきたい、と手が動いた。Social Media Marketing World 2026 のレポート第 3 弾で、Case Study Buddy のジョエル・クレツキ氏(350 社・2,000 本以上の事例を手がけた事例コンテンツ屋)が登壇した回。

→ 元コラム(バズ部 石井氏「AIが何でも作れる時代に、唯一マネできないコンテンツ|海外レポート vol.3」)

今日は Claude Code に、4 つのスキルを重ねがけで適用させて、公開記事 1 本+ SVG 図解 5 枚に仕上げてもらった。honda-sakubun(読点と修飾語順)/ content-management(frontmatter と公開判定)/ svg-diagram(図解設計)/ doc-communication(解・動・早の構成) の 4 枚を同時にロードさせる構成。スキルを 1 個ずつ走らせるより、最初から全部入れた状態で書かせたほうが書き直しが減る。

レポートのどこに惹かれたか

クレツキ氏が言い切っていたのは、機能・価格・スペック・FAQ は AI で均質化するけれど、顧客一人ひとりが現場で何を変えたかという物語は AI には捏造できない、という一点。引用されていた「マーケティングの未来は、情報のやり取りではなく信頼の移転だ」という言葉が脳に残った。

「知ってもらう」から「信じてもらう」へ。AI に「この分野でおすすめの会社はどこか」と聞く時代に、事例という証拠を持っている会社が選ばれていく、という流れの整理が腑に落ちた。Content Marketing Institute の年次調査で、成果を生んだコンテンツの 1 位が事例・カスタマーストーリーだというデータも添えられていて、地味だけど効くものは事例だ、という現場の感覚と一致した。

何を残したかったか(記事の骨)

公開記事の骨は 6 章に整理した。

  1. なぜ大半の会社は事例を活かせないのか(仕組みがない。"A process in your head is not a process.")
  2. 何を証明するかを先に決める(KPI・相手・聞くこと、の 3 つを逆算)
  3. 事例の語り方は 10 種類ある(課題・解決・結果の型しかないという思い込みを外す)
  4. 数字ではなく物語を証明にする(金曜の小切手手渡し、の話)
  5. AI に外注できない唯一の工程(インタビューで本音を引き出す対話)
  6. 模倣されない資産の正体(自社の言葉ではなく顧客の口で証明する)

vol.1 タリア・ウルフ氏の「絞る」、vol.2 ランド・フィッシュキン氏の「言語化する」とつながる連載で、今回 vol.3 は「事例で証明する」。3 つを 90 日で実装する、という締めまで含めて筋が通っている。

SVG 図解の試行錯誤

図解は 4 枚で出した。fig1「捏造できない領域」、fig2「3 つを先に決める」、fig3「10 種類の型」、fig4「数字 vs 物語」。

つまずいたのは fig3「10 種類の型」だった。最初は 2 カラム × 5 行で組ませたら、ぱっと見の認識負荷が高い。スキャンの動線が右に飛んで左に戻ってまた右、と視線がジグザグになって、10 個並んでいる印象が頭に残らなかった。

ここで「2 カラムじゃなくて 1 カラムで、縦に長くなって構わない」と Claude Code に指示し直して、viewBox を 720×992 に組み替えてもらった。スマホで読む読者を考えると、横を 2 列に詰めるより縦に並べたほうが目線が落ちる速度に合う。

すると今度は、1 カラムの 1 行内が左寄りで、右側に大きな余白が残った。「右が余っている、調整してくれ」と再度差し戻し、1 枚のカード内を 3 カラム横並び(左:番号 + 型名、中:説明、右:使う場面)に組み直してもらった。これで縦に 10 枚が並びつつ、1 行のなかでも視線が右までスキャンされる構成になった。

マゼンタ強調を 1 つだけにしていた件

fig2「3 つを先に決める」の 03 と、fig3「10 種類の型」の 06 だけマゼンタ背景になっていたので、「なぜ 6 だけマゼンタなのか、重要だからか」と聞いた。

返ってきたのは「正直に言うと、明確な根拠なく 1 つだけ装飾的に強調しただけ」だった。本文では「10 種類すべて並列」「3 つすべて先に決める」と書いているのに、図だけ 1 つを目立たせると、読者は「6 番が特に大事なのか?」と無意識に重みづけしてしまう。本文と図解の主張がズレる。ここは本文に揃えて全部グレーに戻すのが筋。

ただ一度「では全部マゼンタにすべきか?」とも考えた。全部マゼンタにしたら強調の意味が消えて、ただの背景色変更になるだけ。結局、「逆に強調すべきことが特にないなら、そのままグレーで構わない」 という判断に着地した。装飾は引き算で決まる、という当たり前の話を、自分の手で揺り戻して再確認した。

これは fig2 も同じで、3 つの意思決定は並列に同じ重みで読んでもらいたいから、全部グレーに戻した。

「数字より風景」と漫才の構成

クレツキ氏が挙げていた事例で、いちばん刺さったのが受付担当者のこの一言。

「以前は金曜のたびに社内を歩き回って小切手を手渡ししていました。それが今は自動で終わるんです」

「効率が 90% 改善しました」と言うより、こちらのほうが響く。読んだ人が「その大変さ、分かる」と自分を重ねられるから。

これを書きながら、漫才・落語の世界でよく言われる「具体性」「お客さんの頭に映像が浮かぶか」が肝、という話と全く同じだと気づいた。「100 万円損した」より「金曜の小切手手渡し」のほうが、聞き手の脳内で映像が再生される。映像が再生される瞬間に共感が立ち上がる、という脳の動かし方は、漫才の構成と事例コンテンツでまったく同じだった。

本文に「数字は読んでもらうきっかけにはなる。でも人を動かすのは、その数字の先にある変化のほう」と書き、fig4 で「効率が 90% 改善」と「金曜の小切手手渡し」を左右に並べて、読み手の反応の違いを言葉で添えた。

出典の扱い

引用は埋め込みのブロッククォートではなく、要約として本文に消化する形にした。原文の論旨整理と再構成である、と冒頭に明示したうえで、URL は外部リンクで一度だけ置く。バズ部記事へのリンクは <a href="..." target="_blank" rel="noopener noreferrer"> 形式で別タブを明示。読書フローを切らないようにする。

外部リンクは別タブで開く、というのは .claude/rules/external-link-target-blank.md のルールに従って毎回機械的にやっている。

今日の手応え

スキルを 4 枚同時にロードさせて書かせると、出だしから日本語の修飾語順や読点の打ち方が一段整った状態で出てくる。あとから honda-sakubun で校正させるより、書く前から噛み合っている。

図解は、最初の構成を作るのは速いけど、カラム数・余白・強調の引き算 の 3 点で必ず一度差し戻すことになる、と今日も確認した。Claude Code は「とりあえず 1 個強調して画面に変化をつける」癖があるので、本文と整合しているかを毎回見て、不要な強調を引き戻す係を自分が担う。

工程自分の係Claude Code の係
レポートを読んで惹かれる箇所を選ぶ
章の切り方を決める
本文の下書き
SVG の初稿
カラム数・余白の違和感を拾う
強調の引き算(マゼンタ→グレー戻し)◯(指示後の反映)
honda-sakubun 校正

「人間は違和感を拾う係、AI は実装を回す係」という構図が、図解作業でもそのまま当てはまる一日だった。